ディア・エヴァン・ハンセンのレビュー・感想・評価
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トニー賞に輝き何年もロングランを続けているくらいだから舞台はきっと素晴らしいのだろう。でも映画としては成功していない。うーん、ミュージカルの映画化は難しいなぁ。
①私もメンタルヘルス(この呼び方はあまり好きじゃないけど)を患い、今も薬飲んでます。だから、この物語のメッセージもキャラクター達も他人事ではない。親のついた嘘にも傷ついた事があります(今では親の弱さも理解出来ているのでもう恨んではいません)。だからこの映画のミュージカルシーンにはことこどく泣きました(各曲の出だしがモロ『グレイテスト・ショーマン』と同じなのは微笑ましいが)。でも映画としては成功していない。何故だろう?②
子供を持つ方におすすめ
冒頭の登校シーン、内気な主人公エヴァンの歌に対し周りの生徒は気にも留めず、彼の声は喧騒の中に消えていきます。
ミュージカルというジャンルは、脈略なく歌い出すように感じられて苦手意識がありましたが、このシーンは演出とマッチしていて好きでした。
後半、エヴァンと母親の対話シーンがありますが、子供を持つ方には特に刺さるものがあると思います。
スコアが上がらなかったのは、登場人物たちがどこか表面的というか、都合が良いというか、中途半端な印象だったためです。(いっそ思い切り嫌なヤツだと良かったのですが。)
ただメンタル的な問題を扱いながら、重くなりすぎずサラッと観られるのは、作品の感情を引きずってしまう一社会人としてはありがたいポイントでした笑 気になっている方は是非ご覧になってみてください。
小さな球形の水平線
ミュージカルは苦手なのに…
妄想の塊と思ってるミュージカル
そしてエピソードはひたすら妄想に拍車を駆ける
製作者は何を期待している?
途中から尻が痛くなった。
ミュージカルがお好きな方スマン
数日経ってまた見たくなる
友達のいない心を病んだ男子高校生エヴァン。
学校で存在を無視されている。
治療の1つで自分に宛てた書いた手紙を、まったく親しくない同級生コナーに奪われたまま、コナーは自殺してしまう。
遺族はその手紙を息子が親しくしていた友人に宛てたものと勘違いし、エヴァンから生前の息子の話を聞きたがり、思わずエヴァンはウソの話をでっち上げてしまう。
ウソの話があれよあれよという間に広まり、たくさんの人を巻き込んで動き出してしまう。
エヴァンはここから立ち直るのか、このままうまくいくのか、いやいやいつウソがバレるのか、最後はどう終わるのか。
ヒヤヒヤした気持ちがずっと底に敷かれたまま、物語が良い方向に向きそうになっても、主人公エヴァンが幸せそうに見えても、心から喜べない。
このウソは思いやりと言えたのか。
どこでどうするのが正解だったのか。
ウソをついたほうもつかれたほうも、巻き込まれた人たちも、何かしら傷ついた話だった。
啓蒙的哲学風ミュージカル
内向的ミュージカルって
ちょっと複雑で
いろいろツッコミどころの多い
難しい映画。
嘘をついた人も
嘘をつかれた人も
みんな自分のために
嘘を信じた。
自死それは周り全てを
罪人にする危険がある。
っていうか、誰も彼の死を
結局見てない。
罪悪感を慰めあうのは
故人を悼むのとは違うと思う。
しかし、嘘ってめんどくさいゎ。
テンポもまぁまぁ
泣けるところもありました。
が、これ、あんまり好きじゃない。
1人だけど1人じゃない
友達もいなく精神もやや不安定なハンセンが、ある日自分宛に書いた手紙をコナーに持ち去られコナーはその手紙を持ったまま自殺。コナーの親友だという勘違いを正せないまま、嘘をついたことから始まる心温まるミュージカル。
この話、最初友達のいない1人ぼっちのハンセン→嘘でコナーの家族と擬似家族のような関係を作る→嘘がバレてまた1人になるという、最終的にまた1人ぼっちになる話なんだけど清々しい爽快感だった。確かに『ラ・ラ・ランド』っぽいわ(笑)
