ドント・ルック・アップのレビュー・感想・評価
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とにかく豪華!お金がかかっている!
アメリカらしいブラックコメディです。ホワイトハウスなどは本当にこういう世界なんじゃないだろうかと思わせる。出演者の豪華さがとにかくすごいのでそれだけで満足度は高い。そしてお金がかかっている。最後の最後までエンターテイメントとして楽しめる作品でした。 個人的にはずっと好きだったディカプリオと今をときめくティモシーの共演が嬉しい!ティモシーも数十年後にはイケオジ役をやるようになるのかなあ。レオみたいに息の長い俳優になってほしいものです。 私的にとても満足。おすすめしたい作品です!
笑うに笑えない極上のブラックコメディ
もし巨大な彗星が地球に落ちてきたら? そんな題材の映画はこれまで無数にあった。 しかし本作はそれら過去作に埋もれるような凡作ではない。むしろ、その過去作を遥か過去の物に押しやる程に強烈な1本だ。 もし巨大な彗星が地球に落ちてきたら? 全人類が一致団結して彗星を破壊する? いやいや、この映画はそんなスムーズに話を進めてくれない。それどころか、大統領もメディアも冗談半分に笑い飛ばしてまともに取り合おうとしない。 危機を未然に知り、対策を取ろうと奔走する者。 直面する危機から目を逸らし目先の利益を優先する者。 この相反する両者を見て、視聴者は初めは笑ってしまう事だろう。私もそんな1人だった。 だが次第に気づくのだ。彗星落下はフィクションなどではないと。むしろこれはあらゆる災厄の比喩であり、二分される両者の主義主張は、コロナ禍で分断された世界を生きる私達自身なのだと。 こうなるともう笑えない。 むしろ背筋がゾッとするほど恐ろしくなる。 人間は危機に直面しても一致団結なぞせず、目先の利益の為に本質を見失い自滅していく…そうこの作品はメッセージを発しているのだ。 なんて愚かな事だろう。 しかし、これを単なるフィクションだと割り切る事もさせてくれない。何故なら、今まで見てきたアルマゲドンやディープインパクトこそフィクションであり、本作のテーマこそ現実だと肌感覚で分かってしまうからだ。 人間は彗星衝突で絶滅するわけでも、ましてエイリアンの侵略で絶滅するわけでもない。人間は、人間自身のエゴに食い尽くされて自滅していく。 この余りに重い事実をエンタメとして消費できてしまう業の深さ。これこそが人間という愚かな生き物の本質なのかもしれない。
彗星をコロナウイルスに見立てて、現代社会を風刺。 壮大で、ユーモア...
彗星をコロナウイルスに見立てて、現代社会を風刺。 壮大で、ユーモアもあり、単なる破滅的映画ではない。 最後のトレーラーまでしっかり見よう。
ダイエット成功!
論文とかを書くときは、
データ、数字、根拠、、とかなんとか言われるものですが、
結局多くの人が信じるのは
誰が、どんな態度で伝えているか…?
なのかもしれないと思わされました。
見ているのは表面だけ。
それで嘘が本当かを決定しちゃうなんて、
なかなかメディアを受け取る側の私も
怖いことをしているのだな…
信用ってなんなのだろう。
やっぱりあの状況だと感情的になっちゃうのかな…?
アナウンサーさん達は、災害の時とかに冷静に正しく伝える訓練とかを受けれいるのでしょうかね、、、。
結局お金持ちは助かるんかい!
