ラストナイト・イン・ソーホーのレビュー・感想・評価
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とても美しい、詰め込みすぎの作品
ファッションデザイナーを目指して、ロンドンのカレッジに通い始めた女の子が、仄暗い屋根裏の一人暮らしの部屋で、夢かうつつか、ずっと憧れてきた 1960年代のソーホーと今を行き来する
なんだか映像がとても綺麗、目眩く倒錯した古き良き時代
そして、あの頃は良かったっていう感覚は、その頃の良くなかったところを看過してるからこそ生まれるもんであって
サスペンスホラーっていう位置付けなんだね
サスペンスにはリアリティが欠かせないし、ホラーにはサプライズが欠かせない、そう考えるとどっちつかずだったかもなー
R15+英国タイムリープスリラー、ホラー?
映画にインスパイアされた画家や漫画家さんの作品、ポスターが掲示されていた。
二階席にあがる階段の壁にもあるので
お見逃しなく(一階席の人も多分階段は上がってみていいと思う、確認してないけど)
男が観て
トーマシンマッケンジーがかわいかったとか
アニャテイラージョイが色っぽかったとか
エロイーズって名前がイイ♪とかいうたり
この映画を面白かったとかいうと、
またお前らは性搾取をエンタメにしてサイテーって言われそうで怖い、評価しにくい。
ドンデン返しというかまんまと引っかかったけど。
まだ生まれてないはずやのに
60年代ミュージックは聞き覚えのあるものばかり
ベイビー・ドライバーの監督ということで期待しすぎたかも
屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカをみたばっかりなので、匂い問題が気になった。
フリッツホンカもニンニクで誤魔化せば良かったのか?
死体置き場を他人に貸す意味も分からんし
(賃借人の回転上げて保証金目当て?)
カーテンも付けずにネオンチカチカする部屋で寝たらそら悪夢も見るって!
カフェ・ド・パリ入口は撮影出来ず
ヘイマーケットにある映画館を使って再現
007サンダーボール作戦のポスター
「トーカン(The Toucan)」はソーホーに実在するアイリッシュパブ
う、うつくしい
思ってたのと違う映画でした
英国が映画の主流になるのでは?
本作、ベイビードライバーのエドガー監督という事で大変楽しみにしていた作品です。予備知識なし、予告だけ観ると違うユニバース(スパイダーマンの予告がやっていたので)の話かと思ったら…笑
相変わらず音楽の使い方が上手く引き込まれてしまいました。(歌詞が理解できればもっと深くストーリーを理解できるのかな?と思いつつ)
主役のトーマシン・マッケンジーが純粋な地方っ子の好演(私自身ジョジョラビットも好きです)しており、将来が楽しみな女優さんです。
地理的なイギリス南北の関係や、60年代の雰囲気も楽しめました。(日本だと70後半から80年代がこんな感じだったのかなぁと)
前作にアレルギーのない方は、是非観て下さい!損はなし!以上!
スィンギン・ロンドン・ナイトメアー
新鮮なスリラー映画だった。60年代のロンドンの裏町風景が臭いまで伝わりそうな雰囲気の演出には思わず唸ってしまった。サントラに使われている音楽も素晴らしく、音楽好きも納得出来る内容だ。残念なのがエンディングだ。強引な伏線の回収と取ってつけた無理矢理なハッピーエンドへの持って行き方は必要がなかったと思う。その前で終わらせた方が流れとしては良かったと思う。まぁ、それでも、相対的には面白い映画ではあった。
サスペンス映画!?