最初コナーの家族がシングルマザーの家庭で育ったハンセンには理想の家族のように見えるし、周りのクラスメイトは皆キラキラ輝いて見えるのだけど、コナーのことで色んな人と関わる内に徐々にどこの家族も同じような問題を抱えてて誰もが同じような孤独を抱えていることを知っていく。なので最後また誰もいなくなっても「1人でも1人じゃない」と思えるラスト。
さらに、ハンセンのお母さんの「あなたの心の穴を全て埋められないけど私はここにいる」という言葉のように、その悩みや孤独は必ず誰かが助けられる訳じゃないし、それを全部さらけ出す必要もないと示しているのが良かった。結局、ハンセンも嘘だったことは告白するけど自分の行動の動機や暗部はさらけ出さないし。
私も誰にも言えないコンプレックスやトラウマの1つや2つあるけど、そんなものこの映画館にいる全員隠し持ってるんだきっと、と思えた良い映画だった。
あとは身近な人が亡くなった時に、急に色んな人から心配されたり皆が自分を普通じゃない目で見ているような気がする居心地の悪さが表現されててよかった。私も今年母を亡くしたのでよくわかるのよこの感じ。
いつ一緒に悲しんでくれって頼んだ?勝手に辛いよねって決めつけるな。優しい言葉をかけて欲しいに決まってるなんて思い込みですよ。少なくとも私はそうだった。唯一リモートだったのが救いですね。
結構泣いてた人多かったけど、前半のハンセンの行動が結果的にコナーに言われた「俺を利用しようとしただけか」の言葉通りになっていて私は終始怖かったし、1番の盛り上がりとなる"You will be found"のシーンも、あぁこんなに拡散されていく。。大丈夫か。。っていう感じで、いまいち心から感動できんかった(笑)
高校生の自分が救われた気がする
ストーリーの賛否はよく分かります。
嘘をつくという最低なことをして称賛を得る。そんな話に共感できないと。
でもそこじゃなくて、大切な本筋は、軽度の障害を持った人、グレーゾーンで苦しんでいる人達への救いの物語だと思います。
●エヴァンがなぜ嘘をついたのか
その場の空気を読むことが何より重要な学生生活においてそれが出来ないエヴァンは浮きまくっています。それが社会不安性に繋がっているのではないか。
空気を読まないと、社会や学校というコミュニティでは相手にされず、自分を見てもらえないこと=生きていないような気持ちになります。
はじめて相手にして貰えた人、目の前の人にまた失望されたくない。そんな気持ちで必死に嘘をついてしまったのではないかな、と思います。
●人からは普通に見えても本当は違う
発達だと分かりやすい人もいれば(多動症など)、普通に見せることができる人もいるのがグレーゾーン。でもその為には、健常者の何倍も努力が必要です。
だから偉いとか凄いとか嘘ついてもいい、とは全く思いませんが、見えないところで苦しんでるだね、頑張ってるだね、というのを途中の盛り上がりのところで言われた気がしました。
学生生活も社会生活も、一瞬の空気の読み合いで人間関係が変わってしまう。そのことが恐ろしくて仕方がない。無視され相手にされず、非難されたり貶されたり。そんな風な自分が、自分自身が、一番嫌いだった。死にたいくらいに。そんな自分が受け入れられたら。普通の自分のように扱ってもらえたら。
すがりたくなる気持ちはすごくよくわかる。
やってはいけないことをしたことも、自分自身が本当に一番良くわかってる。エヴァン自身が一番。だから決着を着けた。
でもエヴァンは受け入れられたという、他人と関われたという大切な経験を得た。とても大切な経験を。それを手に入れるのはどんなに大変だっただろう。自分自身で手に入れた経験を、自ら他人と関わることができる。コナーを通してじゃなく、エヴァンとして。
自殺予防のための映画だったのか‼️
「よかったでしょ」と言われたら、よかったような気がするけれど、「そうでもなかったでしょ」と言われたら、頷いてしまいます。
私、何を期待して見に行ったのだろう?
