流浪の月のレビュー・感想・評価
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テーマが重くて受け入れるのに時間がかかる
原作は見てないけど、面白そうだったので観に行きました。
ストーリーとしては面白かったが、最後が衝撃の展開でビックリした。人に言えないトラウマを持った2人がお互い惹かれ合うべくして惹かれあい、それが社会の常識との葛藤しながらもお互いの気持ちを確かめ合い、最後は文の秘密を共有することで、2人とも本当に心から結ばれ救われたのかなと思った。
広瀬すずの文とそれ以外に見せる表情の違いがよかった。しかし所々広瀬アリスに見えてしまい、やっぱり広瀬すずは小悪魔、奔放な役柄の方が可愛いし輝く気がした。湖での白鳥ボートのシーンの広瀬すずはイキイキして可愛かった。
濃厚なキスシーンやベッドシーンは結構攻めてて、映画館で見るにはちょっと気恥ずかしいくらいだった。
あと子役の子が上手いので惹きつけられた。友達の子どもの方もいい味出してたね。
結局は文はロリコンではなく、ただ帰りたくないという少女に同じにおいを感じて、連れてきたという感じと考える方が自然かなと思った。
現実的に考えれば、そういう病気なら出来損ないとかで片付けずに治療とかすればいいのではとか、もうネットで素性がバレていながら文に子どもを預けてバイトに行くとかは普通はありえないかなと思ったり、少年院なら実名報道はされてなさそうなのでそんなにすぐにバレないのでは?と思ったりしたが、まぁそれを差し引いても役者やストーリー、映像など良く、色々考えさせられる見応えのある映画だった。
慣れた方がいろいろと楽でしょ
最近映画を見る時、台詞を気にすることが増えました。
前半、サラサが話す「慣れた方がいろいろと楽でしょ」を聞いた時、サラサを表す一言だと感じました。
その瞬間にこの物語に入り込めた気がします。
根底にあるテーマは、私の解釈では、『人の気持ちは、自分以外には、絶対にわからない』ということな気がします。
全然関係ありませんが、最近岩松了さんの「青空は後悔の証し」という舞台を見て、そこでも同じような印象を受けたためかもしれません。
閑話休題。
この映画でも、サラサやフミの気持ちなどないがしろにして、周囲は勝手に自分の解釈で物事を片付けたり、カテゴライズ化してしまう表現が印象的でした。
登場人物が極端に少なく、メインの俳優以外の刑事やスマホ片手に他人をバカにする学生などに、まったくフォーカスがあたらない、ほぼシルエットで見せているのもそれゆえなのかなと思いました。
後半でまとまりなく飛ぶ鳥たちの実景がこの映画を象徴していた気がします。
それから、フミがサラサの時はただ見送るしかなく、リカが警察に連れていかれる時は気持ちを爆発させる、ああいう心理描写の変化が丁寧に描かれていてグッときました。
最後に内田也哉子さんの佇まいが樹木希林さんのそれに見えて驚きました。
映画館で時間をかけてじっくりと観るべき映画な気がします。
この生き辛い世界の中に私たちの居場所と自由に流れ着くまで、生き続けていく
これぞ李相日の真骨頂。
そう思わせてくれる新たな力作!
あらすじだけでも答えの無い答えを投げ掛けているようだ。
かつて世間を騒がした女児誘拐事件。その被害者と加害者が時を経て再会する…。
我々は“映画”として観ているからであって、これが現実だったら我々も“吐き気を催す”側だろう。
誘拐事件の被害者と加害者が…。いわゆる“ストックホルム症候群”。
普通に考えたら、ありえない。ヘン。異常。ビョーキ。
でも我々は事件の“上っ面”しか知らず、当事者だけの“何か”がそこにある…。
夕刻の公園。一人ベンチに座って本を読んでる女の子。
突然雨が降ってきても帰ろうとしない。
心配になって、傘を差して聞いてみる。
「お家に帰らないの?」
すると、女の子は言う。「帰りたくない」
もしこんな場に遭遇したら、あなたならどうするか…?
