猫は逃げたのレビュー・感想・評価
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バカじゃないの?
一貫したのんびりした空気感と今泉監督ならではのリアルな会話。ありそう〜なお話でとても引き込まれる。
恋愛描写はやっぱりやけにリアルで、結婚のロマンチックさとか離婚のハードさとかない。
セックスも全然ロマンチックじゃないのに、逆にエロティック。これは城定脚本を今泉監督が演出したからなのだろうか。足つったり、服上手く脱がせられなかったり、みんな絶対、あぁ。となっているのでは。
修羅場のコメディタッチもとても良かった。
そして、とにかく主演の女優さんがめちゃくちゃ自然で素敵。滑舌がほどほどに悪くて、腕まくりとかコーヒー淹れる後ろ姿とかやけに自然体。
平坦なお話だからあれで2時間は若干間延び感はあったが、非常に良質な作品だった。
四人の掛け合い
ラスト近くの四人の掛け合いがめちゃくちゃ面白いの。
みんな真剣に話してるんだけど、「確かにその通りだけど、ここで言うんだ」みたいになって、笑いがうまれるのね。
この作品、脚本・城定、監督・今泉力哉だけど、このシーンは今泉監督が書いただろうな。こういうシーンがめちゃくちゃうまいからね。
そのシーンの中でも手島美優の「笑った。令和に入って一番笑った」「ジェンダーについて発言しちゃいけない場なんてないから」が面白くて、演技も良くて印象に残ったの。
話は、互いに浮気している夫婦が、これからどうするかとなって、猫がからんで、まあ、こういう結論にするよねって感じだった。
シーンが面白いから見ちゃうね。そこでやり取りされる台詞もいい。
それと女優二人がすごい魅了的なの。
毎熊さんが揺れるのも分かる気がする。
まるで学生のような恋愛・不倫感
他所様より2ヶ月遅れて公開。初日に観てきました😃
お互いに不倫する夫婦の飼い猫の親権問題を理由に進まない離婚問題のアレコレを描いた作品
ドロドロ系の恋愛ものって基本的に苦手なんですよ
だって小さいコミュニティ内で男女関係を回すのが多いじゃないですか。お前ら恥という概念はないのか😡😭と思っちゃうんです。
学生時代なら世界や視野が狭いから仕方ない部分もあるけど、それが大人になっても続くと世界観が貧相になる気がする
本作は登場人物にあまり毒がない。そして軽妙なやりとりで面白おかしい雰囲気なんだけどやってることはダブル不倫なんだ
大人が小さな世界で行うダブル不倫。私が好きになる要素はないはずなんだけどなんだか気になっちゃう映画
主要人物全員が憎めない
ラストのチープさもなんだかニヤリとしてしまった
脚本がうまいのか監督の味なのかはわからんがいい雰囲気で劇場を去ることが出来ました
でもこの作品セッ◯スいれる必要なかったよね
愛なのにと対になる作品だから外せなかったのかもしれないけどもっとたくさんの人が触れられる作品にできたのにと思うと少し残念
まぁ今泉監督万人ウケって嫌いそうだけど笑
余計な一言
マミちゃんのお尻よかった(最近そんな感想ばっかり)
安定的に面白いシリーズでした
もはや安定の今泉力哉の男女のいざこざムービー。同じ企画の「愛なのに」同様しっかり楽しめる映画だった。こちらはポスター通り4人の群像になるので、企画の必然上ベッドシーンがいくつかあるけど、それがあろうがなかろうがひねりもきちんとある娯楽作。あらゆる邦画が最低限このレベルであってほしいと思わせる。
手島実優さん、山本奈衣留さんがいいです。どちらも役どころにピタッとはまって、やはり最後の長回しのツッコミあいはとても面白かった。この企画のいいところはこういうキャストの押し出しなのかもしれない。
比べると城定監督のほうがおしゃれではある。攻め方、撮り方、印象の残し方。
現在進行形で進む「別れる約束をした夫婦を繋ぎ止め、食い止める一匹の猫」を巡る群像劇。策略とペーソスとコメディ。実は2本ともセックス描写はそんなに必要性は感じない。猫がいるから別れが決まらない、は当然真の理由でなく、結果的に不倫相手ふたりがふたりを繋ぎ止めてくれる。スピードをもっとあげてもよかったのかもとか思いながら、時折挟まる回想シーンがもう少し刺さって欲しかった、とは思った。特にカラオケの中と外。
