幻滅のレビュー・感想・評価
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コレぞ前提知識、有料パンフ あり かも 別に教養は必要ないサクサク展開作だが観客は精鋭揃い❗️
本作、バルザック氏の 基本、純文学
だから観客選ぶし、そもそも若いカップルとか高校生は、サーチ2に食いつく可能性はあっても
本作に食いつく可能性はゼロ。コナン【グッズが多すぎる、買っても付加価値出ないような気がするぞ100年後も】
とは客層が違う 東京リベンジャーズ とは客層が違う とも言い換えられる。
夏の甲子園の準々決勝みたいな、選ばれた精鋭たち、20人くらいが集ってたよ
イャー純文学は厳しいねぇ・・・とコメント書くはずが、意外と展開が早く
笑いどころ【この映画で笑ってた人は真の神レベル・・ワシは笑いまで到達せず】
もあり、1820年台だか ナポレオン の後 のパリの描写が興味深く 面白い
現代に通ずる マスゴミ のくだらなさ満載
パリの都は 貴族趣味で 社交界はハードル高いが 別に今の日本のように
学歴ならね、鼻持ちならない学校歴 アクセサリーも不要なようだ。
そういゃ、ソルボンヌとかパリ大学とかフランス🇫🇷の大学制度は極めて共産主義、昔の日教組的でわかりにくい
【ワシにしては珍しく政治的発言】ENA行政学院みたいに特殊
ただ、この作品は有料パンフ買った方が良いと言うまでもなく
精鋭たちは殆ど購入してるね。そういう人しか見ない作品。
ポイント
①当時のパリの風景
②出版事情 サロン、パトロン的な後ろ盾が必要、書物自体金持ちしか手に入らない
③今も昔も変わらない 新聞📰社 マスゴミ とくだらなさ 嘘、ええかげん ジジイの老害なんとかしてくれ
④演劇女優の立ち位置が、昭和時代までの女優の立ち位置・昭和時代はセクハラとか無いから
⑤監督も意識したという展開の速さ
ワシ、大学受験、日本史と地理だから 王党派🆚自由派 よくわからないのだ。
だが、時代に翻弄される野心溢れる成り上がりの若造のおバカ未熟さ加減は、自らを振り返ってド共感なのだ。
意外に田舎の貴婦人【愛人】→都会の意地悪な貴婦人がキモ。
田舎からパリへ飛び出す貴婦人がワシ的には好み、もチットエロシーン露出欲しかった。
なんで、田舎の貴婦人大柄から 大根役者 短躯のデブ専に近い女に 鞍替えできるのか❓
ワシの下半身が疑問を❓呈してましたよ、本音の話。
イヤ ミニモニサイズの肉体派が好みでも良いと思うよ⭕️、ただなぁ 普通は両方は 大谷翔平さんのように
二刀流はムリだと思った。
そうイヤ サクラ という言葉 今の若い世代わかんないだろなぁ!
