土を喰らう十二ヵ月のレビュー・感想・評価
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適度に運動して‼️❓まともなものを喰い‼️❓それなりに恋をしたら‼️❓
ジュリーにオファーしてくださってありがとう
正直言ってキネマは不満だった、納得いかなかったので、これがあって、ほんとに良かった。よくぞジュリーにオファーしてくださった。
マチコが車でやってきた長野の家では、ツトムが炊飯器ではなくかまどでご飯炊いて、蛍光灯ではなくランプを灯りにして、ストーブではなく囲炉裏で暖をとってる。時代はいつ?w
電話が使えるんだから電気は来てるのに。
食事も同じ、肉も魚も卵も食べない冷蔵庫の要らない暮らし。時代は関係ない、自分がどう生きるか。
拘り強い。芸術家だ、言っちゃ何だが偏屈だ。
いやー。ぴったりじゃないですかw
雪深い長野であんな大きな窓のある家が囲炉裏でどれだけ暖まるか。冬は寒いのが当たり前なんですね。抗わない。
弟夫婦は普通の人だ。拘りなさそう。肉も魚もしっかり食べてそう。姑やツトムを同類の偏屈だと思ってそう。だから姑と折り合い悪い。
姑が亡くなって。姑と同じように独り暮らしてたツトムは独り暮らしをやめようとする。気持ちはわかる。いつ自分だって姑みたいになるか。一方で、ツトムは奥様を亡くしてる。亡くなった時、奥様には自分がいた。『いた』けど亡くなって、ツトムはきっと無力感でいっぱいだっただろう。ずっと遺骨を手放せない。姑と奥様の何が違うのか。きっと考える。
以前、人間が生きてれば老いるのが当たり前で、枯れて朽ちていくのが美しいんだとインタビューに答えてらしたジュリー。煩悩の塊みたいな芸能界にあって、お坊様みたいなことをいう人だと思ってたらぴったりの役が来たw
まるでこの映画のために作ったかのような96年の『いつか君は』を主題歌にしたと発表されてから今日まで何度リピしたことか。
食と生き方、そして死に方。
沢田研二が演技をしてるのをあまり見てません。
かなり昔ビールのCMで自然でいい感だったのと、
魔界転生は、、あれは人間じゃなかったな、、、決して優れているとは思わないんですが、独特の抜け感というか、自然な感じが素敵だなと思う人です。
嫌な感じの西田が新鮮。
壇ふみは佇まいが素敵すぎる。
松たか子は前半もっさり後半仏頂面、主人公に人生振り回される可哀想な役回りであったが的役であった。
話は精進料理と自然の中でつつましく生きる作家の話し。個人的には俗な部分である彼女との関係なんかもっと掘り込んでも映画として面白かったと思うんだけど、あえて触れてない。
ある意味身勝手な作家の食と終活を描いただけの話しなんだけど四季を愛で、その恵みをいただく生きかたは日本人にはビンビン来る。
どの料理も美味そうで身体に良さそう!
しかしまあ、そんな生活していても病気にはなるし、いずれは死ぬんだなと、、だったらジャンクフードにまみれ飽食して死ぬのも対極として有りだな、、などと色々思うことあり。
身も心も洗われる様な映画だった。
いろいろ考えさせられ、誰かと語りたくなる映画です
自然を喰らい生と死を見つめる
「生きることは喰らうこと」
「生きることは喰らうこと」。
自然なかで自然に感謝して生きるという、現代では難しくなった昔のような生活を長野で体現している作家を主人公とした水上勉さんの作品を原作にした作品。
私のような効率化自体を目的化してしまっているような生活とは真反対のような生活であり、とてもすごいなと思いました。毎回の食事を丁寧に手作りし、それに使う食材も自分で調達して。
出てくる料理がどれも本当に美味しそうで、映画の題名通り12ヶ月の四季の移ろいがとても美しく表現されていました。
経済的には豊かではなかったとしても、「食」という軸となるものを勉さんはしっかりと持っていて自分の道をしっかりとゆく素晴らしい生活をされているなと感じました。
また、松たか子さん演じる恋人との関係や、そのお婆さんや地域の人達との関係も温かくていいなぁと思いました。
画面から伝わる美味しさと犬の可愛さ
ほんわか田舎の暮らしに、土井善晴さんによるたしかな料理……
『孤独のグルメ』『きのう何食べた』に通じる、画面から伝わる美味しさ。
さらに素晴らしいものが画面に。
沢田研二の演じる主人公ツトムの、愛犬「さんしょ」。
ああ、さんしょの頭をグリグリ撫でたいっ!
雑種っぽい、一見無愛想なツンデレっぷりがたまりません。
あと、気の弱い義弟を演じた尾美としのりが、演技として犬だったので可愛かったです。
映画としてみると、人物関係のうち恋愛部分の描写が少々希薄なのが惜しかった。
ただ、作品の主眼は「(老境の)生き方」だろうから、これでいいのかも。
こころ洗らわされる良い映画だ。
染み染み
素敵です!野菜を洗う音、切る音、煮る音、食べる音
土井先生ファン風のベラランお姉さんが
たくさんいらしてました💖
野菜の音が、たまらない!
野菜を摘み、洗う、まな板の上で刻まれ、
鍋の中に
忘れていた記憶の中の"音"が、
心地よく蘇ってきました。
野菜一菜、一品の料理が
なんと素敵なことか!