と思うのですが、
人それぞれ幸せは違うと思います。
(冷凍技術あたりはツッコミどころ満載。笑)
最後の晩餐をして、お祈りをして
静かに、今まで通りの生活をより心を込めて生きるシーンは感動でした。
私も、毎日を濃く生きれたらなと、
思わされました。
最後まで見ないとダメだと思わされた映画。
新しい地のイメージって、
意外と人類共通なのかと思いました。笑
聖書(読んだことありませんが)みたいな、ギリシャ神話みたいな世界観に少し笑ってしまいました。
映画のタイトルが入るタイミングが
私的には結構ツボでした。
今の世の中を風刺した映画
彗星という、異常事態がもし突然現れたら、という今とリンクした映画
全員が既得権益を守り、自分のことを求めようとするとどうなるのかをしっかり描いてた。
いーいバッドエンドだね。
一つ一つの描写がリアルで良かったと思う。
82/100
コメディ要素がやや小粒
天文学専攻のランドール・ミンディ博士は、落ちこぼれ気味の天文学者。ある日、教え子の大学院生ケイトとともに地球衝突の恐れがある巨大彗星の存在を発見し、世界中の人々に迫りくる危機を知らせるべく奔走することに。テレビ番組出演のチャンスにも恵まれ、熱心に訴えかけますが、相手にしてもらえないばかりか、事態は思わぬ方向へー。 とにかくキャストが豪華。その中でもディカプリオはやはり光った。冴えない学者からの、熱の入った言葉にはぐっとくる。メリル・ストリープ達の道化ペアもいい感じに気分を悪くしてくれる。 ラストの展開が途中から気になりだすが、潔くて個人的には気に入った。 ただ、笑える要素の一つ一つが小粒でコメディ映画にしては真面目なトーンが多かった印象。政治やGAFAをいじるあたりはアメリカンブラックジョークだが、どういう顔して見ればいいのかわからない部分もあったり。
政治家やメディアやSNSに踊らされる人間の滑稽さをコミカルに描く
本作はSFの皮を被っているが、中身はブラック・コメディであって今の社会に対する明確な批判だ。 人々は政治家の発表に一喜一憂し、科学を無視して好きかってなことを言う。一方でメディアは話題性ばかりを重視して真実や正確性など無視して視聴者を煽る。そして科学者さえもSNSの人気や意見に振り回れて自分を見失いいつの間にかパンダと化している。 はじめこそ隕石落下の回避に関する科学者の葛藤のような内容だが、中盤から一気に転がりだして社会の醜さや浅はかさを赤裸々に面白おかしく描いている。そして隕石はまさに現実に流行しているウイルスや環境問題の隠喩であることに気付かされる。 いささか悪趣味なところはあるが、風刺ブラックコメディとしては良い作品。
センスの塊
いや〜たまげた。こりゃ凄いわ。どんだけ凄いお金がかかってるのかわからないけど(そもそもキャストが)、でもこのキャストが揃ったからお金が出たのかわからないけど確かに映画館でかかってるどの映画より意欲的で面白くてゴージャスだった。地球滅亡設定の小説映画は数あれど、シニカルコメディでやるなんてスケールが。。でもやっぱり脚本が面白いし、編集が巧みです。地球滅亡設定のセオリー通りの発見から情報伝達、政府の動き、パニック、ディザースターとなる一連のパターンを本当に細かにデフォルメされたキャラクター造形でフレッシュな笑いに転じさせる。最近リメイクされたドラマの日本沈没の無能無気力な硬直ぶりと比べれば、いかに日本の映画づくりがダサいのかよくわかる。だって今まさに日本沈没の予想が立てられた時の人間のドラマって、特に政界と企業においてはもっと描きようあるだろう、と思うし。そんな中で、アメリカの映画界が描き出した「バカバカしさ」の標的が政府とテレビ局というのがよかった。「新聞記者」という同じNetflixのドラマもあったけど、やはり海外はワンランク上ですね。 地球直撃の彗星を発見しても、現代社会では相手にされないこともあるだろう的なアイデアを見事に活かしたと思います。やっぱりアメリカのコメディは凄いな、と思える一作だった。おまえら狂ってないか、という怒りの出し方のセンスに脱帽です。
恐らくブロンテロックだ、はウケた😂
ブラックユーモアな映画だった。
物語は科学者が巨大彗星が地球に衝突する発見を世に発表するが
その事態を誰も信じない。信じ始めてからもそれをお金にする
ことしか考えない大統領や携帯会社メーカーのCEOが
地球を危機に陥れてしまうというもの。
メリル・ストリープ演じる女性大統領がメチャメチャアホで
なかなか面白い。自分の利益の事しか考えないでドンドン人類滅亡が
カウントダウンされていくのだが、巨大な自然災害の前には人類は何も出来ないのだと
思えばあの大統領の生き方は正しかったのかもしれない。
いいも悪いもなく全てを絶滅させてしまう彗星が地球衝突したら
何をするのだろうか?