この作品、前提がなくとも楽しめます・・ただしそういう人は夏の甲子園ベスト8レギュラーの選ばれし精鋭❗️
凡人は できれば有料パンフ購入した方が【あっ❗️そういうことか❗️】と気づきますので良いです。
少なくとも、映画の予告編と無料リーフ2種類はチエックが良い。
ただ、本作見る人は、見る時点でその程度のハードルはクリア🆑してるけどね。
虚飾と欺瞞の果てに
文才と美貌に恵まれた田舎の青年が、パリで舞い上がって見事に堕ちていく。引きで見ると喜劇、近くで見ると悲劇を地でいっていて、それをスクリーンで歴史的な興味を持って鑑賞する自分がいる。
当時のパリの新聞は何でもありで、企業ゴロが東スポを発行しているようなもの。金を払えば、本や演劇を絶賛する記事を書くし、ライバルを酷評する記事も金で請け負う。それに加えて、ガセネタでも新聞が売れそうな記事は何でも載せる。
フェイクニュースに飛びついてしまう人間の習性は、いつの時代でも同じ。
復古王制時代のパリってスゴイ活気がある。革命政権、ナポレオン帝政と内戦と戦争に明け暮れた時代の反動なんだろうけど、エネルギーが溢れている。
歴史が好きでドロドロした人間も好きな自分には好物の作品でございました。眠気とも戦う必要があります。
高貴な野心
1800年代初頭、フランスの田舎町アングレームに暮らすイケメンポエマーの成り上がりと堕落の話。
世話になっている地主の侯爵に夫人との関係をつめられて、夫人と駆け落ちしてパリへ行ったポエマーが夫人と共に社交界に顔を出すけれど…。
ちょっと浮いては沈んでを繰り返しつつもどんどん話しが大きくなっていき、という展開で、一応自身の著書の出版に対する意気込みの話しあるけれど、彼が1番欲しいのは地位とか名誉とかそういうものってことでしょうかね。まあ、コンプレックスの塊みたいな感じだったし。
踊り踊らされ操り操られのお話しでなかなか面白かったしテンポも悪くはなかったけれど、状況説明のナレーションのオンパレードだったり、内容の割にちょっと話しが長過ぎたりで最後は少々飽き気味になってしまった。
それにしても小新聞って所謂タブロイドですよね?それがそんなに力を持っていた社会って…。
情報を伝えるツール(SNSとかその使い方を含め)がいくら進歩しても人間の欲と悪意とは少しも変わっていないことを19世紀のパリの出版業界と上流社会を舞台に赤裸々に描く群像劇。
①やはりパルザックは偉大だ、ということが最初の感想。
②続いて、情報が真であっても偽であっても金になれば良いという拝金主義は現代のモラルの低い出版界そのまま。
メディアが金儲け第一主義になったりフェイクニュースを流したり世論操作をするのも形が変わっただけ(テレビ・SNS・YouTuberやインフルエンサー等に)。
③貴族になることに拘ったリュシュランも愚かだが、本当の貴族がエセ貴族を自分たちの仲間と認めるわけもなく、盛大に脚をすくうその悪意。
④バルザックの作品にある社会感と、その社会で翻弄される人間・賢くはないけれども心優しい人間・日和見な人間・上手く潮や風の流れを読んで振る舞う人間・自分の世界には相応しくない人間を排除する人間等々、様々な人間群像を忠実に且つ我々現代人にも共感できる映像作品に仕上げた演出・脚色・演技・美術は見事。
⑤ラスト、金色の光を浴びながらリシュランが湖に入っていくシーンは、一度幻滅を味わった人間が一旦裸になって再生する姿を表しているようで美しい。
情報は正しくても間違っててもお金になる
うーん、やっぱりこの時代の衣装やら背景やらのセットがとてもとても好きだわ。どの角度からみても美しかった。眼福。
たとえ実力が足りなかったとしても、お金とコネ、権力があるものに取り入れば上位に行ける世界。
そしていつの世も情報は正しくても間違っててもお金になるのね。すごいわね。
情報は人の評価を決める。
評価のために人は情報を買う。
恐ろしいループ!
名誉はお金で買えるということを学んだわ。きっと今も昔もそこは変わってないはず。
主人公は確かに出世欲が強かったけど、根っこが繊細な芸術家だし、田舎育ちで純朴なので、美しいものでコーティングされてるドス黒い貴族のスノッブな価値観は本当は好きじゃなかったのだと思う。
純粋なまま田舎で詩を書いてたら、生きてた時はイマイチ評価が上がらなかったとしても、後世には何かを遺したのではと思ってしまう。残念。
始終目に映る絵が美しいのとは真逆に、人間たちがずっと腹に一物抱えた黒い奴らの頭脳戦なので飽きずに観られた。
原作は1800年代に書かれたらしいけど、人間の本質は変わらないんだなと思える作品。
バルザック
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