オールドのレビュー・感想・評価
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「老い」とは。
オープニングの車の中のセリフ「いつ着くの?もう5分経ったよ。まだー?」ってよく言うよね。時間の流れの不思議は誰もが日常的に感じている。時間ってほんと謎。
何個のジグソーパズルとか、何個の貝とか。数って多い方がいいの?でもリスクのパーセントは少ない方がいいか。
では年齢は?
確かに「老い」は、既往症を加速させ、認知機能、体格のバランス、視力、聴力を失わせる。
だけど。自らの絶望感や相手の裏切りといった、コインの片方からの視点を一枚のコインとして統合させてくれる、実に尊い一面がある。
愛する人が近くに居てくれるだけで幸せ。理屈ではなく、ただ実感できるという丁寧な素晴らしい演出でした。
だから、メロン大の腫瘍の手術、妊娠出産、スレンダーな奥さんのボッキボキなど「少々やり過ぎ!」って思う場面も、映画として満足できました。笑
そしてラストのメッセージ。
一生懸命作っても、すぐに流される砂の城。損得勘定なしの子どもの遊び心に戻った時、彼はやっと秘密の暗号を思い出しました。
子ども心に忠実に、表裏を統合する成熟を得て、私は自分の寿命を全うしたい。
水準以上の出来栄えで満足
【鑑賞のきっかけ】
劇場公開時には、その存在すら知らなかった作品。
動画配信が可能となり、なかなか評判も高そうなので、鑑賞することに。
【率直な感想】
<どうしても期待してしまう、特殊な監督>
ナイト・シャマラン監督と言えば、「シックス・センス」で有名。
あの作品を観てしまうと、彼の作品を追いかけたくなってしまうというのは、分かっていただけるかと。
でも、あの作品を超えるものには、出会うことができないのが現実。
本作品も、残念ながら、あの作品を超えることは出来なかったけれど、それなりに楽しめる作品に仕上がっていたと、感じています。
<設定の面白さ>
なにしろ、「高速で老化」という設定が面白いですね。
普通の時間より遅く年をとるというのは、昔のSF映画にはよくありました。
例えば、「猿の惑星」(1968年)では、光速宇宙船で半年の人工冬眠をしていたら、地球時間での約2000年が経過していた、というのが物語の発端。
それが本作品はその逆で、しかも、「老化」の速度が恐ろしく速く、主人公たちがやってきたビーチでは、1日いるだけで、およそ50年の時が経ってしまうという、高スピード。
この設定から、登場人物たちには、普通の空間ではあり得ない出来事が連続し、ビーチという限られた空間の中でのお話なのに、観客を飽きさせることのない展開が待っていました。
<スリラーとして高評価>
スリラーも、ミステリの一種なので、伏線の張り方と、その回収が優れていれば、それだけ評価が高くなるかと思います。
「シックス・センス」ほどではないにせよ、きちんと伏線が張られていて、ラストになってくると、あのシーンはこういう意味か、と納得させられました。
物語に仕掛けられた「真相」の衝撃度はそれほどではないけれど、巧い伏線のお陰で、「そういうお話か」と、満足のいく「真相」が待っていたのも、嬉しかったです。
<監督の出演>
ナイト・シャマラン監督は、しばしば、自分の作品に、いわゆる「カメオ出演」するので、私は、その辺りも楽しみに鑑賞を始めたのですが、この登場シーンに驚き。
南国リゾートのホテルに滞在する登場人物たちは、バンタイプの車でビーチに向かうのですが、その運転手が、ナイト・シャマラン監督なのです。
ビーチの入口の金網には、「立入禁止」とあり、運転手は、ビーチを囲む峡谷の手前で、夕方迎えにくるからと、去って行く。
さて、物語が展開し、このビーチが高速で老化する場所であることが明らかとなり、容易に脱出できないとなると、運転手のことが気になりました。
あの運転手は、このビーチが「立入禁止」となっている理由が、「高速で老化」ということを知っていたことは間違いない。
つまり、この物語の「真相」に繋がるビーチの秘密を知っているキーパーソンなのだと。
こうなると、「カメオ出演」どころではないですね。
ここで面白い作品構造に気づきます。
現実世界で、ナイト・シャマラン監督は、物語の「真相」を知る人物。
そして、虚構の世界でも、「真相」そのものかどうかまでは分からないけど、「真相」に近い位置にいる人物。
この二重構造のおかげで、ラストへ向けて、ワクワクしながら鑑賞できました。
【全体評価】
今回も「シックス・センス」は超えられなかったけど、それは想定内のことでしたので、低評価はしません。
むしろ、「シックス・センス」の監督という看板を背負っていない、無名監督の作品であれば、相当に評価の高い作品になっていたような気がするのです。
