沈黙のパレードのレビュー・感想・評価
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湯川先生、普通のいい人に成長したね。
昔、ドラマのガリレオは楽しく観てたけど、内容はほとんど覚えてない。ただ、湯川先生の物理オタクな謎解きが楽しかったことだけは覚えてるよ。 で、久しぶりに映画で復活。沈黙のパレードって事は、容疑者が沢山いて、皆んな何も喋らないから、科学の力で犯人を炙り出すんだろうと予測してたんだけど、意外にも科学要素は少なめで、複雑な人間ドラマだった。 登場人物がすべて怪しいので、何を書いてもネタバレになりそうなので、あらすじを書くのは控えます。 とにかく実力派俳優だらけ。クセの強い湯川先生以外は、みんな個性をグッと抑えて脇役に徹してます。特に北村一輝の平凡さ、他の作品では観た事ないくらい普通の刑事だった。そして1番良かったのはズンの飯尾、とっても優しい感じで知らない人にはコメディアンだなんて想像できないわ。 昔、殺された女の子の家族や関係者と容疑者との複雑な絡み合い。真犯人は誰なんだ?えっ!こいつが!と思ったら、こいつだったのか!の繰り返し。そして最後は!!! 事件に関わった人達がみんな逮捕されなかったのはちょっと不思議だったけど、実に面白かったです。
沈黙したほうの勝ち?
楽しみにしていた映画の一つ、ガリレオシリーズの最新作。 期待しすぎたのか、面白く、謎深いのですが、最後が・・・ 湯川先生の、黒板書き書き、物理的に解くシーンもほぼなく。 ミステリーというよりは、人間ドラマという感じでした。 なんとなく展開は途中から読めてしまいましたが、 最後の最後があいまいなまま、終わってしまった。 すっきりと「実に面白い」とはならなかった。 それにしても完全黙秘で、不起訴って。 黙っていたほうの勝ちなんだろうか。 そして、被害者はどうなるのだ。 いろいろ考えさせられてしまいました。 ただ、さすがの豪華キャスト、お芝居うますぎです。 次回作があるのであれば、楽しみに待ちます。
容疑者多数。
「容疑者Xの献身」から14年。久々の劇場版ガリレオ。東野圭吾作品といえば、愛する人を守る為に犠牲になる。しかし、今作の人間関係はかなり複雑。最後まで分からない。(原作昔読んだのに忘れてた)殺された定食屋の娘が地域の人にいかに愛されていたかを表現した冒頭のシーンが今作の要だと思う。誰が真犯人で誰が誰の犠牲になったのか。沈黙の容疑者多数で最後まで見逃せない。やっぱり湯川と内海の掛け合いは相性ピッタリ!今作の草薙(北村一輝)は鬼気迫るものがあった。ずんの飯尾はかなり良かった。役者の仕事増えそうだな。脇だがかなりのキーパーソンの増村を演じた酒向芳の怪演は見事!ハゲっぷりも見事!しかし柴咲コウさんは本当に老けないな。エンドロールで過去2作の回想がセピア色で流れてきたのを見て、今作で完結なのかな?どっちだろう?
続編の制作を期待!
昨年の制作発表当初から楽しみにしてた本作 終盤のストーリー展開に少しモヤっとする展開があるが、久しぶりの湯川と内海のコミカルなやり取りが面白かった。 草薙演じる北村一輝と、音楽プロデューサー役の椎名桔平が良い演技をしていた。 パレードのシーンも迫力があって見ごたえがあった。 今回の作品でガリレオシリーズが終わらないで、是非とも続編の制作をよろしくお願いします!
日本が世界に劣らない物語の構築はほんとすごい
ドラマからこれまでの映画まで観てきました。福山雅治さん演じる湯川学はほんとカッコいい。こんなに観てきたのに映画で観ると何度もカッコいいと思えるのはもはやチートレベル。さて、今作についてですが結構リアルな事件内容かなと思いました。どちらかと言うと物理、化学というよりも人間の心理や登場人物の特徴や思考にフォーカスされているのかな。私的にはやはりもう少しちょっと奇抜な物理化学現象を期待しちゃいました。もちろん推理ものとしてはまったく文句のつけようがないです。できれば久しぶりに意味不明な化学式どこでも書きますが見たかったですね。あとは被害者の歌うまい彼女も可愛かったしちょっとした恋愛描写が良かった。 ガリレオシリーズ見ていて思うのが視聴者側に少し分かりそうなところまで持っていき、そこから結構別の真実が出てくるあたり本当に撮り方や構成が上手いです。 これはもう映画シリーズとしてどんどん出していきましょう。
いつもの数式は?
今回はあまり泣けなかった。 さおりちゃんは良い子であってほしかった。 湯川先生が人混みに行くとか、居酒屋に行くとか、ちょっと変わった。 原作読んでみようかな。原作とほぼ同じですかね?