ジュリーが何気なく発した京都弁が
土井さんの声とシンクロしてる、不思議。
(ジュリーも京都出身でしたね)
80代の夢の生き方なのかもしれません。
胡麻豆腐と筍、無性に食べたくなる。
炒めるよりも焼く煮る蒸す
思い出す映画がある
『人生フルーツ』
山暮らしではないが自然があふれる自宅の庭に野菜を育てそれを食す夫婦のお話
山暮らしに憧れる私は驚いたものです
住宅地でもこんな暮らしが出来るのだと
でもやはり、自然を愛でながらの生活に憧れがつきません
街で暮らしたって死ぬ時は死ぬ、毎日の生活で便利を取れば稼がねばならない
いったい何のために生きているのか、そんなことを歳を重ねるにつれ思うようになってきました
毎日を「ありがたい」と思いたい、大切に生きたい
松さんの食べっぷりには敬服いたしました、火野さんはボソリと「昔の人はこんなに美味いもの食べてたんだな」と、誰かに食べてもらうことは幸せなことなのだな
時の流れが『人生フルーツ』より幾分早く感じたのはまだ沢田さんが若いせいなのかも
ほうれん草の薄紅色の根元探しに行かなきゃ
一種のドキュメンタリー
「キネマの神様」で演技に不安を持ったものの、松たか子と共演し、しかも大好きな〈ご飯映画〉ということで、そこそこ期待していた、沢田研二最新作。想像通りの出来栄えで、四季のある自然豊かな日本という国に住んでいることに、すごく感謝したくなる作品でした。
この映画、非常に独特で、一種のドキュメンタリーのようなテイスト。1本の映画として綺麗にまとめるために、ストーリーがおまけ程度に加わっているような感じです。そのため、物語としてはパンチがなく、どこかぎこちなさを感じてしまうのだけど、四季折々、美味しいものたくさんの日本の良さが、12ヶ月を通してしっかり描かれているため、全くもって飽きません。
ドキュメンタリーと感じる部分はこれだけでなく、一部の棒読み演技を除き、作品全体がこの上なく自然という点でも。虫や鳥などの生物、そして各月の天候なんかはもちろんのこと、ちょっとした会話や動作も、作られている感じが全くない。ただただ、田舎に住む男のある一年を密着したみたいな。これがすごく居心地が良くて、この暖かな空間にずっと居ていたいと思っちゃう。そんな映画です。
懸念していた沢田研二の演技は、「キネマの神様」からは考えられないくらい良いものになっていて、松たか子との相性も抜群。山に訪れ、植物を採り、家に帰って、料理をする。この姿が沢田研二の良さを存分に発揮できていていました。彼のナレーションも、流石歌手なだけあって、聞き心地が最高です。ジュリーファンは必見でしょう。
この映画見たら、日本愛が深まり、自然の美しさを実感でき、そして何より料理がしたくなります。肉や魚が無くとも、こんなにも素晴らしい料理が出来上がる。不便ではあるだろうけれど、この暮らしにどこか憧れを抱きました。デジタルデトックス(=携帯やテレビなどの俗物的な物に触れないこと)もしてみたい。あと、この映画見たら、ジャンクフードなんかを食べることに、躊躇いを覚えます笑 映画後にマックを食べようかと思っていた私は、急遽定食屋に向かうことにしました。
なんとも味わい深い作品です。
「おいしい給食」「きのう何食べた?」など、日本は料理映画を作る才能に長けています。劇場で絶対に!という映画では無いですけれども、是非とも多くの日本人に見て欲しい良作です。よし、大根と筍、買って帰ろう。
精進料理好きには最強の「飯テロ」映画となりそうな一作
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)が、連続するアクションを通じてテーマを物語っていく作品であるとすれば、本作は食材を採取し、調理する描写を通じて物語を語っていく種類の作品です。原作(原案)のエッセイを著した作家、水上勉と料理研究家の土井善晴の人物像や思想が混ざり合ったツトムという老作家を、沢田研二が飄々と演じています。
松たか子演じる真知子との年齢の離れた恋愛関係も、言葉に頼ることなく食事の時の表情や会話、並んで料理を作っている時の立ち位置など、具体的な所作でおおよそ理解させてくれます。そして当然のことながら、土井善晴が指導した作中の食事はどれも見事に美味しそうで、食事時に空腹で鑑賞したらお腹の虫が鳴くこと間違いなしです。撮影にあたってスタッフ自身が、丹念に食材を育てたということもあって、味噌ひとすくい、青菜の一枚に至るまで、愛情が伝わってきます。
表題の通り、本作は主に、山奥で生活するツトムの一年を、「食べること」を通じて描いていますが、季節感のある風景映像だけでなく、春は優しく、夏は硬い光質を、照明効果の入念な計算と調整により表現しており、画面全体で季節を感じることができます。
また「車」を文明批判の象徴として使っているといった分かりやすい記号的演出も幾分散見するのですが(親戚の夫婦など、振る舞いが分かり易すぎ!)、そうした思想的な側面の描写はそこまで押しつけがましさを感じさせず、むしろややそうした思想、生活を相対化しているような描写も含まれています。
鑑賞後は食べ物に対する愛情が間違いなく増す一作です。
昔の歌声で
憧れ
酷い映画
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