ドント・ルック・アップのレビュー・感想・評価
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そこは一つ、我が国のH-Ⅱ&イプシロンで。短期間で大量生産しまっせ!
アダム・マッケイ作品で、主役はディカプリオ。キャストは、これ以上に無いくらい豪華で、アカデミー4部門にノミネーテッド。もっと話題になっても良い映画なんですが、Netflixなんですよね。メディア露出も、キャンペーンも、劇場での予告編も皆無に近いのは、宣伝広告費を、こっち方面に投じていないってのもあるんでしょうが、配信会社製作の作品への冷遇、と言うのが根底にはありそうで。
いずれにしても、これは文句無しに面白かったです。
「地球滅亡ネタが、今、どれだけあると思ってるの?」
米大統領の言葉ですが、まぁ、その通りで。世の中には、地球滅亡映画もあふれてます。が、数多ある滅亡モノで、これだけの(おそらく)巨額を投じながら、全編シニカルとニヒリズムに支配されている作品は、初めて見たかも知れません。ふっと思い出したのは、キューブリックの「博士の異常な愛情」ですけど。
レアメタルの塊なんて、天然の核シェルターだったりする可能性もある訳で。案の定の破壊失敗で、地球はThe End。大統領を前米国大統領に重ねて、皮肉ってると言うムキもあるようですが、何をおっしゃるのやら。彼は、過激に訳されている発言の数々とは裏腹に、政策の数々は、特に軍事・国際政治的には臆病者でロー・リスク。太り過ぎた民間を解体しようともしていた人ですから、この映画に登場する大統領とは重ならないw
いずれにしても。
甘い見通しの一発勝負に地球の命運を掛けるとか、リスク対応が「特権階級の地球脱出」とか、「マンガ的展開」の軽さが滑稽で楽しめます。超豪華キャストで、笑いのネタもチラホラ。
ラストカットは、シェルターから、たった一人で這い出した、地球最後の男。と言うか、なんでシェルターに一人っきりなんだよw
楽しかった。とっても。
ちょっぴり切なくも、あったけど。
福笑い
実は今までNetflixに登録してるのにNetflixオリジナル映画を見た事がありませんでした。せっかく登録しているんだし、なにか見ようと思って選んだ作品がこれ。アカデミー賞にノミネートされているし、何かと話題になっている映画なので鑑賞。とてつもない映画でした笑
ブラックユーモアがふんだんに詰め込まれた映画。
実際に起こった事件ではない架空の話なのに、何も動かない政府とか多数派に流される群衆だとか、とても他人事には思えず目を逸らす事の出来ないストーリー。笑えるのに笑えない。2021年、どんな1年でしたか?と聞かれたら「ドント・ルック・アップ」を見たら分かりますと答えたくなるくらい。
役者陣、全員怪演。
レオナルド・ディカプリオは老けたけど、演技力は衰えることなく、何なら過去最高じゃなかろうか。動揺を隠せず挙動不審に目を動かすの上手すぎ。ケイトも強烈だったし、ヒ〇リー似のアメリカ大統領だとか、ビル・ゲ〇ツ似の実業家だとか、これまた作り話とは思えない人物が居てキャラ濃ゆし。希望と絶望の切り替わりが凄まじい。
退屈させない中身で話の展開も良く、どんな終わり方をするのかずっと気になる。キャスト字幕の入れ方だとか、世間の声の様子だとか、ラストコンサートで歌う歌詞だとか、監督のセンスが光る演出が多くある。重厚感のあるブラックユーモア映画だけにとどまらない面白さがこの映画にはありました。ラストも最高に皮肉っていて良かった。
ただ、黒人の科学者やケイトとその恋人、家族の描きが薄かった。急に出てきて急に退場、みたいな感じ。話も飛び飛びだったし、これだけ尺があったらもっと丁寧にできたはずなんだけど、割とあっさりしていてちょっと納得がいかなかった。
でも、素晴らしいと言っていいのか分からないけど、素晴らしい映画でした。これがアカデミー賞にノミネートされているのも総じて面白い。Netflixオリジナル映画、質高いですね。
豪華キャスト集結の超B級ブラックコメディ
