「逆にすごい」わたし達はおとな Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
逆にすごい
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加藤拓也監督が忙しい時期にきた仕事なのかな。断った方が良かったんじゃ。これだけの俳優を集めて、これだけつまらないモノを創るって逆にすごいよ。
なんかしっくりしないと思って観てるんだけど、気付いたのは、その辺の大学生の話を映画館で観たいとは思わないんだよね。
意味もなく時系列をいじってくるんだけど、これ、いじらないと、本当に何もない話に見えて、耐えられないでしょ。いじったって、なんにもないしね。
各シーンは役者に設定だけ与えて、「はい、エチュードでお願いします」でやってるでしょ。でも設定が雑すぎるから、役者も大したことはできないよ。森田想が服を脱がずに客室の温泉に飛び込むぐらい。
「主人公を精神的に追い詰めた状況にしなきゃ」って理由だけで、主人公のお母さんを病死させるのね。作者の力量不足のためにお母さん殺すなよ。
そして「予定調和を崩すぜ」第一弾として、木竜麻生の浮気相手は、付きまとっていた同級生っぽい男ではなく、合コンで出会った男にしてるのね。このお陰で一気に木竜麻生に共感できなくなったよ。
「予定調和を崩すぜ」第二弾として、アンハッピーエンド的なラストで唐突に終わらせるんだけど、もう、加藤拓也監督の作品に対する不誠実な態度しか伝わってきてない状態だったから、どうでも良かったよ。
加藤拓也監督に次回作の話がくるのか分からないけど、もしあったらまた観ようと思うの。「金返せ!」って映画を観るのが映画鑑賞の醍醐味であるのと、そうは言ってもチャレンジする姿勢は面白そうだから、ワンチャン大当たりもありそうだしね。
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