マリグナント 狂暴な悪夢のレビュー・感想・評価
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ジェームズワンの才能が詰め込まれた怪作
観たことがないホラー映画と話題。
まあ映画では観たことないけど、昔の漫画「人面瘡」や、昔話にもこういう話があったなぁと。
80年代のホラーにのめり込んだ人には、そこまでの意外性はないかと。
ただ、アクションシーンには度肝を抜かれた。まさかホラー映画を見に来て、大立ち回りを見せられるとは‼️(しかも逆さまwww)
ホラーだけでなく、大作映画でも定評のあるジェームズワンの才能が、惜しみなく注がれた怪作。
なんじゃこれは?!
ホラー映画はもともとあまり好きではないのだが、前評判が結構高かったので、”ゲットアウト”のような期待を持って観に行ってきた。
いきなり薄暗い画面と恐怖を煽るような音声によって、「ホラー映画だぞ~!」ということがひたすら強調される。
でも、「怖いぞ。怖いぞ。」と何回も繰り返し言われると、お化け屋敷みたいに、次第に慣れてきてしまうんだよね。
映画は、電気を操り、超人的な身体能力と残虐性を持ち、次々と人を惨殺する怪物と主人公の女性との関係をめぐって進んでいくのだが、怪物があまりにも現実離れしている上、彼女の夢の中にしか出てこないので、私はずっとイマジナリーなのだろうと思っていたが、途中で刑事と直接対決することになってびっくりたまげた。
拳銃で撃たれても素早く身をかわし、天井に飛び上がり、壁をぶち破り、高速で移動する怪物がリアルだとしたら、この映画は一体どうやって収束させるのだろうか?
この辺から嫌な予感がしてきた。
果たして、留置所に収監された怪物は留置所内の囚人をすべて殺し、更には警察署の警官もほとんど殺しまくり、最後に自分の母親を殺そうとしたところで、怪物からまっとうな人間に戻って、ハッピーエンドてか?
超人的な身体能力の説明もなく、数十人の人(警官を含む)を殺したことに対する反省もなく、妹と抱き合っておしまいとは、なんじゃこれは?!
久しぶりにお金を払って観て後悔した映画だった。
ジェームズ・ワンてんこ盛り
DV夫に悩まされる妻が、ある日夫が"何か"によって殺され自分も流産してしまったことを境に、"何か"が殺人を犯すところを目撃するようになる話。
"何か"の正体がわかるまでは、今までのジェームズ・ワン作品の要素が散りばめられてる。
例えば、地下でガイドをしている女性が"何か"に襲われて目が覚めると、ってシーンの見せ方は完全に『SAW』。どんな恐ろしい器具に拘束されているんだ!?と期待してしまうぐらい(笑)他にも家の感じ『死霊館』っぽいし、「悪魔」という言葉が出てきた時にやっぱり悪魔のせいなのか!?と思ってしまう様な思わせぶりな演出も。
そうやって過去作の要素を出すことで"何か"の正体を1つずつ潰していきながら、さらにホラー映画あるあるの主人公の女性頭のおかしい人として捕まりがち要素、冒頭貞子っぽい髪の長い"何か"という要素を全部回収して、正体が明かされていく気持ちよさよ。
ホラー映画を見た後って後ろに何かいないかふとした時に怖くなることあるけど、今作を見た後はそれより怖い、自分の後ろに何かついているかもしれないという怖さが付きまとう。しかも後ろに本当に何も付いてないかは絶対に確認できないんですね。あぁ怖い(笑)
モンスター系のホラーなので多少は笑えるとこもある。特に私は怪物が警官に結構長時間追われるのが、怪物がこんなに追われてるシーンあんまり見たことなくて笑ってしまった。ここもあとから思えば伏線だったのだろうけど、ヒョロい警官を一撃で仕留められない怪物と得体の知れない怪物をどこまでも諦めず追っかけていく警官の姿が滑稽でした。
あとは怪物の造形が中学生の時に見た遠い記憶の『ゼイラム』を思い出したなぁ。
暴れっぷりが予想の斜め上
暗闇から何かが忍び寄る不穏な空気に、グロテスクな惨殺描写で、安定したホラーな雰囲気を味わえました。
ガブリエルの正体については予想通りと言うか、先が読める感じでしたが、そのアグレッシブな暴れっぷりは予想の斜め上と言うか。
