沈黙のパレードのレビュー・感想・評価
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東野圭吾+オリエント急行殺人事件プラスアルファ
冒頭から、なんか東野圭吾っぽいなって思ってた
終わるまで東野圭吾原作だってことを忘れてました
祭りの準備で浮かれる人々を見ながら、誰か殺されそうな雰囲気でピリピリ
これから何が起こるのか?殺されるとしたらどちら側の人間か?
東野圭吾とわかっていたら100%わかりますが、忘れていたとはいえ、何も知らないで観る方が楽しいですね
結果がわかった時点で、コレはオリエント急行殺人事件じゃないかなと、映画ファンなら察しがつく
そこで終わらないのが東野圭吾
いや、何度も言いますが、わかっていれば展開は読みやすく、結末近くまで推理できただろう
また、その上をいくから、やられた感があって感心させられた
でも湯川先生とは思えないくらい、ポワロ探偵してたのにはちょっと違和感
あとは、湯川先生の最後の推理は状況証拠だけだからなあ
撲殺じゃなくて車から落ちたのかもしれないし、何があったかはわからない
徹底的に調べる警察の意気込みは買うが、先入観を持って捜査するのは減点です
とりあえず、犯人に温情をかけて真実を闇に葬ったポワロより正しい選択を取ったこの作品は立派です
昨今、法を無視して社会に害を与える映画が多いから
何度も言いますが、”閉鎖病棟”は最悪でした
だから点数が高いですよ、この映画
印象に残ったのは、北村一輝
もみあげに混じる白髪と無精髭
刑事の憤りがせまってきました
あと、最近、息子の虹郎君の活躍で影が薄かった村上淳
頑張りましたね
エンディングでシリーズの各シーンが流れ、若い福山雅治が見れるのは良かったけれど、シリーズの終わりを予感させます
考えすぎだといいけれど
“過去最高"に恥じない傑作
ガリレオシリーズの映画第三弾。過去最高傑作との呼び声にも恥じない最高傑作だったと思う。
容疑者Xの献身こそ最高傑作と思っていたが、容疑者Xの献身が堤真一に頼った1点突破型の純愛本格ミステリーだったのに対し、沈黙のパレードは愛する子供を失った家族と地域の愛情を感じられる群像劇の傑作でした。
仮想パレードやのど自慢大会という、やや昭和的なイベントもノスタルジックで、この暖かい物語を盛り上げてくれてお見事。
あと5年前くらいに観たかったかなぁ。良い映画ですが、流石に福山雅治も北村一輝も少し老けました。
あと、指摘は無粋かもしれないが、殺人方法だけは謎だったなぁ。
自分も学生時代に液体窒素を扱った理系の端くれだが、液体窒素って、シンプルだが使用者もかなり危険。酸素計も無く換気の悪い室内で使用するなんて前室も窒素が充満する危険性があるし、部屋に踏み込むなんて下手したら即気を失いますよ。
確かに、あの方法なら人は殺せるでしょう。でもそんな液体窒素を思い付く理系の人間なら、別の安全な殺人方法を採用するでしょう。何せ睡眠薬まで飲ませているのですから、直接絞殺しても良いですし、おなじように事故に見せ掛けるにしても練炭やドライアイスで十分です。(練炭もかなり危険だが液体窒素よりは扱いやすい。)
布団中の水分量から裏付けというのも、流石にそれは根拠とは呼べないでしょう。
いや、東野圭吾氏の作品は好きですし、多少無茶な設定も普通の作品なら良いと思うのです。ただ、理系を前面に押し出したガリレオシリーズでこれはちょっといただけない、というのが私の感想です。
ひとことReview!
しっかりと作られた感じだが、「実に...いや、何だかややこしい」出来。偏差値45以上の大卒向け。それ以下ならもうミステリー作品なんか観ちゃいけないのでは?
「X」と比べてはいけません
まず、あの名作「容疑者Xの献身」と比べてはいけません。
何をどう作っても、アレを越えることは出来ません。そこを踏まえての鑑賞となります。
中盤でトリックも判明し意外にあっけなく犯人がわかって・・というところから二転三転する展開は見事です。キャストが多いので、出番の交通整理が大変だったと思いますが、実力派揃いでみな素晴らしいです。
湯川先生も歳を重ねて、人間味が出てきた感がまた良いです。
湯川、内海、草薙の三人が久しぶりにそろっただけでも、観る価値があるというものです。
公開と同時ににTVSP「禁断の魔術」が放映され、「どうして今なんだ?」と思ったガリレオファンも多いと思います。でも両方鑑賞し、他のレビューを見てて気づいたのは映画の方には「湯川の落書き」?場面がない!という声の多さです。
思い返してみると、劇場版の方には「落書き」がない上、コミカル陣(渡辺いっけい、ハライチ澤部ほか)が出て来てない上、あのテーマ曲も封印されているんです。なので、スタッフもドラマと劇場版は切り分けて考えていて、今回のみんなの不満を予想して、敢えてTVSPと「同時公開」としたのだと思います。
福山雅治圧倒的にカッコよかった・・・。
期待が大きすぎた・・・
ドラマ全て鑑賞済みで前作の映画も劇場で鑑賞。
予告を見て本作は前作以上に大いに期待したが、期待を大分下回ってしまった。
これは感動間違いなし、涙腺崩壊か?と思っていたが、そうはならなかった。
真相に至るところが急展開過ぎるというか、強引過ぎるというか、腑に落ちないというか。
まず、何故奥さんに辿り着いた?店でのあの発言だけで?あの男を知らない訳がないから、
知らないと言ったのがおかしいという発想?
