さがすのレビュー・感想・評価
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失踪した父をさがすといういい題材
懸賞金のかかった殺人犯を見つけたといって急に消えた父をさがす中学生がメインテーマ。 題材も良く、探している間のスリリングさは、本当に面白かった。 空白では冒頭で亡くなってしまったが印象的だった伊東さんはここでも存在感があった。
意外性!
また、いつものシュールコメディーだろうからスルーしようかとも思ったが今回は特別に観てやろう精神で券買ったら、これが当たりだった!! 事前情報は一切見ざる聞かざるで観てみましょう!! (以降もしかしたら若干ネタバレ!!) クライマックスに娘がもっと絡めばもっと凄い作品になったかも…
意外性全フリ
劇場予告以外の情報は入れてなかったので、まず思ってた感じの内容と違うという点で意外。 お母さんの話が出てきて、社会派な展開なのかと思いきや特に深掘されるわけではなく、意外性を出すためのダシに使われた感があるのは残念。 とはいえ二転三転する展開はリアリティにかけるものの面白くはある。 演技がいいだけにもう少し、なんか惜しいなという印象。
「さがす」の意味
予告編の印象とかなり異なる映画って意外と多い。本作もそう。連続殺人犯を見かけ懸賞金がほしいと言い残して疾走した父親を探す中学生の娘。父親は見つからないが、連続殺人犯には簡単にたどり着いてしまう。あれ、こんな話なの?と思っているうちに視点が変わってしかも3ヶ月前の話に…。
視点が変わって過去から物語ることで真相を描き出すという手法は嫌いじゃない。伏線回収もキッチリ押さえてきた感じだ。ここらへんはなかなか面白いサスペンスだと思う。清水尋也、伊東蒼、森田望智らがとてもいい演技をしていた。彼ら3人の演技だけで結構満足できる。特に伊東蒼は今後も大注目の女優だろう。
ただ、最後はちょっとわかりづらいのと警察の捜査が甘いと思えてしまうのが残念なところだ。山内が亡くなった後も、父親が死にたい人間の死を手伝おうとした理由がハッキリしない。人助けと思っていたのか?人を殺すことに快感を覚えてしまったのか? そして娘が父親を通報しようと思ったキッカケは何だろうか。父親がシリアルキラーとして暴走しないようにしたのか、母親を殺した人間を捕まえようとしたのか。「さがす」というタイトルは娘が疾走した父親を「探す」のではなく、母親を殺した人間を「捜す」ということだったのかもしれない。そこらへんがわかりづらいと思うのは観る側の力量の問題なんだろうか。
面白いけど!
ワンカット目からこれはもう面白いやつだなと思った。実際ストーリーも雰囲気も演技もめちゃくちゃよかった。ただ、演出がくどいというか安っぽくない?というところが割とあった。山内がロウソクから血を想起して指ピクッ、とか死体で自慰!とか死は救済や!とか言っちゃうところとか、キャラづけ描写として余りに陳腐すぎないかと…いやむしろ陳腐すぎてもはやわざとなのか?とも思った。死は救済って言ってる自分に、サイコアピしてる自分に酔ってる人を描いてるのかな?と。映画に憧れた痛い子を映画で描いてる、みたいな?もしそうならそこはスルーできる。でも、にしても椋鳥の話し方が観客をイラつかせようとしてる感すごいとことか、楓がビニールの紐をハサミで切るとことか、ピンポン玉コツンコツーンとか…なんか全体的な演出のしつこさあったし多分山内のサイコ描写もただの安っぽいキャラ付けなんかなー。でも観る価値は大いにあると思います!!
