死刑にいたる病のレビュー・感想・評価
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彼の食ってるメシのはなし。
親戚のおじさんに勧められる寿司、家族で飲む気まずいビール、オレンジジュースで流し込むカップ焼きそば。
とにかく彼の食事が全部マズそうなのです。
それが良い、全然マズそうでめちゃくちゃイイのです。
そりゃ、そう言う話なんで、彼は不幸に描かれる訳ですよ、うまいもん食ってる訳ないんですよ。
しかし唯一。
劇中で唯一、美味しそうだったのはBLTサンドとオレンジジュース。
でもそれは彼の食事で、最もマズく不幸なものだったと描かれる。
やっぱ食事って重要なんですよ、幸せとか、生き方とかを表す訳ですよ。
でも、あのカップ焼きそばだけは、謎にうまそうに見えたのは貧乏性で本当にごめんなさい。
何度退席しようか、と
阿部サダヲ引き込まれそうでした
いつもならもっとクドいサイコパスをしそうなのに、抑えたうちに秘めたような演技が余計にサイコパス感じました、流石です
対する岡田君も良かった
と偉そうに言ってますが、彼の揺れる気持ちを受けてしまい、目を離せなかったです
こないだチェリまほでカワイイ藤崎さんをやってた佐藤怜さん
もう、ドキドキでした
映画館なのにうわー!って叫びそうでした
グロい映画はすごく苦手で、途中で何度出て行こうか、と思ってました
けど、出て行くと、結末がわからないし、色んな想像をして寝れなくなるのも嫌なので最後まで観ました
しかし、映画としては凄く良かったです
のめり込んでしまってあっという間でしたし、眠くもならなかったので
最後までサイコパスに引っ掻き回されてるとは続きもどうなったか知りたいですけど
でも、二度と見ません、ごめんなさい
グロすぎる〜
エンドロールが終わってため息出るくらい呼吸も阿部サダヲに支配されてました
拘置所の中からも人を操り楽しんでいたんですかね
そのための人材も用意してから捕まったんですかね〜捕まらないから飽きちゃったのかなぁ
消化されない物語の終わりの始まり。
冒頭の拷問シーンで館内が静まり返りました。この緊張感の共有こそ映画館の醍醐味です。過激な演出でのっけからグイグイきます。
24人を惨殺したシリアルキラー大和。しかしその内1件は自分の犯行ではないと主張する。本人から指名され事件を調べることになった大学生の雅也。なぜ雅也が選ばれたのか。そして真犯人は一体誰なのか。
まるで取り憑かれたかのようにのめり込んでゆく雅也。でもそれは事件そのものではなく大和という人物に対してと言った方がいい。不穏なオーラを身に纏った大和に次第に支配されてゆくような感覚をこちらも一緒に体験した気分です。
阿部サダヲはさすがの怖さでした。ところで大和の若い頃のシーンはどうなってるんですか。メイクであんなになるん?めっちゃビックリした。色んな人出てますけど最も説得力があったのは言わずもがな阿曽山大噴火です。そこにただ座っているだけで充分なのです。
すごいねぇ、の行方
私には理解できない、ピュアな殺人欲求をみせられたような気がしました。殺人はいけないことだと、その理由を考えずにわかり信じて行動している私のこの世界にこのような異分子がどこかに存在しているのだと言われているようで怖くなりました。ホラーですね。
普通に良い人のアクリル板に映る顔には何も感じていないような光のない瞳で、暗い暗い何か怖いものがある。あんなに光のない瞳を演じわける阿部サダヲさん、本当にすごいです。
アクリル板に重なる顔と並ぶ顔の映像も効果抜群でしたね。意味深で楽しめました。
誰かのひとことが、例えば「すごいねぇ、君は」みたいな…、いつ、どこに着地するのか。
そんな後味残す映画でした。
期待しすぎないで!
予告や題名からもすごく面白そうな雰囲気を出てきたこの作品。期待満々でいざ劇場へ、観終わったあとの感想は「うーんまぁまぁ」このくらいでした。
個人的に推理サスペンスはあまり見ないジャンルなのでハマらなかったのかも。
というかグロシーン多めだけどいるか?って思いました。しかもかなり過激だし。
でも阿部サダヲのハイライトのない目はめちゃくちゃゾワッとしました、予告で使われてたしこのゾワゾワを求めて来た人も多いのでは?話の構成として最初の方は丁寧に作り込まれてた感じはしますし良かったのですが最後の方詰め込んだ感が凄かったです。集中力切らさず見た方がいいかもです!
病は伝説するということ?
あんまり納得感はなかったけど、つまりは、病は伝染するということだろうか?