それでも「帰った方がいい」と言ってしまうだろうか。
言ってしまうだろう。それが普通。当たり前。一般常識。
でもその時、一抹でも考えた事あるだろうか。女の子が帰りたくない理由を。そこまで言わせるよほどの理由がある。口にもしたくないような…。
「良かったら、家に来る?」なんて言ってはいけない。ましてや、相手は女の子。その時点で世間一般的にアウトだ。
しかし、そう言葉を掛けた。別に“助ける”なんて綺麗事ではない。何かを背負い、悩み苦しんでる女の子に、手を差し伸べて上げたかった。
そして、その女の子は拒まなかった。
二人にとって、悲劇か、救済か。
この物語の主人公、更紗と文の運命の始まり…。
世間は思う。
女の子が何者かに連れ去られ、何か“されている”に違いない。
実際更紗は…
文の自宅アパートで悠々自適に過ごす。
アイスもアニメDVD(今敏監督作品!)もゴロ寝も好きなだけ。
どんなに自由に好き勝手しても、ありのままでいさせてくれる。大量のケチャップかけは少々ドン引き顔されたけど。
本来居るべき場所=自分の家では感じた事の無い解放感。
何故なら、家では…。
父が亡くなり、母は恋人と暮らし、伯母の家に預けられるも、息苦しい。何より彼女を苦しめるのは、毎夜自分の身体に触ってくる伯母の息子…。
更紗が家に帰りたくない理由はこれだった。あの家に私の居場所は無い…。
事件が連日ニュースで報道され、更紗は文に聞く。
「私、帰った方がいい…?」
「帰りたかったら帰ってもいい」
女の子を自分の家に連れ帰った自覚はある。
が、悪質な誘拐の意思はない。
帰りたければいつでも帰り、留まりたければ好きなだけ留まればいい。更紗のしたいように。
更紗が選んだのは…。
「誘拐犯にされて怖くない?」
「怖いのは、人に知られたくない事を知られる事」
この言葉が何を意味するのか、それは最後になって明らかになるが…
文は更紗をどうこうしようとする卑猥な行為は一切無かった。それどころか、指一本すら触れず…。
世の中には性行為には及ばなくても、女の子の姿をただ眺めてるだけでいいという輩もいるらしいが、
文の場合は違う。ただ優しく静かに傍にいてくれるだけ。
居る居場所が無い私に、唯一の居場所と自由をくれた人。
そんな時間は永くは続かない。
湖に遊びに行った時、警察が現れ、文は逮捕。
世間はこう思っただろう。遂に変態ロリコン野郎が捕まった。
更紗は激しく抵抗。
世間はこう思っただろう。誘拐犯に洗脳された可哀想な女の子。
事件は解決。が、考えた事あるだろうか。被害者のその後、加害者のその後。再びこの事件が槍玉に挙げられた時…。
15年。
更紗は成人し、ファミレスでウェイトレスのバイト。
過去の事件と言っても実名報道で残り、時々周囲から話の話題になる。
慣れるしかない。そうやって生きてきた。
一流企業に勤める恋人もいて、婚約中。
新たな人生、幸せを手に入れた。
…一見は。
ある夜、同僚と夜しか開いてない隠れ家的なカフェへ。
「いらっしゃいませ」
このたった一言で、かつての記憶がまじまじと蘇るような、絶妙なシークエンス。
カフェの経営者は、文。
更紗は激しく動揺。が、あっちは気付いていないようだ。
その後どうしても気になって、度々一人で来店。それでもやはりあっちは気付いていないようだ。
ある夜仕事帰りの彼をこっそり尾行。彼は今恋人もいて、穏やかに静かに暮らしてる。
その姿を見て思わず言葉が漏れる。
「良かった…」
私が文の人生を壊したと思っていた。私だけ幸せに暮らしていたら…?
でも、そうじゃない。心からの、良かった。
またこの社会で彼も生きられるなら…。
しかし…。
恋人・亮が更紗の“異変”に気付く。
カフェに突然現れ、ある時は更紗の手首を痣が残るほど強く握る。
彼の実家に挨拶に行った時、親族から“悪い癖”を聞く…。
その亮がSNSに今現在の文の写真と経営しているカフェを投稿。
それまで控え目で従順な彼女でいたが、初めて反発。
カッとなった亮から激しい暴力。さらに無理矢理…。
亮は更紗に自分だけへの愛情を求めると共に、執拗に性欲を貪る。
それを見て思った。どっちがゲスなのだろう。
女の子を連れ帰り、指一本も触れず、居場所や自由を与えてくれた誘拐犯か。
“可哀想な女の子”の目で見て、過剰な愛情と性欲を求め、遂には暴力を振るう恋人か。
同居していたマンションを飛び出した更紗。
向かった先は、やはり“あそこ”しか無かった。
これじゃあ昔のまんま。同じ事の繰り返し。
成長し、新たな人生を踏み出したかと思ったのに、私はあの時から時が止まったまま。
それは分かっているのに、また彼の人生を壊してしまうかもしれないのに、それでもやはり…。
こんな私にまた手を差し伸べてくれた文。
どうやら更紗の事を気付いてはいたようだが、敢えて声を掛けなかった。何故なら、また更紗の迷惑になるかもしれないから。
かつての誘拐事件の被害者と加害者が時を経て再会した時…。
そこから何が始まるのか…?
更紗は文の隣の部屋で暮らし始める。
端から見れば奇妙な光景だ。異常な光景だ。
隣同士とは言え、かつての誘拐事件の被害者と加害者が“一緒に”暮らしている。
が、この平穏、温かさ、居ていい居場所は何なんだろう…。
この二人の再会の行く末は…?
