「100%パワハラ伝説刑事、華麗なるドラム演奏」異動辞令は音楽隊! かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
100%パワハラ伝説刑事、華麗なるドラム演奏
『全裸監督』の内田英治監督と脚本、阿部寛主演の警察音楽隊をテーマにしたコメディ。
【ストーリー】
主人公成瀬(阿部寛)は捜査一課所属、今どき古臭い熱血刑事。
県内で多発する年寄りを狙ったアポ電詐欺を追うが、その強引な操作手法を問題視されて音楽隊に左遷されてしまう。
最初は気が進まないどころではなかった成瀬だが、自分のどうしようもなさをくり返し突きつけられるうちに改心し、ついにはドラムに打ち込むようになる。
だが、警察音楽隊のファンの老人が、かつて追っていたアポ電詐欺の被害に遭い、そのまま亡くなってしまう。
これぞ日本のコメディ映画という佳作。
無用に風呂敷を広げず、小ぢんまりと物語をまとめ、ロケーションもスケール感よりも完成度を重視したセレクション。
俳優陣もヒロインに清野菜名、後輩刑事に磯村勇斗、娘役の見上愛、音楽隊のファンに長内美那子、横柄な本部長に光石研と、みなベストポジションで存在感のある演技をしてくれます。
主演の阿部寛はバラエティ番組に出るたびに『トリック』の上田教授まんまの言動をくり返す、説明不要の全女子♡ときめき、全男子☆にっこりの可愛い系コワモテハンサム。
最初は周囲にパワハラしまくるも、段々と自分のダメさに気づき、最後にはノリノリでドラムを叩くワイルドヒゲ姿は、おさるのドラマーのおもちゃを思わせるかわいらしさ。
阿部寛ファンなら必ず押さえておきたい、最後にはジワっとさせてくれる、職人芸的一編です。
コメントと共感を有り難うございます。
なるほど。「風呂敷を広げず、小ぢんまりと」ですね。
本当に阿部寛ほど、観る側が勝手に笑いを浮かべてしまう俳優はいない気がしますね。それで心地良くなったり、くすぐったくなったりする訳です。
続きますが、
『地獄の黙示録』のワルキューレ。
そして『2001年宇宙旅』のツァラトゥストラはかく語りき、
「時計仕掛けのオレンジ』の威風堂々。
クラシックの名曲は人の心を動かしますね。
映画のシーンと共に感動が込み上げてきます。
コメントありがとうございます😊