猫で繋がる関係性
猫を中心に、のんびり関係性が変化していく話。
カメラも音楽もよくマッチしているし、男性陣キャストもカンタのように穏やかである。
愛なのには割と濃いキャラクターが多かったが、こちらはこちらでいい。
物足りないといえば物足りないが、終始微笑ましく見ていられる。
ベッドシーンと猫の対比も秀逸。
いろんな映画の合間にほっとみるのがいい。
女優二人の体当たり
"ちっぱい"はこの際、横に置いておこう。
それよりも文字通り"体当たり"の正直な演技に魅了される。そして右往左往する二人の男優も又、そのリアリティのある所在なさげの演技もこの作品のスパイス性として花を添えている。
ただ、ストーリーそのものは・・・ 同時上映の作品よりは劣るのは否めない。
「猫が」じゃなくて「猫は逃げた」
「L」の『愛なのに』がめちゃくちゃ面白かったから、「R」に期待しすぎちゃった。普通に面白いんだけど爆発力が欲しかった。
窓口で「猫が逃げたを1枚ください」といったら「猫は逃げたですね」と確認された。「が」と「は」の違いはなんだろう。「猫が逃げた」とすると、猫が自分の意思で逃げた感じがする。「猫は逃げた」とすると客観的で、とぼけた感じもする。
何気ない会話の蓄積が、4人の関係をほぐしたりくっつけたりしながら、最後は今泉的エンディングで締めくくる。人間のダメな部分にこそ愛する理由がある。
観客をミスリードさせるような題名を付けた作品は好きではありません
題名に書いたとおりで、観客をミスリードさせるような作品は好きではありません。
「猫は逃げた」ではなく「猫は〇われた」が正しい題名かと。
そのミスリードのおかげで「〇われた」部分の予想ができなかったほか、主役猫のカンタが〇んだ後の物語もまったく予想できなかったので、もやもやした感じは拭えず。
女優さん2名はオッパイ出して頑張っていたとは思いますが、どうもセリフ回しが今一つのような・・
でも、この作品で一番気に入らないのは、不妊手術させずに雌猫飼っているくせに生まれてきた子猫引き取らない近所のおばあさん。無責任でしょ。
家に飼い猫がいる1観客の感想です。
猫より猫な若者を描く
2022年劇場鑑賞20本目 傑作 79点
邦画好き界隈で話題のコラボ作品第二弾
個人的に本当に僅差で愛なのにより好き。
それもこれも最後の4人の長回しの掛け合いの差で今作に軍配が上がりました。
タイトルが猫がではなくて猫はなのが秀逸
終始登場する猫が家に居ずらくなったり河原の猫に会いにいくのに逃げたりしますが、4人も同じようにその空間から逃げたり現実から目を背けるという意味でも猫と同じように逃げている様がまさしくタイトルに込められた比喩なんだなあと思いました。
2022年早くも4分の1ほど経過し、30本ほど劇場鑑賞しましたが、おそらく年間ベスト10入るのではないかなあと思います。
是非。
「今泉力哉監督一番好きな監督」
今年43本目。
2019年4月の「愛がなんだ」で今泉力哉監督が一番好きな監督になって、彼の作品なので見たいと。本日3本目。官能的で叙情的な作品。特典のカンタのシールが可愛い過ぎる。ノートに貼りました。
4人揃い踏みシーン最高です。
あぁ、今泉監督作品・・・好きだなぁ〜とつくづく思った一作でした。城定脚本もまた好きだなぁ〜と。いい塩梅のエロが散りばめられていて・・・グミがエロいと学びました・・・。それと四人の言い合いシーン見事見事見事です。あの絶妙な間とリズムは今泉監督ならではなのではないでしょうか?「街の上で」の鉢合わせシーンを彷彿させます。
お話自体面白い。本質を突きながらもちょっとズラして、そこはかとないコミカルさを醸し出してる感じが好き。ナイル殺人事件のポアロ級のラストにたたみかける、気持ちの種明かし。あの帰着のさせかたはすごーいアガペーとエロースか・・・・・笑っちゃったけどしっかり帰着させてるあたり良いですね。なんとなく奇妙な男女4人のお話なんですが、作品全体のあの空気感が「あぁ〜あるかも?いや、あるなぁ」って思わせますし、あのラストの帰着のさせ方も「この男女達ならあるかもなぁ」なぁんて。なんとまぁ爽やかなエロースですこと。
