「わかりやすいサイコホラー。映像美も、話のどんでん返しも「頭が消耗しない」誰でもわかる。OK映画」ラストナイト・イン・ソーホー 満塁本塁打さんの映画レビュー(感想・評価)
わかりやすいサイコホラー。映像美も、話のどんでん返しも「頭が消耗しない」誰でもわかる。OK映画
字幕の映画って人物関係が複雑だと疲れて仕方なくて、伏線回収なんてどうでも良くなる。
「ジェントルメン」だかが典型で、疲れさせるストーリーは多少の達成感はあるが、
結局、楽しんでいない自分がいる。大学受験の時図書館で缶詰めになった感覚に似ている。
その点この作品は
こちらが能動的に考えなくても、映像が迫ってくるから、頭が疲れない快作。
よくできている。誰でも容易にストーリーが理解できるし。
起承転結もはっきりしている。
現在のロンドンと1960年代のロンドン
鏡に映される、もう一人の誰か?
最初は夢の中だったが、徐々に、現実とリンク
タイムリープ&サイコ
場面切り替えが巧みで面白い。
犯人追い詰めたつもりが、善人を犬死させて大混乱。
そしてどんでん返し。
なんかジジイが性欲の塊、野蛮として描かれているのは残念だが、
実際のショービジネスも1960年代はそんなもんだろう、つーか21世紀迎えるまでは
枕営業なんて当たり前だったのだろう
日本もイギリスもアメリカも。
黒人の青年が「いい奴」に描かれていて
イギリス階級社会映画にしては、いちいち白人のオックスフォードとかケンブリッジ
とかくだらないエリート描写が無くて良い。鼻につくんだよね、イギリスは。
怪しいネオンの60年代ロンドン。古い街並みと相まって
渋い良い描写だ。
結末も作品の方から迫ってくるから楽チン快適。
サイコホラーであるが、実際の統合・・症の人にはこんな人いるのだろう。
「セットオンユー」がジョージ・ハリソンではなくて60年代がオリジナルであることに驚いた。
音楽もノリノリ。「ジョジョ・ラビット」のかくまわれたユダヤ人のお姉さん役がお久しぶり。
自分としては60年代の女の子の方が好み・・・オッサンの悪い癖だね・・・
サイコでも快適。おすすめします。
この作品の前に見た「あなたの番です」が穴があって疲れたのと好対照。
断然オススメします。
満塁さん、場所違いでごめんなさい。確かにあの映画は冤罪です。辛いです。おっしゃるように広められて欲しくないです。でもあの映画を見た私は救われないけれどほんのちょっと救われた。何言ってるか不明ですみません。