ソーホーって何だ
という疑問から興味を持った映画。
過去からの執拗なハラスメントに悶える女学生の大人向けディズニーなドラマティックホラー。
[ストーリー]
元々幽霊が見える性質の子で、
同じ性質を持つために自殺した母親がときどき視界に映る。
ロンドンのデザイン学校に合格してウキウキ生活を夢見る。
そしてさっそくクラスメイトから「田舎者」としていじめられる。
ここまではまあ普通(いや普通でない)で、
いじめがエスカレートしそうなところで寮を抜け、ソーホーという地区にある屋根裏部屋を間借りすることに。
しかしその部屋で眠る度に過去の他人の追体験をするようになる。
スターを夢見てカフェ・ド・パリに乗り込む美女サンディ。
絵に描いたように支配人たちを虜にする。
主人公が大好きなファッションをしているものだから、
夢から覚めてさっそくデザインに起こしてみると大好評。
これはしめたと続きを見ていく。
自分もオールドファッションを真似てイメチェンしたりする。
お金が必要になったのでアルバイトを始める。
そのアルバイト先にときどき現れる不気味な老人は、やたらと過去のことに詳しい。
気をつけろと主人公に告げる。
追体験の様子が変わり、サンディは主役どころか脇役ダンサーとして娼婦に近しい格好になっていた。
男に可愛がられなければ這い上がれない。どうしようもなく闇に落ちていく。
すると現実でも男の幽霊がコダマみたいに出没して存在をアピールしてくる。
主人公は慄き、幽霊だと勘違いして現実の人をハサミで刺しそうになり異常者扱いされ、
ボーイフレンドができてもベッドで幽霊を見て「離れろ!」と絶叫してめちゃくちゃ心配される。
否応なしにやってくる追体験でいよいよサンディはベッドで支配人に殺されてしまう。
主人公はこの老人が犯人だと思って問い詰めたところで事故死。風俗取締の元警察官だったことが発覚。
いったい犯人は誰なのか。幽霊も鬱陶しい。主人公のメンタル限界。
田舎に家に電話する。「もう帰りたい」
屋根裏部屋の大家に相談したらまんまと毒薬を飲まされる。
ボーイフレンドが助けに来て刺される。
実は大家の若い頃が例のサンディだった。彼女は部屋に招いた男を殺しまくっており、
主人公が見た光景も、真実は彼女が殺されたのではなく「殺した側」で、
幽霊たちはすべて彼女が殺した男たちの亡霊だった。
「とりあえず死んでおくれ」とドタバタするうちにボヤが起き、幽霊は「助けて助けて」と訴えてくる。
大家はその怯える幽霊たちを見て「もういいか」と諦めて炎の中に身を投じる。
後日、主人公もボーイフレンドも復活。ファンションコンテストも大成功。
母親の霊も何やら嬉しそう。サンディの霊も「やるじゃん」とタッチしてハッピーエンド。
長い。ちょっと盛り込みすぎだがテンポが良かったので苦にならない。
トーマシン・マッケンジー演じる主人公の弱々しさも、良い意味で観る人に注意を向けるのではないだろうか。
間接的な描写や言い回しが多いものの、ある程度は説明しているので意味不明でもどかしく終わることは無いかと。びっくり要素はそれなりにある。
ところで、レイトショーから颯爽と退館して受付も静まり返った空間を切り、梅田の街に出ると、
「まだ映画の世界だったのか」と言わんばかりのヘッドライトと通行人の雑踏感。
おかげでいつもより多めに余韻に浸れたので、ここはぜひ映画館で。
今年の映画おさめはまだ決まらない。
歴代ホラーサスペンス╋映画ファンへのオマージュ・・・
50年代、60年代からの007、他映画のオマージュ多々、ホラーサスペンス映画(ハマー映画、○○の館的作品を彷彿させる所)の彩りに、見る人によりの取リ方により(映画 ある日何処かで 1980年作品)、タイムトラベル作品、パラレルワールド作品、ホラー心霊物作品、精神的幻覚物作品、を取リ入れた60年代ミュージほック(TV ツインピークスみたいに)を潤滑剤に今宵よく使ったダークファンタジーにも見える快作。
DOLBY-ATOMS鑑賞
★重低音○
★音圧◎
★分離度◎
★音の移動─
★サラウンド◎
☆サイド・上・後 音響:3
随所に60年代の曲が流れ、音楽が主要な立ち位置の作品で良い音を出せる設備の映画館で鑑賞が望ましい。音は派手派手しさはあまり無いものの、要所には左右に加え、全体的な包まれた空間表現有り。。
本当の性的搾取とは
ショーンオブザデッドやホットファズのイメージからは随分と乖離してますが、でも魅力的かつシリアスなテーマを抱えた見事な映画だと思います。
昨今、架空のキャラクターのスカートが短いとか胸が大きいとか言って「女性の性的搾取だ!」と騒ぐ人々がいますが、これこそが本当の性的搾取だと思わされる作品でした。
