「素晴らしいストーリーと出演者の演技が堪能出来た」ある男 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしいストーリーと出演者の演技が堪能出来た
里枝(安藤サクラ)は離婚後に息子を連れて故郷へ帰り、やがて出会った大祐(窪田正孝)と再婚し、新たに生まれた娘と4人で幸せな家庭を築いていた。だが、大祐は仕事中の事故で亡くなってしまった。その一周忌に、長年疎遠になっていた大祐の兄に来てもらったところ、遺影に写っているのは大祐ではないと言われ、愛したはずの夫が全くの別人だったことが判明したのだった。そのため、里枝は以前離婚の際世話になった弁護士の城戸(妻夫木聡)に大佑の身元調査を依頼した。城戸は男の正体を調べていく中で様々な人物と出会い、真実をみつけていく、という話。
大佑は誰なんだろうという疑問に城戸の調査の面白さ、過去を調べるにつれわかってくる真実に深みが有って良かった。
調査の中に出会う清野菜名、河合優実も良かったし、詐欺師で服役中の柄本明のいやらしさ、もさすがだった。
弁護士の城戸もルーツに公にしたくない秘密が有ったり、妻にも秘密が有ったりするのも面白かった。
もちろん、妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝の3人は素晴らしかったし、特に窪田のボクサー姿は体の鍛え方も凄かった。
里枝が前夫との息子と真剣に話をするシーンはグッと引き込まれた。あんなお母さん、いいなぁ、って思う。
人それぞれ、事情や人に言えない秘密があり、その葛藤を堪能できる素晴らしい作品です。
コメントする