沈黙のパレードのレビュー・感想・評価
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北村一輝さんが素晴らしい
オープニングから引き込まれたよ~
被害者家族や関係者の苦悩はもちろんだけれど
刑事の苦悩が辛かったな。
苦悩する刑事
北村一輝さんが◎
過去と現在が繋がるドラマと映画の刑事役も良かったけどこちらも素晴らしい。
刑事=北村一輝だねー!
さて。
憎むべき犯人
こんな人間は・・・(以下自粛)
事件関係者の行動は否定出来ない。
自分が関係者だったならば当然のように関わっただろうと思う。
ところが~!
そこからの展開がぁ。
どんなに辛くても残された側は生きていかなければならない。
それには事実を知る事が必須なのだろうとは思うけど。
うーん(+_+)やりきれなさが残る。
演じている皆さま
どの方も渾身の演技だけど
飯尾さん
いつもの飄々とした雰囲気と違って
驚いたわー
「沈黙」というキーワード…深い
北村一輝の演技が他を圧倒している。「HELL DOG 」でも好演しているが、この作品では「苦悩」と「行為としての沈黙」を見事に演じきっている😭都合のいい出頭と自白…これで幕引きはできる…世間も納得するだろう。でも、刑事として深い過去の傷を持っている自分は…どうなのか?。追随する…それは行動としての沈黙である。黙秘権を行使している容疑者と同じ…沈黙である。本当にそれでいいのか?背中を押したのは親友である湯川。湯川は自ら動く。柴咲コウの時間経過をきちんと意識した演技やずんの飯尾の予想外の名演には驚く。飯尾が店主の大衆食堂のシーンは素晴らしい。本来…こういうところで飲んでたんだ。カッコつけた飲み会では味わえない楽しさがスクリーンから溢れる。飯を食うものは飯を食う。酒を飲むものは酒を飲む。そうか…それでいいんだ。こういう店が少なくなったなぁ。その感慨に耽る間もなく事件は思わぬ展開に…。役者陣の演技がいい分、消化不良になる。恨み、殺意、敵意…そういった悪意の根拠が弱く…結果として起こした行動に不自然さを感じてしまう
…。深読みしすぎなのかなぁ😑ともあれ…どの世代でも楽しめる秀作ですぞ🤣
号泣のパレード
スタートから最後までストーリーの根幹が重く涙する場面ばかり。肝心の謎解き要素についてはあらゆるヒントが誇張極みにスクリーンに映り込み、安易に展開が読めます。謎解き好きにはつまらないかもしれませんが、今回の映画はそこがメインではないので映画内で分かりやすくしたのかとは思います。北村一輝の演技がすばらしく、草薙のなかでこの事件がいかに重要なのものか、よくわかります。ラストの事件の真相もうまく描かれており、罪を償う犯人への理由づけには少し納得いくシナリオかなと思います。ただやはり全体的にかなり重たい内容で、個人的にすごくいい映画でしたが見るのがあまりにつらく、正直もう見たくないなと感じました。
腑に落ちない...
え、黙ってると裁判にならないんですか??
あれだけ証拠があるのにああいうもんなんですか??