そんなに器用でなくても、人付き合いができ、ありのままの自分を見せられる相手がいる人が見るのは、ちょっとしんどいかも💦何せ、長いので…。
感情移入できたら、きっと、何度でも見たくなる映画だと思います。
それにしても、こんな主旨の映画を、わざわざ作らないといけないくらい、孤独に悩み、自死を考える人が多い世の中は、なんとかしないといけないと思います。
元も子もないけど結局嘘はダメ!
公開から1週間後にようやく見に行けました!!
ミュージカル映画が明るいものに対して
この映画は『自殺』という暗いものを融合してて
すごい作り込んだんだろうと思いました。
ただ、この手の作品で2時間超えはちょっとキツい、、
ストーリーも終盤にかけて尻下がりになり
途中からどうでも良くなってきました😩
スピーチのシーンでピークだった気がします。
ミュージカル映画なので曲は大事ですよね!!
当然のように、ララランド、グレイテスト・ショーマンの
楽曲した音楽チームが作成しただけあって素晴らしく!
スピーチのシーンで歌われた
歌と歌詞がすごく良くてあのシーンは泣きました!!
自分的に勝手に嫌だった所は、
○主人公が老けすぎて高校生というのは無理がある!
(28歳だったみたいですけど)
○主人公が嘘ついてた事を相手の家族に謝罪するシーンも
歌にする(ミュージカル映画だから仕方ないけど!)
あのシーンだけ主人公に腹が立って、歌わんで帰れよ!
お前の行動のせいで全く関係ない家族が炎上してしまって
居場所なくなってるのに、、歌い終わって
案の定相手のお母さんから
『今日は帰ったほうがいいわ』って言われてて当たり前やろ
○最初から最後までなぜ、主人公がセラピーを
受けて薬を飲んでいるのか過去が全く分からないから
感情移入しようにも薄い!
なんかハッピーエンドという終わりでもないし
後味悪い感じに終わったから
なんとも言えないです😅
ミュージカルと割り切って観れば良い作品
自己肯定感が低すぎて友達を作れないエヴァン。唯一言葉を交わすジャレッドも、「親が仲良しなだけだ、勘違いするな」。
自分に宛てた励ましの手紙をコナーに取り上げられ、そのコナーが突然自死してしまった為、エヴァンは彼の両親に息子の親友と間違われます。気性が激しく皆に敬遠されていたコナーに友達がいたと喜ぶ母親。兄を見直す妹。エヴァンは否定するきっかけを失って嘘を重ねる羽目に。
本作は曲が爽やかで歌も良いです。ただミュージカルはストーリーが二の次になりがちです。
コナーが荒れてしまった背景が分かりません。ジャレッドも、ギプスに名前くらい書いてくれてもいいのに。
センシティブな内容を朗々と歌い上げるので少し違和感がありました。
エヴァンの嘘は優しさというより、気が弱くて言い出せなかったように見えました。そして、後ろめたさを感じつつも、嘘の証拠作りの為に友人を巻き込んでしまいます。
今の生活を維持できるのは母親のおかげなのに、17歳にもなって「僕には母親らしい母親が居なかった」というのにも共感できないです。
噓がバレて結局謝罪し、再び孤独になりますが、現実ならいじめにつながりかねない事です。針のムシロでしょうに、卒業式でジャレッドの肩に手をまわしたポーズで写真を撮っていたのは驚き、コナーの事を知ろうとしたことも罪滅ぼしのポーズに見えてしまいます。
デレクに送ってもらったコナーの映像を皆に配った件、家族に送るのはもちろん分かります。しかしあれはクスリを断つ施設でのセラピーの一環で、周りにいたのは多分入所者です。皆にコナーを知ってもらう為だとしても、画像処理する必要があるでしょう。
