「岡田健史は何やっても上手」死刑にいたる病 taretanさんの映画レビュー(感想・評価)
岡田健史は何やっても上手
岡田健史がお気に入りでだいぶ前から楽しみにしてようやく鑑賞。
最初は注目されていなかったように感じたけど、公開から1ヶ月ほど、席は満席近くで、なんとなく嬉しい。
かなりハードルを上げていきましたが、それを満たすくらいの作品でした。最後の最後までゾクゾクしっぱなし。
重い作品の雰囲気を、これでもかというくらい、照明と音楽で醸し出し、息つく暇を与えない。
1番の見せ場の面会室の場面では、アクリル板の反射を使い、関係性を表現している。
大好きな三度目の殺人が思い起こさせる。ただ、ここはあからさますぎて、もう少し控えてほしかった。
展開的にも、三度目の殺人と似てはいる。
阿部サダヲは言わずもがな、こういう役が向いているが、
岡田健史は好青年役も、闇を抱える役も、なんでも違和感なく、こなせると改めて実感。
イケメンながらも、そこを感じさせず、淡々とかつ、役の葛藤や苦悩が見える。
今回のようにどっちに転ぶかわからない不安定な役の、真面目さと狂気さをうまく表現できていた。
話の展開も、俳優も演出も素晴らしかったのだけれど、ある意味説明されすぎている映画であり、何回も見たいとは思えなかったのが惜しいところ。
といいつつ、、もう一回は見たいかな笑
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