「心残り。」死刑にいたる病 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
心残り。
はいはい来ました。ワタクシ的には、今年の年一候補でーす!
高田亮さん脚本です。「さがす」「ボクたちはみんな大人になれなかった」「裏アカ」「まともじゃないのは君も一緒」と、ここんとこ、結構多作をこなしてます。「さがす」も「裏アカ」も、ちょっとイマイチだったんで少し不安がありましたけど、これは良かったです。
監督は白石和彌さん。個人的には狼よりも、こっちの方が好きです。
原作は未読。「レクター&クラリス」の設定模倣、って事になるんですが、色々とブッ込んで来ていて、飽きません。レクターのシリーズが、天才的なサイコパスである男を主役にした、起承転結のある恐ろしい物語であると言う点に対して、この作品は「榛村大和」と言う男の化けの皮を、一枚づつ剥がして行くと言う構造。「みんなに好かれる殺人者」&「血縁関係匂わせ」の状態から、一枚剥がしてドンと落とし、一枚剥がして更に奈落の底へ。最後の最後に、扉が音を立てて開くと言う、ほの暗い怖さが最高でした!
そうですよ。雅也への手紙は、拘置所から出られない大和が「心残り」を晴らすためのものだったのだと言う、怖さ。好きになった灯里すら、大和が心理を操ってしまいかねない事への怖れ。「褒めておだてた」後に、「自分で選ばせる」、いや選ぶしか無くなる状況に追い込む大和のやり方にハマったのは誰なのかと言う怖さ。
もう、ここがゾクゾクってするw
役者さんがたくさん出て来ました。でですよ。ヤバい事を発見。大好きな佐藤玲ちゃんが、こういう被害者役に、無茶苦茶ピッタリであることに気づいてしまいました。イヤ、次はエンドロールまで無事で有ります様にw
128分とタップリの尺を使い切り、じっくりと見せてくれます。多少、言葉を選んでいるかのように考えながら、低い声で質問をする雅也。左脳に格納された言葉の束を、ただ羅列するかのように、口を動かす大和。拘置所のガラスを使った演出。重なるふたりの鏡像。沈黙。闇。背中。
CMも視聴率も気にしなくて良い劇場用映画のサスペンスは、こうするべきだ。と言う時間感覚が大好き。
良かった。かなり。
杉並区議のこと、見ました、読みました。ショックでした。中核なり革マルは団塊世代と共に消え去ると思い込んでました。bloodtrailさん、ありがとうございます。考える材料と視点を得られました。
bloodさん、早速にありがとうございます。えーー!今も革マル系は立で中核はどこにとかってあるんですか❗️すみません、知りませんでした。bloodtrailさんにとって「団塊左翼老人」という言い方で括ることができる層はない、ということなんでしょうか?それとも党は別れているがそれなりにやっていると肯定的に捉えていらっしゃるのでしょうか?私は「団塊」とたまたまその年代に括られるいわゆる「左翼」や「活動家」の間には超えられない(超えたくもない)大きな暗い河があると思うんですが。「団塊」は明るく元気で今の与党のまま続いて欲しいと思ってるように見えます。あれ~、でも私はよくわかってないですかね。「団塊左翼」の人(夫妻)によく絡まれてました。学生時代にデモに参加し機動隊により怪我させられたんだそうです。でもそれ以外の彼等の仕事などもテーマに楽しく話せたしいい年上友達です。なぜ彼らが私に絡むのか、少ししたらとてもクリアにわかりました。当時(彼らが若い時)、四年制大学に男が、まして女がいけるなんて凄いことだって、わかってなかったみたいです。その二人は色んな店で出禁になっていて気の毒ではあるのです、彼らの振る舞いと言葉に問題があるからだと思います。って関係ない話を長々とすみません。
立&れ もそうなんですか。なんだかゴチャゴチャしてよくわかんないです。あの映画にコメント下さった方の「左翼」イメージは私はでも何となくわかるんです。70代の方で学生時代に活動してた方々は共でもなく、新左翼シンパが多い印象あります。だからそういった層をイメージしてるのかな、と思いました。なんか左右のことについては今の既存の政党に当てはめて説明できないなと思ってます。アドバイスをよかったらください。私の為に。コメント下さった方にはそれなりの考えがあると思います。お手すきのときによろしくお願いします。