さがすのレビュー・感想・評価
全303件中、41~60件目を表示
#今日空から伊東蒼さんが気になった方
はぜひこちらの作品も観ていただきたいです。
今の伊東蒼さんの演技は、この作品でもしっかりと光っています。
特にラストシーンは、観る者の心に深く刺さる対峙の場面でした。
伊東蒼さんと佐藤二朗さんが対峙するその瞬間は、息を呑むような緊張感と切実さに満ちており、圧巻の一言。
正義感に突き動かされた彼女の涙は、真っすぐにこちらの胸を打ちます。
一方で、佐藤二朗さん演じる父親は、本来持っていたはずの正義を失い、世の中にもまれてあっさりと汚れてしまった人間のリアルを見せてくれます。汚れた顔、吹き出す汗、その一つひとつが、背負った過去と重さを物語っていました。
決して派手な演出ではありませんが、言葉の奥に宿る感情のぶつかり合いが胸を締めつけ、ラストまで一瞬たりとも目が離せません。
純粋だからこそ見えてしまう「正義」。
親という現実に立ち向かう少女の姿は、観る者の心を深く抉り、静かに、しかし確かに衝撃を残します。
‘23.6.23鑑賞
デザイン会社が潰れた社長の成れの果てです
いやー佐藤二朗ええわ。
普通の生活困難者が生きていくうえで
悪事に染まっていく術が見事に表現されている。
長女が周囲を気にせずひたすらオトンを探すのは
いくら関西人でもそんなことすんのかな?とは思うが。
80点
5
アレックスシネマ大津 20220218
父ちゃんよりも山内を見せられる(泣)
もうこのポスターからして佐藤二朗さんの何かこう、、、(笑)とにかく観てみたくなるような雰囲気がプンッップンッッに漂っていて思わず観てしまった方も多くいらしてそうですね。
物語は冒頭から原田(佐藤二朗)が頼りないを通り越して、何かしらの障害も疑われるような奇行に走っている様子から始まり、それをまだ”高校生どころか中学生の娘が向かいに行く”という場面からスタートする。
「おいおいこんな親子関係嫌すぎるだろこれから受験に青春に忙しい娘さんがマジで気の毒だわ」、なんて思わざる得ない家族の様子を見せられ、と同時にこんな父ちゃんが失踪したら検討なんてつかねえわ(笑)と早くも推理お手上げ状態だった僕。
まあ【さがす】のタイトルの通り少なくとも誰かしらをさがすストーリーになるのは明白なわけで、一体どのように展開されていくのか?このちょっと遅れてるっぽい父ちゃんからどのような物語が紡がれていくのかが全く想像できない。
そんなワクワク感と最初の三分の一ほどでは娘(伊東蒼)がひたすら父ちゃんを探すという展開になるため、期待を裏切らず惹きつけられるストーリーが展開される。
この娘役を演じた伊東蒼さんがもう本当に素晴らしい演技でこれは大成しますね。表情から読み取れる情報量や説得力がもう大物のソレなんです!!しかもよく見ると可愛い(失礼)
さてさて、それでなんやかんや有って実は衝撃の父ちゃん裏稼業してましたオチが明かされる。
のだが、ん~やっぱりこれ邦画あるあるなんだけども、冒頭の父ちゃんいくらなんでも痴呆すぎやしないかと。。。。。
騙す方向に力が入りすぎてて、「そういえば!!」みたいな閃きは無くて「あ~冒頭の父ちゃんは普通に”鑑賞者に向けてるくらいの”痴呆ボケをしてたのね」っていう。
そもそも冒頭の万引きは結局なんだったのかは明かされていない。なのでてっきり若干遅れてる父ちゃんを介護しながら学生生活も送ってるすげえ女子中学生という組み合わせの物語かと思いきや、実は普通に普通の父ちゃんで何ならちょっと前まで母ちゃんも居ましたという事実が明かされる。
そしてその母ちゃんは筋肉的な病気で身動きが取れないまさに障害者の方なのだが、この”母ちゃんが登場するシーンで娘の影が薄すぎる”。というか一切登場してなかった?のでてっきり十数年くらい前のシーンかと思ったレベル。
この勢いで触れておくとこの作品重要な要素が小出しでかつ一瞬なので後から「アレ?」「アレ?」という具合でカタルシスも薄い。母ちゃんの首吊り幻影を見ている娘のシーンが前半に有ったそうなのだが、ナニソレ有ったっけというアハ体験レベル。
で、実質的な主人公とも言える山内(清水尋也)も邦画的気狂い系殺人者という感じで魅力が無い。そして特に過去に「陸上部で賞を取っていたアイツが・・・」みたいな背景も語られないので説得力に欠ける身体能力と手際の良さを見せられて何か宙に浮いているような感覚が否めない。
本作ではやや希薄な親子関係と、介護問題と、自殺者問題の大きく3つが扱われていて、そういった社会に根ざす問題に焦点を当てつつエンタメにも昇華したようなバランスなのだと思う。
しかし、このなんとも言えないやはり邦画らしい消化不良感の正体は、【原田と娘の親子関係】にもっと焦点が当たるのかと思いきや、”物語の大部分では山内の逃避行や原田との協力関係”が描かれて、娘はさっぱりな部分に有ると思うのだ。
あれほど序盤に『お父ちゃん!お父ちゃん!』と見せつけてそのお父ちゃんをもっと見せてくれるのかと思いきや、いきなり何の縁もゆかりもない山内の狂気を見せられる。
まあネットに疎い方からしたらニュースで聞く”自殺者同士が集まって~”みたいな背景は実際こういう感じなんだっていう学びは有ったかもしれない(笑)。