安定の湯川氏
シリーズを重ねてきて安定の湯川氏。福山さんをはじめとしたメンバーは安定の演技。今作は湯川と草薙の友情や湯川の人間らしさもあって良かったです。 ストーリーは怪しい人ばかりで、どういうどんでん返しのギミックを持ってくるとおもったら、そうきましたか。(今まで全くないわけではないと思うが)みんないい人ばかりで、観ていていやになっちゃうよ。(不快という意味ではない) 東野圭吾読んだことないけど、犯人側の人情を描くのが上手いね。なんか原作の推理小説をリスペクトしてしっかり真面目に映像化してる感じ。読んでないけど。柴咲さんはドラマオリジナルだっけ?
お喋りなパレード
ガリレオシリーズがスクリーンに帰ってきた! ということで、ついにこの日がやってきました。ちゃんと過去2作品を予習して、ガリレオ愛を深めてからの鑑賞です。正直、「容疑者Xの献身」が越えられるとはとては思っていないし、過去最大規模のキャストには、果たして上手く描けるのかと少々の不安を覚えてしまう。だけど、これはガリレオだ。東野圭吾だ。過去2作の栄光もあって、期待せざるを得ない。 てなワケで、「ヘルドックス」「川っぺりムコリッタ」という強者が揃う9月16日公開作品の中で、本作をチョイス。(本当は3本全部見たかったけど、台風の影響で早めに映画館が閉まっちゃいました...仕方なし。) 少し不安もあったけど、実に面白い!!流石でした。やはり、こんなに釘付けとなってしまうミステリー映画はそう無い。いいもの見せてもらいました! 注目すべきは、やはり福山雅治。 この9年間で更に役に磨きがかかっており、衰えるどころか、グレードアップし続ける福山に脱帽。こんな歳の取り方をしたいものだと、思わず憧れてしまいます。過去2作よりも湯川っぽさが全面に出ており、特に某ファミリーレストランのシーンは湯川節が炸裂。「真夏の方程式」では見られなかった〈教授〉としての活躍ぶりも見れたし、ガリレオ復活に相応しい作りだったと思います。「さっぱりわからん」「実に面白い」が映画館で聞けて大満足。ガリレオファン、福山ファンにとってもたまらない演出も多く、より一層このシリーズへの愛が深まりました。 そして、今回スポットが当たるのが、湯川の親友でもある刑事の草薙(北村一輝)。これがまた本当にいい演技をしていて、グッと締め付けられました。あぁ、こんな繊細な表現ができる役者さんだったんだな。これまた「真夏の方程式」では影が薄かった、草薙というキャラクターに重点を置いた話にすることによって、今までとは違う重みや悲しみを感じ取ることが出来、物語に深さを与えてくれています。このシリアスな雰囲気は「容疑者Xの献身」と似ており、湯川先生では無いため、あの作品ほど感情移入することは出来ないのだけど、あれと近いくらい来るものがありました。 「容疑者Xの献身」では物理学者としての湯川先生、「真夏の方程式」では人間としての湯川先生、そして本作「沈黙のパレード」では仲間の一員としての湯川先生という感じでしょうか。色々な葛藤が見え、なかなか見応えのある作品となっており、サスペンスというよりも人間ドラマとしての色が強くなっているように思えました。刑事の草薙との関係性も色濃く描かれており、今まで追いかけてきたファンにとっては考えさせられるものがあるでしょう。しかしながら、草薙に重きを置いてしまったせいか、柴咲コウ演じる内海の存在が薄くなっているのは残念。2人の掛け合い、というよりも湯川先生の独走、に近い感じがしてなりませんでした。 そして、何より気になってしまったのがラスト20分。ひたすら語り口調で、問題が解決していくと言うよりも解説を聞いているような気分がして、あまり気持ちいいものではなかったというのが正直な感想。今までのような、どんでん返し!まさかの結果!みたいな演出がなく、あっさりと終わってしまったのが残念だった。回収出来ていない部分もあったし、何より湯川先生にあまり関係していないのではと思ってしまった。親友、子どもと来て、仲間。エピソードが無いせいか、関係性が弱いように思えて、しっくり来なかったかなぁ。あまり湯川先生ぽくないしね。 ただ、役者は一流でして、中でも飯尾和樹の演技がとてつもなく上手いのです。この人、本当にお笑い芸人か?驚くほど繊細で、器用な演技するし、涙が込み上げてきそうになるくらい絶妙だった。いやぁ、持ってかれた。普段のおふざけキャラからのギャップが凄くて、俳優・飯尾和樹としての底力を見せつけられました。椎名桔平、岡山天音も流石でしたけど、飯尾に食われちゃってました。なんてパワーだ...。 ん?と思うところが多くて、ちょっとガックシでしたが、それでも安定の面白さで満足でした。福山も言うように、是非とも続編は早めに作っていただきたい。おじいちゃんになる前にね!笑 やっぱりガリレオが好きだ!福山雅治が好きだ!主題歌、なんだか福山っぽい曲調とリズム感だな、と思っていたら作詞作曲・福山雅治と出てきた。やはりか。実に素晴らしい!