旦那さんが嘘を言うのは奥さんの為に決まっているという着想?
にしても、公園でのあの一悶着まで推理できる?
公園での一悶着も強引というか、結婚もしてないのに、あのような状況にありながら無計画に妊娠する(させる)カップルに見えない。
そんないい加減な人間ではないだろう。
いきなりプッツンして、奥さんにあんな発言するのも違和感。
それでカッとなって突き飛ばして、頭打ってというのも稚拙過ぎるというか何というか・・
そして、あの男だが、真相が金目的の犯行というのであれば、15年前の少女殺害と結び付かなくなってしまう。
サイコパスの変態野郎で歌手の卵少女を殺したというのであれば、15年前の少女殺害も同様な感じでやった犯人だとなるが、今回が金目的だと15年前の動機は何?
サイコパスでないなら動機が無くなってしまう。真犯人不明になってしまう。
まさか、殺人して黙秘して無罪になって、その賠償で金儲けだ!なんてバカな動機はないだろう。
15年前の事件でも犯人とするなら、今回の殺害はサイコパスの変態犯罪でなければならなかったはず。
あと根本的なところで、本当にそれで無罪になっちゃうの?そんな無茶苦茶な。
音楽も含め、前作に軍配。(まあ前作も、それって正当防衛で行きゃ良かったんじゃ?と思ったが、それを塗りつぶす程の素晴らしいストーリーだった。)
でも、最後までガリレオワールドを楽しめたから3点!
沈痛
実に…重々しい。
被害者遺族をも描いているから当たり前なのだが。
色々と込み入った物語で、思考のベクトルが一方向ではなく、多発し多岐に渡る。そう言った内容でありながらも、1つに集約していく様は流石というべきなのだろうか?こういう状態を指す言葉も、きっと物理学にはあるのだろう。俺は知らんけど。
導入が見事だった。
ヒロインと言ってもいいのかな?高校生の女の子なのだけど。実に魅力的に描かれていて、清々しい気持ちになってきた所で、一転、呆然とし愕然となる。とんでもない理不尽が突きつけられる。そこからが本編の始まりだ。
正直、村上淳さんに惹かれて観にきたと言っても過言ではない。彼が今回のターゲットで、彼を崩して行くのだろうと思ってた。だから、村上氏のファーストカットの眼差にゾクゾクしてた。
これば一筋縄でいかないぞ、と。
だからこそ、彼が殺害された時、椅子から転げ落ちそうなくらい衝撃的だった。「え、嘘…彼と対決するんじなないの??」
中華のコースを頼んだ3品目に、突如パスタが出てきた上に、今まさにチーズをガリガリと削り出さんとする店員が「どのくら削りましょうか?お客様」と無言の圧力で、目を覗き込まれてる時くらい狼狽えてた。
もう、ここからは苦痛の連続だ。
娘の死という耐え難き理不尽に見舞われた「なみきや」側の人々が容疑者として扱われる。
なみきやの人々はとても仕上がっていて、とてもとても素敵で、飯尾氏を筆頭に皆様絶品だった。
だからこそ、痛々しい。俺はおそらく北村氏に感情移入してたのだと思う。
15年前に起訴できなかった容疑者の再犯。完黙で不起訴なんてルールはホントにあるのだろうか?
