劇場公開日 2022年5月13日

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流浪の月のレビュー・感想・評価

全520件中、41~60件目を表示

5.0更紗は文の家で2か月間を過ごした。 その間、更紗は行方不明の女児として、 全国に実名報道されていた。 ある日公園にいた2人を警察が取り囲んだ。 文は誘拐犯として逮捕されてしまう。

2024年5月25日
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泣ける

悲しい

動画配信で映画「流浪の月」を見た。

2022年製作/150分/G/日本
配給:ギャガ
劇場公開日:2022年5月13日

広瀬すず
松坂桃李
横浜流星
多部未華子
趣里
三浦貴大
白鳥玉季
増田光桜
内田也哉子
柄本明

小学5年生の更紗(白鳥玉季、広瀬すず)は、母方の伯母の家に引き取られた。
更紗は従兄から性的虐待を受けていた。
家に帰りたくない更紗は学校が終わると公園で過ごしていた。

大雨が降り、それでも公園から動こうとしない更紗を見て、
大学生の文(松坂桃李)は傘を差し出す。

「うちに来る?」
「行きたい」

更紗は文の家で2か月間を過ごした。
その間、更紗は行方不明の女児として、
全国に実名報道されていた。

ある日公園にいた2人を警察が取り囲んだ。
文は誘拐犯として逮捕されてしまう。

その後、更紗は「傷物にされた可哀想な女の子」、
文は「ロリコンで凶悪な誘拐犯」というレッテルを貼られ続ける。
実際には犯罪的な行為は何もなかった。
文はただ更紗を保護していただけだった。

そして「事件」から15年過ぎ24歳になったある日、
更紗は偶然、文と再会する。

更紗は文と一緒に居たいと思う。

更紗の彼氏(横浜流星)は文を犯罪者と決めつけ、
文に様々ないやがらせをした。

150分の映画だが、110分を見終わっても
この映画がどう着地するのか予想がつかなかった。

何も解決しないまま余韻を残して終劇となるが、
いい映画だと思った。

横浜流星がすごく嫌な男をしっかりと演じた。

内田也哉子が樹木希林さんにそっくりになっていて
ちょっと驚いた。

満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

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ドン・チャック

3.5人と人のつながりの本質に迫る作品

2024年5月25日
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いつからこの世界は婚前交渉が当たり前になったのだろう。

あゆみ(多部未華子)と亮(横浜流星)にとっては悲劇。
文のお母さん(樹木希林の娘)にとっても悲劇。
更紗(広瀬すず)と文(松阪桃李)は恋愛なのか運命共同体なのか、兎にも角にもお互いに唯一無二の存在。

美しい映像とBGMで、切ない男女のプラトニック・ラブを描いている。
広瀬すずさんの濡れ場(濡れない場)以上に、松阪桃李さんがモザイク無しで小さいおてぃんぽを晒すシーンは衝撃的。

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どん・Giovanni

2.5広瀬すず

Kさん
2024年5月24日
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K

4.5俳優陣の演技と映像美の見応え

2024年5月23日
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サニーインティライミ

2.0期待はずれ

2024年5月21日
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評価が良かったので、みたけど、小さい頃の‪トラウマだけじゃなく、色々みんな足りない?
今回見て、やはり広瀬すずがあまり好きじゃないことを再確認。広瀬アリスはすきなんだけどなー
横浜流星、新たな役にチャレンジした感ありましたね。

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ひめ

4.0感情をもっていく映画

2024年5月20日
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泣ける

悲しい

幸せ

確かに確かに、小児性愛は嫌悪感がある。
それは君も同じだろ?ってのは間違いで、その嫌悪は僕だけのもので
僕の中で完結するべきものと思う。

深く接するか距離を置くか、それは僕が決めることだ。
逆を言えば、誰かがそういう性癖であったとして、
その人に近づく別の人がいて、それをどうこう言うのは
もう本人同士の問題でもあると思うのだ。

という、感情整理させてくれた映画。

松坂桃李がだいぶ痩せて挑んでるみたいだなと。
広瀬すずは広瀬すずぽかった。よくも悪くも。

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西の海へさらり

3.0原作に忠実

2024年5月19日
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悲しい

小説を読んだ上での鑑賞。原作どおりで、忠実に映像に落としてきたと感じた。ただ、いかんせん暗い!仕方ないんやけど暗いし重い!メンタルが安定しているときにしかみてはいけないと思う。横浜流星の役がしんどすぎて、よく引き受けたなぁというところ。文くんの幸せを祈るのみ…

