ディナー・イン・アメリカのレビュー・感想・評価
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珍作と言わずしてなんと呼ぶ
なかなか手の内を明かさず、突飛すぎるキャラクターを配しながら珍妙なテンションで突き進む作品である。よくいう「世の中で生き辛さを感じながら暮らす人々」というナイーブさは無い。特に主人公の男はかなり攻撃的で、自分の感情の赴くままに全てを発散せずにいられない性格の持ち主。「危険人物」とさえ言える。そんな彼が、これまた一風変わったヒロインと巡り合うことで化学変化が巻き起こるわけだが、そんな変化球版「ロミオとジュリエット」的な流れも、中盤過ぎからようやく主人公らの内面を徐々にあらわにしはじめる。響き渡るパンクロックの叫び。徐々に距離を縮めていく二人。そして打ち明けられる一つの秘密・・・。後半のワンシーンにおいて、これまでのデコボコだらけで刺々しい道のりが、嘘のような繊細さに変わる瞬間が待ち受けていた。ここでグッと強烈に惹かれる。言いようのない、おかしなチャームポイントの沸点を持ち合わせた珍作なのだ。
“Stay Hungry , Stay Foolish , Stay Punk”
“Stay Hungry , Stay Foolish” ---これは2005年にスティーヴ・ジョブスが若者に贈ったエールだ。
それから約15年、90年代のパンクに触発されて、地下室で音楽を作っていたアダム・レーマイヤー監督の『デイナー・イン・アメリカ』には、ジョブスの名言に連なるシンプルで熱烈なメッセージが込められている。
人は外見で判断してはいけない。映画に登場する人物も尚更だ。星条旗柄のワンピースで食卓を囲むパティは『ウェインズ・ワールド』女の子版みたいな眼鏡ルック。カーキのMA-1が似合うサイモンはモヒカン崩れのスリックバックで煙草を手放せない。一見とっつきにくいふたりだけど、観終わった時には得も言われぬ共感に包まれる。
ペットショップで地味に働くパティは、バスでは高校生にからかわれ、同性からも見下されている。唯一の楽しみは覆面ヴォーカリスト、ジョン Q率いるパンクバンド“サイオプス”を聴くこと。ライヴに行きたいが過保護な親から“Stay Home”と反対されている。一方、無軌道な行動で放火犯として追われるサイモンはまさに“Stay Foolish”を地で行く男。
ある日、パティは警察に追われるサイモンを匿うことに。ほどなく彼女が自分の大ファンだと知ったサイモンは、“Stay Hungry”な彼女の型破りスピリットを見出していく。そして…
パティを演じるエミリー・スケッグスは歌って踊れる舞台出身女優。カイル・ガルナーはアダム・レーマイヤー監督が憑依したかのように曲を生み出すサイモンを体現する。
ステイせざるを得ない状況下であってもパンクは貫ける。“Stay Punk”、ふたりが奏でる規格外ラブストーリーは“留まるな”と叫び続ける。
ドラマみたい
集団と個人
「ディナーインアメリカ」アメリカの(家庭の)夕食。これが、この映画の主題を伝えているってことに、終わるまで気づかなかった。お恥ずかし。
パンクロック好きのイケてない少女と、彼女が大ファンであるバンド「サイオプス」の覆面リーダージョンQを演じているサイモンの出会いとラブストーリー(?!)
いや、これは、家族愛の象徴と見られているアメリカの家族で囲む食卓が、必ずしも万人に幸せな場所ではない、ということを、本当に一所懸命訴えた映画なんだろうな。
たしかに、主人公二人にとって、その場はまるでお白州のようであり、かつ自分の意見は全く顧みられない場所でしかない。普通って何? みんなに合わせろよって何? 日本は(今、急速に変わり始めているが)「集団が第一に大切にすべきもので、個人は二の次という雰囲気」だと感じてはいたが、米国でもそのように感じる人もいるんだねえ。
表現に癖が強くて、大好きな映画とは言えないけれど、観て、拾い物をした感じ。観てよかった。
薄氷のような声はパンクロックがよく似合う。
ダメダメな話を作り流す意味はあるのか?
そして、そのような作品には
何か本来伝えたいメッセージはあるのか?
