ある男のレビュー・感想・評価
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その人の後ろではなく、その人を見るという事
その人がどんな家庭で育ったとか、どんな家族がいるのかとか、もっと言えば周りの評価とか噂話とか、無意識のうちに人を見る時に、その人ではない事ばかり気にしている。
目の前にいるその人だけを信じる時に名前や戸籍はただの記号でしかないんだな。
今日から、人の事は自分の目で見て、自分が話してみて感じながら、かかわっていきたいな。と思った。
それにしても妻夫木聡って歳はとってるんだけど、変わらないなぁ。
退屈させない重厚感
悪くはないけど…
魂の救済
原作を読んだ時に感じた虚無感より、過酷な運命から逃げてきた「ある男」が最期に過ごした日々の温かさの方に心が満たされました。義父の出生の秘密を知った長男と安藤サクラさんのシーン、窪田正孝さんの山中での幻想的なラストショット、良かったです。
どんな人生も救われる希望があるのだと信じたいなあ。という感想です。
さて、妻夫木聡さん演じる主人公は、分人と化した自分との折り合いをいかに付けて生きてゆくのか。現代に生きる私たちの誰しもが抱える闇とともに、謎が解けないままに映画は終わっています。
救済への鍵は、ひとりひとりに委ねられているという平野啓一郎原作作品らしい突き放したラストでした。
ルネ・マグリットの不思議な絵の魅力も加わって、印象的な作品となりました。本年度邦画no.1かな。
素晴らしい!
怖い
ストーリーの骨子は哲学的なもので、人は「遺伝的に自己を形成するのか」もしくは「環境の中で自己を形成するのか」を比べ合うようなものでした。結局の所「どちらかを分ける事なんて出来やしない」と答えが出ているのにそれを下敷きにダラダラとしていました。ブレードランナーやフランケンシュタイン、攻殻機動隊の焼き直しにもなっていませんでした。
戸籍の改ざんについて、少年以外には誰も迷惑していないし(名字を変えるのが面倒)皆それ相応に現状に満足してうけいれていました。
そもそも戸籍の改ざんに問題があるとするならば、すでに国家権力動いているはずです。
まあ、それだと映画にならないのでしかたがないと思います。
映画としては、しっかりとまとまっていて、あまり退屈はしませんでした。音楽が少なかったので、役者さんの力量頼るところが多分にありました。特に主軸の3方は素晴らしかったです。ただ、脇役の方々も良い役者さんばかりなので、高い次元で演技レベルが集まりすぎていて全体が薄まっていたように感じました。
あと、妻夫木さんのシーンはオレンジ系の明るい色味で、一方の窪田さんの方は淡いブルーの色調撮られていた思えたのは気のせいでしょうか。
この映画ように簡単に戸籍を換える事ができたなら保険金殺人とか、偽装結婚等が頻発し(替え玉受験とかあるし)、社会混乱が起きると思うと怖くなりました平和な世の中でいてほしいですね。
あと泣けませんでした。
出生とか両親とか選べないもんね。
この作品には誤解、偏見を招く看過できない箇所があります。
まず、最初に作品全体としてはミステリ風味のヒューマンドラマという点では、演者の熱演、怪演も相まって非常にレベルの高いものである、と評価したいです。
だがしかし・・・原作によるものか映画自体の脚本によるものか原作未読の私には判別出来ませんが、明らかに偏見を助長する内容が明示されており、それには閉口いたしました。
いわゆるこの作品における社会派きどりの論点です。
それは死刑囚の実父が獄中で描いた絵を経験上その絵を知り得ない子供がほぼ同じ筆致で再現できたという点。おいおい、普段の風景画とまるで画風が違うじゃんかというツッコミつきです。
それが暗喩されるレベルならまだ救いがあるが、物語のキーポイントで使われ、人物特定されてしまうくだり。
犯罪心理学的に凶悪犯(作中では死刑囚)が描く絵の一部に一種の特徴、異常性があることを示唆する内容で、それは研究論文もあることから一定の評価をすべきです。
が、この凶悪犯の異質な感覚、精神構造子孫にも遺伝する・・・的なところを物語上の確定情報として記すのは大変ナンセンスかつ誤解を招く内容だと思います。
あとテレビでやってるヘイトスピーチについても扱い方が雑、かつ非常に表面的で、在日問題の芯をまるで捉えていない。ここは全く論点ではない。
こんな扱いなら無理に触らないほうがまし。冒頭にあった義父の発言のほうが余程、感覚的には的を射ています。こちらはいわゆる老害レッテル張りの高齢者ヘイトですけどね(笑)。
じわっとくる読後感は良かっただけに、作品の完成度としては非常にもったいないなあと思いました。
では。
宿命
自分ではどうすることもできない背負って生まれてきたもの。
死刑囚の息子。鏡に映っているのは父にそっくりな顔。在日であること。帰化しても出自はついてまわる。
