劇場公開日 2022年3月4日

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「死の宣告を受けてからの10年は長い」余命10年 シムウナさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0死の宣告を受けてからの10年は長い

2022年10月17日
iPhoneアプリから投稿

泣ける

悲しい

恋愛映画で鉄板ともいえる
不治の病で残りの人生を精一杯
生きようとするお話。

また、このパターンかと正直思う
点もあったけど、実話ベースなので
鑑賞しました。

余命10年・・・
死の宣告を受けてからの10年は長い
本人だけでなく、寄り添う家族も辛いね。

辛くて泣きたい当事者なのに堪えて
周りに気を使い生きている姿は
本当に強い人だ思う。
劇中で泣いている箇所ってほぼ、
一人でいる時。

自分一人で抱えて、誰とも接することなく
日々を過ごす事を選択するけど
同窓会で生きることに絶望して自殺しようと
した男性と出会うとはね。

死を強く意識することになり
友達との時間を大切にしていくけど
恋愛だけは一線を超えないように
手も繋ぐこともなく、キスもしない

理由も分からず拒絶された男性の告白が
自然な流れで泣かせよう演出ではなくて
すっと生きる希望を与えてくれたのは
君だって言われたら、
貝のように閉じていた心も開くよな

実話ベースって不自然さを感じないね。

ラスト、主人公が手持ちカメラの動画を
消去していくシーンの後、走馬灯のように
過去の経験、思い出がフラッシュバックで
蘇っていく・・・

この長い一瞬が人生において幸せだったのか
分かる瞬間なのかな・・・
死の瞬間、どんな映像が蘇るのだろう。

シムウナ