「Are you telling me the truth! 神様へ近づく第一歩」最後の決闘裁判 アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Are you telling me the truth! 神様へ近づく第一歩
脚本マット・デイモンとベン・アフレック、監督リドリー・スコット。これだけで絶対面白いヤツやん!っと思ってほとんど内容を知らないまま映画館に足を運びました。ただ土曜日なのに劇場にお客さんは私を含め3人・・・くぅぅ、この地方に映画好きはおらんのか⁉️と思ったりもしたのですが、映画自体は期待通り面白かったです✨
前情報をあまり入れてなかったので、最初から三者の視点で話が進んでいくのもビックリでした。リドリー・スコット監督御年83歳。それだけの年齢になっても攻めてますね。でも、これは脚本が上手かったのかも。マット・デイモンとベン・アフレックもグッド・ウィルハンティングでは若者の青春劇を見事に描いてましたが、本作を観ると大人になったなぁっという感じがします。
で、決闘裁判なのですが物語の時代が1300年代後半だったのは意外でした。フランスは1981年までギロチン使ってたみたいなので(ギロチン止めたのより最初のスターウォーズ公開の方が古いという事実❗)、もっと最近まで決闘裁判とかやってたのかと思ってました。でもリドリー・スコット監督ってこういう昔の街並みを撮るの抜群に上手いですよね。あの時代の街並み作るのってメチャクチャ大変だったと思います。あのマルグリットの三つ編みをグルグル巻いて後ろで束ねてる髪型は可愛かったですよね✨当時流行ったりしていたんですかね?朝の準備ではメッチャ大変そうですけど、昔の人は頑張ってたんでしょうね。
たとえ史実であってもレイプ野郎が生き残ったらモヤモヤするので最期の決着はスッキリしました。史実を知らなかったので決闘はかなりドキドキしながら観てました。でも、ちょっと微妙な所もあるんですけどね。マルグリットがあの結果で幸せだったかどうか。
最初にジャック・ル・グリに会ってキスをした時に3人の回想でキスの長さが微妙に違うんですよね。ジャン・ド・カルージュの回想では短く、ジャックとマルグリットの回想では少し濃厚。で、その回想を観た時に実はマルグリットも少しジャックに気があるのかと思ったんですよ。だからと言ってレイプしていいはずもないんですけど。でも、ジャンとの関係って良くなかったじゃないですか?決闘裁判になった時にはマルグリットは密かにどっちが死んでもいいって思ってたのではないでしょうか?自分も燃やされると知るまでは。思惑がスゴく三者三様です。
まぁ、ジャンもジャックもロクな男ではなかったので決闘を観ててどっちが死んでもいいよって気分になりつつ、ジャンが死んだらマルグリットも道連れになるから、やっぱりジャン頑張れって気持ちで観てました。
ぶっちゃげリドリー・スコット監督ってもういつ最新作が遺作になってもおかしくない年齢じゃないですか?もちろん個人的な心情としてはまだまだいっぱい面白い作品をつくって欲しいのですが、年齢的に撮れる映画の本数が限られてきてるのは事実だと思うんですよ。そこで勝敗は神様が決めるという決闘裁判の映画を撮る。もちろん決闘裁判に神様が入る余地はなく、現代から見れば荒唐無稽なのですが・・・でも、もしそこにほんの少しでも神様の意思が介入しているとしたら?そしてリドリー監督が本作を撮る事を通して、少しでも神様の意思を垣間見ようとしているとしたら?
・・・なんて考えると、ちょっと本作の見え方も変わってくるのかもしれませんね。
はなもさん、コメントありがとうございました✨
おー、リドリー・スコット監督は潔癖症なんですね。完璧主義者っぽいし、一緒に住んでたら疲れそうです💦でも、そんな人と違う所があるから天才なんでしょうね💫
こんにちは。
キスの長さまでは、覚えてませんでしたが、マルグリットとグリは同じ様本を読むという素養がありましたもんね😌
余談ですが、リドリースコット監督の家には、蛇口だけを磨く使用人がいたそうですよ🤪