変わるためにはすべてを捨てて他人になりすまさなければならないのか。いや、それでも変わることはできない。
暗く重い内容なのに観終わって気が重くならない。
ある意味ミステリーなのに気を衒わない誠実な演出。
里枝が大祐に、大祐が里枝に惹かれていったように観ている私たちもいつしか二人の哀しみに寄り添っている。
城戸と共に大祐の身元調査にのめり込んでいく。
安藤さくら、窪田正孝、妻夫木聡。
主役三人をはじめとする俳優さんたちの魅力に引き込まれていく。
予告で観た柄本明。また柄本明こんな役かと思っていたら、柄本明は柄本明をはるかに超えてきた。
山口美也子と池上季実子の変わり様。
でんでん、きたろう、モロ師岡に小籔千豊。笑いを封じた真面目な演技。小籔千豊あまり好きじゃなかったけどよかった。
出番は少ないが清野菜名と仲野太賀。仲野太賀の続きはジャパニーズスタイルなのかな。
いつもはチョイ役だけどちょっと長めに出てたカトウシンスケと眞島秀和。
そして河合優実が出てた。「百花」は河合優実目当てで観に行ってガッカリしたけど、今作は出てるの知らなかったから得した気分。
あ、アジアの天使も出てました。
個人的には母子の会話、あの男の子の台詞で終わってくれた方がよかったかな。しあわせな時間があったのは事実だったに救われる。
何気ない話なのに
柄本さんの大阪弁
正体
実際そういう事に悩んでる人はいるのだろう。
なかなかに咀嚼しにくい物語であった。
それが出来たとして、新たな十字架を背負う事になるような気もする。誰に嘘をつけても、自分に嘘をつく事は不可能だ。自分が何者で何をしてきたか、自分だけは全てを知っている。
なんか禅問答みたいな話だった。
調査報告書を読んで妻は言う。
「分かってみたら、なんでこんな事知りたかったのだろうか。」
でも、きっと分からなければソレはずっと引っかかっているもので…自分ではどうする事もできない呪縛の存在を糾弾しながらも、重要視されてる背景を否定しきれないように聞こえる。
仮に「今」が最も重要な結果だとして、過去に囚われる事なく、その結果のみを信じたとしても、その「今」は様々な要因で変わっていく。その「今」が破綻した時に、過去を問わなかった事に後悔はしないのだろうか?
なってみないと分からない。
そうならないように生きていくしかない。
ただ、まぁ、そうやって更生とか自立を阻むものも社会には多い。勿論、人にも。
親の罪とか、先祖代々の因縁とか、ぶっちゃけ自分には関係ないのだけれど、そう思って生きるべきだと思うけれど、そういう人が目の前に現れたら、その事を言ってあげれますか?と問われれば即答できない。
その事がつまらない事だと分かるまで、深く付き合いたいと願うのが関の山だ。
ミステリーだとワクワクしながら行ったのだけど、無茶苦茶社会派な内容だった。
俳優陣は皆さま熱演だった。
江本明さんは流石の貫禄だった。彼が自分の素性をあやふやにした時、背後に禍々しい渦が見えたし、この作品自体の結末が全くわからくなった。
なんて事をしやがるんだ…。
なのだが、その事自体はそれっきり、作品になんら爪痕を残す事もなかった。
なんだろ、他人になりたい訳じゃなく、自分から逃げたいって事なんだろな。
全然、咀嚼しきれてないので、皆さんのレビューでも読んで飲み込めるようになりたいと思う。
ただ、正直に生きようとも思えない。
非情なる真実の刃に無数に貫かれながら、重い荷物を背負って歩く自信はない。
■追記
kossyさんのレビューに「ある男とは誰の事だったのだろう?」って記述があった。
この投げ掛けが、結構衝撃的だった。
「ある男」とは、総称のように思う。
ラストのバーのシーンで、妻夫木氏が素性を偽り話出す。一人称は「私」だ。
彼のプロフィールが彼の口から語られる。
で、彼がどういった人物なのか、何から糸口を見つけて他人は彼のイメージを確立していくのか。
偽りの自分の情報を話した後、最後に話すのが「名前」だった。
名前と出生を聞いて、それまでの時間が瓦解する事はあるものの、彼を理解する上で必要なのは、名前や出生ではないのだ。
名前を告げずに別れたのなら、その人にとって彼は「ある男」としか言いようがなく、それは名前や出生から形成される人物像ではないはずだ。
どんな名前で、どんな出生であったとしても「ある男」っていうフラットな視点が介在するのだと、そんな事を提示したラストに思えた。
と、こんな事をkossyさんのメッセージに直接書き込むのも憚られたので、自分のレビューに書いてみた。
kossyさんのレビューのおかけでちょっとスッキリした。
鏡とDNAとアイデンティティー
米田、武元、谷口、武元・・・3回も苗字が変わるという不幸にも挫けずに健気に生きる明るい悠人。そしてバトンは渡された?悠人視点から観ても面白いかもしれない今作品。城戸弁護士(妻夫木)が在日だったという事実とアイデンティティーの苦悩が中心とはなっていますが、父親不在という不幸にもめげない悠人の表情も良かった。