いや、ムリムリ、嘘だろ、と思いながらも、楽しめました。
殺人現場を見るというシーンは、理屈で言うと犯人の目線かその反対の目線じゃないか?とか、あれだけ暴れまわって、擦り傷なり打撲なりの怪我してないのか?とか、ちょっと疑問に思うところもありました。
一応考えてみると、殺人現場のシーンは、ガブリエルが脳の電気信号を使って客観的視点を見せていたともとれますし、主人公が自分の記憶との辻褄を合わせるため自己防衛で客観的視点になっていたともとれるかと。
怪我とかも、脳を活性化させて強靭な肉体にできるとか、解釈できなくもないのかと。
観ている時は、そういう細かい疑問は、ガブリエルのド派手な暴れっぷりで吹っ飛んでいたと言うか。
そういうことを考えずに観るものでしょうか。
サイコホラーと思ってたら、アクションホラーだったのか?と。
個人的には、ある意味、意外なとこを突かれた感じで、楽しめたものです。
なかなかクレバーなプロット。ただやり過ぎ感ありでバランスが悪くなった。色々とホラー&スリラー映画のオマージュがでてくるが、ヒロインが『ヘルハウス』のゲイル・ハニカットに似ているのもオマージュかな。
①『ジキル博士とハイド氏』『悪霊島』『プレデター』『ターミネーター』を足して割ったみたいな話。ただ『プレデター』『ターミネーター』部分のうち女囚留置所シーンは謎が明らかになるシーンで意味もありまだ怖さがあって許せるが、警察署内のシーンは派手な見せ場なだけで必要だったか疑問。②エミリーとガブリエルの秘密が明らかになるシーンは何処かで同じようなものを見た気はするがなかなか衝撃的。③なかなか強烈な話だったのに最後(血の繋がりを越えた)姉妹の絆を再認識して終わるのがあっさりしすぎているのと、いかにも続編が有りそうな勿体ぶった終わり方もありきたり。
悪夢が現実に…
『アクアマン』や『ワイルド・スビート』の製作にも携わってきた、ジェームズ・ワン監督が、オリジナルストーリーで描く、エンターテイメント性の高いホラー・ムービー。
ホラーは、基本的にはそれほど好きではないが、レビューもこの手の作品にしては、なかなか高かったので、鑑賞。初っ端からグロい映像も散りばめられていたが、基本的にはスプラッター系のホラーではなく、謎の殺人鬼の正体が次第に明らかになっていく過程を、よく練られたサスペンス的な恐怖によって展開されていく。
夫のDVをきっかけに、得体の知れない殺人鬼が、事件を起こす現場に居合わせる悪夢にうなされるようになった主人公・マディソン。そしてその悪夢が、現実の殺人事件へと発展していく。その事件の真相とマディソンの悪夢の謎の解明に向けて、妹のシドニーと2人の刑事が立ち向かう。そして、殺人鬼の意外な正体には、ワン監督の手腕を大いに感じた。しかし、あの場面、シュワちゃんの『トータル・リコール』でも観たような…(笑)
前半は、見えない殺人鬼との対峙の中で、殺人鬼が、いつの間にか自分のすぐ後ろに忍び寄る恐怖に、ドキドキ、ハラハラさせられる。後半は、ホラーというより、SFモンスター的な色合いが強くなる。見終えてから振り返ると、正体に繋がる布石がいくつも撒かれており、そのシーンでは、何となく「あれ??」と違和感を感じたのも確かである。まあ、あまり深く考えないで、素直に観た方が、正体が明らかになった時の衝撃を楽しめると思う。
主演のマディソン役のアナベル・ウォーリスは、トム・クルーズ主演の『マミー』で主役級に抜擢された女優さん。ワン監督とも『アナベルの死霊館の人形』でもコンビを組み、、恐怖に怯え、惑い、憂う演技がアナベルの美しさによってより引き立ち、観る者を魅了する。
最近のマーベルより圧倒的におもしろかった。
荒唐無稽なホラ話なので真面目なひとには向いてないかもしれないが性格の良い妹ちゃんといいキャラクターも雰囲気も抜群。
正体まさかの妖怪だったよ。
パンフレットどこも売り切れで買えなかった、残念。
シャンチーやエターナルズは買う気もおきなかったのでわかりやすいですよね。
レビュー高かったから見たら!