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やまま

4.5人はみたいものしか見ない

2024年5月18日
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ハンバーグ

3.0原作未読

2024年5月17日
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難しい

原作を読んでいないので純粋に一つの映画作品として鑑賞しました。
出演者もとても良かったのですが
なんとなく詰め込み過ぎな作品だなと思いました。
そしてひとつひとつが重すぎて、最後は飽和状態。

原作物なので何かを削るというのは出来ないかもですが
せめて二つくらいまででいいのかなと思いました。
更紗は幼いころ誘拐されたけど、実はそれは純愛だった、
なぜなら更紗はDVを受け、それを文は匿った。
だけど世間の信じたいものしか信じない感情がそれを許さなかった。
だけで十分だった気がします。

亮の歪んだ思考による異常な執着、
なのに最後にあっさり手を放すのも?って感じ。

文の最後が大元の伏線回収になるのかもしれませんが
斜め上過ぎて崩壊しました(笑)

文も更紗もしんどい環境で育ちながら
キレイに育ちすぎるのもなんか、、、(容姿も内面も)

都合のいいところだけキレイな映画だな、、、という印象でした。

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ごぼう

3.0絶望

2024年5月16日
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悲しい

単純

主人公(松坂桃李)は大学生、ある日雨に濡れている少女(大きくなって広瀬すず)を保護する。
家に帰りたがらない少女を泊めてあげ、2ヶ月後、逮捕される。
15年後、二人は再会するが・・・。
かなり絶望的な映画で、救いがないのはつらいが、開き直って生きるしかないのかな。

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いやよセブン

3.5ここに居ればいい

2024年5月15日
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しろくろぱんだ

4.0知られたくなかった 知ってほしかった

2024年5月14日
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にあ

4.5捉えどころのない重み

2024年5月14日
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難しい

この作品自体の難しさはないが、作品がテーマにしている現代社会で生きていく難しさがよく描かれている。
アメリカでは、州にもよるだろうが、7歳を超える娘と一緒に風呂に入ると逮捕される法律がある。
昨今ではLGBT法に代表されるように、個々人の思想を法律によって規制する動きがある。
同時にそれは、自由な思想を持つものに対する攻撃として利用される。
この作品に登場する警察は、どのくらいまでフミとサラサの話を聞き入れたのかは不明だが、少なくとも週刊誌の内容を鵜呑みにはしなかったようだ。
「レッテル」 これがこの作品の根底に流れている主人公二人の苦悩の根源だ。
エンディングの冒頭に、広瀬すずと松坂桃李の名前の直後にタイトルが来るが、これはこの作品が二人の物語であることを強く主張している。
当たり前だが、あえて主張しているのはなぜだろう?
月はモチーフ。さまよえる月。「またどこかに流れていけばいいよ」
少し前、コロナ化の始まりのころ、県で最初にコロナにかかった人を特定してネットで拡散するということが流行った。その人の実家に石が投げ込まれたりしたことを聞いたのを思い出す。
この愚かさ。私は虫唾が走るほど嫌いだ。
「レッテル」 親がつけたレッテル「お前は外れだ」 「異常」「病気」…
フミにとって失うものなど何もないが、いわれのないレッテルを貼られるのはいたたまれないことだ。
そして2度もフミにレッテルを貼ることになってしまったサラサの心中も罪悪感で満たされている。
ただ一緒に居たかった。たったそれだけのことが、フミの幸せを奪ってしまった。
何の事実もないことが勝手なレッテルによってネットに流れ独り歩きしている。誹謗中傷の雨あられ。生きづらさ。
サラサもまた家庭環境の崩壊と、叔母宅の息子によるいたずらに悩んでいた。雨が降ってきても読書を続けている。「帰りたくない」
似た者同士の二人だったが、法律がそれを許さなかった。それは、ごく一般的なことだろう。
サラサの婚約者のリョウは、自殺未遂したことで自分の気持ちを収めたのかもしれない。
それは、人の心は支配できないということを物語る。誰も、他人に縛られたくないし、他人の支配を許してはならないことを言っているのだろう。
フミにも神聖なる生きる権利がある。そして普通の人間だ。しかし染色体の異常で幼児体系と性器が子供のままという設定だ。映画ではよくわからなかった。
彼の苦悩の根源。
フミは当てつけのようにサラサに自分が成長できないことを言う。
そして親によるレッテル。
おそらく検察は、サラサの事件の裁判後にフミの病気を知ったのだと思う。事件を冤罪にせず葬った。しかしその検査結果は残っていた。だから2度目は無罪放免。
レッテルだけが今も付きまとう。
フミはサラサに恋心を抱いていた。
「サラサが近くにいるほど怖くなった」のは、はじめてのことでどうしていいかわからなかったから。
「サラサにだけは知られたくなかった」フミの病気
でも「サラサに知って欲しかった」本当のことを。
「いつまで経っても、俺だけ大人になれない。サラサは成長した」そうフミは言いながら裸になり泣き崩れる。
幼児体系と幼児のような性器。
フミの彼女はおそらく彼に本気だった。「初めから私を信用しなかった」
彼女の言葉にうそぶくフミ。
彼女に本当のことは最後まで言えなかった。
監督はあの「怒り」の監督。
その表現する意味深は多少わかりにくい。その捉えどころのない重みこそが、闇というのかグレーゾーンというのか、私自身が目を背けている部分なのかもしれない。