劇場版の中では、一番落ち着いたストーリーかもしれない。前2作の救わ...
劇場版の中では、一番落ち着いたストーリーかもしれない。前2作の救われない無常感みたいなのが希薄。 ラストに向けて二転三転する展開は素晴らしい。 何より凄かったのは、ずんの飯尾の演技。いい雰囲気を醸し出していた。 ただ、トリックに関しては、ガリレオであるためだけの無理矢理感。
『容疑者xの献身』に負けず劣らず。心の叫びが胸を打つ映画
表題にも書いたが『容疑者xの献身』に負けない良作だと断言する。 『容疑者xの献身』の堤真一に負けない、某役の心の叫びが胸を打つ。 原作を読了済みならば尚のこと、未読でも十二分に楽しめる映画です。
人間ドラマと推理の絶妙なバランス
冒頭。とある催し。 ほぼ台詞の無いそのシーンだけで 今回登場する人物の人柄や関係性、 空気感が伝わる秀逸な始まり。 結果、傑作劇場版前二作に続き本作も見事でした。 高いハードルを満たす傑作。 本作の素晴らしさは 人間ドラマと推理のバランスの絶妙さ。 どちらかと言えば人間ドラマに 比重を置く演出姿勢に好感が持てます。 推理作品ではトリックの 斬新さや面白さが重視され、 事件を起こす人間の心情が 軽視されることがあります。 本シリーズでは真実が語られるとき、 そこには誰かに対する想いが 時として司法すら無力に思える 人間の切実な思いが感じられます。 やや、都合の良い偶然があっても それを帳消しに出来るレベルの 人間ドラマと見応えある推理が とても満たされた娯楽時間を与えてくれます。 そして福山雅治が作品に寄り添い書き下ろした エンディングに流れる「ヒトツボシ」 感情の弁が崩壊します。切なすぎる名曲。 哀愁滲む表情を観ているだけで 涙腺が刺激されるずん飯尾さんの芝居。 テレビで福山雅治さんが今回の主役と 言っていたのも頷けます。
主役は、北村一輝⁈・・・⭐︎
公開が決まった時から、楽しみにしていた作品。 福山雅治演じる湯川先生は、相変わらずの雰囲気だったし、教授になっていた。 柴咲コウは、TV時代より驚くほど美しくなって、当たり前だが大人の女性。 でも、今作の主役は北村一輝演じる草薙刑事か… 殺された少女の遺族や取り巻く人々の怨みや後悔、その他のことが絡み合って物語は 進んでいく。 原作は未読なので、何とも言えないがラストの20分ほどが余りにも二転三転して かえって全体の印象がどこに視点があるのかわからなくなってしまった。 だか、やはり湯川教授の物理学からみの推理は面白くて楽しめるし、 内海刑事との掛け合いも相変わらずのテンポ。 それに比べると草薙刑事の苦悩があまりに深くて、最初の登場の際の嘔吐は やり過ぎか… 全体的には、少し残念…
実に面白い
実に面白い 天才物理学者湯川学が難事件に挑む、東野圭吾さんの推理小説ガリレオシリーズの、テレビドラマ化版の映画化版 基本設定は引き継がれてて、誰が誰だかとかの入り口部分の説明がいらない結果話が早く深くなるのでドラマの映画化って面白くなる場合が多い へー、なるほどー、っていう捻りが楽しい (話は悲しい) ただ、たまたまといえばたまたまなんだろうけど、昨日観たヤクザ映画「ヘルドッグス」と俳優さんが被りまくってて、かつ全然違う役回りなもんでなんか頭が混乱するというね
小説を映画化する意味とは
今回この映画を観て、改めて「小説を映画化する意味とは」を考えちゃいました。 ストーリーはベストセラー小説の映画化なので面白かったです。小説を映画化する付加価値として、①文章では表現できない演者の演技 ②読者の想像を超える映像 ③観る者の心を揺さぶる音響効果(BGM)が挙げられると思いますが、そのどれも実感する事ができず「小説で充分だったな」というのが正直な感想です。小説未読の方は楽しめるでしょう。 ただ飯尾さんの演技だけは評価したいと思います。
先に原作を読んでいたが、とてもおもしろかった。
原作を読んでいたので、人物や事柄がイメージでき、いい具合に忘れていた部分もあり、とても楽しめました。 原作を読んでいなくても、楽しめるのでは、という作品だと感じました。 役者の演技もとても良かったと思います。 もう一度、原作を読みたくなる、そんな映画でした。
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