「単純じゃない!見方を変えると壮大な復讐劇に」最後の決闘裁判 abogadykoさんの映画レビュー(感想・評価)
単純じゃない!見方を変えると壮大な復讐劇に
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観てすぐは、映画の言う通りマルグリッドの証言を真実として単純に受け取り、中世が舞台のme too映画のように感じていた。
けれど、一緒に観た家族は、マルグリッドの復讐劇だと言ったのでその角度で見ると全く違うストーリとなり非常に面白いと感じた。
父親から土地を奪った時からル・グリに復讐しようと決めていたとしたら?
全て彼女の長い長い計画通りだったとしたら?
マルグリッドの視点ははっきりと真実と提示されていたが、それは裁判によって決定された真実はこれだと言うだけの話。事実は他の視点にもきっと混ざっている。
本当は全てあの才女の掌の上で行われた出来事だったのかもしれない。全てに勝利し、欲しいものも手に入れた。
映画として色々と考えてみると見方が変わる。そのままマルグリッド視点が真実だと受け取っても成り立つし、もし違ったらと考えても辻褄が合うように出来ている。ちゃんと描写が用意されている。
最後彼女が幸せになったというテロップで終わるのも、全く意味が変わってくる。観た人によってせめて幸せになってよかったと思ったり、マルグリッドは全てを手に入れたなぁと凄みを感じたり。単純じゃなくて面白い。
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