ミラベルと魔法だらけの家のレビュー・感想・評価
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悪役がいないのに何度も泣け、幸せを感じるストーリーです
音楽、演出、声も素晴らしい。
今までのディズニー映画は一回観れば充分だったけど、これは何回も見たいのでDVD発売が楽しみでしょうがない!
テーマが分かりやすい映画
家族の中で1人だけ魔法を使えず劣等感を持っている主人公ーー
設定だけでしんどいなぁと思ってました。どうハッピーエンドにするのかなぁと。ミラベルだけ魔法が使えなかった理由や、なぜ魔法の家が壊れてしまったのか、ブルーノの予知になぜミラベルがいたのかなどが結局分からずじまいでモヤモヤ。
主題歌の歌詞が答えってことなのかな。「優しさこそが最大のギフト あなたはあなた」
製作者が(たぶん)伝えたかったことはわかりやすい!
素直に感動しました。
ミュージカル部分はさすがディズニー。すごく楽しかった!
リペアの力?
ミラベルは、例えば悩みや願いが山ほどある、普通の女子高生の感じ。メガネが可愛い。
終盤、ミラベルの魔法は? と考えて、まず「復活」「復興」の言葉が浮かびましたが、日々、自分を励ましつつ頑張っているミラベルならば、壊れ物の「修繕」ぐらいでいいのかなと思い直しました。
グランマがだんだん怖くなる
小さな町の活気の源になっているマドリガル家。家はカシータと言う名を持ち、一家の人たちに魔法を授ける大きな存在。祖母アルマーは子や孫の支柱となりつつ、カシータと街を守っている。
その祖母の責任感の強さが、娘や孫に大きなプレッシャーとして、いつしか重くのしかかっていた。魔法を得られなかったミラベルに至っては、アルマーとの距離がどんどん広がってしまっている。イサベラの結婚話が水に流れて、祖母の憤懣は頂点に達する。
魔力がだんだん弱くなる
アルマーが命に代えても守りたいカシータは人々の守護神ではあるけれど、その誕生には哀しい事件が絡んでいた。そして気づかぬうちに、カシータにも一家の心にも、亀裂が広がっていた。
頑張ろうとしても人は、重圧や寂しさや疲労から、少しずつ擦り減っていくものです。回復はもちろん出来ますが、耐えねばならない。
足取りはゆっくりと確かに
閉鎖されたエンカウントと言う世界の中心で、カシータは崩壊寸前だったと言うストーリーだった訳です。すぐに崩れる砂の部屋はその象徴だった。
傷つかないものはないから、割れた鏡を丁寧に繋ぎ合わせていく、ミラベルのリペアの力こそが明日に向かう魔法?
マドリガル家の中で、ミラベルにだけ魔法が授けられなかったのは何故? と言う問いには、特別な力に押し潰されない、普通の存在も必要だから……が答えになるのでしょうか。
持たない者の
悩みと同時に、持っている人の不安や悩みもありますね。これはなにも魔法に限った事では無いと思います。内容は少しミュージカル風になっています。ストーリーはどうせアニメであるなら、最後は苦難→劇的結末にしてても良かったかも。
やっぱラーヤって凄かったんやな...
個人的にはあまりハマれなかったディズニー作品。ここ最近のディズニーは「ラーヤと龍の王国」や「クルエラ」など名作を量産していたので期待値を上げすぎていたからかもしれません。
ただ歌は好き。ブルーノのやつ、良かったよね。
考えれば考えるほど好きになる作品!
ラテンのリズムのミュージカルディズニー映画!!
公開を待ち望んでいました!!
いつも☆スコアは直感で付けているのですが、この映画は直感で☆が付けられない…!
感情移入しすぎて☆スコアがつけられません。
こんなに感情移入する映画は初めてです。
ミラベルにも家族たちにもみんなに感情移入しちゃって気持ちの整理が追いつかない…!
ファンタジーなのにリアルでどこか現実的で人間らしくて心に刺さる作品です。
何度も劇場に足を運び沢山の解釈をしたくなります。
少なくとももう一度、劇場に観に行く予定です。
魔法が無いミラベルも魔法のギフトを持ってる子達にも苦悩はある。
互いを認め支え合えば百万力!
寛大で優しい生まれ持った性格がミラベルのギフト!
"魔法"だけが"ギフト"じゃない。
ラテンのリズムでルンルンしちゃうミュージカルなディズニー映画が好きな人は楽しめるはず!