自宅レイトショー『ドント・ルック・アップ』
Netflixオリジナルですが、コレもアカデミー賞ノミネート作品
あのレオナルド・ディカプリオが・・・・
増量して冴えない天文学者を演じその教え子が、ジェニファー・ローレンス
そんな2人が、地球に激突する恐れのある彗星を見つけ公表するも・・・
政治的策略に翻弄され、マスコミにSNSの反応もアルマゲドンみたいな展開にはならいブラックコメディ
政治家が私利私欲に走り、マスコミの馬鹿さ加減と群集心理がの描写は、ある意味コロナ禍の今を物語る。
信じなかった末路が虚しい・・・一度きりの人生〜自分の信じる事を楽しむしかない。
レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、メリル・ストリープ、ケイト・ブランシェットにアリアナ・グランデ
出演陣は超豪華で面白いですが、アカデミー賞ノミネートってのは・・・
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームの方が、10倍くらいエンタメ映画として素晴らしかった断言しますw
これブラックコメディですね
ミシガン大学の天文学者ランドール・ミンディ教授と、教え子の大学院生ケイトは、地球に衝突する恐れがある巨大彗星の存在を発見し、世界の人々に危機を知らせようとした。オーリアン米大統領とその息子で大統領補佐官のジェイソンと対面したが、あまり真剣に取り合ってるもらえず、朝のテレビ番組「デイリー・リップ」に出演するなどして、必死で危機を訴えた。しかし危機を真剣に捉えてもらえず、空回りしていた。そのうち巨大な携帯電話会社がその惑星には貴重な資源が有ると言い出して爆破計画は変更となった。さて人類はどうなる、という話。
ストーリーが実際に起きそうな内容で、面白かった。
アメリカ大統領役のメリル・ストリープスはやはり上手かった。
ディカプリオと息子役の俳優が似てて笑った。
テレビMCのケイトブランシェットは色っぽかった。
ケイト役のジョニファー・ローレンスの両鼻ピアスは何の演出だったのだろう?無い方が学生っぽい気がしたが。
そのケイトの彼氏役シャラメがカッコよかった。
2万数千年後のある惑星に到着したシーンは笑ってしまった。鳥に食べられる???ブラックコメディか?移住するのにジジババばかりじゃ子孫繁栄できんでしょうが、って思ってたら・・・
で、大統領補佐官が助かったって事は人類滅亡しなかったってオチなんだろうね。
どのくらいの人類が助かったのかな?
エンドロールは最後まで観ましょう。
観て損なし。ある意味ほんとに怖い映画。
現実を見よ
見上げるな、現実に目を向けるな
見上げるな、と囁く罠
ある日、彗星が発見された。
それはどんどん地球へ向かっている。
ぶつかれば間違いなく人類滅亡。
果たしてどうなる、というドタバタ劇。
コメディーとも聞いていたため、
もっとあからさまに笑えるナンセンスものかと思っていたが、
ナンセンスではなく「ハイセンス」だった。
ゆえに見ながら心の中でツッコミを入れること幾たび。
ニヤリ、とさせられたり、オーノーで首を振って肩をすくめてみたり。
そんな愛すべき人間臭さと、あきれるべき醜聞の波状攻撃が
このドタバタ劇を加速させてゆく。
うちにも終盤、哀愁漂う無力感に
ディープインパクトにも似た感動を覚えてみたり。
「見上げるな」
先導する政治家の演説シーンを見たなら、
ああこれがアメリカの悲劇なのね、と思ってみたり。
そう、これをブラックユーモアというのだろうな。
ポジティブシンキングとかもてはやされるが、
乗せて操られるだけの幻影なら
現実に対抗すべく
ネガティブシンキングも同等に大事にされるべきだよな、とも思った。
ある意味全く笑えないコメディ
ルックアップ
人類最期の物語
人類はコミュニケーションができたからこそ、繁栄ができたとどこかで聞いたことがある。自然環境や外敵などに、皆で協力して問題に対処できたからだと。
