「泣かないと決め込んだが泣いた」余命10年 keytonさんの映画レビュー(感想・評価)
泣かないと決め込んだが泣いた
高林茉莉は20歳の時に100万人に1人の不治の病にかかった。ある時、同窓会に出会った真部が自殺未遂で病院に入院したと同じ同級生の富田から連絡を受けた。この出来事をきっかけに高林と真部が距離を縮めてゆく。高林が数年後に亡くなるとは知らずに・・・。
恋愛モノでもあり人間ドラマの映画でした。なので、イチャイチャしてるシーンを観ても悲しく思えるのが今作の見どころ。彼女を取り巻く人たちも良い人ばかりで不快にならなかった。しかし、姉の桔梗の結婚式で薬を飲むためにトイレに入っている最中に、おばちゃんたち2人が茉莉についての会話シーンが地獄。
クライマックスにはスキー旅行から帰ってきた時、両親に本音を打ち明けたシーンが涙腺を刺激した。死の恐怖よりも、親孝行や仕事に努力したいという彼女の思いが実らないことを悟った家族全員のやりきれない思いが私の心に深く突き刺さった。
邦画でこんなに泣いたのは15年ぶりだと思ます。脚本やカメラワークも一級の演出だと思うので観て損はないと断言します。
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