けど、結局は猫へのアガペーが繋いでいるって感じが・・・やっぱり、うまいよなぁ。ぐるっと回してる感じが好きですね。何度も見たくなる作品ですね。「愛なのに」と同じで。
カンタじゃないです。タマです。
離婚話を進める亜子とひろくん。2人にはそれぞれ不貞相手がいる。
離婚前の夫婦なのに、2人の会話がなんとゆうのか、淡々としてて、全然ぎすぎすしてなくて、おもしろい。カンタを拾った時のことを思い出しながら、亜子が、結婚してよかったって思ってるよ、って言ってちょっと涙を堪えるような仕草をしたところが印象的だった。
山場は、とにかく、4人が集まった修羅場?!!絶妙な雰囲気と、それぞれの会話が面白すぎ。クスクス笑っちゃいました。映画館のあちこちでも、笑い声が漏れてました。
まみこ、ちょっとウザい女子だなあと思ったけど、ずっと見てたら憎めなくなった。松山くんの、お茶入れるタイミングも絶妙^_^
ハリボー猫
それぞれが不倫をしている離婚寸前の亜子と広重は、飼い猫のカンタの“親権”で揉めていた。
広重は不倫を認めつつも関係を続け、亜子は聞かれることがないので自分の不倫を黙っていた。
ーそんなある日、猫は逃げた。
そして、このカンタの失踪が4人に愛の真価を問いかけることになる。
『愛なのに』も良かったけど、個人的にはこっち。
アガペーがエロースに進化する話。
最後の着地点もスッキリしていて良かった。
お互いに不倫をしてる夫婦の物語なんだけど全くドロドロしているわけではなく、あくまでもそれぞれの愛を尊重していた。
最後の横並びの修羅場は『街の上で』を彷彿させる。
確かに官能表現は城定監督に遠く及ばないけれど、どんな嫌なシチュエーションも尊い一枚の絵にしてしまうから流石。
あの修羅場シーンだけでもまた観たい。
劇場内はそういう雰囲気じゃなかったけど、クスクス笑いまくりたかった。
色々と良くできた作品。
アガペーがエロースに進化するとか、アガペーがエロースに進化するとか、まさにアガペーがエロースに進化するってことですよね(ヤケクソ)。
4人を振り回し、4人に振り回されたカンタ。
子供のいない町田夫婦にとっての子供であり、 じゃない方にとっての厄介な“モノ”。
冷静にことを見つめる猫は、もはやペットでなくキューピッド。いや、神かもしれない。
夫婦関係と恋のようなもの結末は、猫の可愛がり方で既に現れていたような気がする。
『愛なのに』は中島歩がMVPだったけれど、今回のMVPは間違いなくカンタ。
個人的には手島さんも良かったけど。
『愛なのに』での〈多田=ただ、一花=一家〉みたいな言葉遊びは今回も。
〈カンタ=簡単、ひろ(広重)=(猫を)拾った〉
若干こじつけ感あるけど、そう聞こえたんだもん。
だから、アガペーがエロースに進化したってことでしょ。
アガペーがエロースに進化する。それがいかにアガペーがエロースに進化するということか。
アガペーはエロースに進化し、アガペーはエロースに進化した。
本当にアガペーがエロースに進化する様子をまざまざと見せつけられた。
まあ、要はアガペーがエロースに進化したってことなんですけど。
>脳溶けちゃうよ〜。
映画監督役のオズワルドの伊藤さんがナイス。ネコの親権は重要。 4/15(金) 再鑑賞。4人の修羅場(?)みたいなところが笑える。 4/24(日)再々鑑賞
ネコの親権は重要である。
町田夫妻は、別れることについては話がついていて (ネコの親権についてはもめているけど)、 あとは正式に離婚するだけだ。 そして今は恋愛感情がない2人の友達が仲良く一緒に暮らしている感じだ。なんかこんな穏やかな感じなら、離婚だけしてそのまま一緒に住み続ければいいのにと思ってしまう。 そしたらネコの親権問題も解決する。
しかしネコがいなくなるという大事件が発生して離婚どころではなくなる。このニャンコ失踪事件の真相が面白い。ちょっとミステリー。タマはどこへ行った?