本作のテーマは「君は孤独じゃない、声をあげて」という事のようですが、エヴァンは自業自得だし、アラナもジャレッドも謝った方が良いです。罪を懺悔すれば許されるといった考え方が下敷きにあれば、本作を受け入れられるのでしょうね。
でも、エヴァンの母親の「今回の事もいつかは思い出になる」という趣旨のセリフには共感します。
今は孤独に感じても、それがずっと続くわけじゃない、踏ん張れ、エヴァン。
タイトルなし
今風の複雑な社会的課題をテーマにしつつ、今風のウェルメイドなアメリカンミュージカルにまとまった娯楽作品。星は2.5個で、アラナの存在に0.5個オマケ。
臆病なエヴァンがその場を簡単に収める方便でついた嘘。その後の前半は半ばサクセスストーリー的展開の中で、かなり早い段階からいつか来るに違いないネタバレが、いつどういう形で来るのかという形でドキドキとさせられる。そんな中なのに、動画がバズるところやアラナの信頼を得ていくところでは、物凄く簡単な形で泣けてきた。ただそんな中でも、嘘を誠としてよしよしとなることはありえない。案の定バレるのではあるが、それまでのエヴァンの態度はどうなのだろうか。もともとの彼の性格から、たとえうまくいっていてもあんなに普通になれるのだろうか。また彼女まで手にした状態においてももう少しおびえる表現があったり、バレたあとにほっとしたりするところがあった方が、一般人には共感できたのではないだろうか。
印象に残った映画だったけど…
内容は全く知らなかったが予告見て一目惚れ。
ミュージカルは歌が気に入るかどうかで入り方が違ってるくるから心配はあったが歌はすんなり入ってきて良かった。
心に刺さる言葉(歌詞)もあり自分の周りでも最近自死した友達がいて色々と思い出して涙は流れてた……
ただ個人的に注文つけたくなったのが序盤から、いやむしろ予告でネタバレしてるから最初から嘘をついてると分かった上で見てるから周りの反応や展開に胸が痛くなった😰
嘘をついてることはネタバレせずにコナーの自死からスタートして欲しかったなぁ
で、いい話ぽいのにエヴァンの様子がちょっとおかしい🤔となって嘘をついてたというヒントを小出ししてから嘘だったと大どんでん返し☝️
でもそこからエヴァンの気持ちとか描写してエンディングにして欲しかった
あとエンドロール後にメッセージが出るけど正直、冷めた😲余韻が……
少年が危機を乗り越えて自己を確立する秀作
人と関わることが恐ろしい、社交不安障害の少年が、よく見られるために嘘をつき、取り繕い、豊かな家に憧れの家庭を投影するが、
やがて嘘のために苦しみ、母との交流から自身の生い立ちの意味を定義し、真に自分がどう行動すべきかを見出して、自己を確立していく葛藤の物語を、精緻な心理描写で矛盾なく描ききっているところが、映画として素晴らしいと思います。
歌は二人きりで語りあうシーンで多く用いられたため、穏やかな曲調で、青年たちの、もしくは家族間の情感を、静かな音楽で描き出すことで感動が胸に迫る、新しいミュージカルの形を示していると思います。
鑑賞後にサントラを自宅で聞きましたが、映画のシーンがはっきりと脳裏に蘇り、その点からも良いミュージカルだったと言えると思いました。
私がここ数年で鑑賞した映画の中で、間違いなくベストの1本に数えられると思います。
ミュージカル風で和む?