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R41

4.0感動

2024年5月14日
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大地 語彙力はなし 適当に見返す用です

3.0こういう話だったのか…

2024年5月13日
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ミチ

4.0タイトルなし

2024年5月13日
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悲しい

法律は個人より社会の味方

男でこの状態はメンタルがおかしくなる

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いのしし

4.0考えさせられる作品

2024年4月30日
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悲しい

難しい

自分の常識で物事は照らし合わせてしまうのが常で、更紗にたいして大多数は「可哀相な人」と断定してしまう。
物事を上辺だけでしか捉えられないと、そういった判断を簡単にしてしまう。
一つの情報だけで物事を捉えないで、様々な方向から考えなければならないと感じた。
プロセスは結果が大事だが、そこまでに至った過程もとても大切。
そこまでの生きてきた道筋を知ろうとする努力は、誰もがしなければならないと思った。
現実でも、一人ひとり違った人生を歩んできて、その時々で感じたことも違うのは当たり前。
そういった相手の気持ちになって考えて、接することが大切だとこの作品を見て気付かされた

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msk

3.0『シュベールの日曜日』の様な純愛を望む

2024年4月2日
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アンドロイド爺さん♥️

4.0☆☆☆☆ 〝 モノも人も同じ。出逢って別れ、また出逢う 〟 原作読...

2024年3月16日
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☆☆☆☆

〝 モノも人も同じ。出逢って別れ、また出逢う 〟

原作読了済み。

正直に言うと、この監督はかなり苦手な人でした。
以前に撮った『悪人』は、私が原作と映画化に於ける比較をレビューをする…キッカケになった作品でした。
但しその際の『悪人』を観た時に、(長尺になってしまうのを恐れたのでしょう)原作部分での《肝》にあたる箇所を描かなかった為か?どうしても出来上がった作品には歪な部分が多々あったのは否めなかったと思っています。

それだけに、観る前にはかなり心配な面があったのですが。出来上がった作品を観て、それは間違いであった事実を知る事となりました。

これは傑作ですね!

原作を読んでいたからこそ、上映が始まって1分程経った辺りで「こ、こ、これは!」と、凄いモノが観れるかも知れない…との予感に胸がドキドキと高鳴りだしたのです。

予め言っておきますが。本屋大賞を受賞した原作を、私は世評程には凄く良く出来た小説だとは思ってはいない…と、宣言しておきます。
勿論、駄作だと言っている訳では無く、良く書かれてはいるとは思いますが。前半部分での更紗が過去を振り返る描写に、少しモタつきを読みながら覚え、なかなか内容にスンナリと入って行けなかったのです。

原作では、そんな大きくなった更紗と、文が偶然にも再会を果たす迄が全体の1/3辺りになります。
でも、そこからは一気呵成にページをめくって行ってしまいます。この似た者同士な境遇の2人の運命に目が離せなくなって行きました。

そんな前半部分を一体どう描くのか?
ところが!本編では、この2人が再会を果たすのは、まだ始まって僅か数分なのです。

「えっ?マジか!」

驚いたのは言うまでもありません。
2人が再会してから、その原作に於ける前半部分の過去の描写を、映像化に於いて〝 出逢って別れ、また出逢う 〟…とゆうモチーフを基に。更紗の苦悩として《大好きだった文への想い》を、溢れさせる描写が以降ふんだんに描かれていました。

以降映画本編は、ほぼ原作を踏襲して進んでいます。
しかしながら、そこはやはり尺の都合でしよう。原作での様々な2人の絡みから、周りやネット・マスコミ・世間が、好奇の目を向けて行く辺りは、最小限の省略にとどめてストーリーを展開させていました。
その辺りの賛否は、観た人によって色々な意見があるかも知れません。

その辺りの【否】として。とにもかくにも、2人は出逢ってしまい。更紗の異変に気付いた亮が、嫉妬にかられた事から。更紗と文の2人は、坂道を転げ落ちる様にネットであり周囲の人達から蔑まれて行きますが。その際に、更紗が唯一心を許せる同僚だった安西であり。文の恋人の谷の描写は大幅にカットされている為。原作を読んでいない人には、多少都合の良い人物像…と思われてしまうのでは?とも感じました。