こんなに感情移入させられる映画にもなかなか出会えないので素晴らしい映画と出会えたと思います。
ただ、あまりにも感情移入しすぎて苦しかった。
感情移入はほどほどに…!
以下ネタバレ含みます。
ミラベル幼少期のギフト授与式。
まずあのシーンから辛かった。
大勢に期待をされて希望がいっぱいの小さい子供の心が打ち砕かれる。
リアルすぎて直視出来ませんでした。
時は経ち、子供から少女になったミラベルが家族を紹介する歌「ふしぎなマドリガル家」
明るいテンポの可愛い歌でミラベルがどんなに家族を愛しているかが伝わります。
それと同時に家族や街の人がミラベルに対してどんな扱いをしているかも伝わります。
幼い時からこんな扱いを受け続け、それでも家族を愛する心を持ち続けているミラベルが愛おしくも苦しくなります。
明るいテンポの可愛い曲だからこそ、強がって悲しさを隠すミラベルの心の強さと弱さが切ないです。
おばあちゃんも厳しく、姉達や親戚からも邪魔者扱い。
街の人も「魔法が授からなかった時はがっかりしたよー!」とか「ギフトがない人にプレゼント〜」とか嫌味が妙にリアル。
こういう言葉をかけてくる人いるよね…。
子供だから仕方ないにしても「ミラベルのギフトは?!」って詰め寄るのも見ていられない…。
おばあちゃんや姉や家族たちに冷たくされて、街の人にもあんなこと言われて、明るく元気に振る舞ってるミラベルの気持ちを考えてしまい苦しいです。
苦しすぎて胃痛までしてきました。
映画を見ていると自分がミラベルになったような気持ちになっていて、ミラベルと一緒に怒って悲しくなって動揺して…
冒頭の短時間でここまで入り込めるのは本当にすごい。
ミラベルの従兄弟のアントニオの魔法授与式で、アントニオが自分には魔法があるだろうか…と怖がって不安になっているところを慰めるミラベル。
アントニオがひとり部屋になっても寂しくないようにと、手作りのぬいぐるみをプレゼント。
ミラベルは魔法は使えない分、何かを手作りしたりするのは上手なんだろうな。
一人遊びが上手になってしまったんだろうな…切ない。
お部屋も刺繍糸とかたくさんあった。
アントニオの魔法授与式をミラベルは観るだけでも辛いだろうに、「怖いから一緒に来て」とアントニオに言われ手を繋ぎながら魔法の扉まで歩くシーン。
アントニオは悪気はなく、大好きなミラベルと歩いて勇気が欲しかったんだろうけど、どんな気持ちでミラベルは歩いたのだろうと想像すると恐ろしい。
でも、ミラベルの優しさでアントニオは救われたと思う。
ミラベルが魔法の家の異変に気がついて、忠告しても、魔法がないから注目してほしいための嘘扱い。
ミラベルの気持ちになりすぎて、具合が悪くなってきてしまい一度席を立とうか考えた程です。
もし家で観てたら途中でテレビの電源抜いてたかもしれない。
でも最後まで観続けてよかった。
ここからが本番…!!
親戚やお姉さんに家や魔法の異変について探りを入れ始めたら、段々と明らかになっていく、家族みんなの心情。
「力持ちの魔法が弱くなっている気がする!」と不安がるルイーサ。
魔法を持っているのに毎日、筋トレしている様子がチラリと写っていたストイックで努力家の彼女。
大きな筋肉で怖いもの無しに見える彼女が怖いのは自分が必要とされなくなること。
魔法があるのが当たり前になっている彼女は魔法がなくなって周りから失望されるのは怖いだろうな。
魔法がなくなったらどうしよう!という悩みはミラベルからしたら羨ましい悩みかもしれないけど話を聞いてあげるミラベルにルイーサも救われただろうな。
未来を透視する魔法を持ってるブルーノおじさんが魔法がなくなっている手掛かりを知ってるはずと失踪したブルーノを探すミラベル。
良いことも悪いことも透視できるから、悪いことを避けるように助言しても、嫌な人がられたブルーノ。
魔法を持っていても除け者のブルーノと魔法が無いから除け者のミラベル。
私ならどっちだったとしても引き篭もるし失踪するし家族を嫌いになる。
だけどこの2人とも家族が大好き。
なんだか似たもの同士な気がしちゃう。
ブルーノの透視を元に、ミラベルがイサベラとハグをしようとするシーン。
ミラベルのせいで婚約者との食事が台無しになった!とカンカンに怒っているイサベラは「何もかも完璧居ないといけない!」と気を張っていてプレッシャーでいつも怒っていた事が発覚。
「本当は好きな相手じゃないけど家族のために婚約もしてた!!」って…イサベラちゃん自分を犠牲にしすぎだよ…!!