テーマは少し重めだったがミュージカルにアレンジしたのは正解かも知れません。
主人公の行動には共感できかねますが
二人の母親の気待ちや対応は素晴らしいと感じました。
メンタル系の病は本人にしかわからないので今後も大きな課題だと思います。問題意識を新たにしました。
素晴らしい映画でした🈵
エヴァンのついてしまった嘘をどう考えるかで評価の分かれる映画かもしれませんが、個人的にはあの状況なら自分も同じようにしていただろうなと思います😋
つい相手を気遣ってついてしまった嘘で終わればよかったんですが、徐々に嘘の上塗りをしてしまうことになり、もう戻れないくらい大事になってしまう😨
こうなると、自分でもどうしようもなくて、嘘で固めた事実を真実に思い込もうとしてしまうんではないでしょうか😓
嘘がばれるまでは…。
そんなエヴァンの取り巻く状況を、台詞を歌にしながら、見事な音楽と起承転結のあるしっかりしたストーリーで描かれていく🌠
ミュージカル映画にしては、リアリティー溢れる内容なので、「ラ・ラ・ランド」や「グレイテスト・ショーマン」より心を打たれました‼️
さらに、この映画は、現代のネット社会の抱える問題にも警笛を鳴らしているようにも思えます👿
いずれにせよ、この映画は、ストーリーも、テンポも、音楽も、オチも、全てにおいて、非の打ち所がないと思いました✨
歌は最高、嘘は最悪
歌はいいし演技も最高だけどいかんせん主軸となる話が最悪。その嘘はダメだろう
映画を通して伝えたいメッセージはすごく分かるし要所での訴えかけも胸にくるものがあるがぜーんぶ嘘の上に乗っかっちゃってるもんだから感動しきれなかった。
歌はほんとに良い
最悪なところは嘘によってコナーの思い出が塗り替えられたこと
コナーが何を思い自死に至ったのか、それをエヴァンとその友人(?)によって誤魔化されて遺族に伝えられた所は許されないものがあると思う
気まぐれにせよ嫌がらせにせよ誰も書かなかったギプスに名前を書いてくれたのはコナーな訳で、どうせ嘘言うならそのエピソードを脚色して話しなよ‼︎と思った
よく言えば繊細
随分とストレートな話だった。
俺があまりミュージカルを見ないせいなのか、ずっと重めな内容に驚く。なんか色々と賞をもらった作品らしいのだけれど、ミュージカルがこんな分野に手を出すとはって感じだ。
こんなスタイルもあるのだな、と。
不幸な境遇で歌う事はよくある。でもその心情は、憤りだったり怒りだったり、叫びだったり渇望だったり。表現としては様々なのだけど、背景にあるのは「反発」のように思う。この境遇をなんとかしたい、なんとかなって欲しい、のような。
ところが彼は、どこか受け入れて諦めてる。
この辺が新しいというか、珍しい。
主演の方の表現力は確かに素晴らしかったような気がする。他人に話したくもないような内容をよくぞ歌い上げたもんだと讃えたい。
何かっていやあ自己否定な歌詞だ。
…そんな風に思う人もいるのだなと思う。
たぶん、ちょっと、クラスで浮いてる友達に優しくなれるような作品でもあると思う。
大人になってからは、きっと無理だけど、思春期前半くらいまでなら間に合いそうだ。
「触るな危険」のシールが貼ってあるとは思うし、自らが貼ってるような節もありはするけど、それでも、まだ、壁はそこまで強固じゃないし、壁の中のその子は鎧を着込んで武器を手にしてもいない。
勇気をもって救い出して欲しい。
大人になったエヴァン達は、自らで這い上がるしかないと思う。どうにかして。
こうすれば良いなんてものはない。
映画や小説や自己啓発本にあるような事が、出来るならそんなに悩みはせんのだろ。
自分の事は自分にしか出来んのだ。
自分が選択した事は、自分しか実行出来んのだ。
その実行さえも、自分に委ねられてるのだ。
そんな人から見たらこの作品でさえ「戯言を…」となるのかもしれない。
でも、少なくとも俺は、貴方が歩き出すのを待ってはいれると思う。手を差し伸べる余裕なんてないけども、貴方が立ち上がって歩くのを邪魔はしない。
そんな事を思えた作品ではある。
エンディングの歌詞に「家族や友達の支えがなくても独りじゃない」みたいなのがあって…確かにそういうモノを信じてはみたいけれど、そんな心境ではいられないのだろうなぁと思う。
支えがないならまだしも、攻撃されてるようなシチュエーションもあるもの。いじめや虐待とか。
まぁ、そんな事を思うと結構どストレートな内容ではあったけれど、おとぎ話というか夢物語というか…ミュージカルに相応しい内容だったんだろうなぁ。
独りじゃ孤独も感じられない、なんて歌詞があったな。まさにソレ。
けど、その観点からすると、独りじゃないから孤独を感じるって事でもあり…エンディングの歌詞が言わんとする事から遠ざかってるような、ドンピシャなような。
まぁ、なんだろ?
