「世界を変えるためにゴッホ=特別な人間として振る舞う必要はない」プリテンダーズ 015🎬さんの映画レビュー(感想・評価)
世界を変えるためにゴッホ=特別な人間として振る舞う必要はない
古舘寛治と津田寛治という世界三大寛治のうち二人の競演が観られる作品。
…はともかくとして、ありがちなSNSを題材にした話の割には、炎上後の贖罪までを描き切った丁寧な作品だと思いました。
同時に『炎上しなければ話題にすらしてもらえない』今の情報社会に疑問符を投げかけた作品でもあったかと。
別に己の主張や存在価値を認めてもらうために、特別な人間であろうとする必要はないんですよね。
当初エキセントリックな人間として"プリテンド"していた主人公は、ある出来事を機にようやく自分の言葉で話すようになるのですが。
親切な人達も、何も親切である自分を"プリテンド"しようと思ってたわけじゃないんですよね。
あるがままで良いじゃん、ということを説教臭くなく伝えてきてくれた良作でした。
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