「その悪意と善意の知ったかぶりが二人を深く深く傷つける」流浪の月 O次郎(平日はサラリーマン、休日はアマチュア劇団員)さんの映画レビュー(感想・評価)
その悪意と善意の知ったかぶりが二人を深く深く傷つける
唯一の秘密を共有する二人なのに、手を携えて”ふつうの男女”の形を取りることは叶わない。そして何より、”悪意ある、親切な世間”がそれを許さない。
要所で挟まれる濡れ場シーンが禁忌感に満ちて痛々しく、終盤にその謎が明かされて、二人が背負う十字架の重さに観ているこちらも打ちひしがれます。
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