なんか、ガリレオの素敵な快走感みたいのがなくて、終わった後もスッキリしないです。
せめて、エンドロールではいつものあの音楽をかけて欲しかったなぁ。。
微妙
ガリレオシリーズでやなくても、、って感じの作品ですね。
なんの超常現象もないし、なりゆきで今回も事件にエントリーです。
終盤の展開が見どころなのはわかりますが、序盤/中盤退屈で仕方なかったです。
要は~中盤までのつまらなさを挽回するほどの終盤でなかった、ということですかね。
十数年前に起きた幼女殺害事件の伏線も浅く、点と点が線になっていくような構成ではないし、
トリックも軽くパレードに係わる犯人たちvs湯川みたいな頭脳戦ってわけでもないです。
単純な事件と見せかけ、実は事情が複雑。的な内容でした。
序盤/中盤が軽いから、終盤の多少の展開変化でも面白く感じる、という要は「見せ方」かと。
そもそも、黙秘を盾にされて碌に悪を裁けなかった警察が、かたき討ちする人間たちを追い詰めていく様は何か見ていて個人的に胸糞が。
(草薙(刑事)の葛藤でそれは描かれてるかもしれませんが、それはまた別として)
結局、最後はどーゆー感情を抱いたらよいのかわからない終わり方でした。
何が正解なのかわからない問題提起的な。
ファンからすれば、ハッピーエンドがお好みなら他所行きな。ってことですかね。
というわけで多分このシリーズもう観ないです。
福山雅治の新曲を引き立たせるための130分
原作小説を読了した上で鑑賞しました。結論から言うとあの原作の内容はボリュームがありすぎました。やはり130分にまとめる過程で色々無理が生じています。でも劇場で見て本当に良かった。この理由はあとで述べます。
まず並木夏美の出番が少ない。明るく健気な夏美のキャラは、原作だと登場するとほっと一息つける休憩所でした。しかし映画だと特に後半は出番が大幅にカットされ、湯川たちに対して敵対的とすら言える存在になってしまいました。
増村に関しても、原作だと読者の印象が狂人から善人へとドラマティックに変わる重要な存在でしたが、映画だと過去に対する掘り下げが甘くそこまでの印象はありません。
凶器がヘリウムガスではなく戸島が提供した液体窒素であるという仮説は、湯川が持ち前の才能を活かし計算で弾き出したものですが、映画だと「考えたんだ」だけで済まされてしまいました。
極め付けは高垣です。この人物の証言により、作中で描かれた蓮沼の死は複数人が絡む計画的な犯行であったことが決定付けられる重要局面です。そのため原作では湯川の物理学の知識(液体窒素を扱ったなら革手袋を使ったはず)と、それを足かがりした草薙の交渉術により高垣を徹底的に追い詰めるという最大級の緊張感を持って描かれました(その革手袋も実は…というおまけ付き)。ところが映画だと大幅に展開が簡略化され、高垣は防犯カメラに写ってしまった上に取り調べで割とあっさり致命的なフレーズを漏らすというあっけないキャラになってしまいました。あと湯川と草薙の見せ場がひとつずつ減ったことにもなります。正直、個人的にこのシーンを北村一輝がどう演技するか割と楽しみにしていたので、やや拍子抜け感は否めません。
ではこの映画では何がしたかったのか。逆に出番があまり削られていないキャラが3人います。1人はそもそもの発端である並木佐織。そしてもう2人は新倉夫妻です。この3人に関しては、むしろ原作より気合入ってたんじゃないかと思える熱量で描写されています。
私が考えるに、製作陣はこのあまりにも要素が多い原作を映画化するにあたり、ストーリーのフォーカスを「佐織と新倉夫妻の確執」に置いたのではないでしょうか。佐織が愛されたからこそ、才能を持っていたからこそ起きてしまった嫉妬と拘束、そして取り返しのつかない悲劇。ここに最もドラマ性を求め、どうしても取捨選択が必要な制作過程において重要視したのではないでしょうか。
そう思える強力な要素がこの映画にはあります。本編ではありません。主題歌「ヒトツボシ」です。作曲でありこの映画の主演である福山雅治も「佐織への鎮魂歌」と述べています。
「ごめんなさい 君にさよならも言えずに わたしひとり星になったね」
ただでさえ悲壮感溢れるこの歌詞は「沈黙のパレード」のストーリーを理解した時に最大の効果を発揮します。この映画を通じて130分間、佐織への思いを積み上げてきた視聴者だけが得られる特権です。
やや皮肉めいたレビュータイトルにしてしまいましたが、作品自体もサスペンスとして良質です。ぜひフルで鑑賞を、そしてオチが分かっても席を立たず、主題歌まで耳を傾けて。
9年ぶり待望の続編!
いやぁ長かった
続編がついに公開
正直前作もあまり悪くはなかったのですが印象は薄かったですからより長く感じました。
やはり相棒は内海じゃないとダメですね
吉高演じる岸谷も内海と差別化する為に頑張ったのはわかりますが
常識のなく、頭がいいはずだけど特に印象的な描写もなく、嫌な印象しかないキャラだったので
私は東野圭吾作品は好きなのですが、ガリレオシリーズはドラマから入ってしまったが故に原作はあえて未読ですのでガリレオ=湯川と内海というのが出来上がってしまっております。
原作は内海じゃなく草薙なんでしたかね?
