パーフェクト・ノーマル・ファミリー 劇場公開日:2021年12月24日
解説 1990年代のデンマークを舞台に、父親が性別適合手術を受けることになった家族の物語を、10代の多感な娘の視点から描いたヒューマンドラマ。本作が初長編となるマルー・ライマン監督が、11歳の時に父親が女性になったという実体験を基に手がけた。デンマークの郊外で暮らす11歳の少女エマは、幸せな家庭で充実した毎日を過ごしていた。そんなある日、両親が離婚することになり、彼女の日常は一変。しかも離婚の理由は、父親トマスが女性として生きていきたいからだという。ホルモン治療を始めたトマスは日ごとに女性らしくなっていくが、エマは父親が性別適合手術を受けるという現実を受け入れられず、寂しさといら立ちを募らせていく。父親トマス役に「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」のミケル・ボー・フォルスゴー。
2020年製作/97分/PG12/デンマーク 原題:En helt almindelig familie 配給:エスパース・サロウ
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2021年11月24日
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鑑賞方法:試写会
Right in time with Chapelle's press about his stand-up rant involving the transgender community is a film that explores Emma, an adolescent girl who has coming-of-age complications after her father decides to get a sex change. Her character is quite reserved; often a face of helplessness contrasted with the events on screen make you feel her pain. A literary but quick film with unique perspective.
2023年2月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
エマ役が巧演でした。 テーマも描写も凄く良かったです。 秀作です。
2022年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ー 冒頭、長女カロリーネ(リーモア・ランチ)と二女エマ(カヤ・トフト・ローホルト)の幼き頃の姿を、父トマス(ミケル・ポー・フルスゴー)が、ホームビデオで撮影した、映像が流される。 そして、今作では劇中、屡、彼女達が健やかに成長していく姿を映したホームビデオの映像が効果的に使われるのである。ー ■女性として生きたい、とトマスは長女カロリーネの堅信式が近づいてきた時に妻ヘレに告げる。そして、昼食の際にヘレは、娘達に夫と離婚する事を告げる。 驚きつつも、カロリーネは父に理解を示すが、エマは猛反発する。 父に教えられたサッカーに熱中していた学校生活も、味気ないモノとなっていく・・。 ◆感想<Caution やや、内容に触れています。> ・突然の父の告白に、エマの戸惑いと哀しみと父に対する怒り。 ー カヤ・トフト・ローホルト演じるエマが、それを見事に演じている。ー ・少し驚いたのは、トランスジェンダーをテーマにした映画の多くは、それを受け入れない社会とのギャップに悩む主人公を描くパターンが多いが、今作はデンマークのエマの周囲の人々が、それを比較的普通に受け入れようとする姿である。 ・父トマスはタイで性転換手術を受け、名前もアウネーテと変える。 そして、迎えた長女カロリーネの堅信式の際にも、女性の姿で普通に親類たちと娘の成長を喜ぶ姿。誰も、父を責めたりしない。一人、仏頂面なのは、エマのみである。 ー 文化度の違いなのであろうか・・。ー <今作は、女性監督マルー・ライマンの実体験に基づくという。 成程。 それで、あの父が映したホームビデオを効果的に使う事が出来たのだね。 少しだけ、ふくだももこ監督の「おいしい家族」を思い出した、新しい家族の姿を描き出した作品である。> <2022年7月23日 刈谷日劇にて鑑賞>
2022年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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久しぶりに映画館に行くことに。 何を観ようか思案中、ふと目についたのがこの作品。 トランスジェンダーのお話で 実話がベースらしい。 何となく興味を引かれて鑑賞。 夫婦と娘二人の4人家族。 姉が14才で妹は11才。 共に思春期どまんなか。 食卓に座る父と娘たちに向かって、母が告げる。 「父さんと母さん、離婚するから」 「父さん、性転換して女性になるの」 固まる娘たち。 「離婚はしない」 けれど 「女性にはなるから」 と父。 どうやら性転換するための治療=ホルモン投与も 始めているらしい。 やがて父は無事(?)にタイでの手術を終え 女4人(?)の生活が始まる。 ◇ お話は、娘(妹)の目線で暮らしぶりを描きつつ、 随所に過去(娘たちが小さい頃)のVTR映像を挟み その家族の日々の生活を描いて行きます。 そこで描かれる家族4人の反応が それぞれ違って描かれるのですが 父 当然ながら女性ライフを満喫中。 充実そのもの。 母 離婚はしていないようだが。 一見して無関心。 姉 女性になっても父は父。 とても前向き。 妹 認めなきゃ。 けど認めたくない。 混乱中。 ラストまでに特別のイベントが発生する という事では無かったのですが 最後近くのシーン。 自分(父)を受け入れきれずにいる娘(妹)のため 一人イギリスへ引っ越そうとする父 そしてその後、父の住むロンドンを訪ねていく娘たち。 男性だろうが女性だろうが そこにあるのは「家族の絆」。 たぶんこれからもゆっくりと時間をかけながら 新しいスタイルの家族が出来上がっていくのだろう と そんなことを予感させるエンディングでした。 トランスジェンダーについて色々と 考えるきっかけになる作品でした。 はい。 ※観る人を選ぶ作品なのも間違いないかと ◇父に聞いてみたい事 「なぜ、女の人と普通に結婚して子供まで造ったのですか」 「そこまでして性転換したかった動機はなんなのですか?」 作品中で娘(姉のほうだったか)も問いかけるのですが 明確な答えは返ってきません。 それを匂わせる何かがが描かれていたら もっと共感できるような気がしました。 ※もしかすると 自分にとっての「あるべき姿」に戻りたい と願うことに 理由などいらない …そういうことなのかなぁ ◇最後に 「父」を演じた役者さん 娘と海で泳ぐシーンで 遠目ながら、父の乳が確認できました。 CGなのかがとても気になっています。 作品のタイトル 「パーフェクト・ファミリー」となっていますが 原題を直訳すると 「普通の家族」 (ぐーぐるせんせ) この作品では、「パーフェクト」な家族を 描こうとはしている訳ではないようです。 邦題のタイトルは何か違うかなぁ そんな気がしています。 ☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。