ルイーサもイサベラもなんて最低な姉共!と思ってたのに!
ルイーサもイサベラも頑張り屋…!!好き…!!大好き!!!
頑張り屋だけどちょっと不器用な3人似てるな…さすが姉妹…。
何度も席を立とうか悩んだけど観てよかった!!
頑張れマドリガル3姉妹!!!
アナと雪の女王の姉妹とは真逆な雰囲気で喧嘩ばっかりで悪態つきまくるこの姉妹はリアルで良い…!と私の気持ちが最高潮な時に、おばあちゃんがミラベルに辛辣なシーンへ突入。
「ルイーサが不安になるのはミラベルのせい!」
「イサベラが騒いでるのはミラベルのせい!」
なんでもかんでもミラベルのせい!!
本当の家族の声を聞かずになんて酷いおばあちゃんなの!?と怒りでワナワナしていた時にミラベルの一言。
「こうなったのはおばあちゃんのせいじゃないの?!」
ミラベル、よく言った…!!頑張ったね!!ミラベル!心の中で拍手。
家は崩れ始め、みんなは家の外に逃げる中
ミラベルが必死に命かけて魔法の蝋燭を守りに家の中へ。
結果、蝋燭の火は消え、家も崩れ、ミラベルはしゃがみ込みます。
おばあちゃんはミラベルの心配の前に家の心配している様子。
住む場所がなくなり焦るのは当然だけど、ミラベルからしたら悲しいはず。
それに守りたかった物が守れなかったという怒りと悲しさでミラベルは自分にも落胆したはず。
それなのに、一言おばあちゃんの「ごめんなさいね…」で許してあげるミラベル寛大過ぎて、小さな事で怒ったりイライラしてる自分が恥ずかしくなりました。
最後、「魔法がない普通も特別!」という感じで、家族のギフトも無くなって家の魔法だけが残るのかと思ったら家族の魔法は戻ってきて、家族それぞれの魔法の扉も復活…。
ミラベルのドアには家族全員が出てきて家族の物になっている。
ミラベルには何もないの?と最初は困惑しましたが
魔法も特別なギフト。
魔法は無くても性格は特別なギフト。
何かを持っていてもいなくても皆んな悩むし努力する。
特別だけど特別なんてきっと無い。
家族への魔法が元通り戻ったのは、生まれ持った特別な能力もその人自身の大切な個性ということなんでしょう。
ミラベルには何もないのではなく
ミラベルの性格や人生が神様からのギフトで、魔法の家や家族含めてミラベルのドア(部屋・ギフト・魔法)と考えたらスゥと心が穏やかになりました。
都合よく解釈しすぎかもしれませんが…。
長く語った中で何度が書いたように、みんなミラベルの優しい性格に救われたはず。
その強さと寛大な"性格"がミラベルへのギフトなんだなと思う反面、ミラベルばっかりそんな可哀想な役目を引き受けるのはあんまりだよ…という気持ちもあります。
これから先の未来、ミラベルが幸せでありすように。
初見ではミラベルの気持ちになりすぎて、しっかり落ち着いて見られなかったので、最後まで知った状態でもう一度観たいです。
小学生の息子と観ました
リメンバーミーが好きで観に行きました
代表曲があるというよりも満遍なくミュージカル!ディズニーらしい楽しいテンポの曲が多くて楽しかったです。一方映画館で観る価値といえば疑問…すごく良かったけど迷う方はDVDでも良いかも?
