スティール・レインのレビュー・感想・評価
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韓・朝・米首脳のズッコケ三人組感が抜群
原作はウェブコミックで、すでに第一作『鋼鉄の雨』が映画化されているとの事だが、いずれも未見。ただ続編の本作(原題は『鋼鉄の雨2:首脳会談』)は、前作との関連性がない姉妹作といったポジション。
北朝鮮護衛司令部のクーデターにより原水艦に監禁されてしまった韓・北朝鮮・米の3首脳の命運と、日中側の思惑も絡んだ心理戦が展開される。
…のだが、自己顕示欲が強いトランプ然とした米大統領に、金正恩を体型も知能もスマートにしたような北の総書記、そして両者の間で振り回される実直なイケメン韓国大統領(彼だけ実在の首脳とダブらないのがちょっとズルい)という三すくみの関係が、軍事サスペンス物にもかかわらず、三バカトリオっぽくて実に楽しい。
それでいて、潜水艦ならではの魚雷での撃沈危機に見舞われるスリリングな展開もキッチリ抑えつつ、艦内で繰り広げられる銃撃戦も見もの。
米副大統領がなぜかトランプ夫人っぽかったり、白竜演じる日本のフィクサーが胡散臭すぎたり、そして独島(竹島)事情など気になる点はあれど、そこら辺はまぁコミック原作だし韓国映画という事で、あんまり神経を尖らせても詮無いと思う。
『Uボート』、『レッド・オクトーバーを追え!』、『K-19』、『ハンターキラー 潜航せよ』などなど、「潜水艦映画にハズレなし」と思っているが、本作もその自説は間違っていなかった。
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