かつてと同じなら、行く末も同じだろう。
更紗が同僚の娘を預かった時から、私の心にどんよりとした何かが落ちた。
一時は幸せでも、また…。
李相日とこの実力派キャストの組み合わせを見た時から、確信。
広瀬すずと言えばスポ根的な王道青春ムービーの奮闘女子が鉄板だが、名匠と組めばそれとは違う面を魅せる。何か暗い過去や重いものを抱え、その苦悩を体現。複雑な内面、抑えた感情、本格的な濃密な濡れ場も…。
ベストに挙げてもいいくらいの熱演。改めて広瀬すずという女優に魅せられ、圧倒され、頼もしさすら感じた。
今何をやっても巧い松坂桃李。彼もまた複雑な内面、抑えた感情、影を込めた演技…絶品! この繊細さ、危うさ、哀しみは、同世代で表せる事が出来るのは限られる。松坂桃李はその一人だ。
共演に横浜流星と聞いた時、力量不足と思った。彼の映画やドラマを全て見てる訳でもなく、その実力のほどをよく知らない。極真空手の世界一に輝いた経歴を持つ、ステレオタイプなイケメン…。
が、本作の彼には本当に驚いた!
前半は“理想的なイケメン恋人”。それが中盤~後半は、目付きも表情も演技も豹変。歪んだ愛情から暴力や狂気に堕ちていく。
その様に本当に怖くなった。ファン離れていくんじゃね?…と心配にすらなったほど。複雑な役柄だったら広瀬や松坂以上かも。
間違いなく本作は、彼にとって大飛躍の一本になるだろう。もしこれが認めなければ、日本映画界はどうかしている。
たった一本で印象を変えてしまう私もミーハーだが、それくらいの存在感!
ご贔屓多部ちゃんが出番が少なかったのは残念。
更紗の少女時代に、天才子役の白鳥玉季。その実力に圧倒された『ステップ』からまた成長。過去パートで非常に大きな役回りと印象を残す。
文の母親役で、内田也哉子。初登場シーンに驚いた。樹木希林と見間違えた。
6年ぶりの監督作となる李相日。
重厚で、複雑で、繊細で。
見る者の心を抉るほどのテーマを投げ付け、単純に割り切れない善悪や感情を揺さぶる。
厳しい演出で知られるも、そこから役者から名演を引き出す。
重たい題材で2時間半は身構えさせるが、見始めたらあっという間。終始緊張感を維持し、今にも壊れそうな感情やテーマを掬い取っていく。
話題の『パラサイト 半地下の家族』のカメラマン、ホン・ギョンピョによる映像美。
部屋や屋外に差す陽光、木漏れ日のような美しさ、街の夜の明暗…どれも魅せられるほど。
美しくあると同時に哀しみも滲み、それがまた本作にマッチ。
原摩利彦による音楽も胸に染み入る。
アパートを突き止め、郵便ポストを漁る亮。
それだけでもヤベー奴だが、我が耳を疑ったのは、「戻れば許してやる」。
自分のやってる事は理解し難いかもしれないが、何故許しを乞わなければならないのか…?
作品的に憎まれ役の亮だが、彼もまた哀れでもある。
更紗の心が自分に戻らないと知った時、自殺を図る。
歪んだ愛情かもしれないが、彼は彼で心から更紗を愛していたのだ。
救急車に乗せられる亮から思わぬ一言。
「もう、いいから」
更紗を解放し、亮の中の良心を垣間見た。
SNS社会の恐ろしさ。
瞬く間に拡散する。
週刊誌にあれこれ、野次馬の茶化し、悪質な嫌がらせ書き…。
さらに問題になっているのは、かつての変態ロリコン野郎がまた小さな女の子(同僚の娘)と一緒にいる事。
ヘンな奴がいた時だけ、世の中は誹謗中傷という正義で一致団結して叩く。
更紗はバイト先を辞職。(この時の店長の言葉に人格を見た)
でも何より更紗を苦しめたのは…
同僚の娘は警察に保護され、文は今回は逮捕されなかったものの、また私のせいで文の人生を壊してしまった。
文がどんな思いで人生を持ち直したか…。
あの事件の後、少年院を出てから実家へ。文は離れに住まわされ、両親の監視下に。
母親との関係が複雑。
ある時文は、母親が育ちの悪い苗木を抜くのを目撃する。
それを自分に当てはめ…。
「僕はお母さんにとって外れなの…?」
それに対し母は、
「外れを産んだ私が悪いの?」
更紗以上にこの世界に居場所が無い文。
恋人に知られ、責められる。
それに対し文が返した言葉。ただ聞けば酷い言葉だが、本心からじゃないだろう。
こんな自分との別れを決心させる為。彼女のこれからの出会いや幸せを思って。
だが一つ、本当の気持ちがあった。
自分は小さな女の子が好き。
衝撃の告白に聞こえた。
やはり彼は、ロリコンだったのか…?
