劇場公開日 2022年5月13日

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流浪の月のレビュー・感想・評価

全520件中、301~320件目を表示

4.0タイトルなし(ネタバレ)

2022年5月22日
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鑑賞方法:映画館
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りゃんひさ

4.0李相日×種田陽平作品

2022年5月22日
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作品の内容については、皆さんの素晴らしいコメントがたくさんありますので詳細は書きませんが、ストーリー、演技、映像とも良い作品でした。

個人的には、ロケ地(松本市)の建物や、セットなどの美術がとても良いと思い、エンドクレジットを確認したら、美術は種田陽平さんでした。李監督とは“悪人“でも組んでいますが、今回も文の周囲の物や色の少なさからも、文の孤独や寂しさや純粋さ、いろいろな意味で繋がりへの感情が表現されていたと感じました。

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あさい

4.0月はどっちに出ている

2022年5月21日
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「レオン」がアウトの時代にこの関係性を肯定的に描くのはどうなんだろうと思いながら、観ていたけど、ラストまで観終わると、この映画のテーマのひとつである、人は物事を見たいようにしか見ないということに自身もはまっていたということに気づいて、呆然とする。

解釈はそれぞれだろうけど、誰からも必要とされず肯定もされなかった2人の人生も祝福されるべきだという物語だと思う。

ドラマ版「新聞記者」では持ち味が生かされてなかった横浜流星の鬼気迫る演技が高く評価されているけど、この映画はやはり松坂桃李だよね。リスキーな役に挑み続ける彼がまた新たな領域にたどり着いた。驚愕。

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ピンボール

5.0切なすぎる

2022年5月21日
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最初から最後まで
どこも手抜きをしてない

切なすぎて、もどかしくて
最後は
あぁ、良かったなぁと少し救われました

諸手を挙げて良かったとは言えないですが
お互いが心の支えになれる関係になるなら
見守りたいです

俳優陣も凄かったです
松坂桃李は全般物静かでしたが
池でぎゅっと手を握り締めたところ
裸でうずくまったところの感情がたまらない
泣いちゃいましたね〜
横浜流星のクズっぷりも最高でした
まるっきり亮でした
救急車に乗る前に手を振りほどくところは
グッときてしまった
さらさのお二人にも感情移入しちゃって
映画の長さは全く感じなかった

心に残る場面は書ききれないくらい
たくさんすぎて困る
また、じっくりと見たい作品です

追記
先日、テレビ番組で
三浦友和が 流浪の月 良かったよ
と横浜流星に言ったとの事
同じ感想だったんだーとちょっと嬉しい

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yumi cats

4.02人を取り巻く人々の微妙な機微と本音、徐々に露わになりぶつかり合う...

2022年5月21日
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2人を取り巻く人々の微妙な機微と本音、徐々に露わになりぶつかり合う様に心打たれた。
全員側から残す事なく描いているから、それぞれの事情が頷け、誰が悪い訳じゃないからこそ切なくて苦しい。
こんなジレンマに襲われながら観る最後には、嘘をつけない本当の気持ち。
人間やっぱり本音で生きないとね、なんて思う。

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パプリカ

4.0タイトルなし(ネタバレ)

2022年5月21日
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悲しい

怖い

難しい

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パナソニック

5.0ポップコーンを買わない方がいいです。

2022年5月21日
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未だにラストの衝撃が頭から消えない。

汚れも裸も関係ない女優魂 広瀬すず
芝居を超えた眼の表現 松坂桃李

一分一秒全てに意味と価値がある名作。
実景ひとつ取っても無駄がない。
李相日 監督 × ホンギョンピョ 撮影監督は
邦画の垣根を越えアジア映画となった。

重く苦しい世界観のまま行く事に
血の気をひきながらも
それを楽しんでたのですが、
ラストの衝撃は
このジャンルとしては異例で
一歩間違うとコメディになる。
これをこの演出した
李監督の凄さがたまらない。

