ラストナイト・イン・ソーホーのレビュー・感想・評価
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おしゃれで華麗で、音楽が良いホラー映画
1960年代のナイトシーンとアニャ・テイラージョイが凄くマッチしていました。
特に前半の自信満々なダンスシーンとオーディションの歌声は必見です。
ホラー単体としての怖さはあまりありませんが、それ以上に喜怒哀楽をここまで感じられるホラーはあまりないような気がします。
最早ホラーなのかサスペンスなのかファンタジーなのか難しいところです笑。視聴後の満足感は高かったです。
今作は1960年代の話ですが、現代でも邦画業界で女優さん側からこういった告発があったばかりなので、改めて考えさせられる内容でもありました。
ホラー好き以外の方にもオススメできるおしゃれで華麗なホラーでした。
ラストナイト・イン・ソーホー
見える人の青春とはこんなにも大変なものなのか
拡張現実のようにあちらの世界とこちらの世界が重なって見える不幸のことなんですが、自分が実際こんな目にあったらすぐさまゲームオーバーになってそうです。
ネタバレなしではこんなことしか言えませんが、殺伐とした話なのに不思議とホッコリするのは登場人物がなんだかんだでいい人ばかりだと感じているからなのでしょうか。
親切な少年や気に入ってくれている先生だけでなく、マウントモンスターのルームメイトでさえなんだかんだで主人公のことを気にかけているのをわかってるようですし。
主人公のパワーの源泉が憧れということもあり、ポジティブに傾くと凄いことになります。
こういうのもお母さんの影響なんでしょうか(紙一重な感じもしますが)。
それにしても初老の男性に対する思い込みが酷い・・・
音楽いいッスね〜(◠‿・)—☆
メンヘラ・タイムリーパー
昔、近所のパブで奄美大島から上京したばかりのバイトの女学生と知り合った。
いかにも島出身って感じで、純朴で可愛らしい娘だった。
店が閉店となり、数年疎遠となったが、急に連絡があり久しぶりに再会する事となった。
駅前の待ち合わせに現れた彼女は、15キロ増量しており、化粧も服装も「場末のスナックの激安姫」のように激変していた…
聞けば、疎遠の間に悪い男に弄ばれ、我に帰れば近所の公園で這いつくばって砂を掻きむしっていたりと精神を病み、入院していたのだと…
君は都会に向いてない、田舎に帰りなさい!
と諭し、その日以来会ってないので彼女がその後どうなったかは分からない。
本作を観賞しながら、そんな思い出が甦った…
あ、とても面白かったです、流石エドガー・ライト!!
′6~70年代ジャッロ系作品の再構築なので
シン・ジャッロ
ですな!
これはおもしろい!怖くないよ!
スウィンギング・ロンドンの亡霊
正しく60年代のロンドンを舞台にした物語かと思いきや現代的風景とヘッドフォンをしていたり旅立つまで気付かずに勘違いしながらの鑑賞、典型的な性悪女とその集団の可愛く無さ加減にどこまでも優しく寄り添うナイスガイ、60年代の文化やファッションを愛する割にVansのスニーカーは致命的!?
スウィンギング・ロンドンを象徴する俳優でもあるマイケル・ケインよりテレンス・スタンプを起用する粋な計らい、ヒロインでもある二人の若手女優トーマシン・マッケンジーとアニャ・テイラー=ジョイは勢いのある新鮮味とキュートさが効果覿面、エドガー・ライトの多様なジャンル性はサイコホラーへと単に例えるならヒッチコックやデ・パルマ、エロイーズの幻影はロマン・ポランスキーの『反撥』を想起させられる。
理想と現実の乖離、女性への搾取、亡霊となった男どもが助けを求める図々しい態度、今の日本映画界の問題に通じる物語とタイミング的に今時分での公開が望ましかった!?
個人的にはニコラス・ウィンディング・レフンの『ネオン・デーモン』と似た雰囲気を感じながらも、その領域には達しないエドガー・ライトの凡庸性、は言い過ぎか??
2022年 73本目
主役お二方最高です!
ホラーだと知らず。
観たことない映像、展開、スタッフ&キャストの結束!
