劇場公開日 2022年5月6日

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「最後の最後でもう一ひねり」死刑にいたる病 お抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0最後の最後でもう一ひねり

2022年5月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

24人を殺したとして逮捕・起訴された犯人が、うち1人は違うと主張し、知人に協力を求める。
この知人が主人公です。
予想したとおりに話が進行して、まあ、こんなもんかなと思っていたら、映画の最後の最後でもう一ひねりありました。
凄く意外でしたが、振り返ってみると伏線貼られていましたね。単に自分の観察が甘かっただけですね。

映像は結構グロいですし、善良な人間が理由もなく惨殺されるのはチョッとシンドイです。
話としてはまとまっていますが、あまりにも無能すぎる警察はいかがなものかと。
具体的には、
・狭い範囲で20名を超える高校生がいなくなっているので当然捜査がなされるはず。
・犯人は時間をかけて被害者と接触し、仲良くなっているとのことで、プロファイリングすれば捜査線上に浮かぶはず。
・また、被害者の拉致が定期的(90日)なのに警戒しないのか?
(犯人に捜査がたどり着かない理由をフォローする描写があればよかったのですが)

弱い立場の人に付け込んで、傷つけ殺すけれど、その良心に何の呵責も感じないサイコパスは怖いですね。たとえ、虐待を受けて育ったという擁護すべき点があったとしても。
この映画をみて、尼崎の角田とか北九州の松永とか、現実に怖い人間がいることを思い出してしまいました。
そんな人が近くに来たら自分は防げるんだろうか・・

お抹茶