本当の真実なんて本人しか知らない。
これだけ苦しいのにまた観ます。

あ、静を楽しむ映画でもあるので
ポップコーンすら
「あれ?食べてていい?」
って気になります(^_^;)

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溶かしバター大盛りポップコーン

4.0天晴!広瀬すず

2022年5月21日
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役者の演技が最高。
特筆すべきは広瀬すずと横浜流星の演技が鬼気迫る迫真の演技でスクリーンに釘付けだった。
今年の映画賞では主演、助演は固いのでは。
広瀬すずは少し影のある女性を演じると光ものがあるとつくづく思う。

ラストの方は世間体関係なく2人をそっとして欲しいと胸が締め付けられる気持ちになる。それくらい役者と作品がマッチしていたと思う。

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パンデラ

3.0そんなことって、、、

2022年5月21日
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とても繊細な描写の映画でした。それぞれの俳優さんたちがまた新しい境地を切り拓いたのではないでしょうか。
原作を知らないが、原作の小説の面白さを十分に想像させる作品に仕上がっているのではないだろうか。
得体の知れないものや自分の想像を超えるものを世の中は受け入れてくれない。
こうあるべき、こういうものであるはずである。思い込みとは時に怖いものである。

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emukocyan

3.5広瀬すずの体当たり演技が印象的

2022年5月21日
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広瀬すずの体当たり演技がとても印象的。
よく、事務所がここまで許したなと。
事務所の売り方も変わって、ただのアイドルとかではなく、もっともっと背筋が凍るような演技を見せてくれる人が増えると嬉しいな。

スクリプトはまあまあかな。
悪くはないと思うんだけど登場人物に共感しきれなかった。なんとなく登場人物のおかれた不幸な境遇が、王道すぎると言うか、少し安っぽかった気もしないではない…

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take

1.0役者の熱演は良いのだが、肝心の内容は薄い。リアリティ皆無の失敗作。

2022年5月21日
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舞台挨拶中継付きの初日上映を鑑賞。
広瀬すずの久々の主演映画という事で楽しみにしていました。しかし、余りの酷い出来に驚愕。現実にはありえない、突っ込み所の多いエピソードが多過ぎて、感情移入も出来ません。役者陣は良かったのですが、監督と脚本がダメ過ぎて、肝心の内容が台無しになっています。原作自体がボーイズラブ小説が売りの女性作家が描いた妄想ファンタジーに近いのですが、それを監督が更に作り変えて、原作に無かった改悪場面が多く、更に混乱を招いています。

暗くて気分が悪くなるようなシーンがやたらと多く、2時間半と長いわりに説明不足。それぞれの人物描写や過去や背景などが深掘りされてないため、内容が薄く感じます。広瀬すずのベッドシーンも酷いもので、気持ち悪く不快な描写がやたらと長くてウンザリ。ストーリー上の設定や意図があったにしても、もう少し綺麗に撮ってあげる余地はあったはず。前半も疑問だったが、後半は更に「このシーン、必要か?」と疑問に思う所が多く、違和感が増してくるし、あそこで警察が介入してくる事自体が、リアリティが無さ過ぎて、お粗末な展開に呆れるばかり。ラストの展開も蛇足感があり、結局は彼らの愛がどこまで本物なのかも伝わってこないまま、尻切れトンボみたいに終わってしまいます。

俳優さん達は本当に素晴らしい人ばかりでしたが、制作サイドが駄目な印象です。若手人気女優でトップクラスの広瀬すずも、ようやく久々に主演映画が出来たと思ったら、こんなダメな映画に出演させられて、無駄に汚れ役をさせられて、酷い目に遭わされてる・・・という痛々しい気しかしません。この監督自身、心から伝えたいものなんて、それほど持っていない人なのだと感じました。そうでなければ、こんなに薄っぺらく意味不明なダメ映画にはならなかった。何よりも脚本をこの監督に書かせたのが、大失敗だったと言えるでしょう。別の腕の立つ脚本家に任せれば、もっとマシな映画に仕上がったに違いありません。