そして、死刑になるぐらいの病を発症する、すなわち罪を犯すのに過程があるということだろうか?
それなら、もっと描き方があるのでは?と思った内容でした。
キャストとタイトルのインパクト以上のものはなかったのかな…。
間違いない阿部サダヲ
コミカルも、勿論良いが不気味な阿部サダヲさん最高です。とにかく彼が出る作品は皆見ますが今回の映画は不気味さが流石と思いますますファンになりました。ただ残念なんは母親が中山美穂。彼女は子供捨て育児してない、共感できません。事情はそれぞれでしょうが子供捨てる人は嫌いです。まあそれは、それでも阿部サダヲさん素敵です
普通に
蜷川監督の作品はずっと観てて、監督を知らずに予告編を観た時に「あ、蜷川監督だろうな」と思える様な映像だった。
ストーリは分かりにくい所もあったが盛り上がる場面などもあり、それなりに楽しめた。
時々いきなりシーンが飛び、女郎蜘蛛が現れる時の映像と音楽にゾクゾクした。
結末も普通でした。
無駄なようで無駄じゃないシーン
邦画の、というかやたらと恋愛絡めないと死んでしまう病かと思ったら、きちんと意味があったというシーンばかりでそれは原作が良いのだろう。ただ主人公の行動原理が今ひとつ理解、いや、納得出来なかった。なぜそこまでやろうとしてるのか、なぜそこまでやれる人物が都合良く居たのか?もしかしたら榛原にはこの話と並行して他の人物にもこういう行動させていてそのうちの一つを見せられているだけかもしれない。高知能犯罪者に感化されていくというのは割と探せばある題材で羊たちの沈黙とか有名だけど、この作品も魅力的かつ心理に長けた高性能な人物を連続殺人鬼という才能の無駄遣いの極致みたいなところに置くことに世界の無情さを感じられるのかもしれない。
なんてことはあんまり思えない、むしろこれくらい高性能な人間でないと連続殺人鬼として成立してしない。二、三人殺して終わり。
張り巡らされた伏線
こちらのミスリードを誘うそうな展開、見せ方が上手い。
最初は「羊たちの沈黙」的なストーリーかと思いきや、ラストに向かってどんでん返しの連続。
原作を読んでみたいと思った。
ミポリンが母親役かぁ…時の経つのは実に早い。
榛村(はいむら)って読めなかった(๑•﹏•)
難しくない?
鑑賞動機:あらすじ7割、白石監督3割
個人的に好きなミステリは「信用できない語り手」ものと「操り」もの。途中まではかなり良かった。ただ始末の付け方はちょっと力技すぎてエレガントさに欠ける、という説明しようのない感想になってしまう。なんかこうもうちょっと上手く(観客の思考も)操ってほしかった。
直球ゴアと面会室の演出の数々は好き。インパクトが一番あったのは、自宅のシーンで植木がずらっと並んでるところ。
正直、隣の隣でわっしゃわっしゃポップコーン食い荒らすDQNの男女が...
正直、隣の隣でわっしゃわっしゃポップコーン食い荒らすDQNの男女が邪魔で映画に集中できなかったけど、拷問シーンが始まった瞬間そいつらも一切動かなくなったのは愉快でした。というかカップルがめちゃくちゃ多かったけどカップルで観るような内容か?!
それは置いておいて、内容としては期待値が高かっただけに普通だな、と思いました。阿部サダヲさんの怪演が!というフレーズに引き寄せられたものの、いつもの阿部サダヲさんだなっていうように感じた。終わり方も…うーん。映画館に行くほどの内容ではなかったかなー。
消化不良だけど、満足
サイコパスの真髄をみました。
笑いながら他人の苦しむ顔がみれる、反社より怖い普通の人。
実はそういうひとが一番怖いと思います。
流れとしては、どういう事件が起きたのかとか、わりと説明のようなセリフは多かったような気がしますが、面会のシーンでは、とくに何かあるわけではないのに、なんだか緊張してしまいました。
ラストまでみて、回収されない伏線とか、あれ?と思うことはありましたが、それもいろいろ想像させられて面白かったです。
阿部サダヲさんの新しい魅力を発見しました。
サイコーでした
阿部サダオ始め、演技は良い気がするけど
サイコパスの演技としては阿部サダオハマり役って感じ。
なんていうか、「演じすぎてない感じ」とでもいうのかな?普通の所作や話し方に異常さが滲み出る絶妙さで「やっぱり演技上手いな」と。
ギャグ要素入ってる作品でしか見てなかったから少し驚きを感じるくらい。
他の演者さんもシーン毎の演技は上手いとは思うのよね。
なんだけど、結局「何をもって“死刑に至る病“なの?」ていう部分が伝わりきってない感じがする。