いや、本当の意味なのだ。
ここで明かされる文の“人に知られたくない事を知られる事”。
文は大人になれない。
成長する上で身体…性的部分に成長が表れない病気。
男としてそれがどんなに恥ずかしく、哀しい事か。
好きな人が出来ても身体でそれを示す事が出来ない。
故に小さな女の子しか…。
更紗も性に対して抵抗意識が。少女時代のトラウマ、亮の過剰な性欲…。嫌で嫌で仕方なかった。
愛し合う男女が身体を求め合う行為はごく自然な事。
しかし、絶対的にそれが必要なんて事はない。
自分にとって本当に大切な存在だから…。
更紗だから。
自分に通じるものを感じたから。境遇、孤独、今尚抱えるもの…。
二人の関係を単に“愛”とは呼べない。
成人男性が未成年の少女を愛す。
誘拐された被害者が加害者を愛す。
それは偏見かもしれないし、正しい見方かもしれない。
何とも生きにくいこの世界。
二人の関係は、互いを受け入れ、心に寄り添ってくれる“居場所”。
それは愛という形より崇高で純粋で、穢れなき形に見えた。
あの湖で手を握ってくれたその日から。
だから今までこうして生きてこられた。
これからどんな社会の荒波に呑まれても、もうこの手を離さない。
生き続けていく限り、自分たちの居場所や自由に辿り着くまで。
流れ流れゆくあの月のように。
世間の目
自分もそうだけど、世間の目ってどうしても青年が少女を2ケ月も2人でいると少女を誘拐したロリコン男のレッテルを貼ってしまいますよね。反省すべき点ですが、色眼鏡は外せないと思います。でも、サラサが必要以上に文に接しなければ良かったとは思いますが、サラサにとっての文の存在がそうさせなかったのでしょうね。二人が静かに暮らせて行ける事を願うばかりです。
ぼくはハズレですか。。。
世間でいうロリコンではなく、身体的病気に加えて、
母親からの愛に飢えた青年の孤独を松坂桃李が
見事に演じていた。
横浜流星も嫌なヤツを演じていて、新たな一面を見た。
子役も上手かった!
終始重い空気の中150分の長さは感じなかった。
手と手を繋ぐだけの愛
李監督の映画は「怒り」を鑑賞したことがある。
その時もある刑事事件が巻き起こす人間ドラマが描かれていた。
そういえばその時も広瀬すずさんが出てたなぁ。
そして今作。
凄まじい没入感で主人公達が行き当たる困難にむずむずじりじりやるせない気持ちになっていた。
更紗と文の誘拐事件の真相を知らずに、洗脳だなんだと騒ぎ立てる世間に腹が立つものの、じゃあ自分が同じような報道を目にしたらやっぱり同じように「洗脳されてる」と思うだろうなともやもやした。
役者さんも皆さん素晴らしい演技で、特に松坂桃李さんが陰がどことなく見えるけど悪い人ではないそんな雰囲気を見事に体現されててハマり役。
特に今まで色んな人の色んな思いを黙って受け止めてきた文が真っ裸になって更紗に自分のコンプレックスを吐露するシーンは心が震えた。
SEXにコンプレックスがある2人。
手を繋ぐだけでも満たされる愛もあるんだろうなとそれも一つの愛の形かもなと思った。
結局のところ当人同士にしかわからない事情もあるのだから他人の事に首を突っ込んでおせっかいをしないほうがいいんだろうか?
2人の周囲の人はどうすれば良かったんだろうか?
どうにかしようと思うことがもう既に余計なことなんだろうか?
深く考えようとすればするほどモヤモヤする。
苦しみを抱えながら必死に生きる人間たち
めちゃくちゃいい作品でした。
登場人物がそれぞれ苦しみを抱えており、良い面も悪い面も抱えて必死に生きている様が印象的でした。見ていて胸がつらいシーンや自分と重ね合わせる部分も多かったです。
亮は一見ただのやばいやつでしたが、彼の持つ愛情は本物で彼なりにもがいていたんだろうなと思います。
亮にしろ谷さんにしろ報われない恋をしてしまった側の葛藤が痛いほど伝わってきました。
とちゅう更紗がバイト先の店長に自分のことを大切にしてくれる人の声を聞いて欲しいと言われるシーンがありましたが、理解しつつもそこに苦しんでいたのが文、更紗をはじめとする登場人物だったのかなと勝手に思いました。
パラサイトに続いて楽しめました!
あと松坂桃李さんはほんとにいい役者さんだと思います
すごい作品を目撃しました
広瀬すずの表情や声など心を揺さぶられました。表情ひとつで更沙の複雑な感情を表現していて、血だらけで町を彷徨うとこ、文の秘密を知って寄り添いながら優しく見つめてるとことか、泣けるとかではなく魂を揺さぶる られました。ベットシーンは初めてでしょうか?ドキドキしました。横浜流星もすごく良かったです。嫌なヤツ、でも一番共感できた。松坂桃李は演じるというより文そのものになってました。白鳥玉季ちゃんは大人の更沙と被ってとても良かった。映像も綺麗で、作品に没頭します。150分は全然長く感じませんでした。事前に小説を読んでいたので良かったですが、もしかしたら読んでいなかったら判りにくいかな、と思います。そうは言っても良い作品なのは間違いないです。
疑問がいっぱい
誘われてみて来ました。
少年院に入ってたって事は未成年の時の事件だよね?
そんな重い前科になるの?
おそらく被害あったってさらさは言ってないよね?
怪我もしてないし、なんなら服買ってもらってるし、ご飯食べさせてもらってるし。高待遇だよね?
刑務所入るんなら体見るよね?
じゃあわかるよね?
そんな事件そんなにマスコミ追う?