悔しかったのだと思う。あらゆる状況証拠は犯人である事を示しているにも関わらず落とせなかったのだろう。
自分が捕り逃がした犯人。その犯人を殺した容疑で、その犯人に殺されたであろう身内を容疑者として取り調べる。…ゲボ出そうや。
北村氏も熱演であり、好演であった。
タネが明かされてみれば、なるほど素人が考えたにしてはよく出来てる程度の事なのだけど、そこに至るまでの葛藤や経緯が尋常ではないのでトリックなどどうでもいいやと、ミステリーにあるまじき感想を抱く。
1つ気がかりなのは、二酸化窒素を使って酸素濃度を低下させるなんて事を誰が考えついたんだろうと。しかもあんなボロ小屋で密閉もされてないような倉庫でも可能だなどと…ある意味、ここはガリレオの見せ場でもあって常人では辿りつかない仮説であるべき程の知識を、あの面子の誰が発案したのだろうと疑問を抱く。
ともあれ殺害に至る構図は悲痛であり、それに関わる人々に悪人が皆無なので、見てて辛い。
北村氏はよく逃げなかったなど思う。壇さんと対峙するまでのHSはとても見応えあった。
結局のところ村上氏は「警察が産んだモンスター」で偽りなく、サイコパスな奴だった。
そして、湯川教授は歳を経て、それなり成長したのだなぁと思える。落とし前の説明が多かったから、通常運転に戻る湯川教授を描けなかったせいもあるのだろうな。
沈黙のパレードってのは秀逸なタイトルだった。
観終わって思うのは葬列ではあるのだけれど、被害者遺族の目線を加味すると、途端にやるせ無さに苛まれる。払拭しきれない感情があり、やり場のない怒りとか、後悔から無言にならざるを得ない状況がありながらも、時間だけは進む。
その時間に押し流されるが如く人生を歩み続けなければならない。
自分達以外の人は、人生を謳歌するべく進んでいく。そこに馴染んでいかなければ、表面上だけでも取り繕わなければという思いもあるのだろうと思う。
その辺りをなみきやの人々は痛烈に表現してくれてた。
実のところ、壇さんが自供しだした時に若干萎えた。正確には突き飛ばした回想によってだけれど。
…血も出てないのなら、何を根拠に殺しちゃったって思ったんだろうか。殺しちゃったと思ってなかったらあんなに取り乱しちゃうには無理があるように思う。
公園に戻って彼女が居なかった場合…死体がないって思った根拠はなんだろう?血痕も残ってないなら、自力で帰ったって事にもなるだろうにと。
血痕、拭いたのかな?
…ちぃと座り心地が悪い。
東野圭吾作品!!ww
主役は誰
相変わらず、騙された!
映画の前2作同様に、色々と騙された作品。
沈黙、、、この作品の題材だが深い。予想の裏の裏を書いてきていてどうなるのかとハラハラしながら見ることが出来た。相変わらずに出ている人達は演技が上手いし、これまでの「ガリレオシリーズ」に負けず劣らずで面白い!ただ、毎回のごとく少し悲しい気持ちになる。
エンディングの今までの所を流す場面はすごい良かった! 今回だけ見ても楽しめる作品。皆さんもぜひ!
想像以上に残念な作品
映画版ガリレオシリーズは、気分良く終わってはいけないとのポリシーがあるのだろうか。
と、言うより今回の作品は中盤からずーっと気分悪く進行し、またしても誰も救われない結末へと辿り着いた。
沈黙を貫いたモンスターを湯川ならではの方法でやり込める事ができたなら、もう少し面白かっただろう。
彼を殺してしまったら、その後誰が犯人になろうとも悲劇だし、どんなに入り組んだ謎を解いたところで、助けにならない。
そして一番解き明かさなければならない謎は、湯川の推測のみで実証は何もなく、謎のままで気分が悪い。
彼を生かしたまま、17年前の事件さえも解き明かす事ができたなら、大いに拍手したのだが。
実際は真実は闇の中になり、うわべでドタバタした人達のやったことだけが明るみに出るという。。。
この脚本でよく映画作ったな。
初めから最後まで人が苦しむところを見せられて、簡単に言えばつまらない。
もし次回作を撮るのなら、一度くらいは痛快な結末にしたらどうか。モヤモヤしたものを心に残したり、救いのない現実を表現するほうが高尚だと考えているなら、とても残念だ。
東宝なので客の入りがイマイチでもキャパの大きなスクリーンを使っているが、この映画に大きなスクリーンは必要ないだろう。
友人には、AmazonPrimeに出てから観れば充分だよと伝えよう。
綿密に練られたドラマ
湯川学が居れば 警察は不要?
本当に 久しぶりの湯川学先生でしたが、 人間嫌いと思ってたけど 今回は違ってましたね。
毎回 湯川学の 一人推理で すすむのですが どうしても 初回の 『容疑者Xの献身』と比較してしまいます。
周りの 俳優さん とても安定した演技で 満足でしたが 堤真一の 悲哀溢れる演技を 残念ながら、越えられないかなぁ?
実に惜しい
ガリレオファンとしては、今までと違うと感じたところが、湯川がただの潜入捜査官になってしまっている所。苦渋の思いがイマイチ伝わってこない所。ただ、今回は草薙がその役を担っているのは解るが、湯川が淡々と冷徹に真相を解決している様な感じがしてしまう。
前半から中盤まではシリーズ最高傑作になるポテンシャルを感じましたが、真相に近づくにつれ、え?⤵︎と感じてしまいました。
とはいえ私は大のガリレオファンで待ちに待っていましたので最高に楽しめました。ありがとう、映画関係者様達!
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