デッドリー・ハンティング
解説・あらすじ
Netflixで2021年9月10日から配信。
2021年製作/87分/ドイツ
原題または英題:Prey
スタッフ・キャスト
- 監督
- トーマス・ジーベン
- 脚本
- トーマス・ジーベン
- 撮影
- アンドレアス・ベルガー
- 音楽
- ミヒャエル・カム
- マクシミリアン・シュテファン
Netflixで2021年9月10日から配信。
2021年製作/87分/ドイツ
原題または英題:Prey
というわけで低い点数。
たとえサスペンスの味付けが良かったとしても、脚本に一貫性が無いので見てると最後に悪い意味で裏切られる。
まず、最初のシーンで5人の人間関係がわかりにくい。ジャケットの色で判別できるが、うち二人が兄弟で、兄と共同経営者になっている男もいて、残り二人が山男とアジア人枠。
そして会社が云々、主人公の彼女もその会社に勤めていて、主人公も雇ってほしいみたいな話が出るが、それが何の会社なのか最後まで出て来ない。
で、婚約者の彼女がセックス依存症の兄に手を出されていたとか、主人公と彼女二人の旅行に兄が顔を出すとか色々なエピソードが入っているのだけど、これらが全て殺人者とのサスペンスにはまったく関係のない出来事。
殺人者は以前この森に来た男たちに娘を殺され(そして犯される?)、今回男たちの団体を見たからとにかくぶっ殺したかったらしい。鷹匠で猟銃を持っていて狙撃は得意らしいが、なぜあんな広い森を失尾しないのか?GPSでも持ってるの?そういえば途中で兄貴がなんか人形を拾っていた……でも最後に多分そんなの関係ないことがわかる(後ろから近付いても気付かないし、GPSの場所を確認するようなしぐさも無い)。
見る方が色々考えても、最後に全て「そんな設定も伏線もかんがえてませーん」と放り投げられる。(ここはネタバレといえるかもしれないけど、ネタバレしたらなんだ?ってくらい中身が無いので気にしない)
ドイツ人が作ったとは思えない適当な作り。何がしたかったんだろう?
Netflixオリジナル配信はこういう適当な出来のものも多いので要注意。
古いものは駄作が多い印象。多分日本未公開作品を安く買い付けてオリジナル配信としているのだろう。それはつまり、そもそも日本では売れないと判断されて日本の配給会社が買い付けなかった作品なのでは。
バチェラー・パーティでハイキングする男たちが突然、狙撃され、一人また一人と殺されていく。さて、犯人は誰で、誰が生き残るのか…という、よくあるパターンの映画。
ターゲットの男たち殺されかかっているのにマウントの取り合いしたり、女を取った取られたで喧嘩したりと、はっきり言ってバカバカしい。殺す側の理由も、さして面白い理由がある訳でもない。
とすると攻撃側と被害者側の駆引き、攻撃の巧みさや逃走や防御、反撃のしたたかさといったものが興味の中心となるが、実はそんなものはほとんどない。ただ単に逃げて、撃たれるといったことを繰り返していくだけ。
工夫のなさにうんざりしていると、最後もまったく工夫のないまま終わるのであったw
車の影に隠れていると撃ちまくってくる。こういう映画どこかで見たような。
山で殺人鬼に遭遇して何とか撃退したところで終わり。
殺人鬼の最初の登場シーンと、綺麗な自然が見れたのが良かった。
主人公たちの過去が何の布石にもなってなかった。