ドア落書きされてアンティークショップの店主は出てこないけど?出てこないの気になった。
原作見たらわかるのかな?
他の箇所も、ん?って引っかかるとこ多かった。
実力派の俳優陣なので見応えはあった。
多部ちゃん目に涙たっぷりがすごい
流星ーーーーー!りょうくーーーーん!
凄かった..
原作既読。映画は数回観ました。
原作から脚色されている部分は割と多かったけど、あまり違和感もなくあの長い物語が上手く纏められているなと思いました。
子供時代の更紗の話から、大人時代にストーリーが移るのかなと思っていたので、過去と現在を行ったり来たりする見せ方に、なるほど!と感動しました。
とにかく俳優陣のお芝居が物凄くて、主演のお2人はもちろんのこと、今までのイメージとはかけ離れた役に挑戦された亮役の横浜流星さんの芝居には無意識に口あんぐりして見ていたほどです。原作で1ミリも好きになれなかった亮くんの嫌な感じ、どんどん病んでおかしくなって行く感じ、怖さも見事でしたが、最後に更紗の手を離した時のあの言葉を聞いた時、初めて亮くんにも幸せになってほしいと感じました。あんなに大嫌いだった亮くんに対してこう思わせてくれる芝居が凄い....
映像も綺麗で、間も絶妙で、素晴らしかった。
本当のことは当人にしかわからない。
更紗と文には幸せになって欲しい。考えさせられる作品です。今年忘れられない作品のひとつになりました。
善と悪
居場所のない2人が出会い、惹かれあう。しかしこの2人には一緒になってはいけない決定的な理由があった。それは年齢。
こういった禁断のラブストーリーだと思って見ていた。そんな自分の読みの甘さに愕然とした。
文は小児性愛、いわゆるロリコンとして世間からバッシングを受けるが、居場所のない更紗にとっては唯一心を開くことのできる"愛すべき"存在。
そして男性として"ハズレ"である文にとって、肉体関係を排して自分を愛してくれる更紗は"愛すべき"存在。
この2人の間にある"愛"は、もちろん肉体関係でもなければ、恋愛感情でもない。
ただたまらなく相手を愛おしいと思い、相手のためならどんなことでもできる、そういう"愛情"なんだと気づくことができたのは、この映画を見終わって少し経った後だった。
亮くんは、恋愛感情と孤独からくる支配欲を取り違え、
文の恋人は、肉体関係がないことを愛がないことだと誤って結びつけ、
世間は、男女が2人でいることを恋愛や肉体関係と取り違えている。
そういう区画整理された感情を、まだ知らない子どもたちは、自分の意思を尊重してくれる相手を、純粋に"好き"と感じる。
この2人が穏やかに暮らせる場所は、いまの日本にはまだないのだと、自分自身ラブストーリーとして見ようとしていたことを通して、気付かされた。
「怒り」同様、情景描写は美しく、登場人物たちの生々しい表情は残酷に、この対比の映像演出が素晴らしい。
俳優たちの演技も圧巻で、更紗にだけ心を開く文を演じる松坂桃李さん、ほんとうの自分自身を抑えて周囲と接する大人になった更紗を演じる広瀬すずさん、おふたりの表情や台詞の機微が素晴らしい。
色気の群れ
日曜日に行ったのもありますが、300人近いスクリーンが満席になるくらいの大盛況っぷりでした。
面白いは面白かったのですが、どうも警察まわりの描写が気になってしまい、やや物語に乗れず…。
役者陣の演技、これはもう凄まじかったです。広瀬すずさんの色っぽさと怖さ、松坂桃李さんの優しさと共存していた悲壮さの表し方、横浜流星さんのダウナーな雰囲気、と演技合戦のレベルの高さに震えました。カメラワークや映像の美しさも素晴らしく、骨太な邦画の映像だなと思い嬉しかったです。
ただまぁ、邦画あるあるの警察描写がズタズタという…。フィクションにとやかく言うのもアレなのですが、文に対して一方的な感情や謎の正義感ばかりで動いていないかと思ってしまいました。
一般人がそういう撮影や悪戯(良くはない)をするのは目立ちたいとかの私利私欲があるとは思うのですが、それを警察がやっちゃあかんでしょ…と。
成人女性と同僚の預かっている子と過去に冤罪ではあるけれど罪に問われつつも、現在は普通に暮らしている一般人の図を疑ってかかること自体割と理解しかねます。最後の経営しているカフェに突撃して子供を無理やり引き離し、実力行使で文をねじ伏せる行為にも疑問符が。ここまで手が回らなかったのかなとは思いましたが、そこが引っかかってしまっては最後、集中力は蚊帳の外でした。
褒めるべき部分よりも懸念点が強すぎたが故に評価やや低めになりました。うーんお粗末様でした。
鑑賞日 5/15
鑑賞時間 12:05〜14:45
座席 G-4
最後のシーンは衝撃。
■行き場のない小学生と孤独な大学生の同居は幼女誘拐?