言葉の意味が軽くなるので是非やめて貰いたいと思いましたね。
芸能界では今も枕営業(ハリウッドではカウチオーディション)の噂がまことしやかに囁かれたりしてるわけで、何故あのテの人達は架空の問題の前に現実の問題に斬り込まないのか不思議でなりません。
それはともかく私はこの作品、60年代ロンドンのギラギラした存在感と主演二人の魅力、特にサンディの勝気な美しさとその転落に惹き込まれたんですが、
パンフにはエロイーズ役のインタビューしか載っておらず、日本人には理解の難しい当時のカルチャーやらの解説なども全くありません。映画評論家複数の能書きでページ埋めしている劣悪なものなので買わない事をお勧めします。
ファンタジーかミステリーかホラーか…物語のマジックを彩る美しい限りの映像マジック
少女の自立の物語かと思いきや、予想外の展開をみせるスピリチュアルホラーだった。
ミュージカル風で明るいオープニング。だが、なんとなく怪しさも秘められている。
少女がロンドンのファッションデザイナー専門学校に合格し、田舎から都会に一人旅立つことが説明される。どうやら、祖母と二人暮らしでオールディーズ歌謡曲をこよなく愛するこの少女には、亡くなった母親の姿が鏡越しに見えるようだ。
喜び激励しながら送り出す祖母だが、過剰に心配しているように見えて意味深だ。
さて、祖母が注意しすぎたからか、やって来たロンドンの中心街ソーホーは、げに恐ろしい街のように彼女には見えた。
合格したことに飛び上がって喜んだくらいだから入学が狭き門のエリート学校かと思われたが、同級生たちの素行は極めて悪く、都会の夜の街で羽目をはずすことに躍起だ。
そんな乱れた同級生たちから離れたくて少女は寮を出る。
ここから、幻想と現実を往き来する目眩く映像マジックが展開する。
主人公のエロイーズは夢(?)で歌手を目指す女の子にメタモルフォーゼする。現実世界に戻った彼女がその歌手に感化され金髪に染め上げると、演じるトーマシン・マッケンジーは驚くほど美しく変貌する。
その歌手サンディ役のアニャ・テイラー=ジョイは、今注目の女優らしい。なんとも不思議な顔立ちで、美しくもあり奇妙でもある。「恋のダウンタウン」をスローテンポで歌うシーンは見せ場だ。
エロイーズとサンディがシンクロした場面では、鏡の向こう側とこちら側という珍しくはないアイテムを用いながらも、斬新な映像が体験できる。CGではないアナログを重ねた特殊効果には目を惹き付けられる。
サンディが現れる場面で、映画館に「007/サンダーボール作戦」の看板がかかっていることから、エロイーズは'65〜'66年にタイムリープしたと思われる。
最初、サンディはエロイーズの亡くなった母親なのかと思ったのだが、時代が一世代違う。ちょうど彼女の祖母の世代だ。
エロイーズが見つけた格安下宿の大家である老婆を演じたダイアナ・リグは、「女王陛下の007」のヒロイン役だった女優で、本作が遺作となったとのこと。'65〜66年の彼女はテレビシリーズの主役に抜擢された新人女優の頃で、まだ「007」に出演できるなど予想もしていなかっただろう。
私にとってのソーホーは、ニューヨークのダウンタウンで芸術家が集った街だが、本作の舞台はロンドンのウエストミンスター区にある一画で、こちらの方が伝統的だ。
エロイーズが進学して移り住む現代のソーホーは、高級レストランが建ち並び流行の先端を行くファッションの街…のはずだ。が、60年代は映画館や劇場と共にショーパブや風俗店が集まった歓楽街で、ショービズのステージを夢見て吸い寄せられた少女たちが裕福な男たちの喰い物になってしまう裏社会もあったのだろう。
デザイナーへの熱い夢を持ちながらも自分を表に出しきれないエロイーズが、歌手になるための売り込みにアクティブなサンディに憧れを抱き、感化されたことで自らも才能を開花させていく青春ファンタジーは、エロイーズの急激な変化に危険性を匂わせていて、やがて映画はミステリーへと変調していく。
謎の老人をテレンス・スタンプ(=ゾッド将軍fromスーパーマン!)が正に怪しく演じていて、ミステリーがホラーへと更に変調する予感を漂わせる。
果たして、サンディが望んで飛び込んだ世界はにはどんな罠が待っていたのか。
夢を抱いて都会に出た少女は、いったい何から身を守らなければならないのか。
エロイーズにまとわりつく幽霊たちは、助けるべき犠牲者だったのか。
…何が謎なのかが見え始めるに連れて、エロイーズの精神崩壊が始まる後半の勢いが凄い。
そして、過去の恐ろしい事件が見えたとき、被害者と加害者が逆転し、悲劇のヒロインが誰なのかをやっと知ることができるのだ。
なにこれ、めちゃくちゃ面白い!!!
