「いろんな意味で達者な人たちが集まったハッピーな映画」愛なのに ONIさんの映画レビュー(感想・評価)
いろんな意味で達者な人たちが集まったハッピーな映画
すべての映画がこのような見応えがあって欲しいというように俳優の演じるキャラクターをしっかり追いながら楽しめました。
古本屋の奥に座ってるメガネで髭面の瀬戸康史が意外とこの役所にあっている。一番道徳心を持っていて共感度高いキャラクターで、朝焼けの帰りで作りかけの晩飯を食うシルエット、と繋がりの足元の猫と女子高生の足、もうこれは探偵映画のルックとして完璧。
河合優実は最強だし、中島歩はこんなのやらせたら最強なのはわかりきっているのだけど、やっぱり端々に味がある。
「好きです結婚してください」と女子高生に告られるところからはじまるアンサンブルの中、グルグルっと人間関係が回って諦められぬ恋の決着はつかぬまま日はまた登る的な気持ちいい映画でした。
セックスがマストの企画のようだけど、むしろセックス抑えめのほうが客は入ったのではないかと思われる。
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