つまり、スリラー映画として、水準以上の出来栄えであったことは言えるのではないか、と感じています。
グロくもびっくり要素もない映画
予告を見て期待していましたが本当に面白かった。
途中バッドエンドになるのではと不安だったけど、このストーリーで考えられる中でのハッピーエンドはこれしかないかと納得。
色々とツッコミどころ(ヤるのか、とか、絶壁をひょいひょいと登るな、とか)はありましたが、それを込みで楽しかった。
グロくもびっくり要素もなく、安心して観ることが出来ました。
エンドロールで歌唱後、海の音が流れるのがいいですね。
リアルな活用方法
たしかに、長期的に新薬の効果を試すには持ってこいの場所。あの活用方法はリアルを感じる。
薬を試されて殺される動物達の気持ちが少しは分かるかもしれない。
お好みに合わせたカクテルと警察官の伏線。
テンポが良くて、人間がどんどん死んでいく展開も見ていて飽きない。
身体だけでなく、思考も大人の考え方になっていくのが面白い。この理論だと、人は過去の経験の積み重ねから大人の考え方になっていくのではなく、ただ長く生きることによって必然的に大人の考え方になっていくことになる。
もったいない…
感情を揺さぶる
酷いシーンもあってジンとくるシーンもあって。1つのフィールドでここまで描くのはすごいです。前半から中盤の畳み掛ける感じが好き。手術、妊娠、出産あたりが一番集中してみてた。
出来ることは限られるので・・・
人間の成長が異常に早く進むプライベートビーチに閉じ込められた人々の苦悩を描く物語。
「シックス・センス」のナイト・シャマラン監督の作品ということで期待して鑑賞。期待値は超えていないように感じられましたが、それでも良くまとまった見応えのある映画でした。
子供たちの急な成長を目の当たりにして、戸惑い、恐れる人々。
「なぞ」「サバイバル」・・・それらに「家族の絆の再生」を絡めて物語は進みます。
特異な設定は物語の終わらせ方が難しく、ラストに評価を下げることが多くあります。しかし、この作品は雑に放り投げずに上手な終わらせ方をしてくれました。その点も評価出来ると思います。
ただ、そうは言っても作中で主人公達が出来ることは乏しく、物語に抑揚は感じられないのが残念なところ。
評価は普通にしました。
逆・精神と時の部屋
ながら見なので吹替え版をチョイス。 前半は音声のみ、後半は映像も。...
ながら見なので吹替え版をチョイス。
前半は音声のみ、後半は映像も。
シャマラン作品は全部見てないけど、これはあんまり好みでは無かった。
雑な設定がちらほら(一人一人の時間経過がちぐはぐ)、有名どころな俳優が一人もいない。
当時思ったよりも盛り上がらなかったのも腑に落ちるかも。
物語は腑に落ちなかった。
結末が意外過ぎて驚いたけど、時間の流れが早くなるビーチって発想はお...
自分には刺さりました
Amazon Primeで鑑賞。
良かった点
- サスペンスとして緊張感も途切れず、飽きずに見られます。
- 個人的に、例えばゾンビとかが出てきたとき、ゾンビより暴力をふるって権力を取ろうとしてくる人間が敵、という展開が苦手なのですが、この作品では登場人物が皆かなり理性的に、そして協力的に行動しており、みんなが頑張っていて、見ていてストレスが少なかった。
- お酒を飲みながら見ていたせいか、終盤の主人公夫婦のやりとりで号泣してしまいました。二人の演技も素晴らしくて、だんだん、ただ優しい、お互いを愛し合うおじいちゃん、おばあちゃんになっていく…人生の終わりに。これは本当に個人的に刺さっただけで、情緒的なことが苦手な人も心配ありません。そのような情緒的シークエンスはギュッと短いです。
- オチがきちんと付いて解決します。「あーそういうことか」と言ってしまいました。悪役の意図がいちおう説明されてよいです(現実的かはともかくとして)
悪かった点
- 細かく見るとSFとしてはどう整合性を取ればいいのか難しい点も在るかもしれません。自然物や死んだ細胞には影響しないという設定で少し混乱します。とはいえあんまり気にならなかったかな…。
この作品の更に良い点は「もう時間がないんだ、人生を大事にしろ」と焦らせる話ではなく、むしろ、「まだ私達にはこんなに時間があるんだ、だからこそ大事にしよう」と思わせてくれることだと思います。
あまり期待せずにみて、楽しめただけでなく号泣してしまって、ああ、映画っていいな、すごいな、もっと見よう、と思わせてくれたので初めてレビューしました。どうもありがとうございました。
歳のとり方が凄い。
シャマランのテクニックが光る
シックスセンスとヴィレッジ以外は、ガッカリさせられるか、失笑してし...
