「アジアの火薬庫、火種は尽きない・・・」スティール・レイン odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
アジアの火薬庫、火種は尽きない・・・
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米中対立の構図、尖閣諸島を巡る緊張、日韓の歴史の暗部、北朝鮮の核の暴走など映画の背景にある世界情勢の抜き取りが実に生々しい。
米朝平和会談の最中、核放棄に異を唱える軍部がクーデターを起こしたらと言う想定だがあながち荒唐無稽とも言い切れない怖さを感じますね。
韓国映画だから平和統一を願う韓国大統領がヒーローなのは至極当然だが美化しすぎの感もします、ヤン・ウソク監督の悲願のメッセージの代弁者でもあるのでしょう。
それに引き換えトランプがモデルなのだろうが米大統領は下品すぎる描き方、一方、北の書記長は見かけは子供っぽいが皮肉たっぷり、日本は森信三という胡散臭い名前の右翼が暗躍といかにもの感じが良く出ています。
潜水艦バトルは月並みだが悪くは無い、まあ、アクション映画と言うよりはポリティカル・サスペンスといった印象、2時間越えだがテンポが良いので一気に愉しめました。
それにしても日本周辺は火薬庫状態、いつ火がつくかもしれないと思うと他人ごとではない怖さを禁じ得ません、凄い映画を作ったものです・・。
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