「淡々と残酷」死刑にいたる病 アガサさんの映画レビュー(感想・評価)
淡々と残酷
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白石監督の「凶悪」と確かに共通点は多いし、主人公が通りがかりのおじさんを殺めようとするシーンは、リリーフランキーさんの「凶悪」登場シーンまんまで、(笑)。多分パロディなんだろうけど。
結局、大和の壮大な暇つぶし、って理解で合ってますか?
でないと、他の殺人は認めてるのに、ひとつだけわざわざ嘘ついて主人公を翻弄する理由が分からないし。
観客は、だからその一つをやったのかやってないのか、わざわざ主人公に依頼するんだから、やってないだろう、なら真犯人誰なの?とヤキモキするわけですが、
結局やってたんなら、主人公振り回すだけの暇つぶしですよね?
リアリティがどうとか言ってる人いますが、そういう人は犯罪史でも読んでたらいいと思います。映画は面白くないと。
しかしながら、北九州監禁事件とか、埼玉愛犬家連続殺人事件のように、カリスマ性を持つ殺人犯は存在します。
また、特に子供への支配力を持つカリスマは、見た目フツーのことが多いだけに、淡々と残酷なことを繰り返す阿部さんはわたしにはリアルに見えました。
「自分で決めれない」母親もまた、大和の支配下にあるんでしょうね。
ピエールさんが、「凶悪」で見せた殺人鬼の片鱗は、この映画には一切表れません。ただただ、冷静に理詰めでくる阿部さんはまるでレクターのようでした。
なので、これは目をつけていた主人公に執着した壮大な精神的虐待なのでしょうね。
合ってますか?
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