なにこれ、めちゃくちゃ面白いじゃん!!
特にいいのは、始終おどろおどろしい音楽や効果音で恐怖を演出するんじゃないところ! 観終わった今も、ホラー映画を観たって気はしない。かと言って、怖くなかったか、ドキドキしなかったかと言えば、いいえ、十分に怖かったです。ドキドキしてました。いやあ、このメリハリ! 映像と音楽での新たな映画像を観た感じ。
ロンドンに着いて暮らし始めた主人公エリーが過去の女性サンディの夢を見て心を奪われ、そしてそれが徐々に夢だけでなくエリーの日常にまで「浸み出してくる」感覚、それをこんなに見事に映像化できるなんて!
そしてなによりも、2人のヒロインがきれいなこと。かたや研ぎ澄まされたサンディの野心的な美しさ、かたや純朴さをわずかに残したエロイーズの真面目な美しさを、115分間観続けられるこの映画、サイコ〜!!!
そうか、監督は「ベイビードライバー」を撮った監督なのか。才能あり!って感じだよね。うわ、次も楽しみ。そのうち、「エドガーライト風」とか言われる一つの "流れ" にまでなる人なんだろうな。
そして、文化的にもてはやされることが多いSOHOであっても、やはり女性からの搾取が当たり前のように行われていたことは、この映画のおかげで忘れないでいられる。
今回一番印象的だったシーン
サンディが初めて現れて、階段を降りるシーン。鏡には、エリーが映りながら降りていくシーン。複数映るエリーとの対比が、スッキリきれいだった。
ーーーーーここから、友人曰くーーーーー
リンジー、思わせぶりなこと言い過ぎ。事故にあったのも、半分はあなたのせいだよ(笑)
「男性による女性からの搾取」を中核に置いたのに、パーティーで薬が入った酒を勧めたのは意地悪な女友達、というのは、「女性同士って、こういうことあるでしょ?」といった、ステレオタイプな考え方が見え隠れして残念だったなあ。
エリーが金髪にしたあたりから、エリーとサンディの同調が大きくなり、サンディの視点から見るロンドンになっていったがために「男たち」も見えるようになったのだろうね。サンディの思いが「何度も何度も殺された」だから、実際に殺される場面を見るのだろうね。そこまで同調していたからこそ、エリーはサンディを解き放すことができたのだろうけれど。建物が燃える中でサンディが解放されたということ、それに伴ってエリーもサンディとの同調から解放されたこと、それを示すのが、エリーの髪の色が戻ったことで示されているのだろうね。
本作では、"鏡" や "扉" が象徴的に使われていたね。「扉を叩く」行為は、ずっと「嫌な出来事」を象徴していたけれど、最後のシーンではエリーを救助に来たレスキュー隊員が "鍵のかかった扉" を叩き割る、つまりエリーたちが生還したことを示すポジティブな意味合いを持って描写されていたね。これはサンディがソーホーの悪夢から逃れ、同じくエリーもその分身としての役割から解放されたことを表していると感じた。
逃げる場所を持たなかったサンディが、一人で背負い続けた罪をエリーによって受容されることで、逃げ場所を見つける事ができた=燃えるソーホーの家からエリーが逃れる事ができたということなのだと思う。
途中、悪夢に追い詰められたエリーが祖母に電話をするシーンがある。祖母はエリーに1人ではなく誰かに助けを求めろ」と助言する。
"誰かに助けを求める行為" を、サンディは心情を吐露するという姿で、最後の最後でエリーに向けて行う事ができた。