エヴァンの為の作品というよりは、エヴァンの周りの人達の為の作品なのだろうな。
まだ、圧倒的にそっちの人達の方が多いし、ミュージカルなんてものを観にくる人達もそっち側の人達だろうしなぁ。
私には響かず。。
ミュージカルが好きで、泣けるとの評判を聞いて
ソロ鑑賞してきましたが
残念ながら最後までモヤモヤした気分で終わりました。。
理由のひとつに主役のエヴァンがどうみても高校生に見えないこと。舞台版でも主役を演じた、確かな歌唱力のある役者を使いたかったのはわかるが
クローズアップの多い映画では
おじさん感(27歳ですが、)が否めず。。
特に繊細な役どころだから少年感を感じる人に演じて欲しかったです。
2つ目は、遺族の為についた嘘、、
のようでどんどん拡散される自分の嘘に罪悪感があまりみえず、ゾーイとの恋や学費の援助の言い出しにも素直に喜んで挙句の果てにクラウドファウンディングの集まりもサボる始末、、
3つ目 罪をSNSで告白したのは勇気がいることだけれど
そのあとも学校には普通に行き笑顔で卒業できるなんて
多くの人を騙して寄付までさせてるのに? そこがエヴァンの強さとは思えなかった。
林檎農園にしてもエヴァンの嘘から出来上がった
『コナーの一番の思い出の場所』であって
そこがopenしても寒々さしか感じられなかった
歌っている動画を関係者に送って謝罪、、
にはならないよね。。
孤独な人達に、ひとりじゃない
ひとりじゃない
君を見つけるよ
友達のいない孤独な少年エヴァン。
同じく孤独な少年が自死したことをキッカケに、彼は友達であったと家族に嘘をつく。
それは悲嘆にくれる家族を慰めたい優しい嘘。
同時に、幸せな家族に入り込む嘘でもあった。エヴァンはどうしようもなく孤独だったから。
コロナ禍で世界中に孤独で苦しむ子供達がいる。SNSで繋がっていても、埋められない圧倒的な孤独感。
エヴァンは人に、同時に自分に「独りじゃないんだ」と訴える。
誰かに友達のことを語りながら、彼の秘めた気持ちを打ち明ける。
彼の優しさ、寂しさ、何よりも孤独を感じ、涙が止まらなかった。
物語は、都合よく終わってはくれない。
偽物の夢から覚めた彼は、今度こそ自分と向き合い、前に進み出すー。
♫ ♫ ♫
冒頭から始まるエヴァン役#ベンプラット の独唱がもう言葉を失うくらい素晴らしい✨
なんて美しい声✨
これまで聴いた歌声で、私の中では最高の声のひとつ。
歌と演技が一体となり、彼はエヴァンだし、エヴァンは彼なくしては存在しない。
(補記)
コナーの家族から見れば、エヴァンは嘘をつき、家族に入り込んだ恐ろしい人物ともとれなくもない。
ただ、家族は、とくに母親は分かってるんだと思う。自分がエヴァンに嘘を望んだことを。エヴァンが孤独な子供で、ほんの少し優しさを間違えてしまったことを。
束の間でも家族であったからこそ、キッカケを間違えても、だからこそ、彼の本質を弱さを理解することが出来た。
私はそう思う。
(文章力がないので支離滅裂になります。) やはり本来歌と言う物は人...