結果、共通認識しやすい危機は激減した。しかし、認識と相性の良くない物事についてはどうだろうか?瞬きの暇もないあっという間に起こる危機、変化がなく思えるほどじわじわゆっくり起こる危機。そして誰も知らない密室が絡み合って進行する人的危機。
認識できないため、一人一人は事実を誤認する。目についた共通誤認に身を委ねて満足する。それを横目にひと握りの権力者の考えが、社会全体の意思決定として強行される。その結果が全ての人に降りかかり、危機がはっきり認識できた時にはあとの祭り。
コミュニケーションで繁栄した人類は、コミュニケーションで自滅する。滑稽で恐ろしい、人類の最期。それを提示してくれる、現代人が観ておいて損はない映画。
今の世界情勢を思うと、フィクションだと笑うことはできない。社会のありように向き合うことは、大事。
見上げてごらん夜の星を
天文学者のランドールと教え子の大学院生ケイトは巨大な彗星を発見する。
そして、それはほぼ100%の確率で地球に衝突するという衝撃の事実も発覚した。
2人は大統領やメディアにその緊急性を訴えるが、現実離れした話にちゃんと取り合って貰えない。
半年後の衝突までに人類は最善策を取って生き延びることが出来るのか。
ネトフリ未加入なので劇場で。
よく作ったな、この作品。
皮肉に皮肉に皮肉。
確実にあの人やあの企業のことを言っているでしょ、みたいなのが大量発生していて、訴訟もんのブラックジョークにある意味ヒヤヒヤしながら観た。
先日直径1キロ近い小惑星が地球に再接近するというニュースがあった際に、この映画がよく話題に上がっていた。
実際自分はあの時、もしかしたら地球が滅亡するんじゃないかと危惧していたので、この映画は非常に現実的で恐ろしかった。
無事軌道を外れたので今こうして生きているけれど、いつその非常事態が来るかは分からない。
確かに死は怖い。
だけど、地球に産まれた以上地球で死ぬ覚悟はいつだって出来ている(と虚勢を張ってみる)。
・文系VS理系
文系の自分は理系の学者を見下している節があると気付き、また自分が嫌になる。
最初の大統領たちのように、専門用語ばかりで数字に厳しく正確な学者の話を鼻で笑っている自分を見つけたから。
・闇堕ちサイエンティスト
メディア出演が増え、広告塔になったり、政府の言いなりになったり、少しずつ道を踏み外していく学者たち。
ランドールは不倫、ケイトもストレスから問題を頻発させる。
そう考えると、本当に尾身さんとかよくやっているなと。
・Just Look Up VS Don't Look Up
一つの国家、はたまた世界が2つに分断される構図は、まさに米大統領戦。
歌手が支持を表明したり、経済至上主義だったり、家族を使った演説だったり、SNS炎上を逆手に取った支持率アップだったりが、まさについこの前のアレで…
メキシコをチリに置き換えてるし笑
・現代アメリカや現代世界へ向けた強烈な批判
SNSによる社会的影響、GAFAの台頭と侵略、AIによる情報管理、差別問題などなど、本当にこんな赤裸々に描いていいのかと思うようなブラックジョークの数々。
今のSDGsの取り組みも、隙あらば利益を得ようとする劇中のBASH社のようになってませんか?
アメリカ人はヒーローが好きだから、わざわざヒーローを用意するっていうのも、思いっきり刺さってそう。性格悪〜w
・豪華キャスト
ディカプリオが見れば見るほどディカプリオに見えなくなってくる。
メリル・ストリープの某〇〇〇〇風大統領もハマり役だった。
問題発言しちゃう時代遅れのロン・パールマンも良き。
アリアナ・グランデさすが歌ウマ‼︎
ティモシー・シャラメは今回も存在感抜群、チョイ役かと思ってた。
・万物破壊
彼らのあの最期の晩餐が1番多幸空間だった。
金と権力を纏っていた奴らが冷凍保存で生きながらえたとしても、なんとも滑稽な生まれたまんまの姿でブロンテロックに食われるのがオチ。
地球最後の男になってしまった息子くんなんか、もっと哀れ…
自由の国アメリカ。
こんなものが作れてしまうのがNetflixなのか!
