劇場公開日 2022年9月16日

「「沈黙」というキーワード…深い」沈黙のパレード 愚者さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「沈黙」というキーワード…深い

2022年9月28日
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北村一輝の演技が他を圧倒している。「HELL DOG 」でも好演しているが、この作品では「苦悩」と「行為としての沈黙」を見事に演じきっている😭都合のいい出頭と自白…これで幕引きはできる…世間も納得するだろう。でも、刑事として深い過去の傷を持っている自分は…どうなのか?。追随する…それは行動としての沈黙である。黙秘権を行使している容疑者と同じ…沈黙である。本当にそれでいいのか?背中を押したのは親友である湯川。湯川は自ら動く。柴咲コウの時間経過をきちんと意識した演技やずんの飯尾の予想外の名演には驚く。飯尾が店主の大衆食堂のシーンは素晴らしい。本来…こういうところで飲んでたんだ。カッコつけた飲み会では味わえない楽しさがスクリーンから溢れる。飯を食うものは飯を食う。酒を飲むものは酒を飲む。そうか…それでいいんだ。こういう店が少なくなったなぁ。その感慨に耽る間もなく事件は思わぬ展開に…。役者陣の演技がいい分、消化不良になる。恨み、殺意、敵意…そういった悪意の根拠が弱く…結果として起こした行動に不自然さを感じてしまう
…。深読みしすぎなのかなぁ😑ともあれ…どの世代でも楽しめる秀作ですぞ🤣

愚者