描きかたによってドロドロになるのに、さわやかな感じで終わったのが良かった。最後の4人の記念撮影の場面もとても良かった。
オズワルドの伊藤さんがすばらしい。映画監督が言ってることが訳が分からなくて笑えた。
* 近所で上映終了なので新宿まで遠出。 水曜日の男女共通1200円デーで混んでいた。いつも人が少ないかなり前の席なのに最後列にしたら久々に隣に人が来た。この日は続けて16:30から『愛なのに』を再鑑賞 。
《追記1》 4/15(金) 再鑑賞
◇4人の修羅場(?)が漫才みたいでおかしい。この場面の微妙な雰囲気とセリフのやり取りを見るためだけに、もう1回見に行くかもしれない。
◇アガペ~がエロ~スに進化した
伊藤さん演じる映画監督のインタビュー場面が笑える。「哲学で言う愛には3つあることは(当然)ご存じですよネ」とか真顔で言うのがおかしい。 伊藤さんにはもっとドラマや映画に出てほしい。 芸人の仕事がいそがしくて無理か。
◇「ちがいます、玉です」 (^o^)
《追記2》 4/24(日) 再々鑑賞
4人の修羅場(?) は何度見てもおもしろい。
2022/4/13(水) ☀️新宿 武蔵野館
. 4/15(金) 新宿 武蔵野館 (前のほうの席)
. 4/24(日)☁️🌂新宿 武蔵野館
そう言えば泥棒猫って言うよね
映画館のフライヤーを見て、何となく見に行く事を決めてた1本。ストーリーはある程度予想通り、猫大活躍な映画です。まぁ不倫を題材にしているし、R15 しばりなのでその手のシーンはあるわけですが、「愛なのに」同様に後味の悪さは感じない。ポスターやフライヤーから見てそんな感じだけどね。2本とも良かったので是非この企画続けて欲しい。
HARIBO
今泉監督のファンなのですが、「L/R15」の一本目であった「愛なのに」が全くと言っていいほどハマらず、今作も不安視しながら鑑賞しました。
思っていたよりかは良かったですが、今泉監督作品(城定監督が脚本に携わっているので多少影響あり)の中では微妙な部類に入る作品でした。
今泉監督の持ち味でもあるすれ違いまくる会話劇、「街の上で」ではが中々のハイテンションで物語が展開され、それが自然と笑いに繋がっていました。しかし今作、そういう会話劇があるにはあるのですが、面白いというよりかは責任の押し付け合いを観ているようで苦笑いするしかなかったです。
猫映画としてはとても愛らしい姿を猫たちは見せてくれました。放し飼いなのに去勢してないというのは大丈夫なのだろうか…とは思ってしまいましたが。あと前作で痛感したのですが、エロ要素が完全に邪魔しにかかっているなと思いました。
今泉監督の作風は可愛らしいが魅力的なので、次回作ではそこに回帰して欲しいなと願うばかりです。
鑑賞日 4/8
鑑賞時間 16:05〜18:00
鑑賞日 E-10
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