猫は逃げたのレビュー・感想・評価
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ポップで可愛い浮気&猫映画
タイトルが秀逸。「猫“が”逃げた」ではなく「猫“は”逃げた」なのがちゃんと意味があるのがいい。じゃあ誰が何から逃げているのか??
離婚寸前の夫婦が猫の親権を争っている間に猫がいなくなり…それぞれの浮気相手との関係も…という話。なのにポップで可愛い仕上がりになっていた。
「愛なのに」と反対の城定秀夫脚本、今泉力哉監督の作品。猫と同じ視点のカットで長回しするのが今泉監督の真骨頂か。
ちょっと前半エンジンがかかるまで時間がかかったなとは思ったが、後半の猫の行き先が分かったところからすごく面白くなってくる。
山本奈衣瑠さん、初めて拝見したのですが、これはももの漫才で「今泉力哉監督のヒロイン顔」と言われるくらいハマってた。離婚したいのかしたくないのか、足がつったときの旦那の完璧にわかってる対応に苦悩し涙するシーンが素晴らしかった。
他の演者さんもかなり頑張ってました。ちゃんと濡れ場をしてました。
浮気したから別れるという結論から逃げ続けた結果、最後に4人が手にするものの落とし所も最高。
猫は逃げた
なるほど、連れ去られた場所から逃げたんですね!
いい作品だと思います。
脚本いいですね!
2人とも不倫で、いちゃいちゃいっぱい。
不倫相手同士がつるんで、最後はくっついた。
死んじゃったけど、子供が4匹(^o^)
いいラストでした。
亜子さんいいですね!
大人の“好き”や“愛”は複雑なんだニャー
「子はかすがい ならぬ猫はかすがい」
ある一組の夫婦とそれぞれの浮気相手、男女4人の二つの恋と飼い猫のカンタをめぐり描かれるラブコメディ。
「愛なのに」に続くR15指定作品第二弾、今回は今泉力哉監督がメガホンを。描き方によっては昼ドラのようなどろどろな展開になりそうなプロットを今泉力哉監督らしい温かい作品に仕上げている。そして実際劇中に出てくるように哲学的な要素も見られる。
猫が本作の主役でもあり、男女4人の問題を和らげているのだが、カップルの“あるある”を詰め込みながら最後は意外な展開へ。そして猫のカンタの名演にもあっぱれです。
週刊誌の記者とカメラマンの不倫
漫画家と編集者との不倫とかあるあるでリアル(笑)
四人の役者、自然な演技が良かった。特に真実子の広重に対する目線や表情(好きな人に対する女性の態度)とそれ以外の態度、ちょっとした二面性が女性のリアルな姿として表現されていた。一方であこ演じた山本さんは常に自然体!
町田夫婦が夫婦になる前のシーンや猫がいなくなる回想を絶妙なタイミングで入れてくるところが心憎い。
※以下少しネタバレ含みます
最後の四人の会話劇のような長回しシーンには爆笑でした。だけどこのシーンは大人でないと理解できないだろうなぁ。流れ的には普通ならドロドロかつめちゃくちゃな展開になるはずなのに…。なぜか笑えて爽快な作品にしてしまうところに“今泉イズム”を感じずにいられない。
R15指定なので、ベッドシーンもありますが、実はそんなにエロくない。どちらかと言えばこういう大人の事情(不倫や遊びや本気や結婚とか)を理解できるかどうかといったことじゃないかな。
大人の“好き”や“愛”は複雑なのです。オズワルドの伊藤 俊介演じるノーパン監督が話すアガペー、フィリア、エロースにも深く関係するのかなと。
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