パニックホラーB級映画だった!めちゃくちゃ期待して行ったので裏切られた気分。
エミリーの後頭部やたら血溢れるなあと思ってたけど、殺しに行ってたからねー。え、多重人格かと思ったら奇形児か!これはびっくりした。だけど、ガブリエルがなんでここまで凶暴な性格なのかも分からなかった!エミリー普通のやつだし。
怖いポイントもそんなにビックリも怖くもなかった
あと後ろ向きで人をバカスカやりまくるのはなかなか見応えがあった笑!エミリーの顔が後ろについて見たことないモンスターが暴れてるみたいでアクションは笑えて面白かった。
最後が超微妙な終わり方だったーエミリーが血の繋がり求めてるのはなんとなーく分かったけど、流産そういえばしてたなあ、あーガブリエルのせいなんやー、あ、妹の呼びかけで戻る感じね。なるほどーラストのシメにするには理由が弱くね?こざっぱりしすぎちゃって。シンプルにあの後どうなったの?50人くらい惨殺してましたけどガブリエル封印したところで塀の中でしょ?なんかそばに大切なものあったわ!とか言ってもこれから血繋がってなくてもシリアルキラーの妹として生きなきゃいけないし、大変じゃね?記憶なく大虐殺したエミリーメンタル大丈夫か?あと刑事どうなったん?
今年のホラーNo.1かな
今年見たホラーでは群を抜いておもしろかったです。R18なので大ヒットとはいかないと思いますが、さすがジェームズ・ワン!
流産を繰り返すマディソン、身重で体調が悪い中でDV夫に暴力をふるわれ寝室に閉じこもって休んでいると夫が変死。自らも得体のしれないものに襲われる。
その後、金縛りが起きるたびに幻影の中で得体のしれない何かが殺人を犯す場面を目撃するように。刑事に相談するもあしらわれるが、証言内容は正しく、捜査が進むに連れて被害者がマディソンが幼少期に収容されていた病院の医師と繋がりが分かるとマディソン自身が疑われるように。マディソンの妹シドニーは独自にマディソンの出生を追い、マディソンが奇形結合児(正確な表現は忘れました)であり病院で実験体だったことを突き止める。
マディソン、シドニー、ケコアとメインキャストが美男美女で最高です。
ガブリエルの造形がおぞましく、身のこなしはアクション映画のよう。ガブリエルの正体はヒントだらけなので、ネタばらし前には分かってしまう人が多いと思いますが、それでも十分に楽しめます!
最後はひょっとしてMCU的なヒーロー誕生?とか思っちゃいましたが、次作への含みをもたせた感じですかね。
ホラー映画が好きならぜひ見てくださいませー!
覚悟して観ましょう♪
夢か現実か分からない状況で、凄惨な殺人もあり、話がテンポよく展開。
犯人は誰なんだ!?
後半になると凄まじいシーンの連続になっていきます。
犯人も判明。
昔の【マトリックス】ばりの激しいアクションも。
ラストはいいけど、後半のストーリー展開はもうちょい感動出来る感じだと5点満点(4.5にしました)でした。
期待して観ていい、ホラー映画だと思います。
脱臼
人面瘡の手に負えない版だった。
なるほど、よく出来た設定だった。
ネタバラシの後の辻褄がパタパタと合っていく。
電気を何故操れるのかは分からないけれど、人の体が動くのも微細な電気信号によるもので、痛みや筋力ってのも操作できるのかもしれない。
犯人像は結構早い段階で察しはつくのだが、まさかあんなネタを仕込んでたとは、な感じ。
…いや、まぁ、うーん。
それなりに腑に落ちたりはするけども、いちいち皮を剥ぐのは…ましてや骨をぶち破るのはどうなんだ?
悍ましいけどね。
奇怪な動きのアクションは、よく出来てたなぁ。
前後が時々分からなくはなるのだけれど、テンポも早いので、その違和感は秒速で過ぎていく。
ちょっと理解できないのが、ハッピーエンド風なラストだ。…妹、半端ねぇな。
つい数分前まで、あんな形相のクリーチャーに殺されかけ、尚且つアレが体内に収まる過程も見てるだろうに…もっと怯えていいんじゃないだろうか?
警察署の大半を虐殺した犯人でもあるしな。
…強引なハッピーエンド演出に、少々萎える。
というか…
エミリーの状態で、あの力を引き出せたのなら、続編はガブリエルと仲直りして、ダークヒーローな話もありかとふと思う。
モンスターユニバースだったっけ?