終演後に舞台挨拶中継があったのが救いで、それだけ楽しめたという感じでした。日本には良い俳優が沢山いる事実を改めて認識しました。それだけに今回のこの映画の内容の中身の無さや、出来の悪い脚本には、本当に残念。とても人にオススメなんて出来ない、気分が悪くなるだけの映画です。ひたすら暗くて不快で、本当の愛すら描けていません。その代わりに、心を病み過ぎてる?変な人物ばかりが、それぞれ異常な行動に走る。そんな場面を増やして、余り物事を深く考えないタイプの観客を引き付ける。そんな安っぽい技法や演出で、内容の薄さが誤魔化されてる感じがあります。広瀬すずの無駄使いみたいな映画でした。次回はもうちょっとマシな監督の作品に出てほしいですね。あと、多部未華子が結構重要な役で出ているのに、何故か出番が思ったよりも少ない。これも別の意味で多部未華子の無駄使い、と感じてしまいました。

これだけ酷い内容なのに、絶賛してるレビューが異常に多いのが不思議。
関係者やサクラが多いのかもしれませんが、それだけではないような気もします。「内容がよく理解出来ない」と言いながら、「俳優の演技が上手いから」とか言って、高得点をつけてる人が多く見られます。「自分の好きな俳優が頑張ってるから、悪い評価はつけたくない」みたいな感じでしょうか。

この映画では広瀬と松阪、メインの2人が何度も酷い目に遭わされる場面が繰り返されて、重苦しくて救いようのない不幸のどん底みたいなパターンを執拗に見せつけられます。冷静に見ていれば、本当は好きでも愛してもいないダメ男と同棲して、婚約までしてしまう時点で、主人公自身に大きな問題があると分かるし、わざわざ自分からトラブルを招くような異常行動をしてる事が分かるので、全く共感が出来ません。

更に冷静に考えていくと、こういう現実性の無い妄想ファンタジーの物語自体も問題だと分かるし、更にその原作を作り変えて改悪している監督も、問題だと分かります。こういう明らかにおかしな映画を見て「可哀そう!(涙)」「素晴らしい!迫真の名演技だ!」とか「何かよくわかんないけど、深いかも」「何かわかんないけど、考えさせられる」とか言って、ひたすら号泣して大感動してしまう人達。そんなパターンがツボの思考停止した日本人が、実は思った以上に多いのかもしれません。「今年の映画でベスト1位だ!」なんて言ってる人までいて、実に恐ろしい限りです。

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beast69

4.0人に勧める感じ、じゃ無いけど面白い

2022年5月21日
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原作は、読んでいませんが本屋大賞だけ
あってストーリーは良かったです。

特に演技が良く松坂桃李の激痩せした
サイコっぽさ広瀬すずの清純さや脇役の
横浜流星、多部未華子も良かったです。
また白鳥玉季(子役)と広瀬すずが割と
似ている所も凄く良かった。

150分が長く感じず、これだけの役者が
出ていて、むしろ得した感じ。
衝撃のラストも含め、人に勧める感じの
映画ではありませんが、私的には面白い
映画だったと・・" (原作読もっ)

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Leojiji

4.0ワンランク上の作品

2022年5月21日
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原作を読んでいたから、場面の切り替わりにもついていけた
原作をうまく再現出来ていたと思う
その場面だけで無く、後にも繋がる台詞のうまさ。セリフだけで語りすぎず演技でどんな人物を伝えるうまさ。ワンランク上の作品

カフェだけで働いて生活できるのかを始め、細かく気にすれば問題は色々あるが、それにも負けない力がある

人は見たいようにしか見てくれない。その通りだからこそ、横浜流星の役もも映画の場面だけで無く背景まで見て考えてあげたい

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Daiki Sugiyama

4.0長い長い旅へ

2022年5月21日
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悲しい

知的

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Uさん

2.0なんそれ!

