劇場公開日 2021年10月15日

最後の決闘裁判のレビュー・感想・評価

全277件中、81~100件目を表示

5.0全男性に観て欲しい映画

2021年11月21日
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「最後の決闘裁判」

リドリー・スコット監督の女性像は「テルマ&ルイーズ」から一貫している。

それは黙らない女だ。

ではナゼ彼女たちは声をあげるのか?

それは我慢の限界だから。

この作品は主人公マルグリットが我慢の限界に至る過程が丁寧に描かれる。

まずはマルグリットの夫カルージュの視点の物語、次にマルグリットをレイプするル・グリの視点の物語、そして最後にマルグリットの視点の真実。

変わる視点に、見ているものの違い、男性には不快かもしれない。
けれど女なら誰しも知っている不条理。

600年前の話で、今は男女同権になっているとのファンタジーを語る人にこそ観て欲しい。
結婚したら別姓もできず、合格点を取っていても入試で落とされる女の世界を少しでも感じてほしい。

ウディ・アレンの話でもしたけれど、レイプで嘘の報告があるのは全体の2〜8%。
しかも中世では偽証は死刑だ。
言わない方がいい。

けれどマルグリットは命をかけても言わずにはいられなかった。

女はか弱く、時に性的で守らなきゃいけない存在ではなく、知性も感情もあり自立して生きていける存在だという証明のために。

私はこの映画を理解する男性と付き合いたい。

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Ishikawa Pero

4.0なかなかの見応え

2021年11月18日
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べじ♀

4.0女性にこそ見てほしい作品

2021年11月16日
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さい

2.0やるっきゃ騎士(ナイト)

2021年11月13日
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梨剥く侍

3.5ラス前のシーンでの彼女の表情は、

2021年11月12日
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なお

3.5マット・デイモンとベン・アフレックによる脚本を映画化した歴史ミステリー。

2021年11月12日
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マット・デイモンとベン・アフレックによる脚本を映画化した歴史ミステリー。

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てかる

4.0それぞれの視点で描かれているところが良い

2021年11月11日
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物語が章ごとに登場人物の視点で描かれていて引き込まれた。

2人のクズ男に巻き込まれたかわいそうな人妻の物語とも思った。

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ジョージ

1.0歴史物語?

2021年11月10日
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悲しい

怖い

難しい

リドリーので、予告で期待してたが、時代美術、建築、衣裳、役者の演技以外特筆する感じない。がっかり😖⤵️アメリカではこんな大味になるのか。イギリス、フランス合作で作って欲しいな。ケネスブラナー、エマ・トンプソン、フランスの演技派一杯いるんじゃない?ストレスになる。今ならDNA鑑定あるから子供は誰の子供だった?教会があんなきわどいこと本当に聴いた??気持ち悪!デューンでも見に行って口直ししてこよう。

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笑フーミン

3.0男社会の愚かさ

2021年11月10日
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marco

4.0あまりの緊張感に目を覆った

2021年11月10日
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悲しい

怖い

興奮

GOTが好きなのもあり似たような雰囲気だし、リドリースコットだし、俳優も良いし、絶対観る!と意気込んで映画館に行きましたが、後半マッドデイモンとアダムドライバーが殺し合ってるところで完全に目を覆ってました。
それだけマルグリッドに感情移入してしまったのかなと...
史実はどうだとか、男性目線、女性目線で色んな解釈ができる作品ですが、いろんな視点の意見が飛び交うから面白いんだなと思わせてくれます。
マルグリッド...何を思ってるの...??と
裏表があるようで無いような絶妙な演技。笑
魅力的でした。
長いと思わなかった。
この時代の人立達は生き残るためにうまく立ち回るしかないよね...
GOTじゃもはやコミカルに決闘裁判してましたが、ここまでじっくり背景語られると殺し合いも手に汗握りますね