リアルメルモちゃんを見たくて
割と最近の映画だし、予告編で興味もった作品でしたので、アマプラで視聴です。
で、予告編観て、お話の本筋がもう頭の中に入ってるじゃないですか。
だから、序盤の台詞がいちいち伏線になってるの見え見えなんですね。
そして、また両親の離婚話。100%か、ハリウッドの離婚率。
えっとね、この映画に大いに期待したのって
水着の女の子がぐぐぐいっと成長した時の“リアルメルモちゃん”状態に
(;゚∀゚)=3ハァハァするのかなと思って。
↑
不埒すぎるほどにエロぃ自分、ザンシュッッッ!
でも言うほどボヨヨンロック状態にはならないわけ。
幼児水着がぱっつんぱっつんに食い込んだりしないわけ。
↑
ザンシュッッッッ!
そして、なにより不思議ってか興醒めなのは、大人はそんなに歳とらないのね。
ほぼなーんにも変化がないわけ。特殊メイク仕事しろ。
一生が24時間で終ってしまうというわりは、大人は時間の経過が緩やかすぎるの。
いや、それそのまんま描くと、登場人物「みんななんですぐ死んでしまうん?」の節子状態になるから。
でもね、主人公夫妻、死期を迎えるのに、容姿が若すぎじゃね?
そして、この映画、スリラーと銘打つわりには全く怖くないの。
ゴア描写を徹底的に省いたり、狂気の描き方が中途半端だったり。
「それ、絶対にすごい絵面になっていますよね」というカットが全部映っていないんですよ。
腫瘍の摘出シーン以外は。
スリラー要素といえば精神疾患で錯乱してしまうチャールズだけれど。
これが怖いというよりも、ただひたすらイライラするだけのキャラになってしまっているんですね。
もっと徹底的に狂わせてもよかったかも。
あとはそんなに恐怖感だとか緊迫感を覚えないの。
大人たちの身勝手な言動にイライラするだけ。
そして度々登場する崖の上の人物、英一郎か?の謎。
んで、決定的に興醒めだったのが、崖の男を始めとする終盤の展開。
ここ、理由だとか原因だとか無い方が怖くね?
どうも近年のゾンビ物だとか『進撃の巨人』だとか、興醒めしちゃう物が多いのよね。
不条理に対して理由づけしちゃってるから、怖くもなんともないの。
(私の個人的感想ですが)
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』や『ザ・チャイルド』のように
原因だか理由だか全く無い方が怖さ何倍増なのに。私、不条理系が好みなのよん。
しかも、この作品での理由づけの強引さがひでぇのなんの。
いや「それいくら何でもちょっと無理くりすぎるから!」って思っちゃったのよね。
総評としてはね、スリラー物としては全く怖くないお話だったの。
もっとはっきり言っちゃう駄作かな?
リアルメルモちゃんも見ることできなかったし。
↑
ザンシュッッッッ!
違法な製薬会社の違法な人体実験
要はサイコパスなマッドサイエンティストの違法な人体実験。テロリスト集団と言っても過言ではない。ご立派な医学論で論破する前になぜ被験者に許可を取らない。そうすれば騙し討ちにせずとも正々堂々と人体実験が出来る。あとなぜホラーテイストにしたのか。ドキュメンタリー風にした方がもっと大勢の観客に訴えられたのに。
ちなみに老化の原因は深海から伸びるとされるこの岩から発せられる成分が肉体の老化を促す力を持っているらしい。要は渓谷を作り出している岩が深海から伸びていて人の老いを加速させる効果があるそうな。そして珊瑚礁(松田聖子の青い珊瑚礁!?)。老化を防ぐのは岩の成分を否定する成分を持つ珊瑚礁で海中の珊瑚礁のトンネルを泳いでいけば気絶することもなく脱出できる。要は岩から吹き出す老化ウイルスのワクチンが珊瑚礁。もしこんな岩と珊瑚礁が実在すれば軍事国家が軍事利用する為に岩と珊瑚礁を確保するのは間違いない(つまりは製薬会社と軍事産業は紙一重)。
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