息子も楽しかったそうです
役に立たない魔法が広げるファンタジーの世界。
「モアナと伝説の海」のモアナと本作のミラベルとはイメージが重なる。モアナはポリネシア、ミラベルは南米コロンビアというエスニックな共通点を感じさせるが、自分で自分の道を切り拓くというディズニーらしいヒロインの性格が似ていて共感できる。家族皆が魔法の才能というギフトを「マドリガル」からもらっているのに、ミラベルだけが持っていないというハンディは彼女の行動の大きな原動力になっている。冒頭で彼女だけがギフトを持っていないことの辛さ、引け目、ねたましさと、力もちの姉ルイーサのギフトをもらったが故の辛さがミュージカルで対比される場面が印象的である。これで作品テーマのつかみはオッケーという感じである。「魔法の家」が崩壊の危機に直面した時、行動力を発揮して一番活躍したのはミラベルだった。それは彼女が魔法の力を持たない「普通の女の子」であり、家族を愛していたからに他ならない。この点が一番共感できる所である。
映画の作り方という点では、魔法でできた家と、そこからそれぞれ個性的な魔法の力を授かった家族という設定がまず面白い。力持ちのルイーサ以外あまり役に立ちそうにもない魔法なのもユーモアがきいている。それによってディズニーらしいファンタジーの見せ場がたっぷり展開されることになる。さらにそこに「モアナと伝説の海」で驚かされた映像美と、ラテンアメリカのソウルにあふれた歌と踊りが融合してとても楽しい作品になった。
新世代のヒロイン、ミラベル
ミラベルは特殊な家系の中にあって1人だけ「奇跡」の使えない女の子。
でもへこたれず明るく振る舞う。
歌もストーリーもよくできてるし、見ててうるっと来た。
家族主義の日本人にはぶっ刺さりまくるだろう。
ブルーノ役のジョン・レグイザモよかったな。
ミラベルは実は…
===考察===
ミラベルは実はギフト(能力)を授かっていたと思う。以下、個人的な考察です。
序盤の曲「ふしぎなマドリガル家」の歌詞に、「真心が奇跡の炎を次の世代へ繋げてゆくのです」とある。
奇跡の力の源は真心であり、祖母アルマ(もしくは命を呈した祖父ペドロ?)を起点として、子や孫たちにギフト(能力)が授けられてきた。
作中で祖母アルマの能力であるとは明言されなかったが、高い山に囲まれたエンカントや、魔法の家「カシータ」の存在がそれであったと考える。
家族や仲間を守りたいという祖母アルマの強い想いが、エンカントやカシータを創った。
ミラベルがギフトを授かる(こととなっていた)日、何も起きなかった、つまり、ギフトは授けられなかったように見えた。
だがこのとき、実は祖母の持つエンカントおよびカシータの能力がミラベルに継承されたと考える。そしてこの時点で祖母は能力を喪失した。
しかし、ミラベルに能力が継承されたことには、ミラベル本人を含め誰も気づいていない。
こう考えると、色々辻褄が合う。
ミラベルの心理状態(気分の浮き沈み)と魔法の力の強度に相関があるからだ。
ミラベルは普段明るく振る舞っているが、特別な能力を持った家族たちと自分を比較して、昔から劣等感を抱いていた。実は心に暗がりを持っている少女である。
従兄弟のアントニオが動物と会話できる能力を授かったとき、ミラベルは非常に強い嫉妬心・劣等感を持った。そしてカシータに大きなひび割れが生じた。
姉のイサベラが、ありのままの自分でいることの素晴らしさに気づき、イサベラと一緒にミラベルが喜ぶと、家族の能力が強まった。
そして、祖母アルマに対して「魔法の力が弱まっているのはおばあちゃんのせいだ」と強い不満を意見すると、ついにカシータは崩壊し、エンカントを守っていた周囲の山は割れた。
最終的には、ミラベルが自分の中の劣等感を克服し、家族への愛情が一層強くなると、エンカントやカシータは復活した。
劇中では一見、祖母アルマの心理状態が魔法の力に影響を及ぼしているようにも見えたが、明らかにミラベルの心理状態が影響している。
以上のように、ミラベルを含め、マドリガル家の皆ギフトを授かっていたのだと考える。
===ここから素直に感想===
他人と比較して劣等感を感じてしまう主人公を描くことはよくあるが、秀でているからこそ感じるプレッシャーや焦りなども描かれていたのが個人的によいなと思った。「私からこれを取ったら存在価値が無くなる・・」など、確かにそういうこともあるのだろうなと思った。
家族の食卓を見ながら、1枚の壁の向こうでブルーノがいつも自分用のテーブルで家族と同じタイミングで食事をしていたと思うと泣けた。
でも、終盤に「(魔法が無くても)仲間がいる゛よ!!!!」的なノリになって感動したのに、結局魔法が復活したので、「あ、やっぱ魔法はあったらあったで使いたいのね」となって少し興醒めした。
でも総合的にはおもしろかったし満足です。やっぱりディズニーのミュージカルアニメーション映画は好きです。ディズニー行きたくなりました。