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Cuw

4.0古典世界から突き抜けてくる女性の闘い

2021年11月10日
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とても現代的な映画だった。と言っても描かれてるのは1800年代だし、描かれる手法は羅生門だし、至って古典的。だけど、描かれる事件は、まんま最近もあったよつな証拠の示しようのないレイプ事件。3人の視点から描かれるレイプに至る道筋。そして本人の視点があるのだからそれが真実になる。なら真実だけ描けばいいのにその亭主と亭主のライバルでありレイパーの視点が入る。亭主は見栄と建前の権化。レイパーは奔放の権化。その両方の犠牲になる女性。結果女性は義理の母もレイプにあったが黙ってた、という生き方を無視し、レイプを公表し、決闘へ亭主を促す。この決闘、亭主が負けたら自らもレイプどこではないリンチ以上の死が待っているというもの。決闘がはじまっても終わっても一言も語らない女。その視線のみ。盛り上がる群衆と名誉を得た亭主。しかし女のみ無言。勝者も敗者もない、ただ子供との未来があった。それがこの女性のレジスタンスだった、と感じた。考えてみれば、出てくる男出てくる男、みんな時代が産んだろくでなしである。その中でマルグリットだけが現代にも通じる女性に見えた。

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ONI

4.03人の視点

2021年11月8日
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WELOVEMOVIES

5.03人それぞれの視点から描く真実は、、、

2021年11月8日
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怖い

興奮

知的

思い込みの違いの怖さ

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ほんのり

4.5壮大だがリアル

2021年11月8日
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怖い

興奮

映像の美しさ、脚本の完成度、演技の見事さ、いずれにおいても高いクオリティを実現していると感じました。14世紀フランスの風景なども再現度が高く、見ごたえがあります。

一つの事件を多視点で語るという手法については、通常それぞれの視点で事実が全く異なるという見せ方にしたほうが、何が真実なのか分からなくなるという意味で物語に複雑さやリアリティを与えると思います。

この作品は「何が真実」を明確に提示しているため、鑑賞者に考える余地を与えていません。むしろヒロインの境遇を真実に据えることで、ミソジニーについて問題提起しているように見えます。

ただし、三視点の描写にそれぞれ微妙なズレを見せることで、人間の心理を巧み描いているという面白さがあると思います。

伝記映画すべてに言えることですが、これを本当の話だと思い込んで鑑賞するようなバイアスを持った映画の本質を見失うような見方だけは避けるべきでしょう。

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柿の種

4.0決闘裁判も含め、当時の空気感を堪能

2021年11月7日
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興奮

知的

一つの事件を三者三様の視点で描き、最後の決闘につなげる。3つの真実、当時の女性観など考えさせられることもありつつ、なにより決闘の様子は迫力満点で、153分と少し長尺ですが、飽きさせない構成になっているなと感じました。

百年戦争中の14世紀フランス、当時の空気感が伝わる衣装やセットも見応えがあります。

この決闘裁判という裁判方式、勝った方が正義というのはある意味潔い。現代社会ではあり得ませんが…。

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にわかが頑張って映画レビューする

4.0嫌味な八の字がキラリと光る

2021年11月7日
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リドリー・スコットの采配に、マット&ベンの親友映画バカコンビが化学反応を仕掛けた、一見地味なのにトルクの強さで引っ張られる、お見事な作品でした。
「グラディエーター」「」に続く欧州時代劇。其々に角度が違う感じは流石としか言いようがありません。まぁ、好きだから甘々なのはありますが、役者陣の見事な演技も相まって、極上のドラマに仕上がっております。
皆が皆、素晴らしかったのだけれども、アゴ控え目で八の字眉毛フルスロットルだったベン・アフレックが一番好きだったな。あの、嫌な感じは観てて思わず笑っちゃった。お酒が手放せなくて、生きてるのに乾いてる感じは、少しリアルとシンクロ?なんて、思ったりしたりして(苦笑)。
尊大なマットも強欲なアダムもナイス。てか、ろくな男が居ない映画だったな。

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lynx09b

4.0マット・デイモン

2021年11月7日
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もんちっち

4.5何故?今、中世の「決闘裁判」なのか?

2021年11月7日
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怖い

興奮

知的

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わいちゃん

3.5最後まで緊張感が続き、長さを感じさせない

2021年11月6日
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レビューの評価の高さに釣られて鑑賞、期待どおりの良作だった。自分が観た回は満席だったが、すでに上映を打ち切る映画館が続々のようで実にもったいない。特に歴史の知識が無くても十分楽しめると思うので興味を持った方は早めに映画館に行くことをお勧めします。

中世のフランス。騎士ジャン・ド・カルージュ(マット・デイモン)と美しい妻のマルグリット・ド・カルージュ(ジョディ・カマー)、ジャンの旧友ジャック・ル・グリ(アダム・ドライバー)の3人を軸に物語が展開、3人それぞれの視点から同じシーン(だが微妙に異なる)が繰り返され、段々と細かい事実が明らかになっていき、事件の全貌が分かるという構成。