(文章力がないので支離滅裂になります。)
やはり本来歌と言う物は人の気持ちを伝える手段として魂の叫びを訴える手段として確立されているのだなと確信しました。ミュージカルを苦手とする方は多いですが歌と言う物は確実に人の心に届きます。そしてそれは普段の会話を飛び越えてあなたの魂へと届くと思います。
歌うことは人間の本能かもしれません。そして音楽は私たちの故郷なのかもしれません。
私はコナーマーフィの顔が今も消えません。彼の本心、彼の気持ち、私たちはもう知ることは出来ません。ショッキングな内容でした。同じような境遇にいる人は世界中にたくさんいると思います。だからショッキングでした。私たちの物語だからです。そして彼は確かにそこに生きていました。しかし彼は亡くなりました。私たちに何も告げずに。彼は知らない世界にいきました。歌はレクイエムでもあって鎮魂歌でもあります。どうかコナーの魂が安らかに眠れるように祈ります。
悲しいことです。「死人に口なし、」彼の本心を聞くことはもう出来ません私は霊的世界が存在すると思っています。だから「sincerely me」はもしかするともう一つの彼の姿かもしれません。本作の中で唯一明るく元気なシーンです。私はこのシーンが忘れられないし、大好きです。そして悲しいです。何故なら「こういう彼も存在していたかもしれない」からです。楽しくエバンと遊びはしゃぐ。もしかするとこの映像はコナーの願望だったのかもしれません。もしくはエバンの願望だったのかもしれません。いずれにせよこのシーンは作中で一番明るくて楽しいシーンなのにどこか寂しくなります。本当はコナーは友人になりたかったのかもしれません。本当はエバンと友人になりたかったのかもしれません。二人はどこかで似ています。
遠い未来、二人が新しい形で出会うことを祈っています。最悪な出会いだったかもしれません。悲しい最期だったかもしれません。それは愚かな行為だったかもしれません。エヴァンハンセンの行動もコナーの行動も愚かな行為だったかもしれません。しかしそれは彼らの心からの叫びで悲痛な魂の叫びから引き起こされました。コナーが一体どんな思いで命を絶ったのか、エバンがどんな思いでウソをついたのか、木から落ちたのか、・・・・・、私たちは考えねばなりません。人の気持ちが脆くて危ういことを指しています。エバンがいることでエバンの取った行動でコナーのことを多くの人々が嘆き悲しみ、慈しみ、愛することが出来た。友人ではなかったかもしれません。しかし私はエヴァンハンセンとコナーは良き友人になりえたと思います。コナーの死後、新しく出会い直した印象でした。エバンハンセンも友人を得ることが出来ました。もう会話することは出来ませんが静かに思い祈ることは出来ます。
コナーの義父、エバンの元を離れていった父、もしかすると父がキーワードなのかもしれません。
子供たちは家庭に居場所を求めます。私自身ハンセンと同じ境遇です、子供は家族が大好きです。子供にとって父と母は神様のような存在です。だって自分を作った二人なのだから。良くも悪くも絶対的な存在です。だから左右されるのです。自分は自分とわかっていても父母の存在を無視することは出来ません。そして父母はもう一つの自分の姿でもあります。自分なのです。だから多くの人間はこんなにも父母のことで思い悩み葛藤していくのです。アメリカでも再婚家庭は多いです。日本でも増えてきています。離婚した家庭も多く存在しています。離れていった父もしくは母もいます。
子供にとって悲しいことです。私自身、父を知りません。父は昨年亡くなりました。二十年会わないで亡くなりました。こんなに悲しいことは他にないと思いました。多くの子供は家庭のことで悩んでいます。子供は親を信じています。耳を傾けてみてください。
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