心が激しく消耗する映画
フォロワーさんのレビューに魅了され急遽観に行くことにした映画。まったくノーマークだった映画なため前情報一切無しで挑んだけどそれが良かった〜非常に惹き込まれました😊 ⚠️ジャンル:胸くそBAD⚠️ どんな風に解釈したとしても胸くその悪さは否めないため、そーゆーのが苦手な人にはオススメしません❗️ 人生を生きるうえで何度も直面する「選択」の場面。そこで何を選ぶかでその後の人生が大きく変化していく。一度の選択ミスは修正できる可能性は高いけど、間違った選択を重ねてしまうと軌道修正が大変だったり、最悪の場合は後戻り出来なかったり。 また、自分とは関係ないところで自分の選択に及ぼす外的要因が大き過ぎる場合もあったり。 お父さんはいつまでもお母さんの死に囚われていたけど、お母さんを死に追いやった決定打はお父さんのキスを拒む行為だったと思う。あの時お父さんが応じていたら、お母さんをオンナとして見ていると態度で示せていたら、お母さんの絶望に少しの光が差せたのではないかと勝手に思ってしまう。でもそうならなかったから、結果としてのお母さんの決断、お父さんのトラウマ、そして全ての始まり、と些細な選択が大ごとになっていってしまう…… この拒絶の行為に関してはお父さんが悪いわけではないし、みんなの気持ちを考えるととにかく苦しい。 娘の胸チラ場面もそう。あそこに遭遇さえしてなきゃ振り切れなかっただろうに…… こんな話が自分の人生の中で起きるとは到底思えないけど、選択と行動の積み重ねが人生を作り上げるんだと思うと、一瞬たりとも気は抜けないと少しばかり怖くなってくる😱そして、とにかくこの映画は心が激しく消耗する_| ̄|○ 余談 内田くんと野坂さんの朝ドラコンビがまさかそーゆー形で共演!?とビックリしてしまった😲
みつける
佐藤二郎も良いし 伊東蒼さんも良いんだけど わたしのツボは 森田望智さん!笑 あーゆーキャラ上手いんだよねーこの女優さん サスペンスで、どんどん引き込まれて行くんだけど、ちょいちょい笑える 展開が良かった もっとダークな感じだと思いきや 後半、佐藤二郎が役ではなく、佐藤二郎に見えちゃう笑 片山監督の岬の兄妹はあんまり好きじゃないんですが、こちらは好きです。 清水君はもうちょっと怖い感じを期待したけど、そんなに怖くなかったなぁ 伊東蒼さんはドラマひきこもり先生、映画空白と、観ていますが、これからも期待値上がる女優さんです⤴️ 森田望智さんも✨
いや、絶対面白い。
毒っ気とユーモアの混ぜ具合にすごくセンスがある。作品内の世界観・人間観に対して云々されがちだけど、そんなのはどうでもいいことでは? この監督は「映画としての面白さ」が全てであって、その誠実さの結果でしか観客と繋がれないことをちゃんと分かっている。僕は個人的に今の日本で一番いい監督は西川美和じゃないかな~と思ってたんだけど、彼女の脚本や演出の毒っ気はあまりにも「女性の部分」に依拠しすぎている。濱口竜介の誠実さは、すごくひんやりした認識の上に立っていて、映画としての語り口がくどくなりがちなところが弱い。いや、この人、長編二作目らしいけど、絶対まぐれじゃない。次回も面白い映画で楽しませてほしい。
「本当に死にたい人はいなかった。」
連続殺人犯を見たと言ったその次の日に失踪した父を探しに、職場に行ったところ青年が父の名前で働いており、娘の父親大捜索が始まる話。
まずサスペンススリラーとしてとても優秀で、冒頭のカナヅチ(?)を振る父親のシーン、父親の服を着た足が倒れているシーン、白い靴下が全部繋がるところ気持ちよかった。それだけじゃなく、その先にもちゃんと結末があるのも良かった。
そして実際にあった事件をモデルにしてるのも◎。この映画を見るまで座間事件のことは完全に忘れてたけど、SNSを使って自殺志願者を集めていた犯人が「死にたい人なんて1人もいなかった」と言っていたのはめちゃくちゃ鮮明に覚えている。
死にたいとSNSに書いていても、マイナスの気持ちを外に出していることである程度自分の気持ちを浄化する儀式になってる人も多いはず。SNSの投稿だけを見て自殺志願者の自殺を手助けすることが良い事だと信じきってしまった父が、何ともSNSネイティブ世代じゃないおじさん感。SNSはその人が外に出したいものを出してるだけで、全てではないのに。
あと、性的欲求の気持ち悪さも表現されてて良かった。犯人は恐らく"白い靴下を履いた死体の足フェチ"でそれに性的興奮を覚えるタイプの人間。それ自体は全く理解できないけど、私にはエロDVDを大量にコレクションしてる田舎のジジイも付き合ってるならおっぱい見せてと言ってくる少年も同等に気持ち悪かった。
でも、田舎のジジイは誰も傷つけてはいない。それはちゃんとポルノをポルノとして消費しているからで、その欲求を現実世界に持ち込んじゃいけないのに持ち込んでるのが犯人と娘に片思いをする少年。
そう思うと、自殺欲求をSNSに書くという行為は、田舎のジジイみたいに欲求をその中で解消させてるようなもので、SNSでの自殺欲求を現実世界に持ち込ませようとするのは、ポルノの境界が分かっていない性犯罪者と同じようなことじゃないかと思った。
なんでこんなに混んでるの?