なんかそんなシリーズもあったよなあ。
ホラー映画としては、まずまず。
オーソドックスではあったけれど、ツボを心得た演出でもあった。
それなりに怖かったです。特に前半は。
にしても…表面の美貌とのギャップがそそられる。
少女時代の子も美しかったなぁ。
後が大変そう
ジェームズ・ワン
マレーシア出身の映画監督
オーストラリアで大学で知り合った
リー・ワネル(この人も昨年透明人間という傑作を撮る)
と練った企画「SAW」が低予算ながら高評価を得て
大ヒットを記録し一気にスターダムへ
その後は「ワイルドスピードSKYMISSION」
「アクアマン」なども手掛ける
死霊感シリーズなどボチボチホラー映画も
撮っていましたが今作もその一作
感想としては
最近のホラー映画ではちゃんと怖く
真相がちゃんと後半までわからなく
なるよう作ってあり楽しめたと思います
冒頭びっくりするような低クオリティの
断崖絶壁の病院のCGで面喰いますが
どうも謎の生物を女医がどうにかしようと
しているシーンから始まります
その後現代に戻りとある街で
夫婦で暮らしているマディソンは妊娠しても
妊娠しても流産してしまうという悩みを抱え
その話題で夫に暴力を振るわれると
その晩夫は何者かに惨殺されてしまいます
警察は現場で気絶していたマディソンの
事情を聴くも状況からマディソン自身の犯行
ではないかと疑いと持ちますが
徐々に同様のやり口で次々に惨殺事件が起こり
その現場をマディソンがハッキリ記憶している
ことがわかりマディソンは妹に
実は血が繋がっていない事などを話しだします
その真相はマディソンは実は
双子だったが身体が融合してしまった
「寄生性双生児」であり背中にくっついてしまった
「ガブリエル」を当初は研究対象として
精神病院が預かったものの電波を操ったりあまりに
狂暴なため完全に融合してしまった脳を除いて
切り離したのですがガブリエルの体を
のっとるべく胎児の栄養等を吸い取って
ガブリエルは成長していたのでした
マディソンはガブリエルを認識しており
幼少期は話し相手になっていましたが
切り離されガブリエルが成長してからは
凶行の間別の記憶を見せられているため
気付かなかったのです
こうなってくるとそこまで観てきたシーンも
本当なのか悪夢なのかと言う感じに
なってきます
警察はやっぱりマディソンの犯行じゃい
と留置所に入れてしまいますがそこで
女チンピラに絡まれガブリエルが覚醒し
大変なことになってしまいます
最終的にはガブリエルは実母に復讐しに
行きますがそこでマディソンに
本格的に脳内に閉じ込められて事なきを得ます
最初からそうし・・いやなんでもない
EDは妹と抱き合ってよかったよかった
的なんですが何十人も殺害した
犯人としてはマディソンになっちゃうんだろうな
この後どうするんだろとは思ってしまいました
なんかショボい画と妙に凝ったカメラワーク
CGなどが入り乱れクオリティが安定しない
感じが終始ありワザとなのか班の違いなのか
と思ってしまいましたが
なるほどの面白さ!
最近のホラーで良くある恐怖の正体が単なる『概念』では無く、キチンと描かれていた所にニンマリさせられました。
結局、彼女が犯人な訳ですが、精神病的な扱いで無罪になるんですかね?
再びガブリエルが頭を出した時、彼女は彼を上手くコントロール出来るんでしょうか?