アル アル アル アル
黙っているだけじゃ面白くないだろ
ナイ ない ナイ ない
生きてても死んでるような日々なら
ドウ どう ドウ どう
駄目なもんはダメそんなのわかってる
ハイ ハイ はい はい
寝てるだけじゃつまんないだろ
イヤ いや イヤ いや
腹から声出せんのか叫べるのか
ムリ むり ムリ むり
突っ込んで突っ込んで突っ込んで
ダメ ダメ ダメ ダメ
ずぶとくのぶとくぐっとぐっと
ホレ ホレ ほれ ほれ
いいだろういいじゃんいいじゃん
まず マズ まず マズ
グッと下から眺めグッと差し上げます
それ それ それ それ
今は今明日は明日昨日は昨日
アツ アツ アツ アツ
胸焼けするほどの熱さではじめるぜ
田舎っぺパンクが、痛いし浮くしで。
いっや、それは臭いだろうよw
その辺の大学生が思いつきそうな物語り。なんですが、下手にクオリティが高いんどす。先ず、役者さんがAクラスと言っても過言じゃ無い。撮影も演出もAで通用する。大学運動部のショボさなんかは低予算の潔さが、逆に笑いを誘います。
なんと言っても。
ヒロインのパティが、リアルにイケてない。セクシー度ゼロ。演じるエミリー・スケッグスは、なんと30歳?見えないんですけど?と言うか、彼女のテンションの分からなさ加減が雰囲気を支配する、この物語り。すっとぼけたアメリカ田舎っぺ天然女子振りが最高だった。大竹しのぶさん的で、親近感も湧きますしw
この上なく痛いコンビの純愛は、やっぱり痛い。世間からも家族からも、完全に浮いてます。と言うか、鼻ツマミ。パンクに生きれば、そうなるよね、必然的に。この二人を両親に持つ子供の物語りなんかも、楽しそうなんですけどw
みずみずしい、いや、ちょっと濁ってる感や酸っぱさは感じるけれど、アンチハリウッドの愉しさに溢れてて好き。
良かった。
かなり、きたねーけどw
パンクな純愛ラブストーリー
USAでは刑務所の飯(メシ)が一番まとも❗️
🎵タン、タン、タン 耳の奥で、まだ鳴ってる
タンキスが、パンク、ハングリー?
タイトルからすると
白人家庭の夕食は、ある種のフォーマルなのかなぁ?
分かりやすくて、くどくもなく、嫌味もない
気持ちで作った作品!!
小気味良くて、編集が上手いです。
なかなか良いラブストーリーです。
面白かったけども、時代感が分からず。
アカン、最高やん!
誰やねん、この二人!?っていうような主役たちなんだけど、
めっちゃ魅力的なんだよなー。
パティは、地なの?演技なの??
若干イラつくのよ、クラスにいたら、マジで。
私服とかヒドイし(笑)
口の周りの動き?あれ、演技なの??
気持ちワルいのよ(笑)
絶対、同じペットボトル飲めない!みたいな…。
でも、怖いもの見たさで目が離せないの。
サイモンも、めっちゃカッコいいわけじゃないのに惹かれちゃうのよ。
ケンカ弱いし、仕返しの方法ダサいし。
ただ、バンドマンってねぇ…
モテるよねぇ…
バンドマンに弱かった、自分の若かりし頃を思い出して、
若干、苦笑いしながら見ちゃった。
やっぱ、全部の楽器、目の前で演奏されて、
曲作られたら、どんだけクレイジーでも、三割マシマシで惚れちゃうな(笑)
パンクでポップでシュールでホットな音楽ラブストーリーでしたな。
だまらっしゃい!!
地味でやることなすことうまくいかない女の子と、麻薬中毒気味で放火魔なパンクロッカーが出逢い、それぞれが変わっていく物語。
下ネタとブラックジョーク満載のコメディ作品。
同じ講義を受けてたからって、そもそもこんなヤバい男をあっさりと家に匿うハズないだろ!
そしてお父さん、お母さん、チョロすぎw
・・・なんてツッコミを入れつつ、陰キャな女の子が、アグレッシブなサイモンと過ごすことで、秘めたるパンク(!?)を引き出していく。
正攻法ではないし、正しい方向でもない気がするけど、冴えない性格が変わっていく様は良かったし、サイモンもすこーしは良い奴になったのかな。
さておき、ヤバすぎるファンレターや恐ろしすぎる復讐劇には笑わせてもらったし、その他にも、登場する家庭はどこもリアルな問題を抱えているなぁ~と。
そして地味だった女の子がサイモンに恋をする過程で、少しずつ可愛く見えてくるから不思議!!最後のゴホッゴホッも良かった(笑)
よくも悪くも成長物語であるし、程よく笑いを散りばめていて中々面白い作品だった。
そして、パンクミュージックに図らずも阿波おどりのテイストが見えかくれするダンスが最高だったw
パティ&ジョンQ
バンドの曲はハードコア・パンクなノリで良かった反面、ライブシーンは終盤のみで劇中に流れる音楽にPunkは感じられず、共作でパティが歌うのはPop過ぎて可愛いお洒落な雰囲気が強い。
懐かしいリー・トンプソンはまさかのお色気で「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」を思い出す、主人公がポスターから劇中でも"フリッツ・ホンカ"にしか見えない激似さ!?
時代背景が掴めない、刺青もピアスもなければ髪型が少し奇抜なだけで至って常識人、パティの方が非常識でブッ飛んでキャラ立ちしたPunkな娘って感じ。
もっと、Punkで刺激的なカップル物の傑作は沢山あるわけで音楽もガンガンに破天荒な物語を期待した分、物足りなさが残る。
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