2022年5月21日
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悲しい

誰にも何にも共感できぬまま

ずっとのれず

いやそうはならんやろ……

ダルくなってきた……

と思ってみながらラスト……

なんそれ!!

いや、なんだこれ。

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BAMBi

4.0疲れた夜の上質体験

2022年5月21日
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原作未読で、お疲れ気味の平日の夜に鑑賞。

150分もの作品を観るのは久々のため、少し心配もありましたが、最後まで引き込まれてしまいました!

テンポは早くないし、セリフもあまり多くない。
でも表情や間合いなど、シーンごとに沢山のメッセージが発せられていたのだろうと思います。

まず冒頭から映像が美しい。。
他の方もレビューされていましたが、全体を通して、光や風、水、月といった不定形なものの描写が印象的でした。

昼間の自然光(文の部屋)や、夜の灯り(カフェ店内)も見所。暗闇の大画面で観られて良かった。

また主演のお二人は言わずもがな、どの俳優さんも見ごたえがありました。
キャスティングの経緯が気になります。

横浜流星さんを初めてきちんと観ましたが、とても演技派だったのですね。

白鳥玉季さんも難しい役どころを自然体で演じていて、これからの活躍が楽しみです。
(広瀬すずさんの子ども時代がぴったりすぎて、驚きました)

ストーリーについては、一般的な恋愛関係ではないということで(ソウルメイト…?)、表現の度合いが難しかったのではと思います。

外野からすると「本人たちが良いならそれで良いじゃん」となりますが、果たして実生活で、見知った人が同じ境遇だったら、、?
自分はそんな境地でいられるのか、邪推をしないでいられるのか、考えさせられました。

しいていえば、終わり方が少し唐突に感じました。「あれ、エンドロールになった!」と。
原作とどう違うのか気になります。

個人的には、更紗と文が仲良く「パプリカ」を観ていたのが一番のツボでした!

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pote

4.0いずれ原作も読みたい。

2022年5月21日
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心にグッと来る映画でした。
最後に救いがあってよかった。
原作をじっくり読んでみようと思いました。

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MYAS400

4.52つの笑顔

2022年5月21日
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悲しい

怖い

難しい

さてさて、やって参りました。化け物俳優・松坂桃李の新作でございます。本作も非常に楽しみにしてました。ただ、やはり重いのは勇気がいる。150分という邦画にしてはかなりの長尺のため、気合を入れて鑑賞。結果、素晴らしい作品でした...こりゃ日本だけに上映するのは勿体ないよ。

どうやら本作の撮影監督は「パラサイト 半地下の家族」の方らしい。お見事だった。光陰や焦点などのこだわりがすごく、映像だけで孤立感や閉塞感が感じられるようになっていた。登場人物がどのようなことを思っているのかがひしひしと伝わる、映画ならでは・映像化したからこそできる技法を多く採り入れていた。また、原作を読んでいない私からすると、どのような言葉遣いでこの繊細さを表現したのかが気になり、原作を読んでみたいなと思った。これほど実写化成功の作品はそうない。既読未読両者どちらでも楽しめると思われる傑作です。

そんな映像も相まってか、重厚感がとてつもなく、なのに時間を感じさせない作品で、最初から最後まで心持ってかれっぱなしでした。映像だけでなく、音楽の質もかなり高い。不意に流れる陽気な音楽でさえ少し怖さを感じさせてしまうほど、鋭く悲しい曲調の連続。おそらくこの映画、無声映画でも胸が締め付けられると思う。そのくらい、映像・音楽・編集・演出が今年の邦画、いや、全ての映画の中でも頭1つ抜けています。今年の映画を語る上で、この映画は欠かせないかなと。

