最後の決闘裁判のレビュー・感想・評価
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オデッセイ🥔🌱くらいマットデイモンを応援した
予備知識が無かったので、どちらが勝つか分からず、手に汗握る決闘シーンには、とてもハラハラさせられました‼️700年ほど前の時代だから、裁判の審問が酷すぎます。誰も信用できない生きづらい状況なのに、マルグリットさん、勇気のある方!3者の同じシーンで、表情が微妙に違う演出も素晴らしい。
こんなゲスい領主ベンアフと自分勝手な夫マットデイモンは心苦しいですが、脚本を書いたのが、彼らということで、やっぱり才能の持ち主ですね!
ギリギリ劇場で観れて良かった。上映期間短すぎます💦
今も変わらない
役者のうまさが光る
認知の歪み
三者三様を創り出すマジック?
物語は同じ事象を三者の視点で描いたものだが、おそらくは誰の視点も真実で、真実を三者の視点で創り出したのではなかろうか?
すなわち、妻が誘ったのが事実だけど(この時点で間男の視点が正しい)、意外とあんまりだったので夫の優しさに漬け込んで、あるいは夫の方が良かったと騒ぎ出す(こうなると夫の視点が正しい)。でも、いざ、騒ぎ出すと大事になってしまって焦る…(妻の視点?)。最後は決闘で生き残った夫は早く死んで、私の希望は子供だけ…とか?
それをあたかも三者の視点で、観る者に何が真実かは、それこそ神のみぞ知るという風に思わせるマジック!
お見事でした。
最後に子供の髪の毛の色が金髪だったのは、監督の優しさかも知れない。
もう一度観たいかも?
私は語る、故に私あり
父や夫を始めとして男たちの名誉や欲望に翻弄されるマルグリット。
この頃の女性の人権が無かったことは知っていましたが暴行されても暴行罪ではなく夫の所有物に対する器物損壊罪的な扱いには驚きました。
ラストシーンの重厚な決闘シーンは見応えがありましたが一番印象的だったのは決闘中ずっと不安とは違う曇ったような顔をしたマルグリットでした。
ジャンが勝利した後もどこか浮かない顔。
男達の闘いは本人達のエゴによるものでマルグリットにはそれがわかっていたのかと思います。
結果としてジャックの罪が暴かれた形にはなりましたがこの物語もあくまで第三者の視点であり真実と決めることは出来ません。
抑圧されようとも声をあげることをやめないマルグリット、彼女自体がこの物語で示したかった真実のように思います。
私は語る、故に私あり。
所有物ではない、自分の権利を訴える、だから私は人間なんだ。
男たちの争いや欲望なんか関係ない。私と私の子供がいるそれは誰にも否定出来ない真実なんだ。
マルグリットからはそんな力強いメッセージを感じました。
素晴らしい映像美で中世ヨーロッパを体感!
舞台となった1380年代は、日本なら南北朝時代末期、1368年に征夷大将軍になった足利義満が1378年に京都室町に「花の御所」を建設してそこで政務を執るようになったので、むしろ室町時代に当たるでしょう。一休さんが将軍様をギャフンと言わせていた頃でしょうか?でも一休さんの頓智でも、裁判を平和裏に解決するのは困難と思います。
一方、ヨーロッパでは1347年から約5年間にわたりペストが大流行して人口が1/3になり、農業人口が減少して荘園制が崩壊し諸侯や騎士が疲弊・没落してきた頃だと思います。なので100年戦争真っ最中ながら、マット・ディモンは自身の領地の農業従事者減少を嘆き、親友ながらアダム・ドライバーとお金のことで揉めているのだな?と思いました。ちなみにエピローグで、十字軍に従軍、というくだりがあり、「あれ、エルサレム奪回を目指した十字軍は最後の第7回でも1270年のはずだけど?」と思いました。
調べてみたら、1300年代末期、オスマントルコ帝国が東欧に進出し、1396年ハンガリーのニコポリスでハンガリー王とそれを支援するヨーロッパ諸侯・騎士との戦いがあり、これは「ニコポリスの戦い」と教科書に書いていますが、「ニコポリスの十字軍」という表記もあるようなので、おそらくこの戦いを指していると思います。
また、「esquire」を映画字幕では「郷士」ではなく、「従騎士」と訳しており(調べてみたら本来はこちらの意味が先、騎士志願者のこと、さらにバニーガールのいるお金持ちのおじさんがいくクラブの名前だけでもありません)、さらに戦場で「knight」に叙せられることがあるなど、なかなか勉強になる映画でした。
リドリー・スコット監督らしい素晴らしい映像美で、まるで中世ヨーロッパにタイムスリップしたような感覚で映画を楽しめました。ただ、彼の代表作である「ブレードランナー」や「グラディエーター」では魂を鷲掴みされるくらいの衝撃を受けましたが、本作はそこまでではありませんでした。期待値が高すぎたのかもしれませんが、リドリー・スコット監督の歴史大作を期待するな!というのは無理と言うものです。
