「小野花梨!」プリテンダーズ デブリさんの映画レビュー(感想・評価)
小野花梨!
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小野花梨さんの発散するエネルギーを浴びる。小野さんには「鈴木先生」のカーベェ役でぶっ飛ばされ、『SUNNY』の鰤谷役で異次元に引き込まれ、いやもう本当にすごい。
ストーリーも、興味深いものをたくさん孕んでいた。特に、渡辺哲さんたちのところへ謝りに行った場面が好き。炎上=間違った言動の結果、炎上した人=正しくない人、みたいな見方が当たり前になってしまった世の中で、そのいい加減なナンチャッテ多数決にくみしない人たちも、少ないかもしれないけど存在していて、今日もどこかでまっとうに生きている。そう思ったらなんか救われる。
ただ、水着で隠れる部分は人には見せない部分だよ、それは俳優も原則は同じことよ、と私は思っているので、記者との対決シーンは撮り方を工夫してほしかった。脱いだことが分かれば十分では。演じる本人が作品にほれ込んで、そんな細かいことは気にしないと言ってる、みたいなことだったかもしれないけど、そこは冷静にコントロールする人がいるべきだ。
それと、手持ちカメラで激しく揺れながら撮る表現を、私はいいと思ったことがない。今回も酔った……。ソニーはPSVRについて、他のVRゴーグルと比べてどこが優れているんだと聞かれて、性能やら新機能やらではなく、酔わない仕組み作り(コンテンツを審査して酔う可能性を丹念につぶす体制がある)を挙げていたと思う。そういう意識って大事。まず、コンテンツに万全の状態で触れさせてくれ。私の三半規管がゴミなんだとは思うけど。
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