広瀬すず主演の映画で面白いなと思ったのは「一度死んでみた」のみ。「三度目の殺人」も「ちはやふる」も全くハマらなかった少数派です。演技が上手い、っていうイメージも正直ないですし、松坂桃李も出演しているといえど少し不安でした。が、この映画でその印象は完全に覆りました。たった一つの「笑顔」という表情で、2つの想いを物語る。こんなにも孤独な愛想笑いを見たのは初めて。心の中に潜む事件を知る全ての人に対する「諦め」、文(松坂桃李)に対する愛ではない「好き」を強く繊細に表現。こんなにも上手い女優だったのか...。間違いなく、彼女の代表作となるだろうし、アカデミー賞も主演女優賞取るでしょうね。

松坂桃李もまた、怪演です。
この役のためにかなり痩せたらしく、おかげで変態色が強くなっている。傍から見たら変態ロリコン野郎だけど、中身は一緒にいると何故か癒される物静かなお兄さん。これを演技で見せれる彼は何者ですか?ラスト30分なんてもうなんと言ったらいいか...。胸が苦しくて苦しくて、一粒涙を流してしまった。改めて、天才俳優だということを実感させられました。

この2人以上に強烈なのが、カメレオン俳優・横浜流星。めちゃくちゃカッコよくて大好きな俳優なんですけど、今回はもうやばかった、!!目が怖い...。自分が更紗(広瀬すず)を守らなきゃと言って、次第に彼女をコントロールしていく。行動を制限し、暴力を行い、暴言を吐くのにも関わらず、傷ついた彼女を見て抱きしめ、致そうとする。いやもう、ゾッとするどころか、吐きそうになりました。ネタバレになっちゃうのであまり言えませんけど、横浜流星の映画と言っても過言じゃないくらいインパクト大でした。

拭いきれない違和感というのは残ったままで、世間と警察の描写がどうも納得出来ずじまいって感じはあったのですが、役者の怪演・映像美・脚本・構成・音楽などなど、世界に誇れるものが沢山詰まった秀作でございました。カンヌ国際映画祭に出品して欲しいな。見る際は覚悟を決めて、ご覧下さい。

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サプライズ

4.0頭から離れない

2022年5月21日
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泣ける

悲しい

大学生が女児を誘拐する事件が起こった。そして15年が経ち、当人達が再び出会ってしまったことで第三者からの非難、当事者の生活が音を立てて崩れていく様を印象的に描いた本作。

本作における主要人物のそれぞれの演技に圧倒された。
事件の被害少女を演じた広瀬すずの場面ごとの性格、雰囲気の変わりようは凄まじく、子供時代を演じた子役ともリンクしており、環境や人で真の自分を隠すことで自分を守る成長過程も想像できるほど繊細だった。
一見、無機質で人間味のない雰囲気の中に葛藤や脆さ、激しい絶望感を併せ持つ文を演じた松坂桃李は間違いなく本作の核となっていた。更紗と接する時の安心感に満ち溢れた大人である文、自分を蝕み、隠し続けた秘密を更紗に明かす子供に戻り、取り乱したシーンのギャップには目が離せなかった。
そして本作で最も強烈なインパクトを残した横浜流星の演技も圧巻だった。
更紗への愛が大きすぎるが自分に自信がなく、更紗を縛ることでしか自分を見てもらえない弱さ、脆さを十分に表現しており、その不安を拭うために振るう暴力でさえもどこか哀しさがあり、見ていて辛くなった。
本作では映画ということもあり、文と更紗に感情移入することができ、第三者の2人に対しての仕打ちや態度に疑問を抱くことができる。しかし、いざ現実で誘拐事件の犯人と被害者という情報だけを与えられたら劇中の第三者と同じ行動を取ってしまうのではという問題提起をされたと感じた。
物事を一面だけで判断する危うさに警鐘を鳴らす作品だと思う。

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カイト

5.0ただただ涙しました

2022年5月21日
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多分原作の譲れないところを映画にした
と言った感じで150分とは思えないほど
あっという間にでした。
そして、足りない部分を補いたいので
原作を読んでみようと思ういます。

日々を少し違う目線で見てみようと思わせてくれた作新です。
出会えて良かったです。

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ほし