振り返ってみればハリソン・フォードもラッセル・クロウも強いけど悲しみを抱えた主人公だったので、それが感情移入し易く、映画に没入できる理由の一つだったのかも?とも思います。一方、本作のマット・ディモン扮する主人公ジャン・ド・カルージュは現代の価値観ではやや微妙な人物なので(史実に忠実なのかもしれません)、残念ながら、そこまでの感情移入ができず、一歩引いて観ている感じでした。
とはいえ、観る価値のある映画です。
相対主義的な時間配分に飽きてしまった
なるほどの出来、長いけど
なるほどの出来。
全体を3部に分けて、最初の2つで典型的な男の物語でありロマンでありファンタジーであるものを描く。1つは良き夫としての男の物語、2つ目は既婚女性とのロマンスに生きる男の物語。どちらも今まで散々に描かれてきた物語であり、さすがリドリー・スコット、映画としても良く出来ている。
そして第3部、女性側から見るとそれがいかにエゴイスティックに脚色されたものであるか。男性への付属物としてしか見られない女性が、男性が作った規範から逸脱すると目された時に、どのような地獄が現出するのかを丁寧に描いていて、男としてはやはり頭を抱えながら反省するしかないのですね…
こうした演出の都合上長くなるのはまぁ理解できるが、それはそれは居心地の悪いものではございましたよ…
脚本のお陰かもしれないが、あの歳になってこうしたアップデートができる御大もさすが。
「Say kiss me 」も男のファンタジーだったんかな、と考えちゃいます…
あ、あと、ベン・アフレックが今回良かったですね。いつもとちょっと違う感じのでもクソ野郎で。見直しました。
女性の表情
グラディエーターの様なエンターテイメント性は無いが歴史は学べる
玉をとるか、名誉をとるか
それぞれの視点で描く三者三様の物語。見事なまでに性格やレイプ事件までの経緯が丁寧に描かれていて、同じストーリーのはずなのにミステリー要素とサスペンス部分が見事に使い分けられていました。
まずは実直な騎士であるジャン・ド・カルージュ。王のために戦う純粋な騎士ではあるが、長官である父親の跡継ぎや妻マルグリットの持参金も目当てだったという男。地代を払う金もないが、戦績で王に認められようとする忠誠心豊か。直属上司ともいえる奔放なピエール伯爵(ベン・アフレック)に対しては快く思ってないし、伯爵とズブズブになっていった元親友ジャックとも疎遠になっていく。
ジャック・ル・グリは神に仕える道に入ろうと思っていたがやがて従騎士(squire,esquire)へとなり、税金集めに精を出しピエールとも仲良くなる。名誉よりも実利主義を選び、やがて女たらしで腐敗した権力者の道に進みそうな雰囲気の男前。
真実は闇の中というほどでもなく、マルグリット視点の第3章では“真実”という言葉が流されるので、むしろ彼女が男尊女卑の中世世界で勇気を出して法廷に訴えるといったことがメインなのだろう。MeToo運動や詩織さん事件といった性的被害を告発することを鑑みれば、女性差別や女性人権問題が高まる中にあって、非常にタイムリーな作品だとも言えるのだ。
凶作や疫病によって苦しめられていた平民たち。そして金のない騎士といった貴族社会の不条理をも描き、そしてラストの決闘シーンは圧巻!『ロック・ユー』みたいに馬上の槍だけではなく、地に降りてからも剣や斧でまさしく死闘を続ける。こんな裁判があっていいのか?!神のご加護を・・・
ラスト・・手に汗握る緊迫感に圧倒される!
auマンデー『最後の決闘裁判』
早めに鑑賞するつもりが、10日遅れになりました。
あのグラディエーターの監督作品に、マット・デイモンとアダム・ドライヴァーにベン・アフレック
マットとベンさんは、脚本にも参加って事で、見応え十分の史実を元にした中世フランスの物語
戦友であり旧友でもある2人
無骨で要領の悪い男をマット・デイモン・・・・
上司に可愛がられる要領のいい色男をアダム・トライヴァーが演じて・・・
アダムが、マットの妻を襲うってストーリー
このストーリーを3人の気持ちと目線で、3つのストーリーで描かれれ最期の決闘裁判へと繋がる。
その中で、気になったのは義理母の行動・・・・ですかね。
まぁ奥さんに対しての裁判に立ち会ってる人達の質問が、今では全てセクハラ的に卑劣・・・
それに耐え忍ぶも・・・決闘で主人が負けると自分も火あぶりの刑になると知り愕然@@!
で、最期の死闘はあのグラディエーターを凌駕する緊迫感と凄まじさ!!!
格闘技好きとしては、猪木vsアリ、高田vs武藤、シウバ・ヒョードル・ミルコの対決レベルに手に汗握りました^^;
敗者の惨めな姿に目を覆いたくなりますが、勝者こそ真実って事で決着します。
今年観た中では、今のところ一番かも!?
本能と倫理の中で動物としてあるべき姿かも知れない
感情が揺さぶられっぱなしだった
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