コメディであるにも関わらず考えさせられる話だった。
もし最後は大切な人と一緒に過ごしたいと考えるのであれば
人生において大事なものは、結局は人であると気がつけるのではない
であろうか?
であるならば、そんな事態が来るのを待つまでもなく再度確認しては
どうだろうか?
人生お金や名誉が一番ではないとわかるはず。
豪華出演者で良かったが、ちょっと長すぎるな。
2時間以下で纏めてもらいたい。最近の映画は長いくせに
間延びしていることが多い。
1時間40分で纏めてたら★4つつけたと思う。
感動を期待してはいけない
かつての「ディープ・インパクト」や「アルマゲドン」のようなストーリーを予想すると完全に裏切られることになる。救いようのない結末は無惨だが、これはこれで正しい。出演俳優人が超豪華。
決してフィクションではない現代社会風刺!これを観ても気づかないことこそ最も恐ろしい事実!!
アダム・マッケイが監督・脚本という時点で社会・政治風刺色が強いのは言うまでもないが、今までにない豪華キャストでやってしまったおバカ映画!! 「俺たちニュースキャスター」シリーズもコメディ俳優が勢ぞろいの豪華作品ではあったものの、今回はレオナルド・ディカプリオ、メリル・ストリープ、ケイト・ブランシェット、ジェニファー・ローレンス、ティモシー・シャラメなどなど……アカデミー賞級の俳優陣を取り揃えてやってしまうところがNetflixの資金力の恐ろしさでもある。 タイラー・ペリーやジョナ・ヒルが辛うじてコメディ枠ではあるが、真面目な役をやるはずの俳優陣がおバカ全開ということ自体がひとつのギャグにもなっているから作品自体の外観からおもしろい。 これは今に始まったことではないが、SNSが普及したことで、真実よりもコーティングされたエンターテイメント性にしか人類が揺るがないという、とてつもない皮肉を描いているわけで、それが決してフィクションとは、いえないところが恐ろしいのだ。 例えば新型コロナウイルスにしても、視聴率のために、科学的、医学的根拠よりも、バカみたいに「今日の感染者〇〇人」と不安感を煽るメディア、一方で極端な陰謀論で中立的である事実が霞んでしまう両極端な世界に生きていいる私たち、そしてそれが視聴率やPV数、発信者の知名度、カリスマ性などでしか判断できなくなっている現代人の腐敗も描いていて、何より恐ろしいのは、ここまで俯瞰で見せているというのに、それが自分にもあてはまると感じることができない者たちがいかに多いかということなのだ。 真実が伝わらない世界で、真実を伝える難しさを描いていて、科学的根拠の全くない『アルマゲドン』や『ディープ・インパクト』のようなディザスターよりもよっぽどリアリティのある物語だといえるだろう。 何度も例にして悪いが、『アルマゲドン』みたいに、あんな短期間で惑星崩壊レベルの巨大な隕石や彗星をどうにかできる技術は現代人にはなく、人間が気づいた頃には、全てが遅いということ。 それを知らせたことで、仮に国がすぐに動いてくれたとしても、結局は無理で、受け入れるしかない……ここもリアル。 ただひとつ残念だったのは、ジェニファー・ローレンスのモノマネが得意なアリアナ・グランデが出演しているのだから、本人の前でモノマネするシーンを入れてほしかった。
一番オイシカッタのは、ジョナ・ヒルか?