原作は未読なので知りませんが、そもそも戸籍を交換するなんてのは出来るのか?思えば、横溝正史なんかの推理小説では戦後混乱期に戸籍を変えたり成りすましで混乱させるストーリーが多かった。デジタル化の進んだ現代ではどうなんでしょう。そして、窪田正孝が原、曾根崎、谷口と名を変えてまで過去を消したのなら、武元家に入った方が無難だと思うのですが、と疑問に感じてしまいました。
窪田正孝演ずる原誠がプロボクサーをやっていた過去。偶然なのか必然なのか、里枝役の安藤サクラも『百円の恋』で素晴らしいボクシング演技をしていたが、中学時代からボクシングジムに通っていたらしい。また、安藤サクラの夫・柄本佑と妻夫木聡はボクシング仲間であり、窪田ともボクシングを楽しんでいるようだ。ちなみに仲野太賀もボクシングジムに通っているそうだ。
サブストーリーとして、在日外国人に対するヘイトスピーチだとか、生活保護の問題をいかにも社会派作品として盛り込んでありますが、それほどの効果はなかったように思う。義父(モロ師岡)に在日の嫌味を言われても耐え忍ぶ城戸。そこまでの父親なら、普通なら結婚には猛反対していそうだが、細かな点で不自然さがあった。
しかし、過去を消してしまいたい男と、帰化した在日3世を表明している男はある意味両極。城戸の苦悩というよりも、名前を変えてみることの意義深さに共鳴したラストのバーのシーンが興味深い。
何となく小説は面白そうなのですが、映画にする歳にはもっとミステリー色を濃くしたり、スリリングな展開が欲しいところ。ちょっとパンチが足りないといった感じです。
それにしても「ある男」とは誰のことなのかも気になります。本物の谷口大祐ではなさそうだし、偽物の谷口大祐でもなさそうだし、やっぱり登場しない曾根崎か?
あの絵
考えさせられる映画でした。
また、違和感を残してくれる映画でもありました。
鏡に自分の後頭部がうつる訳ない。
ホントにそうなのかな。
目の前に間違いなくいるのに、他人だと言われる。
恵まれた環境に見えるでしょ、でも辛いんです。
過去は変えられない、生まれてきた事実もまた同じ。
自分の戸籍を捨ててでも、変えたい環境。
死ななかっただけよかった、短くても幸せな日々を過ごせて。
心を抉られる度合いは人それぞれ。
耐えられない時は逃げていいんですよね。
一方で幸せも逃げていきます。
幸せはできるだけ長く離したくないですね。
永遠という言葉はなぜあるんでしょうか。
絵は語る
⚫︎注意⚫︎すごくネタバレですので鑑賞後の方向けです。
………
里枝は子供の死、離婚を経て故郷に戻った。
心の傷はまだ生々しく店番中にもはらりと頬をつたう涙。
気丈にしている隙間からこぼれてしまう苦しみに、たまたま客として訪れた彼は気づいたのだろう。
同じにおいが引き寄せるものを感じさせたのかもしれない。度々立ち寄るようになり友達になってくれませんかと名刺を渡す。
彼の名は「谷口大祐」
停電に遭いブレーカーの様子をみてくれた大祐と距離が近づいたとき、里枝はほのかな気持ちが走るのを自覚した。
そして、その様子を感じた大祐。
彼はすでに里枝に惹かれはじめていた。友達以上に…
付き合いはじめ、飲食店で自分のことを語る里枝。やり場のない思いを吐露するほどに震えてしまうその手をあたたかく包み込む大祐。
車の中で気持ちのままに寄り添うが、窓に映る自分をみて大祐は、自分に似た父を思い出す。根深いトラウマが彼を襲う。その理由を問うことなくおびえる背中を抱きしめる里枝。
二人の空気感は湿り気を帯びた静かな思いやりに満ちていた。「僕がいるから」「私がいるから」と互いの過去をそっとみえない場所にしまってやるように。
二人は新しい家庭を築いた。里枝の長男・悠人も大祐を慕い、娘も生まれた。
穏やかな表情で大祐の出勤を見送る里枝。やさしい笑みを返し出かける大祐。二人は、そして家族は間違いなく安らぎのある幸せを手にしてた。
里枝は目の前の大祐をそのまま愛した。
大祐もそんな里枝を愛した。
思春期に入った悠人も大祐を慕い義理の父との家族愛の中にいた。
そして訪れた大祐の不慮の死。
この死により、大祐がある男〝X〟となり、未来が途切れた男の過去にむかって歩み出す。
里枝は夫の事実を知ろうと、以前世話になった弁護士の城戸に依頼する。調査の過程で城戸は服役中の囚人詐欺師、小見浦と面会する。
(ここで柄本さんの壮絶憑依が炸裂(O_O))
その凄みは圧倒的だった。
社会の裏のさらに奥の暗がりから、知り尽くした俗世をほくそ笑んでいたぶる語り。全てを握りしめたように相手を転がし弄ぶ意味深な目つき。
冷静で穏やかな城戸が完全にペースを盗まれ、落ち着きをなくし、脈を乱されてしまう。
なぜか?