その後が気になります。
予備知識無しで
オープニングの印象から「ゲットアウト」のような映画かと思ったら、「呪怨」のようになり、「パラノーマルアクティビティ」になって、終盤は「キングスマン」を思い出し、最終的な印象は「フロムダスクティルドーン」でした。
風変わりなホラーといった趣
ホラーの映像としては色々な要素を試してる映画かもしれない
私はホラーから遠ざかっていたが
ツイッターで話題だったので観た感じ
残念ながらホラー観ない私を魅了するほどの映画ではなかった
カメラワークとか凝っていて面白いのだが
怖さはない感じがあったかな
なんとなくオチも読めていたので
ガブリエル登場してもそんな感じだよね〜
って思って特に感動はなかったかな
何も情報なく観たら楽しめたのかも
ネタバレ有りだから言いたい事
ジェームズ・ワンの最新ホラー という事で、前情報ほぼ無しで観て来ました。
結果から言うと、期待を裏切らない素晴らしい出来でした。
所々に斬新なカット割りやアングルが入っていて、物語に引き込まれました。
ただ、伏線が分かりやす過ぎるというか、鑑識の言う『手が逆』、怪物のぎこちない動き(あれっ、関節逆?)、まだ何も分かっていない時点で怪物を『男』と表現していてミスディレクションを誘っている?という違和感、頭を強く打った時から異変がスタートしていて怪物と繋がる度に頭から出血、等の部分から、だいぶ早い段階でオチが分かってしまったのが残念でならない。
分かってからはただひたすら決められたゴールに向かって進むのを見守るだけで若干退屈でした。
でもそれでも十分面白いんですが。
最後になりますが、ネタバレ有りのここでしか絶対叫べない事を叫ばせてください。
観てる間もずっと言いたかった。
【ぼっけぇ、きょうてぇ】
最恐の二人羽織型アクションホラー(医療系)
この映画の途中で、昔よく、女性セブンとか週刊女性の中吊り広告で、【赤ちゃんのお腹の中にもう一人の赤ちゃんが!!!】とか【少女のお腹の中に髪の毛や歯が!】とか、購買意欲を掻き立てるホラー的な見出しがよくあったのを思い出しました。
胎児型奇形腫。
ブラックジャックのピノコも。
ホムンクルス神話も。
Vanishing twins なんていうのもある。
奇形腫の神経成分に対する抗体が自分の脳組織を攻撃する病気(抗NMDA受容体脳炎)なんてのもあり、精神異常をきたすので、奇形腫が宿主を操る多重人格的な殺害シーンもまずまず納得できる。
ホラー映画は突拍子もない設定やモラルやタブーにユルい内容が目立ちますが、双胎、先天性奇形腫にヒントを得て作られたと思います。レイプによる10代の出産、虐待、養子問題、DV などを織り交ぜ、なかなか毛色の変わった斬新なホラーで楽しめました。
奇形腫に人格と意思を持たせ、超自然的パワーを授け、切除に係わった外科医などの医者、養子に出された先の妹への報復。それを妨害する警察官(とくにイケメンの若い刑事)とのバトル(背中合わせの二人羽織)が気持ち悪くて、見応えがありました。
武器が外科医が表彰されたトロフィーみたいなものの一部の剣であったのもなかなかでした。
チャーミングなメガネ女子の鑑識係も好みでした。美人さんの出演が多くて、とても得した気分。主役の美人さんの目の演技がセクシーで、ゾワゾワ。丸顔の妹シドニーも性格良くて、キュート。
エミリー(のちのマディソン)のカルテ資料や冒頭に流される手術映像がなかなかキショくて良かったです。時代を感じさせるVHSビデオ資料。
最近のCGを多用したアクションの破壊力は半端なくて、即死級のダメージでもなかなか死なない傾向にはリアリティーの観点から不満がありますが、ホラー映画の場合は許しちゃいます😅
最後は母親が奇形腫の双子の兄(ガブリエル)に心から謝ったことで、母親を許し、妹にとどめを刺さずにササッと終わってしまい、私たちは血がつながっていなくても本当の姉妹よね(最近お馴染みの疑似家族の絆)で大団円なのはかなり不満でしたけど。
奇形腫に名前付けるか?
奇形腫はマリグナント(悪性腫瘍 cancer)と言われ、切除されたことが不満だったのでしょうけど、養子に出されたメアリーの怨念と合わせると複雑だねぇ。
ラジオはSONY、車は外科医の先生のも、妹のもTOYOTAでした。あの妹とプリウスでデートに行きたいな~
なんか赤ちゃんがかわいそうな感じ。
良くあるサイコホラーの変化球版に若干のアクション?を加えた感じの意欲作。
まあ元々の出自や抑圧された過去がある上に、腫瘍と言われ取り除こうとされれば恨みが増幅するのは無理もないかなとか思ったりはする。
勘のいい人はかなり早い段階で気付きそうなものだが、撃たれてもマディソン自身にダメージがなかったため別のパターンを考えざるを得なかった。
映画のジャンル全てに辻褄を求めるのは違うかなとは思うが、本作も電気や人間離れしたフィジカル能力については他のスラッシャーホラーの先輩たち同様に謎のままである。
家族の愛情のようなものが収束のキーになるところも特段目新しさはないが、本作の人気が出れば次弾も狙いまっせ、みたいな2匹目のドジョウ感はちょっとだけ鼻についた。
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