10歳と19歳。
9歳差のカップルは普通ですが、対象が10歳だと幼女誘拐。
でも更紗と文の関係性は洗脳でも誘拐でもなく。2人の関係性は子供の時から大人になっても何変わらず。
恋人でも友達でもない独特な距離感の関係性。文は一人は嫌だけど恋人も友達もできず孤独。更紗は実質帰える家が無い。
更紗に居場所を与えて自由にさせてくれた文。
文を孤独から救ってくれた更紗。
実質、誘拐ではないのに、世間は文を犯罪者の変態扱いし最後まで文を偏見で見て罵るばかり。
「人は見たいようにしか見ない」
更紗の言葉が印象的でした。
残り15分、ココから短時間でどう結末を迎えるのか?という場面から、衝撃的な結末を迎えます。
最後は更紗と文が離れ離れで終わらなくて良かった。
■松坂 桃李さんの役作りが凄い
松坂 桃李さんは「孤狼の血 LEVEL2」でヤクザと対決していたのに、今回は静かで穏やかで優しくでもちょっと暗く元気が無い文役。
痩せた事もあり、キャスト一覧を見るまで文が松坂 桃李さんだと気が付きませんでした。
■広瀬すずさんの「ねえ文?」
広瀬すずさんの「ねえ文?」というセリフが印象的でした。
彼氏の亮君(横浜流星)といる時と違い、「ねえ文?」と明るく奔放な子供時代の更紗本来の一面が現れリラックスしている感じが表現されていて、何度も出てくる「ねえ文?」というセリフは一番印象に残っています。
■細かい部分は時間枠のせいか端折りアリ
見ていくと色々??という部分はあります。小説と違う部分もありますし、映画は2時間30分でまとめる必要があるのでしょうがないとは思いますが、細かい部分が作りこまれていればさらに良かったかもしれません。
個人的には楽しめたので良い映画でした。
あーなるほどね
松坂桃李の演技と役作りがとにかく凄いと思いました。広瀬すずと横浜流星の濡場はかなりハードでびっくりしました。横浜流星のDVの場面や生活が荒む場面を観て、かっこいい流星から脱皮し演技の幅が広がったなと感じました。
広瀬すずは濡場もあり暴行にも性的暴行にもあっているにもかかわらず、その表情からは歩んできた人生の悲愴感がいまいち伝わらくて、この映画を通してそこだけが噛み合わず浮いている気がして気になりました。可哀想な子ではないと言いつつ、可哀想な子の表情であって欲しかったです。体当たりが勿体なく感じました。子役のかたのほうは若干悲愴感伝わりましたが。今後に期待したいと思います。
最終的に、なるほどそういうことかー。と納得したものの、演技や役作り、話題性、豪華な俳優、全て加味せず、ストーリーだけ考えると幸せなサクセスストーリー的な要素は皆無で、生きづらさ、性的暴行、毒親、病気など暗さがギッシリ詰まっている為、観終わってからその暗さとかやり切れなさがじわじわ効いてくる映画です。
ぜひ原作を読みなさい、ホントは面白いよ!と思わせるつまらない作品
いつも映画を鑑賞料で評価しているのでいくらかと言えば「200円」。わたくしシニアなもので1200円にて鑑賞。ので、今回の鑑賞料が200円なら納得します、という意味です。無駄な時間でした。まぁ年金くらしなので無駄な時間ばっかですがw。
映画終了とともに脚本は誰なのかぜひ確認したくて見ていたら、なんと監督本人じゃないですか。脚本家には向いていない方?なのか、それともほんとは書き換えたかったが原作がちんけすぎて致し方かなった?のか、、、。脚本のせいで期待した主演のおふたりがあまりにかわいそうなほど。そういう意味では脚本によって大したことない俳優が名優とか言われてしまうこともあるんだなぁと勉強になりました。
最後の5分で「これは大ドンデン返しがあるのか?」と思ってしまったほどの桃李さんの全裸シーン。ここでビンタくらわされたら参りましたの1本負けだったはずなのに、そのシーンの後エンドロールが終わるまで、多分余命長くない私の寿命が「ざまあみろ!」と今話題のかかと落としの連続技を私にみまっているのでした。(でも、あの全裸はいったい何だったのですか?。何かの障害があるとか重要な意味があったの?。それに画面が暗すぎて全くもって何が写っているのか分からなかった。)
もしかしたらずっと付きまとうイマイチ感は、ひょっとしたら「ねぇねぇ原作読みたくなったでしょ^^」という深遠なステマじゃなかったんかと、5月も半ば過ぎたというのに足元にガスストーブを点けて期待作だった200円の映画を反芻しているじぃさんでした。
最後ですが、李監督の次回作はきちんと期待いたします。
コンプレックスとトラウマの2人の純愛❣️