実は『レイダース』ミーツ『ローグワン』、ホントは全編スペイン語で楽しみたいどこまでもラテンで楽しいアクションミュージカル
コロンビアの奥地にある平和な村エンカント。その村の中心にあるのはマドリガル家の邸宅があり、家長アルマの3人の子供フリエタ、ペパ、ブルーノと彼らの子供達はある年齢に達すると、彼らが暮らす家カシータからそれぞれに特殊能力(ギフト)が授けられていた。フリエタの娘ミラベルにもついにギフトが与えられる日がやって来るが、なぜか彼女には何も与えられなかった。それでもミラベルはマドリガル家の一員であることを誇りに思い家族もそんな彼女を温かく見守っているが、ある夜ミラベルは毎日カシータに危険が迫っていることを知りアルマたちに伝えるが家族は誰も信じてくれない。マドリガル家に迫る危機を確信したミラベルは家族を救う決意をするが・・・。
原題でもあるEncantoは“魅力”であり、それがこの作品の核。Cantoとは“歌”、魅力とは何かを高らかと歌い、Abre Los Ojos、“刮目せよ”と観客を鼓舞する。マドリガル家の子供たちに授けられるギフトも確かに魅力的だがそれを授からないことは不幸なのか、それを授けられた者は恵まれているのか、そもそもただその家に生まれただけでギフトと共に背負わされる大きな責任はその力に見合うものなのか、さまざまな疑問がさりげなく提示され、それらひとつひとつと向き合うミラベルがついに辿り着く境地にさめざめと泣きました。なんてことを書くとセンチメンタルな物語かと思われるかも知れませんがそんなことは全然なく、ほとんど一軒家の中で繰り広げられる話なのに実はスケールのデカい冒険譚で、見てくれはほとんど『レイダース 失われたアーク《聖櫃》』、何にも特別な力を持っていないミラベルがエンカントを救おうと奔走するところは『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を連想させる痛快なアクションミュージカル、大画面と大音量で楽しむべき作品です。ということで字幕版をチョイスしたのは大正解で、果たしてこのラテンなエンターテインメントを日本語で表現出来るのかというのは甚だ疑問。少なくともナオト・インティライミが歌ってる『マリーポーサ ~羽ばたく未来へ~』は声質も歌詞も何もかもがダメダメで頭痛がしますので、どっちで観るか迷っている人には字幕版をオススメします。
でも『リメンバー・ミー』でも同じことを思いましたけど、出来ればスペイン語吹替版が一番ハマると思うんですよね。登場人物が英語を話しているのにはやっぱり違和感あり。ちょいちょいセリフにスペイン語が混じったりスペイン語詞の歌も2曲くらいあるんですけどやっぱり全編スペイン語というのが正しい姿。上映しろとは言いませんが、BD発売時にはスペイン語吹替も選択肢に入れて欲しいと思います。
在宅プリンセス
コロンビアの閉ざされた土地で代々不思議な力を受け継ぐマドリガル家で唯一力を授かれなかったミラベルが、一家の不思議な力を守るために奮闘する話。
まず、配信メインになってからディズニーアニメサボっていたので、本当に久しぶりに見て、ディズニー浴びたなぁ!という感じだった(笑)ミュージックシーンが楽しいのはもちろん、ちょっとびっくりさせるシーン(個人的に叔父さんが突然登場するシーン1番ディズニーらしかった、あの驚かせ方)まで、ディズニーで楽しかった。当たり前だけど(笑)
ただ、スケールとしては小さい話で、ミラベルは最後まで特別な力を手にすることは無いし、ほとんど家の中だけ(行方知れずの叔父さんすら家の中にいた)で話が進行する。その話も『フルハウス』とかのシットコム数話を切り取ったような、家族同士が喧嘩したりワチャワチャしたりするだけ。
それでもちゃんと話が面白いのは、家族や親戚のことって意外とよく知らなくて謎多いから。さらに何の能力もないミラベルが、ヒーローの象徴っぽいルイーサとプリンセスの象徴っぽいイサベラの心を溶かしていくという話の流れも好きだった。
ディズニー史上最も私たちに近い話と言っても良いんじゃないか。でも久しぶり劇場公開のみのディズニーアニメがこの規模かとは思っちゃった。家の中でも楽しいよっていう今作こそ、配信だけの時に出した方が良かったんじゃ(笑)
あとさ〜、ルイーサの日本語吹き替えゆめっちだったの最悪。ゆめっちの吹き替えが悪かったとかじゃなくて、本国の声優担当の人別に太ってる人じゃないから。分かるかなこの嫌な感じ!見た目がゴツいから、じゃあぽっちゃり女性芸能人使おうっていう感じがさ〜〜嫌だなあ。ディズニーの日本語吹き替えって脇の特徴的なキャラを毎回見た目に寄せすぎ。
叔父さんについては、エレカシ宮本とハリポタのスネイプ先生を足して2で割ったようなとても良いキャラをしていて好きでした。
許し合うことによって幸せは勝ち取れる!
