「阿部サダヲの催眠術」死刑にいたる病 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
阿部サダヲの催眠術
小菅の東京拘置所での面会シーンは、是枝監督の『三度目の殺人』を彷彿とさせてくれました。
役所広司さんと福山雅治さんがアクリル版越しに対峙、役所さんが、親父ギャグみたいですが「役者が違う」という雰囲気で福山さんを翻弄するのでした。
この映画の阿部サダヲ(sadawo…ちゃんとwが付いてましたね)さんは、我々観客にも異様な親近感を抱かせるほど、共感性オーラを発していたので(家族からも友達からも誰からも認められていなくても、僕だけはいつでも君の味方だよ)、気が付いたら「この人には嫌われたくない」という気分になっていました。
私もあなたの獲物だったのですよね?
「いや、キミは頭悪そうだし、爪も汚そうだから迷う余地なく対象外❗️」
なんて言われたらショックだろうなぁ、と想像したのが、一番の恐怖でした。
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kazzさんのコメント
2022年5月29日
拘置所のガラスの写り込みを効果にしてたところは、是枝作品に通じるところありましたね。
阿部さんと岡田くんが同化していくような演出してたと思います。
「ヲ」だから「wo」なんですね。
NOBUさんのコメント
2022年5月22日
こんにちは。
私も面会室のシーンは「三度目の殺人」を思い出しましたよ。
後、ガラスを乗り越えて来たシーンは恐ろしく。では。
本日、今作品同様、重い社会派映画を鑑賞し、疲弊しました。
満塁本塁打さんのコメント
2022年5月22日
おっしゃるとおりですね。誰しもかかる洗脳的なもの。まあ、誘い出す「殺人犯」はすべからく、親切に見えて、口がうまいのだと感じました。面会シーンは「天国と地獄」思いました。😊😊😊