(「彼らは死んで当然だった」と言うサンディに「そうね」「あなたは悪くない」と答えるエリー)
一方でエリーも、退去を告げる前に、ボーイフレンドであるジョンに助けを求める事ができていた。
一方、店でのシーンで、警官と話すサンディに、「引き返してよ、サンディ。そっちに行ってはダメ」と助けようとするエリーが二人を隔てる "鏡" を叩き割るシーンがある。あのシーンでも隔てる鏡割れたけど、ポジティブな表現ではなかったみたい。その違いはきっと、このときのエリーは、"ひとりで" サンディを助けようとやったことであり、最後のシーンでのエリーは、「一人で悩まずに、誰かに相談してね」という祖母のアドバイスを受け入れて、"彼に話して「15分たったら入ってきてね」と助けに近い願いをしたうえで" サンディを助けることになった、という違いがあるのではないかな。"
「サンディを助けたい」 という点ではエリーの思いは同じ。ただ、ここでのエリーは、「誰かに助けを求める」 ことが出来ている。これが、監督が伝えたかったことではないだろうか。#MeToo 問題で言われるとおり、「声をあげよう、助けを求めよう」というメッセージがこのあたりに隠れているのではないかな。
分身である2人がそれぞれ“他者“に助けを求め、自分を救おうとする事ができた時、ソーホーの悪夢は終わったのだと思う。
最後に「ラストナイトインソーホー」というタイトル。サンディにとっては「ソーホーでの最後の夜」であり、エリーにとっては「昨晩のソーホーで起きたこと」という二人にとってのそれぞれのラストナイトの掛け合わせだったのか
もね。
ーーーーーここまで、友人曰くーーーーー
上記友人の発言は、俺も振り返ってみて、まったくそうだなあと思う。うーむ、なるほど。それって、いい観方だね。ちょっと感動。書いとこっと。
先に書いたように、映像的、音楽的、それらに支えられたテンポのよさ、勢いなんてあたりには天才的なものを感じる監督だが、脚本賞を取ることはないんだろうなあ。
一転して闇に落とされる衝撃
田舎から都会にでてきた女性の孤独や不安や憧れを描く青春ドラマのテイストも感じつつ、様々な恐怖を描くホラーとして見応えがありました。
60年代の華やかな世界も歌い踊るサンディも、とても煌びやかで魅力的に描かれますが、魅力的ゆえにそれが一転して闇に落とされる衝撃がなんとも……。
サイコな恐怖や、心霊的な恐怖など、いろいろなホラー要素がありましたが、やはり、心が殺される恐怖、それを追体験する恐怖の描写が印象的です。
本当に、自分の選んだ道だからとか業界はそういうものだからとか自己責任論を押し付けられがちですが、望みにつけ込んで搾取する奴らこそが醜悪だということを見せつけてくれます。
煌びやかな夢と悪夢が交錯するような映像も、時代を感じさせる音楽も良かったです。
ストーリー展開も先が気になり引き込まれ、あれはそういう伏線だったのかとか、成程と唸らされました。
現実的な闇の部分では、複雑な余韻も残ります。
ヒロイン二人も、キャラクターの個性が伝わる演技で、それぞれに魅力的で好感が持てました。
また、ジョンが良い奴過ぎる、好感しかないです。
コーンウォールは
あのイケナイ頃を、恐くてお洒落に
映像と音響の創意工夫で煌めくミステリー
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