ちょっぴりヒロインがなぜ家族を救えたのかと言うところが、分かりにくいという難点こそあれ、ラストに近づくに従って、ディズニーらしいハッピーエンドに、スムーズに持っていくところはさすがだと思いました。この作品はそれほど長くはないので、複雑なストーリーはありません。家族が崩壊していくところを、その崩壊の原因だと思っていた家族やヒロインが、実はヒロインこそ修復させる力があったというストーリーは、昔話にある、探していたものは外にあるのではなく、実はそばにあったと言うようなニュアンスです。ヒロインは魔法が使えないので何者かになりたいと必死に願いますが、結局自分の中に答えがあったのです。それは、最高のギフトは魔法ではなく「人間の優しさ」であると言うことを指し示しています。やはり家族とは、許しあうことによって初めて本当の幸せを掴むことができる、というテーマなのだと腑に落ちました。家族も家も壊れましたが、それでも前を向いてどちらも立て直していけば良いのでしょう。それが人生の未来を輝かせる鍵なのだと、切々と語っているような気がしました。
これはすごく楽しい
いろいろな能力を持つマドリガル家の人々。
っていうことは下手をすると一人ひとりの能力が把握できなかったり、これ誰だっけ…?となりそうなものですが、
たとえ名前が把握できずとも、ああ、この子ね、この能力ね。と把握できます。キャラデザインと構成のパワーです。素晴らしい。
説明を何度も繰り返すのではなく、印象的な能力発動シーンを何度も繰り返す感じです。
そのうえでお話としてちゃんとまとまっていますし、そこに過不足がありません。
一人一人単位でみると活躍シーンが少ないためお気に入りのキャラができたファンに、
このキャラの活躍シーンをもっと見たい!!…と思うところも含めて、しっかり計算された素晴らしい映画です。
二時間しかないのがもどかしい。
これはドラマシリーズになるべき。連作映画になるべき。
ところで。
「ミラベルって、歌ったり踊ったりしている間だけ時間を停止できる能力を持っているのでは」とか思いましたね。
東日本大震災後の復興が思い起こされました。
コロンビア内戦下避難を余儀なくされても、明るく未来を生きようとするコロンビアの方々の姿と、東日本大震災後復興に尽くした方々の姿が重なり、涙が止まらなかった。マリポーサ(スペイン語版)にはそういう背景が汲み取れました。
良質で感動的が当たり前のディズニー作品
良質で感動的で
良い音楽で上手い演出で
素晴らしい世界観を体験出来る事が
当たり前というとんでもなくハードルが高い
ディズニーアニメ作品。(ピクサー作品含む)
今作もしっかり楽しく感動しました。
ディズニーの描く魔法って
光も闇も描くので
「子供にホラーやバイオレスは見せないで!」
なんつー過保護的な考えはなく
キツいダークなシーンも
ちゃんと入ってて
「これが闇だぞ。怖いって感覚覚えとけ!」
ってところも素敵です!
吹替声優陣も素晴らしかったし
ちゃんとスクリーンで
観て欲しい(聴いて欲しい)作品です!
10回は映画館で見たい
ミラベルが良い子過ぎて泣けてくる。
ミラベルは1番強くて1番前向きで1番優しくて1番賢くて1番諦めなくいから、ミラベルなら魔法がなくても前を向いて頑張れるから、特別な魔法を持たない子に選ばれたんだと思ってる。ミラベルにしか出来なかったから。
でもミラベルの頑張りのおかげで家族の魔法が守られたんだし、どうせ魔法を持ってても持ってなくても特別な家族の一人なんだから、最後くらい魔法をくれても良かったと思うけど…
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