私も期待して観に行きました、が、こんな展開とは。 あえて見どころとしてあげるなら教室でお付き合い申し込んでクラスメイトが湧くシーンや伊東蒼(あおい)さんと佐藤二朗さんの長く続くラリーとその間に交わす会話、だけ。伏線回収でさえない回想。
ギャグとシリアスの絶妙ラインな佐藤二郎がすごい
大きな身体の佐藤二郎が痩せた奥さんを抱きしめているシーンがやるせない。
指名手配犯が「今度、酒でチャラにしましょう!」と佐藤二郎に言い、キンキンに冷やしたビールを大量に用意していて約束を守っていたところに律儀さというか人間味を感じた。
「罪は罪」として終わってスッキリしました。
娘の先生のうちの子の「いちご! いちごおおおお! いちご……」とゴネるシーンがめちゃくちゃ面白かったです。たまに思い出しても笑ってしまう
満席のミニシアター
開演10分前に行ったら、最後の席とのこと。 どこでも見られれば良いと思ったら、1番前の中央。 ミニシアターでも満席とは。スクリーンと席が近く、首が厳しい涙。 あまり前情報無しで観ましたが、とても良かった。 重苦しい暗い感じという所は、予想通りでしたが、話が何回か展開して、予想以上の展開に。 3人とも演技が凄いというか、キャラになり切っているというか。とても良かった。 また、カメラワークというか、心情の表現が映画だなと。 ストーリーも切ないね。 悪人と善人の境界が曖昧で、考えさせられる。 とても良い映画です。 ちょっと韓国映画っぽいけど、リアリティはこっちの方が良いかも。日本人だし。西成だし。
タイトルに騙されたかな
【以下、思いっきりネタバレ注意】
前半、娘の好演もあり父親を探すくだりで、これは傑作の予感!と思ってたが中盤からガラリと作風が変わる。
まさかまさかまたまたその手の映画だったか。
一気に興醒め。
自殺幇助の尊厳死?をテーマにする作品は多々あるが、作り手は一体それで何を訴えたいのか全く理解不能。
クドすぎる佐藤二郎と妻のくだりもやたらしつこく、死を望むムクドリの絡むシーンも痛々しく、好きになれない。
評判良かったのでわざわざ遠方まで出掛けて見に行ったが残念だった。
#08 探し物はそっちか〜
娘役の伊東蒼ちゃんの演技が光る。 ダメな父親をとことん慕い、必死に探す姿が愛おしい。 なのに実際に探していたのは別物だったラストにビックリ。 本当に欲しかったのはダメでも優しい父親だったのに。 昔から悪役が似合ってた清水尋也クンの悪役ぶりが振り切ってて良い。 でもたまには爽やかな恋愛ものとかもやって欲しい〜。 本当に死にたい人っているのかな。
サスペンスってほどでは。
どうなるのどうなるの?ハラハラドキドキとはいかなかったかな。まあどうせ何処かで生きてるんだろとは思ったし。殺人犯とつるんでいたのは、なるほどそう来たかって感じで。300万円が36000円だったほうがやられたと驚いた。
今まで見た佐藤二朗出演の映画で一番よかった はるヲうるひとの10倍よかった🙏
キャスティング担当の人、さすがだなぁ。かなり変態だと思う(🙏) 伊東蒼ちゃんと佐藤二朗の親子。 最強のふたり。 座間の例の事件を膨らましてきた。 果林島行きのフェリー。 みかん🍊のおじいちゃん(品川徹)も相当な変態w 清水尋也がめちゃくちゃキモい。 有料コンテンツっていうのも、秀逸。 車椅子の女役の美人さんもすごい。 薄々わかっていながら、見逃しちゃう刑事も最高。63000円も最高。 最後の卓球のラリーの場面は合成?実写?ピンポン玉の音も最高。 ジャージのズボンの尻ポケから出てきたスマホが最後に大活躍。 伊東蒼ちゃん似の相当クセモノの女が昔いて、思い出していましたw 今まで見た佐藤二朗出演の映画で一番よかったです。はるヲうるひとの10倍よかった🙏 NHKの番組でMCなんかやってないで役者に専念してよ。
決していい話ではないけれどめっちゃおもろい
実際にあった事件や現代社会のリアルな雰囲気を作品に反映させていて、その内容が気持ちのいいものではないので、問答無用で拒絶してしまう人は結構いるんだろうなぁと思いつつ、グロい表現にそれほど抵抗感を持たなかった自分のような輩は、めちゃおもろいと感じてしまうような映画なのかもしれません。 サスペンスなのかブラックユーモアなのか社会派なのかホラーなのかよく分からないところが結構あるんですが、それだから面白いと思えるわけで、展開やストーリー的にもかなり引きつけられるものがありました。 個人的に佐藤二郎さんは少し苦手で、登場してきてこれはヤバイかも面白くないかもと思ってしまったのは完全に間違えで、見事なパフォーマンスにこの人は違う意味でヤバいのかもと思い直しました。
面白かったけど、愛の夢にがっかり
韓国で撮影したの?と思うくらい風景が韓国映画っぽかった。あの日雇いの人たちの作業現場とか逃走先の島とか。 ストーリーは面白かったし、かなり苦手だった佐藤二朗がよかったし、常に眉毛が八の字の伊東蒼もよかった。 清水尋也はルックス的にも適役で、ドラマより映画に向いている役者だなと思った。 最後の父と娘のエアーピンポンもいい。 母親を亡くした後、父親の弱さを受けとめて共に生きる道を娘は必死にさがしていたんだと思う。 ただ、椋鳥を絞殺するときのBGMの愛の夢にがっかり。園子温の愛のむきだしでコリント人への手紙が叫ばれた時と同じあざとさというか短絡的というかチープさを感じてしまった。あれがなければなあ…。
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