そんな安西と谷ですが。原作では安西は、更紗の相談相手であり。亮のDVから助けてもくれ、その代わりに…と、何度も娘の梨花を預け。それが最後には、2人にとっての過去と現在との【月と鏡】の関連性に繋がり。悲劇性はより増幅されてしまうのです。

一方で、文の恋人だと思っている谷。
彼女は(原作だと)更紗の事を、文に付き纏う《ストーカー》だと思い込み。諌める為に交番へ連れて行ったり、(年上である事から)更紗を何かと子供扱いします。
その事が、映像化でのオリジナル要素として、最後の最後に凄い展開を見せるのですが。それは映画本編のラスト40分辺りから展開されるパートで明らかにされるのです。

安西と谷のキャラクターは、2人の運命を握る人物像として展開上では重要な2人なのですが。
それぞれ、安西はそのビッチ的な性格。谷は病気により胸を失っている設定ゆえか、ある程度は観に来たお客さんを意識しての配慮なのか?あまり目立たない存在になっている。

主演の2人、広瀬すずと松坂桃李のコンビは本当に素晴らしかった。
会う人毎に「芯の強い人」と言われる更紗。
広瀬すずはまさに更紗そのものだった。
同時に、彼女の若い頃を演じた子役の女の子も素晴らしかった。

松坂桃李は、その見た目からしてもう圧巻の極み。

【幼女趣味のど変態】

世間で言われ蔑まれた辛い日々。

だが本当の彼は、人には言えない病気を抱えていた。

谷に言われて告白する文。

「僕は少女が好きなんだ!」

でも本当は全然違う。

映画のラスト40分は、そんな文から発せられる苦悩の叫びが、映画オリジナルと言えるくらいに爆発している。
男の子として生を受けたものの、「どうして自分は女の子にはなれないのか?」
女の子になりたいのに、どうしても周りには男の子として見られてしまう。
それゆえ〝 男の子になろうとするが、思えば思うほど女の子にはなれないし、そもそも女性を愛する事が出来ない 〟

「母さん…僕は出来損ないなの?」

それを感じながら生きて来た、その悲しさ。
谷に放った言葉の真の意味には、自分を蔑む世間に対する精一杯の怒りが伴っていたのだった。
それを、全身全霊を持ってスクリーンから殺気を帯びながら放つ松坂桃李は素晴らしかった。

映画本編での出番は少ない谷役の多部未華子。
彼女は、確かに先程述べた様に出番は少ない。
でも、最後に彼女の存在自体がこの作品では世間が蔑む【ロリコン変態野郎】の代弁者となっていた。

「少女趣味だから私を抱かなかったのね!」

この時の多部未華子がまた凄かった!

泣き崩れ、怒りに打ち震えなぎら叫ぶその顔の何という醜悪か!

この際のあの醜悪な顔のアップこそ、製作側が狙った〝 世間の偏見と差別による醜悪な姿 〟そのものだった気がする。

最後にもう1人。亮役の横浜流星。
原作以上にDV男を演じており。そのクソっぷりこそは、この作品での最大に見所と言えるかもしれなかった。

原作の最後に描かれる《2人+或る人物》のその後。
映像化では、あくまでも社会から蔑まれた【現在】の2人が辿り着いた、行き場のない閉鎖感で映画は締め括られている。
それにより、原作でほんの少しだけ示されていた(2人にとっての)ハッピーエンディングではなかった。寧ろバッドエンディングと言って良いのだと思う。
しかしながら、この映像化によるエンディングには。原作よりも深い2人の信頼性であり、お互いの境遇を慈しみ会う共有性に溢れ。原作を読んだ時以上の余韻を味合わせてくれるラストシーンでした。

一見すると、月は夜の帳に明るい光を放つ。
夜=裏の顔との存在として。
だけど、決して月は自ら光を放つ事などない。
寧ろ月は存在を主張する事などない。
月は本来、自ら光を放たない為に昼間にも存在しているものの、なかなか気付かれる事もない。

月は地球に引かれ続けながら絶えず寄り添い存在し続ける。

2022年5月14日 TOHOシネマズ西新井/スクリーン4

※ なお、原作に重要な要素として登場するタランティーノの『トゥルー・ロマンス』は、一切出て来ず。逆に、数本の今敏作品がヒューチャーされており。(おそらくは)そこが監督自身による、原作との1番の違いとしての拘りの1つなのだろう…とゆうのが分かる。

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松井の天井直撃ホームラン

4.0秘密を抱える

2024年1月1日
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