実は図らずのも今作
私は前情報ほぼなしで鑑賞しました。
予告もなぜか見た記憶がないですし、ニュース番組でも福山、柴咲、北村3名が道頓堀でイベントーとか、次回はさらに9年ですねー
みたいなのは見たのですが
ストーリーは3名以外は誰が出演なのかも知りませんでした。
結論としてはかなりの良作でした。
容疑者Xの方がわずかに上かなという気はしますが
さすが東野圭吾という二転三転する素晴らしいストーリー運びで
終盤の畳み掛けは相変わらず見事でした。
やはりキャスト陣が以前に比べると老けたなぁとは思ってしまいますが
今作非常にキャスト陣の演技が光ってました
下手な若手やジャニーズが混ざってないので映画としての完成度がかなり高かったです。
並木姉妹が割と若手になるのでしょうが
キャラクターとマッチしてたので全然気になりませんでした。
妹役の出口さんも良かったです。
なにより飯尾さんがいい演技でした。
セリフも悪くないのですが表情がとても良かったと感じました。
結果的には吉田羊が不要なキャラであまり合ってない感じもしたのですが、ミスリード用にある程度名の知れたキャストが必要な立場だったので、最初はいらなかったなと思ったですが、やはり必要でした。
気になった点としては
個人的に1作中で何度も同じ曲が使われるのが好きじゃないので
『ジュピター』が恐らく4回くらい流れたのですが
正直しつこいなと思いました。
新倉夫婦がのど自慢大会で謎のアイドルソング?を聴きながら
佐織の歌声を思い出すというシーンがあるのですが、とても印象的なシーンですし、重要なシーンなので歌はここで出すのが良かったと思いました。
特に歌自体が本人歌唱じゃないですよね?全然違う声の人プラスただ貼り付けた感じで全く合ってない歌で
いきなり冒頭から流れたので
初っ端から心が離れました
冒頭は音なしとか、歌う直前で切ってしまっても良かったと思いますし
佐織もそれしか歌えないの?って感じでしまったので色々な曲を歌ってちょこちょこ流す程度で良かったと思います。
ピクサーの『リメンバーミー』がこれと同じ理由で私は合わなかったので似た感覚でした
リメンバーミーはリメンバーミーが5回くらい歌われた印象で
とにかくしつこい
最後のシーンもどうせ歌うんだから早く歌えといいシーンなのに感じてしまいました。
アナ雪でレリゴーを事あるごとに何度も歌う映画だったら?と言えばわかりやすいですかね?
あとは
そこまで気になるところではないのですが
飯尾さん演じる父がイマイチキャラが掴みづらかった感じが若干ありました。
飯尾さん自体が小柄なので
この人は娘のことになるとキレる人なのか
普段からめっちゃキレる人なのかがちょっと理解しにくかった感じでした。
飯尾さんの雰囲気のせいというか
強面店主とかだったらわかりやすいんですけど
あとは事件の真相の一つにある佐織と新倉妻とのシーンのですが、相当お世話なった新倉妻に割と突然キレる佐織が唐突すぎたかな?
まぁ妊娠したということで精神不安定だったのかな?で納得はまぁできます。
しかし
気になる点を差し引いても素晴らしい出来でした
犯人が最初からわかってる状態のようなスタートでここからどうやって話が広がっていくのか
終盤の二転三転
邦画としても傑作に部類できるではないでしょうか?
次回作も是非湯川、内海コンビで早めに期待したいです。
湯川から石神の件を繰り返したくないという言葉があったのも非常に印象的でした。
湯川もとても人間として成長していました。
映画っていうかドラマっぽい
面白かったけど、どうしても過去作と比べてしまう。
個人的に演出がいまいちだった。ネタバレ防止に曖昧にしかかけないが、時折はいる変なお祭りカット、推理パートのコミカルな感じ、急に爆笑する湯川先生。何度かダセーと思ってしまった。
話の流れについて、いくつか引っ掛かる点はあるがあまり気にならず、最後の畳み掛けは流石東野圭吾……と思った。
やっぱり柴咲コウ
吉高由里子も新木優子も好きだけど、やっぱり柴咲コウと福山雅治との掛け合いがベスト。
原作読んでたので、最初のタイトルが出るまでのシーンが一番泣けた。
被害者の女の子に関わりを持つ人が多いから、悲しみが分散してしまって、容疑者Xの時のような号泣はない。
真犯人?と、苦悩する刑事にそれほど同情できなかったので残念。
椎名桔平、同じような役は断ればいいのに。
ガリレオシリーズは実に面白い。最初に福山雅治をキャスティングした人は偉大だな。
シリーズこれからも続けていってほしいです。
飯尾さんの役者ぶりに拍手!