それにしてもアメリカ人は、おバカやるにしてもスケールとクォリティがハンパない。
やはり、この作品は大きなスクリーンで観た方がいいと思うが、友達など複数名で行くことをお勧めする。
何故なら笑っている客が殆どいないからだ。というか、私の場合、夜の一番遅い上映で観客も少なかったが、笑ってるのは私一人だけだった…
それも笑うに笑えない内容だったゆえ、殆ど失笑だったのだが、それでも場内で誰も笑っていないと結構目立つものだ。
一人でも平気で笑える人は問題ないが、そういうのダメな人は必ず誰かを誘った方がいい。
それくらい本当に笑うに笑えない内容(実際にトランプ政権下では現実に有り得た部分もあり)のブラック・コメディなのだが、あれだけの徹底したバカバカしさを本気でやりきってしまうアメリカ人たち(イギリス人やオーストラリアの人もいるけど)が何とも最高で羨ましく見えた。
あれは本当にオールスター・キャスト・ムービーの最適解だと思う。
出演者達も皆んな今のアメリカ(というか世界全体?)には相当な危機感を感じてるのだろうが、あそこまで振り切ってしまうのは、本当にスゲエ〜としか言いようがない。
日本でも、ああいう気合の入ったバカな映画を誰か作ればいいのに。
たけしなら出来そうな気もするが、もう歳かな?(昔、山本政志との対談で、オールスターの役者を皆んな騙してシリアスな太平洋戦争の連合艦隊モノを撮った後、編集で一大コメディに仕上げたいとか言ってたけど、そんな情熱もうないか。あの敗戦における日本の組織文化のバカバカしさは、現在にも通じるものがあるんで、是非やって欲しいけどな)
それにしても、メリル・ストリープも、ケイト・ブランシェットも流石の一流の振り切り具合で最高だったし、サンダーバードの人形みたいな眼の動きをするIT長者を演じたマーク・ライアンスの芝居も(イギリス人としてのパロディか?)かなりヤバかったが、なにげにジョナ・ヒルのダメさ加減が一番良かった。
ああいうダメ息子キャラをあんなアホな感じで笑わしてくれる役者は、なかなかいない。本当に最高のコメディ俳優だ。
ラストも、ああいう感じでジョナ・ヒルが締めてくれると、やっぱりアメリカの際どいコメディって、滅びないなあ〜と思わず一人で笑い声を上げてしまったのだった。
ブラッククランズマン超えのブラックコメディ
最近観た風刺映画ではブラッククランズマンがベストでしたが、本作はそれをも上回る傑作でした。 SF、政治、GAFA、ドラマ、アリアナ…色々な要素が入ってるんですが全てが最高でした。多分一回観だけでは気づかないネタが色々あるんだろうな。 個人的に一番ふざけてたと思うのは首席補佐官のジェイソン。政治家だけじゃなくアメリカ人の悪いところを詰め込んだようなキャラクターでムカつくんだけど笑えました。
本場アメリカの政治ジョークは核が違う、関心の高さを裏打ちする描写も注目
秀逸でお粗末な冗談が変化し続ける、凄い映画だこと…笑。風刺の効いた黒さがたまらない。 単純にネトフリに入っているから、というのもそうだが、割と永く騒がせていたので観てみた。なかなかパンチラインが効いてて面白い。日本沈没みたいな危機感に対し、分断が起きてしまう所がなんともアメリカらしさを写している。「だってありそうじゃん。上の奴は皆、私利私欲だぜ?」みたいなブラックジョーク。隕石が落ちてくるから…のシチュエーションでここまでギミックがあることに驚く。 かと言って、人間の滑稽さも滲み出ているから、その可笑しさも強烈。浮気に暴動、パニック…ありったけのモノを詰め込んで魅せる。ちゃんと差別とか除いた上でジョークを利かす点も良かった。 洋画は疎いのでキャストがどうこう言えないけど、やはり主演の2人が踊らされている姿が凄く作品のインパクトを残してくる。大統領に超大企業の社長…権力的な部分の露骨さに苛まれながら、光を手繰り寄せようとするのがグッと来る…と言いたいけど、皆いろいろ有るから。そこは…。笑 『決戦は日曜日』を先に観ていたので、日本にも政治の風刺が出来るようになったのは凄い!と思っていたけど、本場は違いますね…。何より、政治関心が強いからこそ透けるモノを写している気がして、格の違いを感じた。スケールも含め、ネトフリ、恐るべし。
ニュースの見方を変えてくれる映画
きのうは、津波の警報でニュースが終始した。船の転覆は、何件かあったもののケガ人とか死者がなくて本当に良かったと思う。
しかし、警報をめぐる動き、混乱はこの映画の彗星が地球にぶつかるという衝撃的ニュースをいかにオブラートに包んで知らせるかに苦心する、否、視聴者ウケするようにニュースの序列を考えるところに通ずるところがあるような気がした。
また、コロナのニュースについていえば、政権はコロナへの国民の不安にじょうじて、受けの良い政策を出してたなあ、と改めて思った。
米国も問題は政治、社会、それぞれに抱えているが。こういう映画をメジャーが作れてるうちはまだ良いのかもしれないと思った。
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