BECKY ベッキー

なぜ、ただの13歳の少女があそこまで強いのか、なぜあそこまで残忍になれるのか。本作では終始その説明はない。ただ、冒頭でネオナチの刑務所での様子と主人公の学校生活がリンクさせて見せられる。まるで両者が同等であるかのように。

作品途中まで観客はベッキーについて疑問を抱きながら見続ける。しかし、終盤に差し掛かりそんなことはどうでもよくなる。強いて言えば天性の素質とでもいえようか。説明はとにかく不要なのだ。

幼い少女が暗殺者に育てられるというネタは数あれど、本作はなかなかアプローチが斬新だった。

残虐性は伝染するのかあるいは天性のものがあるきっかけで目覚めたのか。孤児となったベッキーは今後アサシンとしての道を生きるのだろうか。

終始ベッキー頭良っ！ばっかり
ただ一人で見るのは怖かったので人がいる電車とかで見た

容赦なくて良かった

これは中々にスリリングなサスペンス。
主人公ベッキーが少女ながらまぁ結構やりおります。
作り出すその表情からして、そちらの才能を感じさせる雰囲気が良いですね。
対立はするがむしろ復讐ではなく、同調というか同族嫌悪の様相。
そして戦いの後は、むしろ継承するかのようでした。
あと自分の趣味ではないのですが、音楽が実に良いです。
そうそう、切断は新鮮でそして不憫でしたね。
味方を変えるとブラックな「グーニーズ」や「ホームアローン」って感じで、思いの外楽しめましたよ。

13歳の少女が父親を殺されたことにブチ切れ、脱獄囚たちに次々と復讐をする。
もう13歳の少女のバイオレンスさに笑っちゃうよ。
是非、続編も作って欲しい！