150分!長いなと観る前は思ったが最後まで全く飽きさせない。ラスト5分で超ビックリ!物語の根底にあるのは、子供時代のコンプレックスやトラウマ。そのような不遇の生育環境は大人になっても大きな影響を及ぼすことがある。更紗(広瀬すず)を誘拐して一緒に生活した文(松坂桃李)。逮捕されて少年院に入ったということは、文が18歳、更紗が10歳くらいの設定だろうか。誰もが文はロリコンだと思うだろうし、そのように見せる作り方をしている。そんな文に大人になった更紗がなぜ接近し、恋心を抱いたのか?子供時代と大人時代を行ったり来たりの撮り方で物語が進んで行きのめり込んでしまう。カーテンの揺れるシーンが印象深い。自分に無い明るさと自由さを持った更紗、寡黙だが優しくてわがままを許してくれる文。2人が純愛だったことはラスト5分で証明してくれます。最後に手をつなぎ月のように流れていけばいいよみたいなセリフ(うろ覚え)を更紗が言った時、意外にハッピーエンドだと思った。役者さんの演技も見所。重い影を背負った松坂桃李。かなり体あたりの大人の役を演じた広瀬すずさんはもちろん素晴らしかったが、DVの彼氏役の横浜流星の新境地を見た瞬間だった(スネ毛は意外に濃い)。趣里さんのチャライ役の演技も良かった。更紗の子供時代を演じた白鳥玉季ちゃん。今後も注目な子役です。文の母親役の内田也哉子さんの喋り方が樹木希林さんが乗り移ったのかと思うほどそっくりでビックリ❗️これから観る方は注目して下さい。ほぼラスト一言だけですけど。この作品は複雑な鑑賞後感を残したので、レビュー書くのに苦労しました。(勝手に書いてるだけですが)
三人の登場人物を通じて、社会病理を提起した心理映画
更紗と文、りょうの3人を軸としながら物語が展開している。
この映画は、恋愛を装っているが、恋愛を題材としながら、社会の病理を象徴的に担った3人 の心の軌跡が描かれている。
更紗は、家族(親戚)の息子から性被害を受け続け、性に対して拒否感を 持っている。文は母親の精神的虐待から、大人の女性を愛することに不安感がを持ち、小児愛の迷路に迷い込んでいる。
男を拒む女性と、女を拒む男性が、共感し引かれあう。しかし決して、この二人は互いを愛し合うことはないだろう。それは肉体的だけではなく、精神的にも共感はしあうが愛し合うことができない。何故なら、自分たちの過去の心の傷にとらわれ過ぎ、未来への共同志向がないからだ。
一方、りょうも問題を抱えている。それは、映画の最初のシーンにあった更紗との前戯や絡み合いで、うまく表現し暗示されている。それは、その後の更紗との展開でも描かれているように、恋愛を支配・被支配の関係ととらえている。共に協力する男女関係としての感覚がない。彼も、恋愛ができない種類の人間だ。
こうした人物(りょう)が生まれた家族背景は、映画には描かれているいないが、彼には強烈な劣等感があったはずだ。だから自分の劣等性を、更紗を支配することによって補償しようとしている。
映画の3人は、それぞれ違うようで、同じ種類の人間だ。自分の過去の暗い爪痕に捕まってしまった結果、今を真に生きることができず、他者へ関心をはらう余裕もなく、自分と自分の過去だけを見つめて生きている。そのため、他者への関心も、せいぜい、更紗と文が互いに 理解しあっている程度の狭い関係性の中にしかない。
それ以上の他者や社会への関心はなく、基本的に自分のことだけしか関心がなく、また過去の中でしか生きられないため、現実社会では、人間関係は薄く孤立している。
この映画は、現代社会の病理を、3人の登場人物を通じて提起した作品といえる。特に、心理描写がうまく映像化されているのではないだろうか、
映画『流浪の月』- 「真実」の所在とは
鑑賞を決めたのは当日の深夜で、原作が本屋大賞を受賞したことぐらいしか前情報がなかったので、とりあえず予告編を観て眠りについた。原作は凪良ゆう氏の同名小説で、脚本・監督は李相日氏(『悪人』、『怒り』)、撮影監督には『パラサイト 半地下の家族』のホン・ギョンピョ氏を迎えている。それだけでも期待値が高まる作品ではあったのだが、主演の広瀬すずと松坂桃李の演技には信頼度が高かったので特に不安要素もなく上映時刻を迎えた。
どこから語ればいいのだろう。松坂桃李は正気のない役を演じるのが恐怖を感じるほど本当に上手いと思ったし、嗚咽混じりに鼻血で顔を汚したままマンションの階段を駆け下りて街を彷徨う広瀬すずの演技は良い意味でゾッとした。横浜流星は目も当てられないほどクズなDV彼氏を演じ切っていたし、出演シーンは全体の1/10ぐらいだったけど彼女以外ありえないと思わせた多部未華子の演技も印象的だった。脇はというと趣里や三浦貴大をはじめ、柄本明や内田也哉子らで固められていて配役は非常に満足度が高かった。エンドロールを見ながら「豪華すぎる」と思ったほど。当然かもしれないが、各々が自身の役割に完璧に徹していた、そんな印象。
ストーリーは色々思うところがあった。先日拝読した朝井リョウ氏の『正欲』とも通底する要素があったように思う。「いてはいけない人なんていない」という、誰しもが生まれながらにして平等に与えられた権利の所在が曖昧になっている社会が、この映画でも舞台になっていた。
