「俳優目当てで観るのならいいと思います、ただし原作ファンは・・・」嘘喰い トダー・オートマタさんの映画レビュー(感想・評価)
俳優目当てで観るのならいいと思います、ただし原作ファンは・・・
人気ギャンブル漫画の実写化
個人的にも原作が好きなので
公開初日に観ました
原作が49巻もあるので
映画一本でストーリー全部をできるとは思ってないですが
どんな映画になるのか興味がありました
全体的にストーリーは最初からハングマンまでになっています
最初に噓食いが屋形越えに失敗したシーンから始まり
東京に行き梶と会うところからストーリーは始まる
全体的に原作よりも簡略化されている部分が多い
ロデムが出てくる脱出ゲームも
なぜか森の中でやっている
しかも、脱出ゲームでは梶の足に爆弾がついており
九重太郎の手下の兵士5人がもっているカギを手に入れて
爆弾を解除するルールに変更されており
原作よりも難易度が地味にあがっているように思う
ちなみにマルコは一応仲間になるが
劇中では料理をつくったあとでの出番はない
だから、映画では「暴」の部分がかなり削られているように思う
レオはそのせいかまったくキャラが違うイケメンになっているが
出番が少ないので別に出てなくても関係なかった気がする
後半のハングマンで佐田国との勝負をするが
佐田国が使ったイカサマは原作と同じで
やっていることも原作と同じでも
弱気になっている貘が「嘘が喰えねえ」というセリフとかがあったり
トランプを裏返して原作よりも運ゲーにしていたりするところがある
一応原作では待ち時間1分とかに理由があったのだが
映像でやると説明がわかりにくから
そこらへんを分かりやすくしている改変だと思うが
原作ファンからした評価が分かれそう
原作との一番の違いは
おそらく佐田国が国家によってつぶされた
マッドサイエンティストになったところ
そのせいで映画ではハングマンで負けて満足して死ぬという改変になった
このおかげで、目蒲は佐田国に失望するシーンがなく
粛清されるだけで終わるのである意味良改変なのかな?
あとは、蘭子が実写版だと貘に惚れている感じだったこともあって
貘と親密な感じがして全体的小物っぽくなってしまったとは思う
ただ、貘と梶を中心に俳優の演技はすごくよかった
原作はハングマン以降も
いろいろなゲームがあるので
続編を観たい気もするが
この映画のラストは貘がハンカチ落としに挑戦する場面で終わるので
続編があるかは微妙だと思った
ちなみにネットで話題になった
「約束通り喰ってやったぜ、アンタの嘘。ただし味は・・・」のセリフは
貘が序盤でサイコロのイカサマを破るシーンのところで
使っただけです
あとは監督がハーモニカを吹くシーンを入れようとしたらしいが
映画を観てもそのシーンは不必要だと思いました
個人的に序盤あたりはよかったと思うが
中盤あたりから、マルコの出番が少なかったり
蘭子が小物になったりしていて
原作で出てきた伽羅やカールも出てこないので
原作ファンからしたら、評価が大きく分かれそうな要素がかなりありました
俳優目当てで行くなら、楽しめると思うが
原作が好きな人だと微妙に感じる人も多いと思います