映画って「総合芸術」だと改めて認識させられた
2021年に見た映画では一番好き
残るか残らないかというと残らない
最初は、
「ホォ~、なかなか面白い発想だなぁ…」
「どうなっていくんだ?!」
とワクワクドキドキしていたのだけど、
途中から、
「早く伏線回収して進んでちょうだいっな」
て思うようになって、ちょっと飽きちゃった。
さらに、いい人があの仕打ちなのは、ちょっと突然過ぎだし、
「なんで!ちょっと無理やり感ない???」って思っちゃった。
さらに、集中力なくなってきて、
「ゾンビもどきや、グロいの好きよねぇ…この監督」
なんて別のこと考えちゃったし、
そういうの入れたいなら、コメディに寄った作風の方が得意な気がした。
だから、観る直前に同じ監督だったんだと、
作品検索してて知ったのだけども、
『ホット・ファズ』と『スコット・ピルグリム』が、めっちゃ好きだったのですが、
この監督、笑いの要素多めの方が断然に上手くて面白い気がしました。
また、まったく別物なのだけど、
女性が虐げられる部分で、
『ヤング・プロミス・ウーマン』を思い出しちゃって…。
で、あちらが女性監督で、こちらが男性監督っていうのが解る気がする。
こちら、なんとなくモヤ~っと違和感が残ったんだよ…。
音楽、ファッションなど、アート的なセンスはカッコいいから、
ベイビー・ドライバーより前の作品よりは、広い層にウケるんだろうね。
達人の平均値
じゅうぶんに楽しませる映画でしたが、エドガーライトならもっといけた気がします。というか、私見にすぎませんが、エドガーライトとしては凡作だとおもいます。ところがトーマシンマッケンジーとアニャテイラージョイ。ふたりが映画の水準を青天井に上げている──という印象をうけました。どっちかひとりでも贅沢な、いまもっとも旬な、とうだいきっての、ふたりだと思います。
映画はファンタジーに落としたいのか、サスペンスに落としたいのか、曖昧でした。テレンススタンプが演じた老翁やいじめっ子たちの存在も、不統一な感じがしました。
エリーが夢・幻影を見ている大部分はファンタジーが支配しています。華やかで謎めいていて、ぜんぜん別のところへ落ちるような気がしていました。
とりわけ序盤の楽しさ・なにがおこるのかわくわく感はすごいものでした。それが、わりとふつうなサイコサスペンスへ落ちてしまいます。
夜ごとcafe de parisに行ってサンディの分身となる夢・幻影がキラキラ描かれているので、てっきり、ミュージカルになるような気さえしていました。
とはいえ、いい映画でした。
トーマシンマッケンジーがみりょくを発揮していました。まっしろな肌、大きな目、小さな顔にバランスのいいパーツ、丸顔で童顔、ハスキーな声、痩身だけどグラマー。ジョジョのときも思いましたが学園もの等でふつうの人を演じているところが見たいです。
この映画は(かんたんに言うなら)田舎の夢見がちな女の子が、はじめての都会生活に疲弊し、その弱った心に、下宿にいた霊たちが取り憑いた──という話、だと思います。おそらくホラーにジャンルされると思いますが、まるでそんな気配がないのは、さすがエドガーライトでした。
『本作は、ニコラス・ローグ監督の『赤い影』やロマン・ポランスキー監督の『反撥』など、他のイギリスのホラー映画からインスピレーションを受けていると言われており、ライトは本作がタイムトラベルを使用していることにも言及している。』
(ウィキペディア:ラストナイト・イン・ソーホーより)
こじんてきな印象では紅い影とも反撥ともちがいましたが、それらがインスピレーションとなったというこの解説にはおおいに納得しました。
また、テレンススタンプやダイアナリグ、Rita Tushingham、Margaret Nolanら、往年の老俳優が、わりとはっきりした役どころで出ていますが、過ぎ去った60年代を描くためであり、演者たちの老若は過去と現在を対比していました。エドガーライトが言うタイムトラベルとはその(過去と現在を行き来する)ことだと思います。
オシャレなホラー映画 映画館で3回観て…
まだ上映してたので、2回目3回目と観てきました。
1回目は渋谷ホワイトシネクイント 2021年12月
2回目3回目は新宿シネマカリテ 2022年2月
全部ミニシアターですが、ミニシアターが似合う作品だと思います。
公開当初、ホワイトシネクイントでは、劇中のドレスが、レプリカだけど展示されてました。
とにかく!!オシャレな映画です!!
ただのオシャレ映画じゃなく、ただのホラー映画じゃなく、オシャレなホラー映画?
ないですよね、オシャレなホラー映画って、あんま、ほとんど…
独自で、新しくて、いいと思います。
音楽もホント素晴らしくて、
サンディ・ショウ、キンクス、サーチャーズ、フー、スージー&バンシーズ、などなど…
名曲ばかりです。
特に、スージー&バンシーズがかかるのはシビレました。
監督が、夢の中で他人になる夢を見るらしく、その夢からインスピレーションを受けたらしいです。
人物が、時代が、場面が、よく変わるので、少し分かりずらい箇所があると思います。
1回観て分かった気でいたけど、分かった気でいただけで、
3回観てみて、やっと理解できた。
1回観た方も、また観ると、新たな気付きがあると思います。
僕は、3回観たけど、まだ観たい(笑)
ネオンが妖しく光輝く悲しき美しい世界、素晴らしい名曲に彩られた世界、60年代のソーホー、に入り浸りたい。
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