松坂桃李演じる佐伯文と、広瀬すず演じる家内更紗のそれぞれが、秘めたる特性や現実を抱えながら偶然出会っただけなのに、社会は法を盾にしてそれに対して「誘拐事件」とレッテルを貼り、偏った報道を加速させる。今の日本のメディアを通して事件や事故を語る浅はかさや恐怖が手にとるように伝わってきた。不純な動機など一切なかったとはいえ、法の下では佐伯文のしたことは決して正当化されるべきではないだろう。しかしながら、彼らの「真実」を語る権利を蔑ろにしてほしくないし、耳を傾けてあげてほしいと思うのは些か稚拙な考えだろうか。法に触れた途端、土足で踏み荒らされる人権という領域の、釈然としない曖昧さ。佐伯文の働く喫茶店へ警察が押し入る場面がある。窓から光が差し込んでいても、希望の光は一切感じられなくて、月並みな表現ではあるがなんだか遣る瀬無い気持ちになってしまった。この社会では真実を知った上で善悪を見極めることは難しいことなのかもしれない。佐伯文の瞳は、周囲の人間へ真実を説明することへの諦念を宿しているかのように黒々としていたが、彼は決して“ハズレ”なんかじゃない。「いてはいけない人なんていない」のだから。
佐伯文と家内更紗は、端的に言って「複雑な利害が一致した」関係であり、決して被害者と加害者ではないのだ。たとえそれが鬱屈とした色味が多い映像の中で、歪な出会い方によって導かれたものとして描かれていたとしても、ふと画面全体が光の放つ眩い白で満たされる時、そこには二人の笑顔が在り、それが自由であり希望であったのだ。それはまさに、時を超えて〈許されざる二人〉が闇夜で落ち合うとき、互いを照らす美しい「流浪の月」であるかのように────。
余談。この映画を見る前の晩、今更King Gnuの『白日』を初めてちゃんと聴いて、いい曲だなぁと思っていたら、エンドロールに劇中使用曲として『白日』がクレジットされていて怖かった。多分カラオケのシーンなんだけど、どこで使われていたのかは謎。だけど歌詞の内容と本作を重ねてみると意図的に選曲されたようにしか思えなくて、余韻に浸るべく劇場を出てすぐに『白日』を再生した。
流浪の月見ました😊✨
人は自分の見たいようにしか見ないことに気づきました🤨
その中でもすずちゃんが演じるさらさちゃんは憎いほどに自分の思いに正直で、とうりくん演じる文くんはそんなさらさちゃんを好きになっていることを感じました😊💛
文くんは自分のコンプレックスをずっと言えないまま大人になれなかったけど自分をようやく出すことができたのが、さらさちゃんでした🍀
お互いにとって必要な2人なのに一般論からの見られ方は本当にひどくて。2人の過去や感情を知れたからそう感じれるけど、仮に現実で起こったとしたら自分は何を信じるんだろうと思いました🥲
現実だったら、ロリコンや誘拐がパワーワードで言葉のネガティブな印象に影響を受けてしまうはずだと感じました😭
さらさちゃんとふみくん2人は惹かれあっていて、2人ともそれに気づいてることは事実なのに、表現することで非難されて、つらすぎました😭
現実の世界では??🌏🍀
いろんなコンプレックスをかかえてる人がたくさんいて自分のさらけだせる相手に出会えたとしても
うまく表現出来ずに憎しみや怒りや暴力になっちゃうひとはいるとおもう🥲
1人1人一生懸命に自分と相手に向き合うからこそ自分の弱みに気づけるけど、ずっと気づかないようにしてる人もたくさんいる🧐
みんな同じ社会で生きてるからこそ、見せる部分見せない部分があって、実は流浪に生きてる人がたくさんいるんじゃないかなと考えさせられました🤔
みなさんに見てもらいたい映画です🎥🍿
様々な技術力
他の方も書かれている様、警察絡みは考証不足に思えるし、他にもマイナス要素は色々あるのだが、トータルでは長さが心地よい、見ごたえのある作品と感じられた。それはやはりスジの展開・役者・撮影・編集などの技術の結集によるところと思う。
原作未読のため次々展開するスジに心地よく裏切られた。何よりラストに救われた。
子役白鳥玉季は初見で正に広瀬すずに成長しそうな顔立ちでかつ演技も上手で感心した。大人たちも皆期待にそぐわぬ力演。中でも広瀬すずには顔についた血を拭わないまま街を歩くとか相合い傘の後をつけるとか横浜流星を怒鳴りつけるなど無理スジなシーンも見られたが、スーッとおとなの役にはまってきた感。あと内田也哉子は驚きのキャスティングだった。
そして月や鳥などの様々なイメージカットや画面の隅にピント送りで重要な要素をチラ見せさせたりする美しい撮影。パラサイトの撮影チームとのこと、確かな腕を見せていただきました。
製作で最初に出た名前はUSENの宇野さん、これからもどんどん面白い邦画に投資して行ってください。
個人的マイナス点は、原作通りだとは思うが、大本の原因が病気というのは好きではなかった。二人の関係性を描くのにその理由は必要なかったのでは?と思いました。(不幸が原因で不幸になるネタが個人的に嫌いでして。)
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