それでも最後の最後で原田と娘に焦点が戻ってきて一回もミスれないピンポンの名シーンを見れたのは良かったと思う。伊東蒼ちゃんのどこかモヤモヤしながら会話を紡いでいる様子が最高だった。
で、、、、
結局冒頭の万引きはなんだったんだい
伊東蒼さんの名演を評価します
さがしてはいけない。
人間の心の闇を軽はずみに探ってはいけない。その暗闇をのぞき込むものなら自分もその暗闇に引きずり込まれてしまうから。
当時世間を騒がせた自殺サイト殺人事件。自殺を望む者同士がネットで仲間を募りともに死ぬ。それだけでも闇が深いのにさらにそんな人たちの弱みに付け込み自らの快楽のために殺人を行った犯人たち。
この事件の概要を検索して読むだけでも陰鬱な気分にさせられる。本作のモデルとなった犯人の性的倒錯っぷりは通常人ならばとうてい理解できず、ただそのおぞましさに気分が悪くなる。そしてしばらくは犯人の心の闇の部分に触れてしまったことでなかなか陰鬱な気持ちから抜け出せなくなる。
妻の難病介護に苦しむ智はそんな人間とかかわりになってしまったことからどんどん深みにはまってしまう。そんな父をけなげにも探し出そうとする娘の楓。
ようやく父を探し出したものの、知りたくなかった父の秘密まで知ってしまうことに。
前作と同様、この監督の作品は人が思わず目をそむけたくなるような人間社会の闇を否応なく見せつけてくる。
快楽殺人者の心の闇だけでなく、難病に苦しむ患者やその家族が抱える生き地獄ともいえる苦悩。ただ平穏に暮らしてる人間にとっては目を覆いたくなるような描写が突き付けられ頭をガツンと殴られたような感覚を覚える。しかしこれこそ映画でしか味わえない醍醐味ともいえる。
「セブン」を撮ったデビット・フィンチャーはラストの衝撃的シーンのカットを要求された時、頑なに拒んだそうだ。このシーンがなければ、本作は十年もたてば忘れ去られてしまうだろうからと。確かにあの作品を観た時の衝撃は今も忘れられない。
片山作品もそういった人が見たくないような不快感を覚える描写をあえてスクリーンに映し出す。まるで見た人の心にくさびを打ち込むかのように。自分の表現したいことを相手の心に奥深く刻むことができれば監督冥利にも尽きるだろう。
ただ観る者を不快にさせるだけではなくてユーモアを交えながら人間の持つ業の深さを描いてる点でポン・ジュノ作品を想起させる。やはり少なからず影響を受けてるのだろう。
本作は前作ほどメッセージ性は強くないが、前作同様人間社会の嫌な現実をこれでもかと見せつけてくる。見たくないけど見ずにはいられない人間社会の闇をのぞかせてくれるこの監督の次回作が楽しみだ。
娘を演じた伊東蒼、そして佐藤二朗氏も素晴らしかった。
やっぱり湿ってる
邦画らしさのあるサスペンス
物語の題材としては面白い
怪演ぶりがすごい。
全員といっていいほど怪演が詰まった作品。
こちらはずっと気になっていて配信を楽しみにしていた。
思いっきりトラウマ映像みたいなものはないから見やすいと思うけど、
むかし住んでいた地域がちょっと治安悪いところだった人とかはいろんな意味でフラッシュバックするかもしれない。
コメディっぽい佐藤さんが好きで見たけどもっさりした佐藤さんも好きだな~って思った。
存在感がすごく確立しているというか、人殺し役の彼に全然負けてないんですよね。
娘役の子すごいな。濁りのないまっすぐでクリアな演技、どんよりした空気の中で光り輝いていた。
自分は死ぬほどつらいんだということをわかってもらうための場合の自死もたしかにあると思う。もっと心の声を聴く場所があって、解決できる道があったらいいと思う。SNSで初対面の人に言うんじゃなくて、勇気を出して正しい機関に相談することが大事だと思う。自死についても考える映画だったと思う。
結局
オチをさがす?
見応えのある作品
タイトルの「さがす」対象は娘との最後のやりとりでわかる。父の携帯を見つけて、父が殺人(幇助)犯だと気づいた。以降はそれの確信を得るため、父の消息とともに父は何者なのか?娘は探していたことが何とも切なかった。最後の卓球で父の真相を隠すことを良しとしなかったことに、この映画の救いとカタルシスのようなものを感じた。
島での殺人犯のクーラーボックスからは、遺体ではなく、冷えた缶ビールが沢山出て来たシーンでは、序盤の酒を奢ると言ったところと繋がる。サイコパスな犯人に芽生えたこの父親と繋がりの意識だったことも切ない。
そう言った描き方から、内容は重苦しいはずなの、見終わって不思議と爽やかな印象もある。映画には様々な象徴的な要素が幾つか出てくるので、何度か見返したい作品である。
あと「かりん島」は香川の男木島か。僻地の田舎とエロジジイのピンク部屋という組み合わせも強烈でユーモラス。
冗長だし、オチも弱い
岬の兄弟よりは冗長ではないが、それでも気になる。オチのための伏線をこれだけ見せたいなら、その伏線を面白く見せる工夫が脚本や編集に求められると思う。
オチは確かに意外性があったが、その意外性の理由は、そんな事しても面白くならないだろうからだ。そして実際、意外だったという感情以外の感情は湧き出てこなかった。
ただし、主要キャストの仕事は素晴らしいの一言。
サイレン
西成区と周りの地区は頻繁に何かしらのサイレンが鳴っている区なので即逮捕って言う事じゃないと解釈してます。
父親の危険予知が働いた結果、頭の中で鳴り響いているんじゃないかな〜
全303件中、41~60件目を表示