猛毒なので人は選びそうだけど、色々とすごい映画だった。
こんな気持ちで劇場を後にすることもなかなかない。
隕石よ、
いつでも“ドント”来い(来るな)!
アメリカンジョーク
評判も良くアカデミー賞候補だし超豪華キャストだし、Netflix作品なので今後観る機会がないかもしれないしで、近くの劇場で上映してくれたので観に行きました。
勘違いされると困るので最初に言っておきますが、私の大好きな作風でとても面白く、一級品の作品だと思うし観られて本当に良かったと思っています。
ただ、あまりにも専門家筋の高評価に対し少し戸惑う部分もありますので、その事に焦点を当てて書きますと、この手の作品って今までにも何本もの傑作が既に作られているし観て来ました。
なので、個人的には新鮮味は感じられませんでしたし、特別の驚きや衝撃もありませんでした。
逆に言うとなんで評論家筋がこんなに騒いでいるのかが、少し不思議な気がしましたよ。
本作クラスのブラックコメディやパロディ作品ならアメリカ映画には既に沢山の傑作が存在し、少なくとも私にとっては(楽しみましたが)衝撃であったり魂に響くほどの作品ではなかったです。
『博士の異常な愛情』や『ネツトワーク』等の作品を知っている世代なら、今もこのテーマでアメリカは全く進歩していないというか、長年アメリカ映画を観続けている者からすると、その様な捉え方も出来る作品でしたね。
「いやいや、人間の普遍性を描いた作品なんだよ」という方も当然いるとは思いますが、若い映画ファンの様にはしゃいで欲しくはないですよね。
実際危機になっても、こんなものかも
ブロンテック、あとでわかるw
巨大彗星のあとしまつ
強烈な印象、すごく好き
ここ数年観た映画の中でいちばん「好き」かもしれない(じゃあなんで5点じゃないのか、といえば、議論の余地が大いにあって5点をつけちゃうと完結してしまってさみしいから、という感じ)。
劇伴もすごく好きで、特に強烈に印象に残っているシーンの、好きだった曲のタイトルが「メメントモリ」でゾッとしてしまった(笑)
演者もスター選手揃いだけれども、単にスターを揃えました、というだけじゃなくて作品にマッチしていて良かった。
日本版ドント・ルック・アップはもしかしたら大怪獣のあとしまつなんだろうか…などと思いながら(笑)、観終わってしばらく経ちますが余韻に浸り続けています。
日本だったら、半年間では楽観的な方向には触れず、悲観的な方向に触れるんじゃないかなぁ、などなどいろいろ考えるのもまた面白いですね。
こんな映画が作れるのが羨ましいなあと思ってしまった。
全人類のバカ息子ことジョナヒル最高
fu●kのカリスマことレオさまと
全人類のバカ息子ことジョナヒルが
アドリブ満載で不謹慎コメディしてたらそれだけで観る価値ありです。
そのコンビと内容で想起するのは、やはりスコセッシ監督のウルフオブウォールストリートですが、今作はそのスコセッシ的編集技法の継承者であり今やトップランナーのアダムマッケイ。昔からのコメディ畑のバランス感覚、シュールさと、直近数作品で全面にでてきた社会へのメッセージ性を高いレベルでハイブリッドさせてました。
アダムマッケイ監督のマネーショートでもあったような、悲惨な顛末を向かえる確かな事実と変わらない世界の苛立ちを完璧にエンタメに昇華してる!
と思ってました。途中まで。
ところが観ていくと笑えません。今の世の中そのまますぎて。エンタメじゃなくドキュメンタリーに近い。
つまり「映画を観る普通の人間」として観れば爆笑できるのに、「現代社会の一員」として観れば全く笑い事じゃなくなるということです。
今の世の中の気持ち悪さと歪みを認識させられる、ブラックコメディとして最高水準の完成度です。今の子供世代が将来これを観てキテレツムービーとして爆笑できる世の中となることを星に願います。
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