ジャンとジャックは百年戦争を共に戦い、親友だったが、ピエール伯(ベン・アフレック)に教養や仕事(税金の取立て等)の腕を見込まれ、何かと引き立てられるようになったジャックと、武骨な性格ゆえ"ゴマすり"などできない真面目なジャンは次第に疎遠に。さらにジャンの父の死後の不公平な処遇によって完全に決別。数年が経ちジャンがマルグリットと結婚後、ジャックと再会し和解するが、マルグリットの美貌と教養にすっかり魅了されたジャックは恋に落ちてしまう。ジャンの留守中、一方的な恋心を押さえきれなくなったジャックはマルグリットを強姦してしまう。ジャックは口止めしたが、マルグリットは事件を全て夫に話し、妻を信じるジャンは無実を主張するジャックを訴え決闘裁判(フランス国王が正式に認めた、神による絶対的な裁き)に持ち込む。勝者は正義と栄光を手に入れ、敗者は決闘で命拾いしても罪人として死罪になる。もし夫が負ければマルグリットも偽証の罪で火あぶりの刑を受けるという、正に生死を賭けた過酷な裁判。

本作のパンフレットには"裁かれるべきは誰なのか"とあるが、やはり旧友の妻を強姦しておいて無実を主張するジャック以外に考えられないと思う。この手の犯罪者の常套句"合意の上だった"とでも言いたいのだろうが、夫が留守中の人妻の家を訪れ、自分は隠れて部下を使ってドアを開けさせ無理に室内に押し入っただけでも既に犯罪だろう。マルグリットに何ら落ち度は無く、ただ教養があり美しいというだけで性犯罪の被害者となってしまい気の毒としか言いようがない。

気になったのはマルグリットの義母の行動とジャックの部下の意味あり気な薄笑い。義母は何故使用人達全員を連れて外出したのか? 何故その日にマルグリットが1人になることをジャックは知っていたのか? 日頃からマルグリットと折り合いが悪かった義母はわざとマルグリットを1人残して外出したのではないだろうか?その情報をジャックの部下に知らせ、部下はジャックを焚き付けて襲わせたように感じた。羅生門のオマージュとも言われているようだが、ジャックの部下の狡猾さはシェイクスピアの"オセロー"のイアーゴウを想起させる。マルグリットの友人も何かを隠しているように見え、カルージュ夫妻の周囲の人間も事件に複雑に絡んでいたように思える。
2時間超と長いが、全く中だるみすることもなく、最後まで緊張感を保ち見応えある作品だった。上映打ち切りの映画館が多いのが残念だ。

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olive

3.0神は、真実を語る者を守る。

2021年11月5日
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映画は、「夫の友人にレイプされた妻」の訴えを、『羅生門』的アプローチで展開するストーリーと聞いていたので興味があった。三者それぞれの主観は価値観を反映するように異なり、どれも自分を正当化している。ただ、本家『羅生門』のように主張自体がまるで食い違うのかと思っていたが、基本的には"出来事"は三人とも同じであった。つまり、sex行為はあった。それが、レイプであることもニュアンスは違えども一緒だった。だから僕は、おや?ル・グリの主張は「してない」ではないのか、と思ったのだ。でもこれは中世ヨーロッパ、女性が政治的にも夫婦間でも道具として扱われていた時代のこと。男は、女の意志など関係なく単なる性欲の対象でしかなく、それを女性たちは諦めながらも受け入れていた時代だったのだ。それは、カルージュの母の蔑むような言葉からもわかる。まるで言葉の拷問のような裁判の尋問でもわかる。「快楽の頂点に達しないと受胎できない」という認識の時代だもの。
そしてカルージュの訴訟は、妻の尊厳のためなどではなく、あくまで自分の名誉のため。名誉のためなら命だって賭ける。そんな男たちの決闘の場は、他人にとっては見世物。王様にいたっては、滅多にない興行を楽しみにしてるが如き喜々たる笑みで眺めている。現代なら悪趣味の極みだが、これが当時はごく当たり前の感覚だったのだろうなあ。
勝者には、それまでの評価など忘れたかのような手のひら返しに惜しみない賛辞を送られ、敗者は、残酷な扱いを強いられる。現代社会なんて、動物を傷つけるだけでやいのやいの外野が騒ぐっていうのに。中世ヨーロッパは、怖い。

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栗太郎