ネタバレしたくないので、具体的な内容は伏せます。
でも、湯川の相棒は、やっぱり内海だよな~と強く感じました。
そして、今回は草薙刑事が苦悩します。そして、芸人 飯尾を完全封印し、役者 飯尾として奮闘してます。
やっぱりガリレオ面白い。
次回作楽しみに待ちたいと思います。
湯川先生じゃなくても…
形式美としての、湯川先生がところ構わず数式を書き殴るシーンはなく…。
それゆえに、それは物理のトリックなんだろうか?という感じで、ある意味普通のミステリーではないだろうか?
そして、多くの犯人?が複雑に絡むことになるんだけど、決定的に物証のある殺人は、実はなくて…。なんか釈然としなかったかも…
ゆえに、これは湯川先生じゃなくても良くないか?という感想になるんだよね…。
そして、犯罪被害者が報われているのか?となると、それも微妙で…。
そういう意味で消化不良かなぁ…。適当には面白かったけど…。
ガリレオ初見 過去作も観たくなりました
なんでこれまでガリレオシリーズを見ていなかったのかと、後悔します。
ストーリーも大どんでん返しあり、熱量も高く、引きこまれました。
ついつい自分の境遇と重ねて、娘を殺された父の気持ちに感情移入しました。
映画を観た後に、プロモーションの福山雅治、柴咲コウ、北村一輝の鼎談を見たりしました。
やっぱりこんなキャストは面白くなると思えました。
沈黙のパレード、その題名をよく体現した作品。
それぞれの葛藤、哀しみ、憎しみ、戸惑い、後悔、さまざまな感情の厚みと奥行きを演者が思う存分に表現してくれており、また序盤に希望、喜び、愛情、明るさに満ちた世界が幸せを与えてくれたからこそその絶望が画面を通りこし空気を震わせ伝わってくるようだった。
演者の横顔だけを映した演出。演出ももちろん、それに呼応する熱量で登場人物の心の内を表現してくる演者。双方あってこその作品だな、と。
ストーリーしかり出演されている演者の方々しかり、素晴らしい作品だった。それはもちろん作品に関わった方々皆さんで創り上げたものだろうと思う。
このように心が動かされるのは予想してなかったよ
ガリレオ最新作,柴崎コウとの共演もあって大変に心に残る作品となった。
いつものようにあらすじその他は置いといて。
最初に出てくる並木沙織役の川床明日香さん。祭りののど自慢(?)でジュピターを歌い上げる姿も可憐で美しいが,セピア調の画質からこれが過去のことであり,見つめる関係者の思いを一身に受け歌い上げる姿に観客も一瞬で虜にされたことだろうと思う。
このシーンがあっての亡くなった後の皆さんの慟哭に近い心情がわかろうというものだ。
犯人役の村上淳さんは,憎たらしさ満点でリアルをまとって演じている。本人がどのような方かはわからないが嫌いになりそう。(笑)
ずん飯尾をはじめとする演者の皆さんの適材適所がすばらしい。天音君は美形ではないが誠実さが表情から湧き出ていて好きな俳優だ。ベテランの椎名桔平,檀れいのおしどり夫婦,田口浩正のその辺のおっちゃん等々リアルに演じていて素晴らしい。特によかったのが北村一輝だった。熱血刑事か男気溢れるやくざをやらせれば今や右出るものがない。しかも,この映画では苦悩する姿を髭と顔油(笑)で表情で克明に演じて見せた。
柴崎コウは何度もアップになるがそれに耐えられる美しいお顔にほれぼれとしたね。
この映画では,湯川先生によって案外簡単に早い時点で,過去の並木沙織さん殺害の犯人と目される蓮沼寛一殺しのトリックは暴かれる。「え?そんなこと」という思いはぬぐえなかった。しかし,トリックは暴かれても,蓮沼死亡のもとでは真相は闇の中だ。しかし実はここからがこの映画の本題だった。
意外な犯人と,過去の犯人,さらには人間関係が暴かれる。
それでも失った思いをひきずりつつ前に進むしかない並木家と周辺の人たち,そこには湯川先生だって例外ではない。一度は幕引きをしようとした草薙刑事も,湯川先生の思いを受け止め刑事の本分に立ち返り真相究明を決意する。二人の友情がきわだつワンシーンでした。
大満足の一本でした。
久しぶりの湯川先生
ガリレオシリーズが好きで、原作も既読の上での鑑賞でした。
とにかく安定の面白さでした。
何にも考えずに楽しめるという感じです。
原作にも概ね忠実にだったように思います。
ただ、いつも思うのですが、劇場版には連ドラシリーズと違って、湯川先生が謎解きの時にところ構わず数式を書き殴って考えをまとめる〜というようなお約束のシーンがないですよね?
