死刑にいたる病のレビュー・感想・評価
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うーーーーーん……
白石監督好きなので鑑賞
「彼女がその名を知らない鳥たち」と似た空気感
なんだろう、このモヤ〜とした気持ち
思っていたよりファンタジーであった。
まず第一に、みんながいうほどの榛村の魅力が伝わってこず……
(阿部サダヲさんは好きですが……)
ほか
いくらなんでもそこまで部外者に資料見せんやろとか
勝手に名刺作って調べるのはやり過ぎじゃねとか
岩田剛典は必要だったのかしらとか
普通に殺人未遂じゃね? とか
そこでベローン👅は無いでしょとか
いくらなんでも看守仲良くなり過ぎじゃない? とか
いつの間に洗脳(?)解けたん? とか
終わり方も、世にも奇妙な物語っぽくなっちゃったなと思ったし
うーん……
細かいところ気になっちゃいました
岡田さん、前のキレイな美少年から脱した感じがした!
色々あるだろうけど、頑張って欲しい。
それと、何気に元with Bのコージが良い演技してましたっ!
最後あたり、よく分からなかった
前半すご〜く丁寧に作られていると思っていたのに、なんかだんだん消化不良に。
いくつか見落としたかも……?
・父親が終始不気味。
母親も不気味だったけど。
ビール飲むシーンなんて特に不自然だった。
息子の大学に不満がある風にも見えなかった。
挙動がロボットすぎて。
親子としても、夫婦としても、破城したまま。
・雅也がいきなり人を殺そうとするのでビックリ。
唐突すぎん?予兆もなし?
キレた風にも見えない。
大学で人に絡むシーンくらいはあったけど、
階段に座っている人達に『邪魔』って言うだけ。
それ、どちらかというと優等生の台詞だよ…
・灯里が何故か白服で雅也の血を拭こうとする。
かと思ったら、いきなり傷ベロンて舐める…
唐突… ワザとらしい…
・根津かおるに植え付けたトラウマって?
傷がないからあの小学生ではないでしょうし…
一体何をされたの…?
・灯里は、子分だったの?
雅也を殺して、体の一部を持っていたいって事?
榛村に支配されているから、
榛村がやろうと思えばやれるって事なのかな?
なんかワザとらしく見えるシーンが結構あって、
気になって仕方なかった。
原作が小説みたいだから、
小説を読んだ方が理解できるのかも。
でもあのグロ描写を読みたいとは思えない…
(どこまで書かれているか分からないけど)
最後に、
雅也、松山ケンイチに激似!
目
狂気の場面では、みんなの目が正気の無いものになるので、非常に怖さを感じます。特に最後の拘置所での面会シーンはうまい映像の撮り方だと思います。ストーリー展開も一筋縄ではいかなく、最後まで見逃せないです。
【”人心巧妙に操りし男の密やかなる愉しみと哀しみ・・。”シリアルキラーを演じた阿部サダヲの、虚無的で漆黒の闇の様な瞳に引き込まる戦慄の作品。今作は、人間の心の闇を抉り取って可視化した作品でもある。】
ー シリアルキラー、榛村大和を演じた阿部サダヲの表面上は人を惹きつけるが、”眼”が全く笑っていない表情が、凄い。あれは、捕食者の”眼”である。人間ではない・・。-
◆感想
・最初は、関係性が無いと思っていた、3流大学の法学部に所属する笑顔無き外部との接触を極力断っている男、雅也(岡田健史)と、榛村大和、そして雅也の母の関係性が徐々に明らかになる展開に、ドンドン引き込まれていく。
- 幼児の頃、親からの虐待により、同一人物の施設職員として働いていた大和と、雅也の母(中山美穂)の関係性が明らかになるシーン。そして、雅也の母が妊娠した相手の男とは・・。
ドンドン、観る側をミスリードさせる伏線の張り方が後半にじわりと効いてくる。-
・冒頭の、大和が、男女の高校生達を拷問に掛けるシーン(特に爪を剥がすシーン)は、グッと堪えて鑑賞。
- 下手なホラー映画が、裸足で逃げ出すほどの、嫌な嫌なシーンである。ー
・雅也の母の簡単な事でも、自分で判断できない姿も、今作の異様な雰囲気を醸成する要素の一つとなっている。
・シリアルキラーの大和が逮捕後に
”この事件だけは自分は犯人ではない・・。”
と雅也に綺麗な文字で綴られた手書きの手紙に書かれてあった成人女性の殺人事件。
- それと共に、痣を隠すために長髪にしている謎の男(岩田剛典)と、大和との関係性も明らかになり、再びミスリードされそうになる展開も、この恐ろしき物語に、幅と重さを与えている。-
・施設職員だった若き大和が、幼き謎の男とその弟に命じていた恐ろしき事。
- 大和のマインドコントロールの力は、あの虚無的で漆黒の闇の様な瞳に込められている・・、と勝手に解釈する。ー
・更に大和が幼年時に小学生の女の子に行った恐ろしき事件。
- 彼が、幼年時からサイコキラーだったことが、分かるシーンである。ー
・雅也と同窓の、中学生時に、孤独で苛められていた善良に見えた女子大生灯里(宮崎優)と雅也との関係性も観る側の予想の右斜め上を行く。
そして、怪我をした雅也の血だらけの手を舌で救い取る様に舐める彼女にも、大和から綺麗な文字で綴られた手書きの手紙が来ていた事が分かるシーンの恐ろしき事たるや・・。
ー 灯里を演じた宮崎優の”妖”のような演技に、ゴクリと唾を飲み込んでしまったシーンである。-
・獄に繋がれた大和を監視する看守が、雅也と面会する大和に対する態度の変化も見逃せない。
- あの看守も、大和にマインドコントロールされていたのは、明らかである。-
<幼き頃から、サイコキラーだった大和。そして、パン屋になってからは、手順通りに一定期間を経て、殺人を繰り返す、シリアルキラーになっていく・・。
彼の密やかなる愉しみは、”手順通りに、機械的に”自分と関わりを持った若き高校生を巧みに誘惑し、心を通わせ、その後誘拐して拷問して、虐殺して焼却する事。
そして、”虚無的な表情で”被害者から剥ぎ取った爪をガラス瓶に収め、焼却していた小屋の屋根に立ち、”花弁”のように舞い落とす事・・。
何故に、彼は、表面上は優しきパン屋を装いながら、恐ろしきシリアルキラーとなっていったのか。
その原因は、雅也が、”真実”を突き止め、監獄の面会室で自分を陥れようとした大和に、
”貴方のお母さんの爪は綺麗だったのですか・・。”という問いかけに応えた大和の
”小さい頃はね・・。”と呟く言葉が表していると私は思った。
今作は、恐ろしくも重い、人間の心の闇を抉り取って可視化した作品である。>
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