原作読んで無いから、その解釈部分とか見せ方が元々そうなのかの判断は出来ないけど、結局何をテーマにしたいの?てくらい半端な要素が多すぎて。
小説のト書部分を説明する様なシーンを敢えて入れずに演技で見せようとしたのかな?と勘繰るくらい伝わるものが少ないのよな。
圧巻だった
私自身があまりグロいのが苦手なので、榛村の殺人の仕方が残虐すぎて、目を背けてしまうほど、そこを乗り越えれば、とても見応えのある映画。
1つ1つ計画をし、殺人を重ねていくが、1つの事件だけ、自分のものではないと雅也に犯人探しを依頼するのだか、物語が2転3転し、いつの間にか雅也と同じダークサイドに陥っていく。
それは自分が殺人鬼の息子ということ、でもそうじゃないけど、その時はやはりそう思う。
誰が犯人なのか。やっぱり金山なのか、だとしたら面白くない。
そう見せてくる演出なのか、意外と記憶がなくなってしまってて、雅也だったりするのかと…頭の中をフル回転。
後半の榛村と雅也の1対1の真犯人についてのシーンはまさに圧巻だった。
榛村に攻めるように食い入るような目と
榛村の不気味な表情がスクリーンの枠と同化していく。
すべては最初から仕込まれていて、これも榛村の完璧な計画の中の1つだったのかと感じた。
ただラストのあの女の子のあの発言とあの手紙の束は?それに関しては種明かしがなかったので、もやったので、つい調べてしまったくらい沼った。
ラスト30秒
冒頭、阿部サダヲさん演じる大和のルーティーンでいかにも優しそうな笑顔のまま人をいたぶり殺害していくその怖さを見せて上々の掴み。
そこから物語が進むにつれて岡田さん演じる筧井や他の登場人物の怪しさ恐ろしさも何となく感じはじめる。
この時、大和自体の恐ろしさが少し薄まる。
さらに筧井と大和に関する衝撃の疑惑からの感動的なシーンで、大和に対する警戒心が更に薄れた。
この運び方が上手い。
途中、大和に手懐けられてる刑務官を見て「いやいや早速大和の手口に引っかかってるよ」なんて思っていた自分が正に大和、ひいては監督の手口に引っかかっていたのだ。
このことに後々気づいた時身震いがした。
この運び方の上手さによって筧井が大和に真相を伝える時の阿部サダヲさんの怖さが冒頭の比じゃなかった。
そしてラスト30秒。
真相が明らかになってハッピーエンドではなくてもバッドエンドではなく、このまま終わっていくのかと緊張が緩和した時にその衝撃の30秒はやってきた。
その衝撃でいきなりプツッと物語が途切れるその後味の悪さは正にイヤミス。
しかもラストの衝撃展開も後からよく考えてみれば冒頭からセリフの端々にその伏線は張られていてよく練られてるなと。
このラストでゾクゾク度がグンと上がった。
そして役者陣は皆さん素晴らしい演技で特に宮崎優さんは必見。
もちろん岡田さんも、阿部さんもすごかった。
物静かが空気…
岡田健史君が好きで、見に行きました
内容的にかなりエグい内容の殺人の経過を
追っていくのですが…
シーンと静まりかえった劇場の中
岡田健史君と阿部サダヲさんのナレーションだけを
聞きながら時間が過ぎる
ある意味、目をつぶっているかのように、
事件の経過を想像している
2人の声があまりに心地よくて、心が静まる
あまりに酷く残虐な殺人なのに…
映画を見に来ているのに、自分すら
操られているかのようになってしまう
そんな映画でした
見終わった後は、穏やかで心地よい気持ちに…
わたし的に最後の返しは、いらないかなぁ
純粋な残虐性の怖さ
先読みができてしまうストーリーなので驚きの展開はなかったです。意外性とか新しい見解を期待していた身からすると、ちょっと拍子抜けかな。そもそも動機が解明されて理解した気になるのもおかしいので、分からないままがいいのかもしれない。
虐待された子はみんなあんな風にどこか心が歪んでいるって勘違いされないか心配。原作の傾倒によるのか偏見が垣間見えた。
主人公が一つの事件の犯人探しを始めるのだけど、聞く対象がそれぞれ「殺人犯」としてでなく「榛村さん」として話してのが興味深い。
息子は母が父に「家政婦として扱われていた」といっていて、端からみると不幸なのかと思うけど、とうの母はもしかしたらそれを安心として捉えた考えをもっているのかもしれないし表面だけを捉えることがもはやできなくなった。それでいうと、虐待されていた子がみんな不幸になっているとは限らないです。
すべての子供が虐待から一番遠い生活を送っていることを願っています。
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