それは私的には少し寂しいのです(笑)
まぁ、劇場版は連ドラのコミカルな雰囲気よりも、よりシリアスな内容になっているので仕方ないのでしょうね。
あとは、やはり400〜500ページの小説を2時間の映画にまとめるので、少し無理があったようにも思います。
が、しかしラストまで面白く観ることが出来ました。
観て良かったです。
教授になって丸くなったかな
ドラマのガリレオシリーズが好きで、映画の前作二本も映画館で観た。
久しぶりの映画化で湯川先生は教授になり、人間的にも丸くなったのかな。
とても落ち着いた感じだった。
内容も丸くなったのか!?
面白かったけど、物足りなくもあったのは、配役のせいか、それとも演出か・・・
主人公の女性にもっと魅力があったらな~と思った。
映画に引き込まれずに終わったので-0.5ポイント
演技が良いだけに惜しい
原作未読だが、本来ならもっと深い心理描写を楽しめる作品だったのではないかと腑に落ちない部分が少し。
演技や全体的な絵づくりには全く文句なし。北村一輝の演技がピカイチ。
ただ、やはり朝倉夫妻(主に妻)の蓮沼よりもよっぽど不可解な鋼の精神力だとか、佐織カップルのあまりにも青すぎる妊娠&恩人に対する薄情だとか若干モヤモヤとした部分が残る。蝶になって肩に止まるな、肩に。
殺人を計画したが失敗しただけの人々、無計画にも彼女を妊娠させ(当人は知らないが)夢への道を諦め、死に至る遠因を作った高垣らも、僕らに責任はありませんという態度で締められたがそれでいいのか。
そしてエンドロールで何故過去作を…?
TRICKラストステージのような感傷は覚えられないぞ。
しかしまあ、ガリレオ新作が見られるだけで嬉しかったのは事実なので、鑑賞後感はそんなに悪くはなかったのであった。
北村一輝さん(草薙刑事) 良かった!!
福山さん、柴崎さんなど、主役や周りを固める役者さんも勿論良かったのですが、北村さんの演技がずっと印象に残っています。冒頭の捜査会議の登場シーンや容疑者の尋問シーン、そしてこれまでの事件の経緯から葛藤するシーンなど。
先週、ヘルドッグスでヤクザ役を観たばかりでしたが、刑事役も任侠モノもどちらも好演でした。
小説読んでいたのであらすじは理解してましたが、前提知識がなくても面白いと思います。でも、やっぱり小説も読むとさらに楽しめるかな。私も小説再読しようっと。
期待外れの失敗作
初めに言っておきますが、東野圭吾のファンですし、ガリレオシリーズのファンです。それだけに久しぶりのガリレオ劇場版新作に期待してました。果たしてこれは失敗作だと思います。
ポイント1 湯川である必要性を感じない
損傷のない遺体を前にして、あの殺害方法を警察だけで気がつけないのは情けない。あの程度の仕掛けを警察が解けず、湯川でなければ解けないのは不自然だと思いました。実験も多角的ではなく、単に重さを測っただけの結論では納得がいかない。「新参者」の加賀なら推理だけで実験なしに解いちゃいそうなそんなトリックです。
また、たまたま事件のあった街に湯川がいるのも不自然でした。
ポイント2 ストーリーの歯切れの悪さ
確かに結論が一転二転としていくように見せてはいますが、その結論を導くためのロジックの記述が「沈黙」を破った者の証言だけであり、犯人はこういう人物であるはずだから、この結論になるはずという緊張感がないため、登場人物が証言していく度に、「まだ残っている(証言していない)人がいる、そのどれれかが犯人だな」的な発想ができてしまいました。ひとつひとつの結論に盛り上がりがないため、え!という驚きが全くなかったのが残念でした。彼が死んだ時点でキャスト的にどっちかが犯人だなあと思った通りになってしまいました。原作読まないで見ましたが、原作を読んだら感動してたかなと思いました。キャストに重みをつけすぎです。
ポイント3 北村一輝の演技がすごい!
被害者を苦しめたくない気持ちと警察官としての仕事とに挟まれ苦悩する北村一輝の演技力に脱帽でした。この点が唯一の高評価ポイントだと思います。これがなければ0.5ではなく、0点つけたいですもん。
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