そう…
ある男Xがなぜ大祐として生きていたか という話なのだと思って観ていたら甘かった。
中盤から怒涛の展開がくる。
しかし、あからさまな嵐ではない。
呻めきながらじわじわと手が伸びしのび込んでくるような地下の奥深くに疼く黒い雲のようだ。
小見浦がその暗がりで振り返りながらひっひっひと肩を揺らし、鼻で笑うのが聞こえそうだ。あんたにも覚えがあるやろと。
城戸はある男X をつくりあげた過去の消えない生い立ちと現実社会を夢中で調べながら、オーバーラップする自分の内なる声に気がつく。夢中だったのは共感に近かったからだろう。まるで自分自身の内面に切り込みをいれて剥がしていく作業にみえた。
後から気づく、いくつかの印象的なシーンがある。
城戸が里枝の車で迎えに来てもらい、ハンドルを握る里枝の指に結婚指輪がうつる。
完全に城戸の目線だ。
里枝と大祐に関わりながら
なにか羨ましさのような感覚がみえる。
外食先、妻の不倫を密かに見つけ、知らぬふりをする城戸。既に妻との愛情にすでになんらかの不安定さを肌で感じていたのではないか。妻もだ。
その状況で携帯を置きっぱなしにするのは、確信犯だ。問いただしたりせずに気持ちを置き去りにする夫の姿を確認するだけ。妻がいちかばちかのようにわかりやすく振り向かせたかった為の行動だったのかもと思う。(きっと、咎めて欲しがったんだろうね。)
世間的には、弁護士として不自由なく暮らし妻と子にも恵まれている城戸。
しかし、その肩書きの世界の虚しさと本当の愛情の在り方に自信をもてずに戸惑っていたのだろう。彼のストレスの根底には、脈々と受けてきた国籍の壁の厚みや高さが関係している。
妻の親との何気ない会話に潜むいやらしさや、愚かなヘイトスピーチ、やまない偏った情報、見透かすような小三浦との会話などで溜まり続けていく。
セリフの中で、とうに帰化していることも告白しているが、
「切っても切れないものが世にはある。」ことをさらに強調したのだろう。
また、息子と仲良く遊ぶ優しい父でいたかと思えば、ヒートアップした幼い子の失敗に怒鳴る。妻は息子を擁護しながら、家庭に仕事を持ち込みすぎていると怪訝を示す。
疲労にストレスが重なる状況になれば、理性を失い着火したかのように一転してしまう、人間の弱さ、表裏一体性も顕になった。
あの人が。。。という事件がたまにあるが、きっかけは意外にそこら辺に転がっているかもということがわかる。
(ストレスの影響といえば、大祐が里枝といる車中以外にも、ランニング中に倒れるシーン、茜といる部屋で鏡に映る自分をみて苦しむシーンでコントロールできないくらい体を支配してしまうことを表していた。大祐の場合は殺人を犯した実父とのつながりで、本人の罪ではないのに切り離せずつきまとう悲しい現実だということも。)
そして
大祐の過去を全てを知ったとき。
大祐への愛は愛のままだった里枝。
泣く悠人に正直に話し息子の気持ちを抱きしめてやる里枝。
(そうそう、姿を消していた本物の大祐のことも再会した美涼は許したね。)
僕たちは誰かを好きになるとき
そのひとの
何をみているのだろう
そのひとの
何を愛するのだろう
…あの人と幸せに過ごした事実は事実
本質に向き合った里枝のその気持ちにじんときた。
わずかな歳月、そんな里枝と過ごせた大祐の感情を愛おしくかんじた。
そして、里枝と新しい家族の愛を胸に大祐が安らかに眠ってくれてることを信じたい。
とある美しい夜のバー。
グラスに揺れる氷の透明さ。
はじめて語らう紳士たち。
楽しげな時間がおわり
抽象的な絵画の前で立ち止まる男は城戸。
ある男を眺めるある男
そのある男を眺めるある男・城戸。
その城戸を眺めるスクリーンの前のわたしたちも抽象的で象徴的な絵画の前に立つ。
互いの真実は誰も知らないまま…
(修正済み)
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